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ベゴニアの育て方|初心者向けに切り戻しや冬越しなど栽培のコツを解説

ベゴニアの育て方|初心者向けに切り戻しや冬越しなど栽培のコツを解説

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自生することも多く、公園の植木として定番のベゴニア。実はベゴニアにはさまざまな品種があります。ガーデニングでは、よく見かける品種以外のベゴニアも育てることが可能です。

ベゴニアの植え方や育て方、枯らさないための注意点など、ベゴニアを育てるのに必要な基本情報をまとめました。ベゴニアの人気品種も画像付きで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ベゴニアの基本情報

ベゴニアの基本情報

科名 シュウカイドウ科
属名 ベゴニア属
和名 ベゴニア
英名 Begonia
学名 Begonia
原産地 熱帯、亜熱帯(オーストラリアをのぞく)
※品種によって異なる
分類 基本的には多年草
(ベゴニア・センパフローレンスは一年草)
販売時期 3月下旬~7月
※品種によって異なる
開花時期 4月中旬~12月上旬
(エラチオール・ベゴニアは9月中旬~6月下旬)
耐暑性 弱~普通
耐寒性

主な品種

ベゴニアは豊富な品種をもつ草花です。野生種は2,000種類、園芸種は15,000種もあるといわれており、品種によって性質や見た目はさまざま。庭や好みの雰囲気、住まいの環境に合わせて、育てやすいベゴニアを選ぶといいでしょう。

代表的なベゴニアの品種は次のとおりです。

ベゴニア・センパフローレンス

ベゴニア・センパフローレンス

原産地 ブラジル
分類 一年草
開花時期 4月中旬~11月
耐寒性
耐暑性 普通
花色

ピンク
白+ピンク
白+赤
植え付け時期 4月下旬~7月上旬
9月~11月上旬

ベゴニアのなかでも見かけることが多い品種で、「四季咲きベゴニア」という別名があります。多年草の品種が多いベゴニアにおいて、ベゴニア・センパフローレンスは一年草です。

開花時期が長いことから、初心者の方でも育てやすいといわれています。草丈は20〜60cmほどです。

木立ち性ベゴニア

木立ち性ベゴニア

原産地 熱帯・亜熱帯地域
分類 多年草
開花時期 4月中旬~12月上旬
耐寒性
耐暑性 普通
花色

ピンク
オレンジ
白+ピンク
白+赤
植え付け時期 4月上旬~7月上旬
9~10月

「キダチベゴニア」「コダチベゴニア」とも呼ばれる品種です。球根や根茎を作らず、茎が立ち上がる様子が特徴。シャンデリアのような花を楽しめます。

草丈は20cmほどの小さいものから、200cm以上と大きく成長するものまであります。ガーデニング初心者の方にもおすすめの品種です。

球根ベゴニア

球根ベゴニア

原産地 アンデス山脈
分類 多年草
開花時期 4月中旬~11月
耐寒性
耐暑性
花色

ピンク
オレンジ

複色
植え付け時期 3月上旬~4月上旬

華やかな花が魅力的な園芸品種です。アンデス山脈に自生する野生種を交配したため、暑さに弱い点が特徴。

茎が太く立ち上がって育つ「スタンドタイプ」と、茎が柔らかく垂れ下がる「ハンギングタイプ」の2種類があります。ハンギングタイプは暑さにやや耐久性があり、家庭で育てるのにおすすめ。草丈は20〜100cmです。

エラチオール・ベゴニア

エラチオール・ベゴニア

原産地 ー(交配によって作出された品種)
分類 多年草
開花時期 9月中旬~6月下旬
耐寒性
耐暑性
花色

ピンク
オレンジ

複色
植え付け時期 5月上旬~6月中旬
9月上旬~10月上旬

「リーガース・ベゴニア」とも呼ばれる、華やかな花色が特徴の園芸品種群です。真夏を除くほとんどの季節で販売されていますが、寒さには弱いため、苗の購入は春ごろがおすすめ。草丈は15〜40cmほどです。

根茎性ベゴニア

根茎性ベゴニア

原産地 熱帯・亜熱帯地域
分類 多年草
開花時期 3月~6月(根茎性)
6月~9月(レックス・ベゴニア)
耐寒性
耐暑性 普通
花色

ピンク
オレンジ

複色
植え付け時期 4月上旬~6月
9月~10月

葉の模様を楽しむベゴニアの品種です。原種のベゴニア・レクスとほかのベゴニアを交配した品種は「レックス・ベゴニア」と呼ばれています。直射日光がなくても育てられるため、1年を通して屋内外で栽培できることが特徴。草丈は5〜100cmです。

 

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ベゴニアを育てるために必要なもの

ベゴニアを育てるために必要なもの
ベゴニアの育成に必要なものは次のとおりです。苗とプランター・鉢は育てたい分だけ、培養土や肥料はプランター・鉢の大きさに合わせて用意しましょう。

  • ベゴニアの苗
  • プランターや鉢
  • 培養土
  • 鉢底石と鉢底ネット
  • 肥料
  • 軍手
  • スコップ
  • ジョウロ

ベゴニアの育て方

ベゴニアの育て方
開花時期が長く、長期間にわたって楽しめるベゴニアは、ポイントを押さえれば初心者の方でも簡単に育てられます。また、初心者向けの育てやすい品種が多いこともベゴニアの魅力です。

