コーナンTips 園芸 ゴールドクレストの育て方!枯らさないためのコツを初心者向けに解説 ゴールドクレストの育て方!枯らさないためのコツを初心者向けに解説 園芸 クリップボードにコピーしました ゴールドクレストの育て方!枯らさないためのコツを初心者向けに解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 明るいグリーンの葉と美しい円錐形のフォルムで、お庭のシンボルツリーやクリスマスツリーとして人気のゴールドクレスト。しかし、園芸店で気軽に手に入る反面、「育て方が難しい」「すぐに枯らしてしまった」という声も多く聞かれる植物です。 その美しい姿を長く楽しむためには、ゴールドクレストが好む環境と、苦手な環境を正しく理解することが大切です。この記事では、ゴールドクレストを枯らさないための育て方のコツを、植え付けから剪定、注意点まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。ポイントを押さえて、元気なゴールドクレストを育てましょう。 関連記事 クリスマスを彩る寄せ植えの作り方|初心者でもすぐにできる方法や管理のポイントを紹介 | コーナンTips 目次 ゴールドクレストの基本情報主な種類ノーマルウィルマオーレアゴールドクレストを育てるために必要なものゴールドクレストの栽培時期植え付け・植え替え:3月~4月、9月~10月肥料:3月、6月、10月剪定:3月~6月ゴールドクレストの育て方日当たり・置き場所・温度植え付け方水やりの仕方肥料のやり方剪定の仕方ゴールドクレストを育てるときの注意点葉が内側から茶色く枯れる原因枯れた葉は元に戻らない室内ではなく屋外で育てる夏越しと冬越しのポイントゴールドクレストの病害虫対策蒸れによる根腐れハダニアブラムシポイントを押さえてゴールドクレストを元気に育てよう ゴールドクレストの基本情報 まずは、ゴールドクレストがどのような特性を持つ植物なのかを知ることから始めましょう。特に、日本の気候で苦手なポイントを把握しておくことが、上手に育てるための第一歩となります。 項目 内容 科名 ヒノキ科 属名 ホソイトスギ属(クプレッスス属) 和名 モントレーイトスギ 英名 Goldcrest、Monterey cypress 学名 Cupressus macrocarpa ‘Goldcrest’ 原産地 北米カリフォルニア州モントレー半島 分類 常緑針葉樹 販売時期 苗木:主に周年 耐暑性 弱い 耐寒性 普通(-5℃程度まで) 主な種類 園芸店で「ゴールドクレスト」として販売されているものの中には、いくつかよく似た種類や改良品種があります。それぞれの特徴を知っておくと、用途に合ったものを選ぶことができます。 ノーマル 一般的に「ゴールドクレスト」として流通している、基本となる品種です。成長すると数メートルの高さになるため、庭植えのシンボルツリーなどに向いています。葉に触れると、さわやかな香りがあります。 ウィルマ ゴールドクレストの矮性種(わいせいしゅ)で、ノーマルタイプよりもコンパクトに育つのが特徴です。成長が比較的穏やかなため、鉢植えや寄せ植えで楽しみたい場合に適しています。 オーレア 「黄金色の」という意味を持つ名前で、ゴールドクレストの元となった品種群を指すこともあります。園芸的には、葉の色が特に黄色みが強い品種を区別して呼ぶ場合などに使われます。 ゴールドクレストを育てるために必要なもの ゴールドクレストを元気に育てるためには、基本的な園芸用品が必要です。特に、苦手な「蒸れ」を防ぐために、水はけの良い土と、風通しを良くするためのハサミは重要なアイテムになります。 必要なもの 備考 ゴールドクレストの苗 葉の色が鮮やかで、株元がぐらつかないものを選びます。 鉢・プランター 鉢植えの場合、根鉢より一回り大きい、深さのあるもの。 培養土 水はけの良い「コニファー用」や「庭木・花木用」の土。 鉢底石・鉢底ネット 鉢植えの排水性を高め、根腐れを防ぎます。 