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【初心者向け】ゼラニウムの育て方|基本情報と豪華に咲かせるためのポイント

【初心者向け】ゼラニウムの育て方|基本情報と豪華に咲かせるためのポイント

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鮮やかな花が魅力のゼラニウムは、初心者でも簡単に育てられます。美しい花と独特な香りは、花壇や玄関などを華やかに演出してくれるでしょう。

しかし、乾燥した環境を好むなど、一般的なガーデニングの植物とは異なる特徴をもつため、ゼラニウムを育てるコツを知ることが大切です。

この記事では、ゼラニウムの基本情報から育て方までを詳しくご紹介していきます。ゼラニウムを豪華に咲かせるポイントを把握して、美しく元気な株に育てていきましょう。

ゼラニウムの基本情報

ゼラニウムの基本情報

まず、ゼラニウムの基本情報についてみていきましょう。

科名 フウロソウ科
属名 ペラルゴニウム属(テンジクアオイ属)
和名 テンジクアオイ
英名 Geranium
学名 Pelargonium
原産地 南アフリカ
分類 多年草
販売時期 3~5月、9~11月
開花時期 4~11月
耐暑性 普通
耐寒性 やや弱い

ゼラニウムは、南アフリカ原産の植物の一つ。常緑の葉は羽状または手のひら状で、花の色やかたちの種類はとても豊富です。一部の品種は多肉質な茎を持っています。

7〜10℃以上を保てば年中観賞でき、屋外栽培でも開花時期が4〜11月と長い点が特徴です。

ただし、ゼラニウムは品種によって開花時期や花色、葉色、芳香が異なるため、用途に合わせてお気に入りの品種を育てていきましょう。

主な品種

ゼラニウムの種類は豊富にあります。花や葉を楽しむもの、香りが魅力の「香料用ゼラニウム」など、さまざまな品種からお気に入りを探す楽しみがあります。

ゼラニウムの主な品種をご紹介します。

・アイビーゼラニウム
鮮やかな花がこんもりと咲き、下に向かって枝垂れる葉が特徴のアイビーゼラニウム。ツタ植物の「アイビー」に似た葉をしており、初心者の方にも育てやすい品種です。

アイビーゼラニウムは、枝垂れる性質を生かして鉢にかぶさるようにする植え方がおすすめ。ハンギングバスケットや背の高い鉢に植えると見栄えが良くなるでしょう。

・モミジバゼラニウム
モミジバゼラニウムは、秋に紅葉する「もみじ」のように葉が赤くなるゼラニウムです。葉に特徴があるため、花の咲いていない時期もカラーリーフとして長く楽しめるでしょう。

秋の寄せ植えには、紅葉に似た葉がアクセントとして活躍してくれます。ただし、霜に当たると枯れてしまうため、寒さが心配な場合は軒下か室内に飾ってください。

・センテッドゼラニウム(ハーブゼラニウム)
「香料用ゼラニウム」ともいわれるセンテッドゼラニウムは、さまざまな香りを楽しめる点が特徴。なかでも、夏に蚊を寄せ付けにくくする蚊連草(カレンソウ)は、虫除けハーブとしても人気があります。

ほかにも、柑橘系の香りを楽しめる「レモンゼラニウム」「ジンジャーゼラニウム」「オレンジゼラニウム」など豊富な種類があります。香りを楽しむゼラニウムは、ポプリや入浴剤にするのもおすすめです。

ゼラニウムを育てるために必要なもの

ゼラニウムを育てるために必要なもの

ゼラニウムを育てるために必要なものは以下のとおりです。

  • ゼラニウムの苗
  • プランターや鉢
  • 培養土
  • 鉢底石と鉢底ネット
  • 肥料
  • スコップ
  • ジョウロ
  • 園芸ハサミ
  • マルチング材(バークチップなど)
  • 支柱(大きく育てる場合)

ゼラニウムの土は、市販の培養土で栽培できます。初心者の方は、管理がしやすい鉢植え栽培からはじめるのがおすすめです。

ゼラニウムの苗は、実際に手に取ってみて茎がぐらついていない、しっかりとした株のものを選びましょう。また、大きく育てる場合には、支柱を使うと理想のかたちに仕立てる際に役立ちます。

ゼラニウムの育て方

ゼラニウムの花を豪華に咲かせるための育て方のポイントをご紹介します。

多年草のゼラニウムは、管理の仕方次第で翌年の花数が変わります。初心者におすすめのプランターや鉢植え栽培について、詳しくみていきましょう。

日当たり・置き場所・温度

ゼラニウムの花付きを良くするためには、日光にしっかりと当てることが大切です。

西日や夏の直射日光を避けて、なるべく日当たりの良い場所で育てていきましょう。ゼラニウムは日当たりが良く乾燥気味の場所を好むため、雨を避けられる南側の軒下に置き、寒冷紗(かんれいしゃ)などで直射日光を遮ります。

寒さには弱いため、冬は霜を避けて管理できる場所が理想です。室内に取り込む場合は、日当たりの良い窓辺に置くか、ときどき外に出して日に当ててあげるといいでしょう。

植え付け方

ゼラニウムの植え付けは、3月下旬〜6月頃、または9月頃におこないます。購入した苗は、植え付け前に枯れた葉を取り除いておきましょう。

植え付ける際には、根の部分が隠れる程度の「浅植え」にするのがポイントです。茎に水分を多く持ち、乾燥を好むため、深植えにならないように注意してください。

また、ゼラニウムは太陽に向かって花を咲かせます。苗の正面はどこになるのか、花の向きにも注意しながら植え付けていきましょう。

水やりの仕方

ゼラニウムは、乾燥に強く湿気に弱い性質があるため、毎日の水やりは基本的に不要です。土がしっかりと乾くのを待ち、水やりをするときは鉢底から流れ出るまでしっかりと与えます。

