コーナンTips 園芸 観葉植物が枯れる原因と対処法|弱った状態から復活させる方法を解説 観葉植物が枯れる原因と対処法|弱った状態から復活させる方法を解説 園芸 クリップボードにコピーしました 観葉植物が枯れる原因と対処法|弱った状態から復活させる方法を解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 観葉植物は、インテリアとして楽しめるだけではなく、癒し効果や空気浄化効果などもあることから、家庭やオフィスなどで幅広く活用されています。しかし、急に元気がなくなったり、枯れてしまったりして、うまく育てられないと感じることもあるでしょう。 この記事では、観葉植物が枯れる主な原因と対処法について解説します。観葉植物は特性に合わせた環境を整え、適切なお手入れをすれば元気に育ってくれます。 また、弱ってしまった観葉植物が枯れるかどうかを見極める方法や、復活させる方法もご紹介します。正しい育て方を知って観葉植物を健康に育てていきましょう。 目次 観葉植物が枯れる主な原因日照量や温度、湿度が適切でないエアコンの風にあたっている水やりのしすぎ水が不足している根づまり栄養不足害虫や病気観葉植物が枯れるのを防ぐための対策置き場所の対策水やりの対策土の中の対策観葉植物の植え替え手順|適切な時期と正しいやり方を解説害虫や病気の対策ガーデニングの害虫対策!初心者でも簡単にできる方法を紹介植物の病気対策のやり方|観葉植物や家庭菜園に使える予防法・対処法を解説観葉植物が枯れるかどうか見極める方法弱った観葉植物を復活させる方法自宅の観葉植物が伸びすぎたら剪定を!|剪定後のお手入れの方法もあわせて解説観葉植物が枯れる前に原因を見つけて対処しよう 観葉植物が枯れる主な原因 観葉植物が枯れる原因として、主に以下が考えられます。 日照量や温度、湿度が適切でない エアコンの風が当たっている 水やりのしすぎ 水やりが不足している 根詰まり 栄養不足 害虫や病気 購入時は元気だった観葉植物が家に飾ってから急に弱ってしまい、枯れることもあります。なぜ枯れてしまうのか、それぞれの原因について詳しくみていきましょう。 日照量や温度、湿度が適切でない 観葉植物の多くは熱帯雨林や砂漠などで自生していますが、国内で流通しているものは生産段階から温室で管理されていることが多いです。直射日光を避けつつ、日照不足にならないよう注意しましょう。 また、寒さに弱い種類の観葉植物は冬になると弱ってしまうおそれがあるため、温度管理も大切です。必要な日照量や温度は観葉植物の種類によって異なるため、事前に確認しておきましょう。見た目だけで選ぶと枯れる原因になるかもしれません。 エアコンの風にあたっている 緑の葉っぱを年中付ける観葉植物は、適度な湿度を保つことが大切です。エアコンの風が直接あたる場所は、植物にとってストレスとなるため注意しましょう。 風が直接あたって急激に乾燥すると、葉が枯れてしまう原因になります。テーブルの上に置く場合や、背が高い観葉植物を置きたい場合には、エアコンの風が直接あたらないようにレイアウトするとよいでしょう。 Tips 扇風機やサーキュレーターによる空気の流れは、植物の新陳代謝を高めて成長を促します。 エアコン同様、風が直接当たらないよう注意したうえで、活用しましょう。 水やりのしすぎ 観葉植物は、基本的には毎日水やりをする必要はありません。 水を与えすぎると、鉢中の水を根っこが吸収できずに腐ってしまう「根腐れ」を起こすためです。植物の種類や室内環境によっても水やりの頻度は異なりますが、土が乾いているかを普段からよく観察し、水やりのしすぎには注意しましょう。 水が不足している 水不足によっても、株全体がしおれたり、葉が乾燥したりして枯れる原因となります。長期間留守にする場合や、毎日のチェックができない場合は、水不足にならないよう対策をしていきましょう。 また、土の表面にチョロチョロと少ない量で水やりをするだけでは、鉢中に十分な水分や酸素が行き届かず、老廃物も溜まってしまいます。水やりをする際は、鉢底から水か流れるまでたっぷりと与えることを意識してください。 根づまり 鉢の中で根が伸びすぎると、根づまりを起こして枯れる原因になります。 購入したばかりの観葉植物でも、根が鉢から飛び出している場合や、新芽がうまく育たない場合は注意が必要です。