肥料 緩効性の化成肥料や有機質肥料。 スコップ・シャベル 地植えの際に植え穴を掘るために使います。 ジョウロ 水やりに使用します。 園芸ハサミ 剪定に使います。切れ味の良いものを用意しましょう。 ▶マルチング材 バークチップや腐葉土。夏の乾燥や冬の凍結防止に役立ちます。 お近くの店舗を見てみる ゴールドクレストの栽培時期 作業の種類 最適な時期 作業のポイント 植え付け・植え替え 3月~4月、9月~10月 株への負担が少ない春か秋に行います。根が傷みやすい真夏や真冬は避けましょう。 肥料 3月、6月、10月 年2~3回に分けて与えます。春(3月)と秋(10月)に緩効性肥料を、夏前の6月に追加で与えると効果的です。 剪定 3月~6月 新芽が伸びる春から初夏にかけて行います。樹形を整え、風通しを良くすることで病害虫を防ぎます。 ゴールドクレストの栽培は、年間を通した計画的な手入れが大切です。植え付けや剪定など、それぞれの作業に適した時期に行うことで、株への負担を減らし、健康な生育を促します。 植え付け・植え替え:3月~4月、9月~10月 ゴールドクレストの植え付けや植え替えは、株への負担が少ない春(3月~4月)か秋(9月~10月)に行うのが最適です。厳しい夏と冬の時期は、根が傷みやすく、うまく根付かないことがあるため避けましょう。 肥料:3月、6月、10月 健やかな成長をサポートするために、年に2~3回肥料を与えます。春の成長期が始まる前の3月と、成長が落ち着く10月に緩効性肥料を施します。また、生育が旺盛な6月に追加で与えると、夏を乗り切る体力を蓄える助けになります。 剪定:3月~6月 ゴールドクレストの健康を維持し、美しい樹形を保つために剪定は欠かせません。主な作業時期は、新芽が伸び始める春から初夏(3月~6月)にかけてです。この時期に不要な枝を整理し、風通しを良くしておきましょう。 ゴールドクレストの育て方 ここからは、日々の具体的な管理方法について解説します。ゴールドクレストを枯らさないためには、「日当たり」と「風通し」が最も重要なキーワードです。 日当たり・置き場所・温度 ゴールドクレストは、日光と風通しが大好きです。一年を通して、よく日が当たり、風が通り抜ける屋外で管理しましょう。ただし、高温多湿な夏の西日は葉焼けの原因になるため、地植えの場合は建物の東側など、鉢植えの場合は夏の間だけ半日陰に移動できる場所が理想的です。 植え付け方 地植えの場合は、根鉢の倍以上の幅と深さの穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土などを混ぜて水はけの良い土壌を作ります。根鉢を崩さずに植え、深植えにならないように注意してください。鉢植えの場合は、鉢底石を敷いた上に培養土を入れ、同様に植え付けます。植え付け後は、たっぷりと水を与えましょう。 水やりの仕方 水のやりすぎは根腐れに直結するため、注意が必要です。水やりの基本は「土の表面が乾いたら、たっぷりと与える」ことです。鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るまで与えます。地植えの場合、根付いてしまえば基本的に水やりの必要はありませんが、夏場に乾燥が続くときだけ与えてください。 肥料のやり方 肥料は、規定の時期に適切な量を与えることが大切です。春の3月と秋の10月には、株元に緩効性の化成肥料を置き肥します。生育期である6月にも同様に与えると、より元気に育ちます。与えすぎは根を傷める原因になるので、製品に記載された量を守りましょう。 ▶肥料|ホームセンターコーナンの通販サイト 関連記事 肥料の三大要素とは?肥料の種類一覧や使い分けのポイントを解説 | コーナンTips 剪定の仕方 ゴールドクレストの剪定は、美しい樹形を保つためだけでなく、病気を防ぐためにも非常に重要です。特に、葉が密集している内部の風通しを良くすることを意識しましょう。春から初夏にかけて、飛び出している枝や、混み合っている部分の枝を、葉の付け根で切ります。