人気のタグ

コーナンTips

園芸

観葉植物が枯れる原因と対処法|弱った状態から復活させる方法を解説

観葉植物が枯れる原因と対処法|弱った状態から復活させる方法を解説

Featured Image
クリップボードにコピーしました
         

観葉植物は、インテリアとして楽しめるだけではなく、癒し効果や空気浄化効果などもあることから、家庭やオフィスなどで幅広く活用されています。しかし、急に元気がなくなったり、枯れてしまったりして、うまく育てられないと感じることもあるでしょう。

この記事では、観葉植物が枯れる主な原因と対処法について解説します。観葉植物は特性に合わせた環境を整え、適切なお手入れをすれば元気に育ってくれます。

また、弱ってしまった観葉植物が枯れるかどうかを見極める方法や、復活させる方法もご紹介します。正しい育て方を知って観葉植物を健康に育てていきましょう。

観葉植物が枯れる主な原因


観葉植物が枯れる原因として、主に以下が考えられます。

  1. 置き場所
  2. 適切ではない水やり
  3. 土の中の問題
  4. 害虫や病気

購入時は元気だった観葉植物が家に飾ってから急に弱ってしまい、枯れることもあります。なぜ枯れてしまうのか、それぞれの原因について詳しくみていきましょう。

原因その1:置き場所

観葉植物が枯れる原因として、まず置き場所が適切ではないことが考えられます。室内でも育てられる観葉植物ですが、成長には日光が必要です。また、適切な温度や湿度を保つことも忘れてはいけません。

置き場所が原因で枯れてしまうポイントをご紹介します。

好む環境が違う

観葉植物の原産地はさまざまですが、多くは熱帯雨林や砂漠などで自生するため、太陽をたっぷりと浴びられる環境を好みます。室内でインテリアとして楽しむ観葉植物は、日照不足になりやすい点に注意してください。

また、寒さに弱い種類の観葉植物は冬になると弱ってしまうおそれがあります。必要な日照量や温度は観葉植物の種類によって異なるため、事前に確認しておきましょう。見た目だけで選ぶと枯れる原因になるかもしれません。

エアコンの風にあたっている

緑の葉っぱを年中付ける観葉植物は、適度な湿度を保つことが大切です。エアコンの風が直接あたる場所は、植物にとってストレスとなるため注意しましょう。

風が直接あたって急激に乾燥すると、葉が枯れてしまう原因になります。テーブルの上に置く場合や、背が高い観葉植物を置きたい場合には、エアコンの風が直接あたらないようにレイアウトするとよいでしょう。

原因その2:水やり

水やりのしすぎ、または水不足が原因で枯れてしまうこともあります。室内で育てる観葉植物は雨があたらないため、適切な量の水を与えることが重要です。

水やりが原因で枯れてしまうシチュエーションを確認していきましょう。

水やりのしすぎ

観葉植物は、基本的には毎日水やりをする必要はありません。

水を与えすぎると、鉢中の水を根っこが吸収できずに腐ってしまう「根腐れ」を起こすためです。植物の種類や室内環境によっても水やりの頻度は異なりますが、土が乾いているかを普段からよく観察し、水やりのしすぎには注意しましょう。

水が不足している

水不足によっても、株全体がしおれたり、葉が乾燥したりして枯れる原因となります。長期間留守にする場合や、毎日のチェックができない場合は、水不足にならないよう対策をしていきましょう。

また、土の表面にチョロチョロと少ない量で水やりをするだけでは、鉢中に十分な水分や酸素が行き届きません。水やりをする際は、たっぷりと与えることを意識してください。

原因その3:土の中の問題

日々成長する観葉植物は、季節や大きさに合わせた土のお手入れが大切です。限られた鉢の中で育つため、土の中に問題があると枯れてしまうおそれがあります。

土の中で起こる問題についてみていきましょう。

根づまり

鉢の中で根が伸びすぎると、根づまりを起こして枯れる原因になります。

購入したばかりの観葉植物でも、根が鉢から飛び出している場合や、新芽がうまく育たない場合は注意が必要です。鉢が小さかったり、お店に並んでいる期間が長かったりすると、すでに根づまりを起こしやすい状態になっている可能性があります。