鉢が小さかったり、お店に並んでいる期間が長かったりすると、すでに根づまりを起こしやすい状態になっている可能性があります。 栄養不足 鉢で育てる観葉植物は、限られた土の中から栄養を補給しています。そのため、土の中が栄養不足になると少しずつ元気がなくなり、やがて枯れてしまうため注意しましょう。 ただし、肥料は与えすぎも良くありません。追肥や植え替えは、適切な時期と量を守ることが大切です。 害虫や病気 観葉植物が枯れる原因として、害虫や病気も考えられます。 観葉植物に付く害虫には、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシなどがいます。害虫が付くと植物の栄養を吸い取り、株全体が弱って枯れてしまう原因になります。 植物に病害虫が付く理由はさまざまですが、風通しが悪くジメジメとした環境で育てていると、病害虫にかかるリスクが高まります。また、ほかの植物にも伝染してしまうため、病害虫を放置しないように注意しなければいけません。 観葉植物が枯れるのを防ぐための対策 さまざまな原因によって枯れてしまうことがある観葉植物ですが、家の中の環境を整えれば初心者でも簡単に育てられます。健康で丈夫に育った植物は手入れも楽になり、成長を楽しめるようになるでしょう。 ここでは、観葉植物を枯らさないための対策をご紹介します。 置き場所の対策 観葉植物の置き場所は、レースカーテン越しに日差しが入る明るい窓辺が良いでしょう。半日陰を好む植物も、窓辺であればカーテンやシェードを付けて日光の調整がしやすくなります。直射日光が当たると葉焼け(変色したり色抜けしたりすること)を起こし、元の葉には戻らなくなるので注意しましょう。 またエアコンが付いている部屋に背の高い観葉植物種類を置きたい場合は、エアコンの風が直接当たらないような場所を確保しておくといいでしょう。 上記に加え、温度は15~28℃(最低7℃以上)、湿度は60%以上をそれぞれ目安とし、風通しの良い場所を選びましょう。 水やりの対策 水やりは、土がしっかりと乾いたあと、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えることが基本です。初めての場合は、土を指で3cmほど掘って湿り具合を確認すると、水やりのタイミングがつかめてきます。 植物によって乾燥への強さが異なるため、購入時に性質を確認しておくといいでしょう。たとえば多肉植物は水やりをしすぎると枯れてしまいます。 また、葉水は基本的に春〜夏に頻繁に与えます。 冬は葉水の頻度を落として育てますが、空気が乾燥しやすいので注意が必要です。空気が乾燥していると、葉の気孔(空気と水分の通り道)から水分が蒸発しすぎて枯れてしまう原因になります。とくに暖房が効いた部屋などに置く場合は、葉に霧吹きをする「葉水」をして水分を与えることも有効です。 土の中の対策 鉢植えで育てる観葉植物は、根詰まりや栄養不足を起こさないよう、土の中を良好に保つことが大切です。根詰まりする前に植え替えをし、枯れないための対策をしていきましょう。 多くの植物は、春〜夏に新しい根や芽を伸ばす成長期に入るため、春に植え替えをすることが失敗を防ぐためのポイント。秋の植え替えも可能ですが、初心者の方は春におこなうことをおすすめします。 観葉植物の植え替えのやり方は以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。 関連記事 観葉植物の植え替え手順|適切な時期と正しいやり方を解説 害虫や病気の対策 害虫が付いたり病気にかかったりすると、観葉植物は弱ってしまいます。株全体に広がると枯れてしまうおそれがあるため、事前の対策をしておきましょう。 病害虫を防ぐためには、風通しを良くして湿気がたまらないようにすることが大切です。込み合っている枝は、剪定をしてすっきりさせれば見た目も良くなります。 病害虫を発見したら、できるだけ早く取り除いて伝染を防いでください。事前に害虫スプレーを散布しておくことも有効です。 また、健康で丈夫な株は病害虫にも強くなります。上記でご紹介した置き場所や水やり、土の中の対策をしっかりとおこなうことで、害虫や病気の予防にもつながるでしょう。 植物の病気対策と害虫対策は以下の記事でそれぞれ詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。 ▶園芸農薬の関連商品を見てみる 関連記事 ガーデニングの害虫対策!初心者でも簡単にできる方法を紹介 関連記事 植物の病気対策のやり方|観葉植物や家庭菜園に使える予防法・対処法を解説 観葉植物が枯れるかどうか見極める方法 元気のなくなった観葉植物が、そのまま枯れてしまうのかを見極めるには、以下のポイントをチェックしてみてください。 葉が変色している 葉の色が悪くなり黄色に変色している部分が全体の1/3以上の場合、株全体が徐々に弱っていきます。元気な葉が残っている場合はしばらく様子を見ていきましょう。 茎や枝が茶色くなっている 茎が茶色くなっている場合は、ハサミで切って中心に緑色が残っているかを確認しましょう。中まで茶色く乾燥している場合は枯れていますが、生きている枝があれば新しい新芽が出るのを待ちましょう。 根元が黒くブヨブヨしている 根元が黒くブヨブヨしているのは、根腐れや病気にかかっている症状です。新しい土に植え替えてしばらくしても改善しない場合は、残念ですが徐々に枯れてしまうでしょう。 観葉植物が枯れてしまったのか判断が難しい場合は、春の萌芽期(ほうがき)まで様子を見てください。枯れているように見える株も、春に新しい芽が出れば枯れていないことがひと目でわかります。 新しい芽を確認できたら、株全体を少しずつ復活させていきましょう。 弱った観葉植物を復活させる方法 弱ってしまった観葉植物は、適切な処置をしてあげることで復活する可能性があります。丈夫な観葉植物であれば、元気がなくなってもすぐには枯れないため、以下の対処法を一度試してみてください。 伸びすぎた枝を剪定して整える つるが伸びすぎているポトスや、枝が伸びすぎたり小枝が枯れたりしたベンジャミンなどは、剪定をして整えていきましょう。風通しを良くし、新しい枝や葉に栄養を与えます。なお枯れた枝や葉を放置するとカビが発生し病気の原因にもなりますので、速やかに取り除きましょう。 観葉植物の剪定のやり方は以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしながら剪定してみてください。 関連記事 自宅の観葉植物が伸びすぎたら剪定を!|剪定後のお手入れの方法もあわせて解説 植え替えをする 鉢に対して植物が大きくなっている場合は、1〜2まわり大きな鉢に植え替えて土の中をリフレッシュさせていきましょう。 株分けをする サンスベリアやモンステラなどの株分けができる植物は、植え替えの際に株分けをするのがおすすめです。鉢の中に根が密集するのを防いでくれます。 根腐れなど緊急性が高い場合は早めの対処が必要ですが、剪定や植え替えは植物にとって大きなストレスとなります。可能であれば、春まで待ってから作業をおこなうようにしましょう。 Tips 挿し木で新しい株を育てるという方法もありますが、弱って体力が落ちた株から取った枝は、挿し木をしても失敗する可能性が高いです。弱った株から活発な葉や枝を見分ける目利きの能力や、挿した後の適切な管理も必要となるので、初心者の方には難しいでしょう。 観葉植物が枯れる前に原因を見つけて対処しよう 観葉植物がなぜ枯れるのかや、弱ってしまったときの対処法などをご紹介しました。初心者でも簡単に育てられる丈夫な観葉植物ですが、正しい方法でお手入れをしないと枯れてしまうこともあります。 観葉植物の元気がないと感じたら、原因をできるだけ早く見つけて対処することが大切です。置き場所や水やりなどが間違っていないかを見直してみましょう。 健康に育った観葉植物は、生き生きと成長するだけではなく、病害虫にも強くなります。枯れないための対策を講じて、元気な株に育てていきましょう。 観葉植物の関連商品を見てみる この記事を監修した人 有限会社 三浦園芸 土を使わない植物の栽培方法「ハイドロカルチャー」による観葉植物の生産・卸をする愛知県の会社です。国内外合わせて65ha以上の敷地に、数百の品種を取り揃えており、観葉植物の出荷数は国内トップクラスを誇ります。ハイドロカルチャー苗にあわせた器や培地等、オリジナル商品の開発も手掛けております。三浦園芸の商品はホームセンターコーナンでも販売しています。 公式サイトはこちら
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