一度に強く刈り込むのではなく、こまめに軽い剪定を繰り返すのがコツです。 ▶園芸ハサミ|ホームセンターコーナンの通販サイト 関連記事 植木の剪定は自分でできる!切る枝の見分け方と時期について初心者向けに解説 | コーナンTips ゴールドクレストを育てるときの注意点 「枯れやすい」と言われるゴールドクレストには、栽培でつまずきやすい特有のポイントがいくつかあります。事前に注意点を知っておくことで、失敗を防ぎましょう。 葉が内側から茶色く枯れる原因 ゴールドクレストで最も多いトラブルが、内側の葉が茶色くスカスカになってしまう「内枯れ」です。この最大の原因は「蒸れ」です。葉が密集しすぎると、内部の風通しが悪くなり、湿気がこもって葉が枯れてしまいます。これを防ぐには、定期的な剪定が不可欠です。 枯れた葉は元に戻らない 残念ながら、一度茶色く枯れてしまった葉は、緑色に戻ることはありません。また、葉がなくなった枝から新しい芽が吹くこともほとんどありません。だからこそ、枯らさないための「予防」として、日頃から風通しを良くする手入れが何よりも大切なのです。枯れた部分は、見つけ次第こまめに取り除きましょう。 室内ではなく屋外で育てる クリスマスシーズンになると、室内用のツリーとして小さな鉢植えが販売されます。しかし、ゴールドクレストは本来、日光と風通しを好む屋外の植物です。室内では日照不足と風通しの悪さから、すぐに弱って枯れてしまいます。購入後は、必ず日当たりの良い屋外で管理するようにしてください。 夏越しと冬越しのポイント ゴールドクレストは、日本の夏の高温多湿が苦手です。夏場は、強い西日を避け、株元にバークチップなどを敷いてマルチングをすることで、土の温度上昇と乾燥を防ぎます。冬は、寒さ自体には比較的強いですが、寒風や霜に当たると葉が傷んで茶色くなることがあります。特に幼い木は、寒冷紗で覆うなどの対策をすると安心です。 ゴールドクレストの病害虫対策 適切な管理で健康に育てていれば、病害虫のリスクは減らせます。しかし、万が一のために、かかりやすい病気や害虫について知っておきましょう。 病害虫 主な症状・被害 対策 根腐れ 株がぐらつき、葉が全体的に茶色く変色して枯れる。 水はけの良い土壌で管理し、水のやりすぎに注意する。剪定で風通しを良くする。 ハダニ 葉の色がかすれたように白っぽくなり、生育が悪くなる。 葉の裏に霧吹きで水をかける。薬剤を散布する。 アブラムシ 春先の新芽に群がり、樹液を吸って株を弱らせる。 見つけ次第、テープなどで取り除くか、薬剤を散布する。 ▶園芸農薬の関連商品を見てみる 関連記事 ガーデニングの害虫対策!初心者でも簡単にできる方法を紹介|コーナンTips 蒸れによる根腐れ 水のやりすぎや、水はけの悪い土で育てていると、根が呼吸できなくなり腐ってしまいます。根腐れを起こすと、株全体が枯れてしまい、回復は困難です。予防として、水はけの良い用土を使い、風通しの良い環境を保つことが最も重要です。 ハダニ 高温で乾燥した環境を好む、非常に小さな害虫です。葉の裏に寄生して栄養を吸うため、葉の色が抜けたように白っぽくなります。ハダニは水に弱いため、定期的に葉の裏にも水をかける「葉水」が予防になります。 アブラムシ 春に伸びる柔らかい新芽に発生しやすい害虫です。集団で樹液を吸うため、放置すると生育が著しく悪くなります。数が少ないうちに、ガムテープなどで貼り付けて取るか、園芸用の殺虫剤で駆除しましょう。 ポイントを押さえてゴールドクレストを元気に育てよう ゴールドクレストは「枯れやすい」と言われることがありますが、それは高温多湿と蒸れが苦手という性質を知らずに管理してしまうからです。日当たりと風通しの良い場所で、適切な剪定を心がければ、初心者でも元気に育てることができます。この記事で紹介した育て方のコツを参考に、美しいゴールドクレストを長く楽しんでください。 ガーデニング用品の特集を見てみる
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