栄養不足

鉢で育てる観葉植物は、限られた土の中から栄養を補給しています。そのため、土の中が栄養不足になると少しずつ元気がなくなり、やがて枯れてしまうため注意しましょう。

ただし、肥料は与えすぎも良くありません。追肥や植え替えは、適切な時期と量を守ることが大切です。

原因その4:害虫や病気

観葉植物が枯れる原因として、害虫や病気も考えられます。

観葉植物に付く害虫には、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシなどがいます。害虫が付くと植物の栄養を吸い取り、株全体が弱って枯れてしまう原因になります。

植物に病害虫が付く理由はさまざまですが、風通しが悪くジメジメとした環境で育てていると、病害虫にかかるリスクが高まります。また、ほかの植物にも伝染してしまうため、病害虫を放置しないように注意しなければいけません。

観葉植物が枯れるのを防ぐための対策


さまざまな原因によって枯れてしまうことがある観葉植物ですが、家の中の環境を整えれば初心者でも簡単に育てられます。健康で丈夫に育った植物は手入れも楽になり、成長を楽しめるようになるでしょう。

ここでは、観葉植物を枯らさないための対策をご紹介します。

置き場所の対策

観葉植物の置き場所は、レースカーテン越しに日差しが入る明るい窓辺が理想です。半日陰を好む植物も、窓辺であればカーテンやシェードを付けて日光の調整がしやすくなります。

また、置き場所を決めてから観葉植物を選ぶことが失敗を防ぐためのポイント。エアコンが付いている部屋に背の高い種類を置きたい場合は、事前に観葉植物の置き場所を確保しておくといいでしょう。

水やりの対策

水やりは、土がしっかりと乾いたあと、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えることが基本です。初めての場合は、土を指で3cmほど掘って湿り具合を確認すると、水やりのタイミングがつかめてきます。

Tips
たっぷりの水を与えるのは、水分補給だけではなく、土の中の空気を入れ替えるためです。
根の呼吸によって溜まった二酸化炭素を流し出し、新しい酸素を供給する効果があります。

植物によって乾燥への強さが異なるため、購入時に性質を確認しておくといいでしょう。たとえば多肉植物は水やりをしすぎると枯れてしまいます。

また、葉水は基本的に春〜夏に頻繁に与えます。
冬は葉水の頻度を落として育てますが、空気が乾燥しやすいので注意が必要です。空気が乾燥していると、葉の気孔(空気と水分の通り道)から水分が蒸発しすぎて枯れてしまう原因になります。とくに暖房が効いた部屋などに置く場合は、葉に霧吹きをする「葉水」をして水分を与えることも有効です。

Tips
直射日光があたる状態で葉水をかけると、水滴による光の屈折で葉がやけてしまう事があります。そのため、葉水をするときは基本的に直射日光は避けておこなってください。

土の中の対策

鉢植えで育てる観葉植物は、根詰まりや栄養不足を起こさないよう、土の中を良好に保つことが大切です。根詰まりする前に植え替えをし、枯れないための対策をしていきましょう。

多くの植物は、春〜夏に新しい根や芽を伸ばす成長期に入るため、春に植え替えをすることが失敗を防ぐためのポイント。秋の植え替えも可能ですが、初心者の方は春におこなうことをおすすめします。
観葉植物の植え替えのやり方は以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
【初心者向け】観葉植物の植え替え手順|適切な時期と正しいやり方を解説

