コーナンTips 園芸 小松菜を栽培したい人へ!失敗しない育て方のコツと注意点を解説 小松菜を栽培したい人へ!失敗しない育て方のコツと注意点を解説 園芸 クリップボードにコピーしました 小松菜を栽培したい人へ!失敗しない育て方のコツと注意点を解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 「自分で育てた安心安全な野菜を家族に食べさせたい」と考えて、家庭菜園に興味を持つ方は多いのではないでしょうか。そんな方に最初の一歩としておすすめなのが、栄養満点で育てやすい小松菜の栽培です。 小松菜は生育が早く、種まきから約1ヶ月で収穫できる手軽さが魅力です。プランターを使えばベランダなどの省スペースでも栽培でき、家庭菜園が初めての方でも失敗しにくい野菜と言えるでしょう。 この記事では、小松菜の栽培を始めるために必要なものから、具体的な育て方のコツ、さらには初心者が陥りがちな失敗例とその対策まで、詳しく解説します。この記事を読めば、あなたもきっと美味しい小松菜を収穫できるようになります。 目次 小松菜栽培の基本情報小松菜の主な品種と特徴小松菜栽培を始めるために必要なもの小松菜の栽培時期カレンダー 初心者でも簡単!小松菜の育て方日当たり・置き場所・温度管理毎日の水やりのポイント元気に育つ肥料の与え方上手な間引きのタイミングとコツ 美味しい小松菜の収穫目安と方法小松菜栽培でよくある失敗と注意点知っておきたい小松菜の病害虫対策まとめ 小松菜栽培の基本情報 小松菜は、クセのない味わいとシャキシャキとした食感が魅力のアブラナ科の野菜です。栄養価の高さも特徴で、βカロテンやビタミンC、カルシウムなどを豊富に含みます。 栽培期間が短く、暑さや寒さにも比較的強いという性質を持っているため、家庭菜園の入門に最適な野菜です。種から育てて収穫まで至る成功体験は、家庭菜園の楽しさを実感させてくれるでしょう。特に、害虫の活動が少なくなる秋からの栽培は、初心者の方にとって最も育てやすい時期なのでおすすめです。 関連記事 8月に植える野菜7選!初心者でもプランターで簡単に育てられるものを紹介 | コーナンTips 小松菜の主な品種と特徴 小松菜には様々な品種がありますが、基本的にはどの品種も適応力が高く、育てやすいのが特徴です。品種によって暑さに強い「夏用」や寒さに強い「冬用」、季節を問わない「周年用」などがありますので、栽培する時期に合わせて選ぶと良いでしょう。 品種系統 特徴 春・秋まき用品種 気温が穏やかな時期に育てやすい品種です。病気に強く、バランスの取れた生育をします。 耐暑性品種 夏の暑さに強く、生育が早いのが特徴です。病害虫への耐性を持つ品種も多くあります。 耐寒性品種 冬の寒さに強く、じっくりと育つことで葉肉が厚くなり、甘みが増す傾向があります。 周年栽培可能品種 季節を問わず栽培できるように改良された品種です。家庭菜園で長く収穫を楽しみたい場合におすすめです。 小松菜栽培を始めるために必要なもの 小松菜は、畑だけでなくプランターでも手軽に栽培できます。ここでは、ベランダなどで栽培を始める際に必要なものをご紹介します。 必要なもの 選び方のポイント 小松菜の種 栽培時期に合った品種を選びましょう。有効期限も確認。 プランター 深さが15cm以上ある標準的なもの(幅65cm程度)が適しています。 培養土 あらかじめ肥料が配合されている市販の「野菜用培養土」を使うと、土づくりの手間が省けて簡単です。 肥料 元肥(もとごえ)入りの培養土でない場合や、追肥用に化成肥料を用意します。 鉢底石・鉢底ネット プランターの底に敷き、土の流出を防いだり、水はけを良くするために使います。 ジョウロ 種まき後や水やりの際に使用します。 防虫ネット 特に春から夏にかけての栽培では、害虫から小松菜を守るために必須のアイテムです。 小松菜の栽培時期カレンダー 小松菜は、真冬を除けばほぼ一年中栽培することが可能です。生育に適した温度は15℃~25℃で、種まきの時期によって収穫までの日数が変わります。 一般的に、種まきは春(3月~5月)、夏(6月~8月)、秋(9月~11月)の3つの時期に分けられます。 初心者の方には、病害虫の被害が少なく、気候も穏やかな秋まきが最もおすすめです。 栽培時期 種まき 収穫までの目安 特徴 春まき 3月~5月 約30~40日 暖かくなるにつれて成長が早くなります。害虫対策を始めましょう。 夏まき 6月~8月 約25~30日 最も生育が早い時期ですが、暑さと害虫への対策が重要になります。 秋まき 9月~11月 約50~70日 害虫が少なく育てやすい時期です。寒さに当たると甘みが増して美味しくなります。 初心者でも簡単!小松菜の育て方 ここからは、種まきから収穫までの具体的な育て方の手順と、それぞれの工程でのコツを解説します。プランター栽培を例に、一つ一つのステップを丁寧に行いましょう。 日当たり・置き場所・温度管理 小松菜は、日当たりと風通しの良い場所を好みます。 ただし、強すぎる直射日光は葉を傷める原因にもなるため、一日中日が当たる場所よりは、午前中だけ日が当たるような半日陰の環境が理想的です。特に夏場は、西日を避けるなどの工夫をしましょう。 生育に適した温度は15℃~25℃ですが、耐寒性・耐暑性に比較的優れているため、幅広い環境で育てることが可能です。晩秋から冬にかけて栽培する場合は、ビニールトンネルや不織布(ベタがけ資材)で覆って保温すると、寒さから株を守り、生育を助けることができます。 