植え付けに適した環境や実際の植え付け方、水やりや肥料のあげ方、剪定方法、越冬方法など、ベゴニアの育て方を詳しくご紹介します。

日当たり・置き場所・温度

ベゴニアは基本的に日当たりと風通しの良い場所を好みます。ただし、夏の直射日光に当たると葉焼け(葉の一部分が焼けたように変色すること)を起こすおそれがあるため、日光が建物で隠れる東側で管理しましょう。夏の直射日光にも耐えられるよう、春のうちに日光にさらしておくのがおすすめです。

多年草の品種がほとんどですが、ベゴニアは耐寒性がないため見頃は秋の終わりまで。越冬させたい場合は室内に取り込んで、日当たりのある窓辺で管理しましょう。

植え付け方

植え付けは品種に合わせて適切な時期におこないましょう。株間を15〜20cmほどあけ、苗の高さと地面の高さをそろえるようにして植え付けます。

最後にたっぷりと水やりをして、植え付けは完了です。花壇に彩りを加えたい方は、カラーリーフの寄せ植えも楽しめます。

水やりの仕方

葉が厚いベゴニアは、水分を保ちやすいことが特徴。水やりの量が多いと枯れたり腐ったりするおそれがあるため、適切な量の水やりを心がけましょう。

鉢植えの場合は土が完全に乾いてから、たっぷりと水やりをおこないます。鉢底からしみ出す程度が、全体に行き渡ったサインです。

庭に地植えして根付いたベゴニアは水やり不要です。ただし、夏に地面が非常に乾くときは、鉢植え同様たっぷりと水を与えてください。

肥料のやり方

ベゴニアに肥料をやるタイミングは、植え付け・開花時期の2回です。植え付けるときは緩効性肥料を混ぜます。また、地植えにする場合は、植え付ける前に堆肥や腐葉土を加えて、よく耕しておきましょう。

用土づくりには赤玉土・腐葉土・ピートモスがおすすめ。

開花時期で花が咲いている期間は、肥料切れを起こさないよう、こまめにチェックすることが大切です。ただし、真夏は肥料を与えず、気温が落ちる秋から再開しましょう。冬に開花時期を迎えるベゴニアの場合、6月〜9月の夏以外は液体肥料を与えます。

剪定・切り戻しの仕方

植物の剪定には、間引き剪定や切り戻し剪定など、いくつかの方法があります。間引き剪定は隙間を作って、風通しを良くするためにおこなう剪定のこと。切り戻し剪定は伸びた枝や茎を切って、株の大きさを一定に保つ剪定方法です。

ベゴニアは株全体が成長して茎が伸びたら、節にある芽を残して切り戻し剪定で形を整えます。風通しを良くすることも、切り戻しの目的の一つです。春〜秋にかけて開花時期を迎えるため、秋ごろに切り戻しをおこないましょう。

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冬越しの方法

ベゴニアは多年草の品種が多く、上手に管理すれば冬越しも可能です。先ほどご紹介した人気品種のなかでは、ベゴニア・センパフローレンス以外が多年草にあたります。

越冬させる場合は、本格的な冬を迎えるまでに室内へ取り込みます。地植えの場合は、株を掘り上げて鉢に植え替えましょう。越冬に必要な最低気温は7℃です。ストーブ・エアコンの風がじかに当たらないよう注意しながら、温度管理をおこなってください。

昼間は窓辺に置いて日を当てるのがおすすめ。夜は外気に触れやすい窓辺から離し、必要に応じて不織布や新聞紙で囲って温度を下げないようにしましょう。水やりは控えめにし、土がやや乾燥するように保ちます。

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ベゴニアを育てるときの注意点

ベゴニアを育てるときの注意点
多湿を嫌うベゴニアは、天候に合わせて水やりのタイミングを変えたり、株元を狙って水を与えたりと、適切な環境を保つための工夫が必要です。

また、病気の原因菌を繁殖させないように、咲き終わった花を処分することも大切。ベゴニアを枯らさずに育てるための注意点を解説します。

咲き終わった花は処分する

ベゴニアは開花時期が終わると、自然に花が落ちます。

そのまま地面に放置すると、病気の原因となる菌が繁殖しやすくなるため、見つけたらすぐに拾って処分しましょう。

過湿になると枯れることがある

ベゴニアは過湿な環境を嫌い、場合によっては枯れてしまうため注意が必要です。鉢植えにしたベゴニアの水やりは、雨が続く場合は雨が上がるまで待ちましょう。鉢に雨が入らない場所に置いてあっても、周囲の湿度は高くなっています。

しおれた様子があっても、雨上がりを待つのがポイント。また、葉や花に直接水がかからないよう、根元を狙って水やりをおこないましょう。

ベゴニアの害虫対策

ベゴニアの害虫対策
ベゴニアがかかりやすい病気や、注意したい害虫は以下の通りです。

  • うどんこ病
  • 灰色カビ病
  • アブラムシ

病気にかかると、特徴的な症状が見られます。また、害虫も肉眼で確認できるケースがほとんどです。

病害虫は発見次第すぐに取り除き、必要に応じて薬剤を散布することが大切。早期対応により、被害の拡大を防ぎましょう。

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ベゴニアを美しく咲かせよう!

ベゴニアを美しく咲かせよう!
小ぶりで鮮やかな色の花を付けるベゴニアは、初心者でも育てやすい植物です。品種によって見た目は大きく異なり、好みや植える場所の雰囲気に合わせて柔軟に選べます。

ベゴニアを育てるときは、植え付け時期と水やり・肥料の適切な管理が大切です。とくに、ベゴニアを枯らさないよう、多湿な環境には注意してください。

また、多年草の品種は冬季に室内で管理し、越冬させることで繰り返し楽しめます。開花時期が長い点も魅力の一つ。上手に育てて、きれいなベゴニアを楽しみましょう。

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