ゼラニウムが枯れる主な原因は「水のやり過ぎ」です。自宅の環境に慣れるまでは、とくに注意して管理していきましょう。

肥料のやり方

ゼラニウムの花を豪華に咲かせるためには、適切な肥料を与えることも重要なポイントです。ただし、やや痩せた土地を好むため、タイミングや与え過ぎには注意してください。

植え付けの際には、緩効性肥料を元肥として土に混ぜこみます。追肥は、ゼラニウムの成長期に葉色が悪くなったら、株元に少量の緩効性肥料または液体肥料を与えるといいでしょう。

ゼラニウムの生育適温はおよそ10〜25℃で、春と秋に生育します。成長が止まる真夏や冬は肥料を与える必要はありません。

剪定の仕方

多年草のゼラニウムは、剪定をして新しい枝を育てていくとバランスが整い、翌年の花付きも良くなります。梅雨前と8月下旬頃を目安に剪定をおこない、株全体を整えていきましょう。

ゼラニウムの剪定方法は以下のとおりです。

  1. 古くなった枝は脇芽または根元から切る
  2. 全体のバランスを見ながら絡み合う枝を切り取る
  3. 切り戻しは1/3を目安に高さを合わせる

ゼラニウムの枝は古くなると木質化し、花つきや葉つきが悪くなるなどの影響が出ます。枝の色を確認して、なるべく木質化する前に剪定しましょう。また、茎の途中にある脇芽で切るときは、外に向かって伸びる芽の上で切るとバランス良く花を咲かせることができます。

ゼラニウムの冬越しについて

寒さに弱いゼラニウムを翌年も咲かせるためには、冬越し対策が必要です。品種にもよりますが、冬越しをする際は2℃以上を保てるよう環境を整えましょう

鉢植えの場合は、軒下に移動させて冬越しの準備をしていきます。軒下でも土が凍る温度になる場合は、室内で管理すると安心です。

防寒対策として、ビニールの簡易温室に入れたり、寒冷紗を被せたりする方法も有効です。温暖地で花壇植えにする場合は、バークチップや腐葉土でマルチングをして冬越し対策をしておくといいでしょう。

ゼラニウムを育てるときの注意点

ゼラニウムを育てるときの注意点

緑色の茎が木質化しながら成長するゼラニウムは、ほったらかしで育てると、株が乱れて花付きも悪くなってしまいます。

育て方のコツや注意点を押さえて、豪華なゼラニウムの花を毎年楽しみましょう。 

咲き終わった花は摘み取る

ゼラニウムの花が咲き終わったら、花茎ごと摘み取ってください。

咲き終わった花を放置していると、花びらが徐々に茶色くなり、葉にへばりついてしまうことがあります。見た目が悪くなるだけではなく、病害虫の発生原因にもなるため、こまめに摘み取ることが大切です。

成長に合わせて植え替える

ゼラニウムは、成長に合わせて植え替えをおこないましょう。根が鉢底から出ているか、土の乾きが早くなってきたら植え替えが必要です。

植え替えの適期は、植え付けと同じで3月下旬〜6月頃、または9月頃。一回りほど大きな鉢に植え替えをして、新しい根を伸ばせるようにしてあげましょう。

大きくしたくない場合は、根を1/3ほどカットし、新しい土を入れて栄養を補給します。根をたくさんカットすると株に負荷がかかるため、初心者の方は成長期に入る前の春におこなうのがおすすめです。

梅雨時期は適切な管理をおこなう

乾燥に強く湿気に弱いゼラニウムは、梅雨時期の管理に失敗すると枯れるおそれがあるため注意しましょう。鉢植えの場合は、軒下に移動させて長雨に当たらないように管理します。

花壇など地植えの場合は、梅雨に入る前に切り戻し剪定をおこない、株の蒸れを防ぎます。花が咲いている場合は、切り花として楽しむと室内を華やかに彩ってくれるでしょう。

夏の高温多湿に注意する

南アフリカ原産のゼラニウムは、日本の高温多湿には強くありません。雨が当たらない軒下に置き、鉢の密集を避けて風通し良く管理していきましょう。

暑さには比較的強いゼラニウムですが、30℃以上になると生育が止まります。高温が続くと葉が黄色くなったり、株が弱ったりして枯れる原因となるため注意が必要です。

水やりは、日中を避けて涼しい時間帯の朝か夕方におこないましょう。高温多湿への対策によって病害虫にも強くなり、また秋にきれいな花を咲かせてくれます。

ゼラニウムの病害虫対策

ゼラニウムの病害虫対策

ゼラニウムが病害虫にかかると花付きが悪くなり、枯れてしまう場合があります。

とくに、春から夏は「ハマキムシ」、秋から初冬は「ヨトウムシ」の発生に十分注意してください。害虫を見つけたら、すみやかに取り除いていきましょう。

また、茎に水分を多くもつゼラニウムは、過湿の環境で「茎腐病」などの病気にかかりやすくなります。ゼラニウムは1年を通じて過湿に注意し、健康な株に育てて病害虫を防いでいきましょう

ゼラニウムを育てて庭を豪華に!

ゼラニウムを育てて庭を豪華に!

鮮やかな花が魅力のゼラニウムを、豪華に咲かせるための育て方をご紹介しました。ゼラニウムを長く楽しむためには、剪定や植え替え、水やりなど適切な管理が重要です。

育て方のコツが必要なゼラニウムですが、冬越しに成功した2年目以降は、自宅の環境にも慣れて育てやすくなります。ゼラニウムが好む環境を整えて、健康な株に育てていきましょう。

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