毎日の水やりのポイント 水やりは、栽培の基本であり重要なポイントです。種まきから発芽するまでは、土の表面を乾かさないように注意し、じょうろで優しく水を与えます。 発芽して根付いた後は、土の表面が乾いたタイミングで、プランターの底から水が流れ出るまでたっぷりと与えるのが基本です。 常に土が湿っている状態は、根腐れや病気の原因になるため、水のやりすぎには注意しましょう。夏場は土が乾燥しやすいため、朝夕の涼しい時間帯に1日1〜2回、冬場は乾燥気味に管理するなど、季節に合わせて頻度を調整してください。 元気に育つ肥料の与え方 美味しい小松菜を育てるためには、適切なタイミングでの肥料やりが欠かせません。市販の野菜用培養土には、多くの場合、初期生育に必要な「元肥(もとごえ)」が含まれています。 追加で肥料を与える「追肥(ついひ)」は、間引きのタイミングで行うのが効果的です。1回目の間引きから1週間後と、2回目の間引きの後に、それぞれ化成肥料を適量、株元に直接触れないように注意しながらプランター全体にまきます。肥料を与えた後は、軽く土と混ぜ合わせ、株元に土を寄せる「土寄せ」を行うと、株が安定し肥料の吸収も良くなります。 Tips 株元から少し離して肥料をあげた方が良い理由は主に以下のとおりです。 肥料焼けを防ぐため 根が伸びる先に肥料があった方が吸収されやすいため 関連記事 追肥のやり方を解説|野菜や花を大きく元気にする肥料の重要性 | コーナンTips 上手な間引きのタイミングとコツ 間引きは、健康な株を大きく育てるために欠かせない作業です。種をまくと多くの芽が出てきますが、密集したままだと光が十分に当たらず、ひょろひょろとした弱い株(徒長:とちょう)になってしまいます。 間引きは2回に分けて行います。1回目の間引きは、双葉が開いた頃です。生育が悪い芽や、葉の形が良くないものなどを中心に、株と株の間隔が3cm程度になるように引き抜きます。 2回目の間引きは、本葉が3〜4枚に増えた頃に行います。株間が最終的に5〜6cmになるように、残す株を決めて周りの株を根元からハサミで切り取るか、引き抜きます。間引いた菜(間引き菜)も、ベビーリーフとして美味しく食べられます。 美味しい小松菜の収穫目安と方法 種まきから約1ヶ月、草丈が20〜25cmになった頃が収穫の適期です。小松菜は成長が早く、収穫が遅れると葉が硬くなり、味が落ちてしまうので注意しましょう。 収穫方法は、株元をハサミで切り取るか、株ごと引き抜きます。秋まきでじっくり育てた場合は、外側の葉から一枚ずつ摘み取って収穫すると、長期間にわたって楽しむことも可能です。 自分で育てた採れたての小松菜の味は格別です。 小松菜栽培でよくある失敗と注意点 手軽に育てられる小松菜ですが、いくつか注意したいポイントがあります。初心者が陥りやすい失敗例と、その対策を知っておきましょう。 ひょろひょろと長く伸びてしまう(徒長): 主な原因は、日照不足や水のやりすぎ、間引きの遅れです。日当たりの良い場所に置き、間引きを適切なタイミングで行うことが重要です。 発芽しない: 種まき後の水やりが不足して土が乾燥したり、種を深く埋めすぎたりすると発芽しにくくなります。覆土は薄くし、発芽までは土を乾かさないようにしましょう。 葉が黄色くなる: 肥料不足のサインであることが多いです。追肥のタイミングを見直しましょう。ただし、水のやりすぎによる根腐れの可能性もあります。 収穫前に花が咲いてしまう(トウ立ち): 春まきで収穫が遅れたり、生育中に特定の低温に遭遇したりすると、花芽ができてしまいます。花が咲いてもつぼみのうちなら菜の花のように食べられますが、本来の小松菜の風味は落ちます。適期を逃さず収穫することが大切です。 知っておきたい小松菜の病害虫対策 家庭菜園で安全な野菜を育てるためには、病害虫対策が欠かせません。特に春から夏にかけては虫が活発になるため、注意が必要です。 代表的な害虫: アブラムシ、アオムシ(コナガの幼虫)、ハムシなどが挙げられます。 これらの害虫は葉を食害し、生育を妨げるだけでなく、病気を媒介することもあります。 予防が最も重要: 最も効果的な対策は、種まき直後からプランター全体を防虫ネットで覆い、害虫の侵入を物理的に防ぐことです。ネットをかけることで、蝶などが卵を産み付けるのを防げます。 発生してしまったら: 害虫を見つけたら、すぐに手で取り除くか、被害にあった葉を取り除きます。数が増えてしまった場合は、食品成分由来のスプレーなど、安全性の高い薬剤を利用するのも一つの方法です。 また、水のやりすぎによる多湿は「白さび病」などの病気の原因となります。風通しを良くし、適切な水やりを心がけることが病気の予防につながります。 ▶園芸農薬|ホームセンターコーナンの通販サイト 関連記事 アブラムシを駆除するには?発生原因と簡単にできる駆除・予防方法を解説 | コーナンTips 関連記事 植物の病気対策のやり方|ガーデニングや家庭菜園に使える予防法・対処法を解説 | コーナンTips まとめ 小松菜は、種まきから収穫までが早く、初心者でも育てやすい家庭菜園にぴったりの野菜です。ご紹介した育て方のコツや注意点を参考にすれば、きっとご家庭で美味しい小松菜を収穫できるでしょう。自分で育てた採れたての小松菜を、ぜひご家族で味わってみてください。 家庭菜園の関連商品を見てみる
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