害虫や病気の対策

害虫が付いたり病気にかかったりすると、観葉植物は弱ってしまいます。株全体に広がると枯れてしまうおそれがあるため、事前の対策をしておきましょう。

病害虫を防ぐためには、風通しを良くして湿気がたまらないようにすることが大切です。込み合っている枝は、剪定をしてすっきりさせれば見た目も良くなります。

病害虫を発見したら、できるだけ早く取り除いて伝染を防いでください。事前に害虫スプレーを散布しておくことも有効です。

また、健康で丈夫な株は病害虫にも強くなります。上記でご紹介した置き場所や水やり、土の中の対策をしっかりとおこなうことで、害虫や病気の予防にもつながるでしょう。

植物の病気対策と害虫対策は以下の記事でそれぞれ詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

植物の病気対策のやり方|観葉植物や家庭菜園に使える予防法・対処法を解説

ガーデニングの害虫対策|初心者でもかんたんにできる対処法

観葉植物が枯れるかどうか見極める方法


元気のなくなった観葉植物が、そのまま枯れてしまうのかを見極めるには、以下のポイントをチェックしてみてください。

  • 葉が変色している

葉の色が悪くなり黄色に変色している部分が全体の1/3以上の場合、株全体が徐々に弱っていきます。元気な葉が残っている場合はしばらく様子を見ていきましょう。

  • 茎や枝が茶色くなっている

茎が茶色くなっている場合は、ハサミで切って中心に緑色が残っているかを確認しましょう。中まで茶色く乾燥している場合は枯れていますが、生きている枝があれば新しい新芽が出るのを待ちましょう。

  • 根元が黒くブヨブヨしている

根元が黒くブヨブヨしているのは、根腐れや病気にかかっている症状です。新しい土に植え替えてしばらくしても改善しない場合は、残念ですが徐々に枯れてしまうでしょう。

観葉植物が枯れてしまったのか判断が難しい場合は、春の萌芽期(ほうがき)まで様子を見てください。枯れているように見える株も、春に新しい芽が出れば枯れていないことがひと目でわかります。

新しい芽を確認できたら、株全体を少しずつ復活させていきましょう。

弱った観葉植物を復活させる方法


弱ってしまった観葉植物は、適切な処置をしてあげることで復活する可能性があります。丈夫な観葉植物であれば、元気がなくなってもすぐには枯れないため、以下の対処法を一度試してみてください。

  • 伸びすぎた枝を剪定して整える

つるが伸びすぎているポトスや、枝が伸びすぎたり小枝が枯れたりしたベンジャミンなどは、剪定をして整えていきましょう。古い枝を整理して風通しを良くし、新しい枝や葉に栄養を与えます。
観葉植物の剪定のやり方は以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしながら剪定してみてください。
自宅の観葉植物が伸びすぎたら剪定を!|剪定後のお手入れの方法もあわせて解説

  • 挿し木で新しい株を育てる

剪定した枝は、挿し木や挿し芽で増やせます。株全体が弱っていたら挿し木をして、新しい株に新調させて育てていくのもいいでしょう。

  • 植え替えをする

鉢に対して植物が大きくなっている場合は、1〜2まわり大きな鉢に植え替えて土の中をリフレッシュさせていきましょう。

  • 株分けをする

サンスベリアやモンステラなどの株分けができる植物は、植え替えの際に株分けをするのがおすすめです。鉢の中に根が密集するのを防いでくれます。

根腐れなど緊急性が高い場合は早めの対処が必要ですが、剪定や植え替えは植物にとって大きなストレスとなります。可能であれば、春まで待ってから作業をおこなうようにしましょう。

観葉植物が枯れる前に原因を見つけて対処しよう


観葉植物がなぜ枯れるのかや、弱ってしまったときの対処法などをご紹介しました。初心者でも簡単に育てられる丈夫な観葉植物ですが、正しい方法でお手入れをしないと枯れてしまうこともあります。

観葉植物の元気がないと感じたら、原因をできるだけ早く見つけて対処することが大切です。置き場所や水やりなどが間違っていないかを見直してみましょう。

健康に育った観葉植物は、生き生きと成長するだけではなく、病害虫にも強くなります。枯れないための対策を講じて、元気な株に育てていきましょう。

関連記事 今話題の人気記事!

同じカテゴリから記事を探す

観葉植物