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オクラの育て方|種まきから収穫までを初心者向けにわかりやすく解説

オクラの育て方|種まきから収穫までを初心者向けにわかりやすく解説

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栄養価の高い夏野菜として人気の「オクラ」。鉄やリン、カルシウム、カリウム、ビタミンなど豊富な栄養素を含んでおり、夏バテ予防にもぴったりです。

オクラは家庭菜園でも人気があり、コツを押さえれば初心者の方でも簡単に育てられます。

本記事では、オクラの育て方を詳しく解説していきます。ぜひ、オクラについての知識を深め、種まきから収穫までを楽しみましょう。

オクラの基本情報

【初心者向け】オクラの育て方|種まきから収穫までを初心者向けにわかりやすく解説
上手に育てていくために、オクラに関する基本的な知識を身につけておきましょう。以下の表に、オクラの基本情報をまとめました。

科名 アオイ科
属名 トロロアオイ属
和名 オクラ
英名 Okra、Gombo
学名 Abelmoschus esculentus Moench
別名 アメリカネリ
原産地 東北アフリカ
分類 一年草
※本来は多年草だが寒さに弱く、日本では一年草の扱い
販売時期 4月下旬〜
開花時期(一般地) 6月下旬〜9月
収穫時期(一般地) 6月下旬〜10月
※開花から約3~7日で収穫
耐暑性 30℃以下
耐寒性 10℃以上

オクラの主な品種

オクラは形状によっていくつかの種類に分けられますが、一般的に知られているのは「五角オクラ」です。そのほか、六角形や八角形も存在しています。

また、これら「角オクラ」以外にも、角のない「丸オクラ」、サヤが赤い色をした「赤オクラ」、花びらを食用とする「花オクラ」などがあり、それぞれ多くの品種が存在します。

初心者でも育てやすいおすすめの品種は以下のとおりです。

 

品種 形状 特徴
ピークファイブ 葉が小さいため狭い場所でも栽培しやすい
満天(R) 背丈が低く扱いやすい
みどり丸ノ助 実が硬くなりにくい
エメラルド 食感が柔らかく味が良い

このように、オクラの品種はさまざまですが、基本的な育て方はどれもほとんど変わりません。自分の好みの品種を選んで、オクラの種まきからの栽培に挑戦してみましょう。

オクラの種まき時期・栽培スケジュール

オクラの種まき時期は、気温が上がりだす5月中旬頃からがおすすめです。5月中旬に種まきをおこなった場合の、栽培スケジュールの目安は以下のとおりです。

種まき 5月中旬
発芽 種まきの3〜5日後
本葉 6月中旬〜7月上旬
開花 7月上旬〜中旬
最初の収穫 7月中旬〜下旬

オクラの栽培場所

オクラの栽培場所として最適なのは、日当たりと風通しの良い場所です。オクラは暑さに強く、日光が強く当たる場所でも問題なく育てられます。
日当たりの良い場所を確保できない場合は、半日陰で育てることも可能です。

栽培適温は20~30℃寒さには弱く、10℃以下の環境では生育が弱まるため、暖かくなってから育て始める必要があります。

家庭菜園初心者の方でも簡単に栽培できる点がオクラの魅力といえるでしょう。

オクラを育てるために必要なもの

【初心者向け】オクラの育て方|種まきから収穫までを初心者向けにわかりやすく解説
オクラを育てるために必要なものは以下の通りです。

  • オクラの種または苗
  • 深型の鉢・プランター
  • 野菜用の培養土
  • 肥料
  • 鉢底石と鉢底ネット
  • 支柱と紐
  • 園芸ばさみ

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オクラの種や苗はホームセンターで販売しています。苗は4月下旬頃から出回ります。

深型の鉢・プランター

オクラを上手に育てるためには、適切なサイズのプランターを使用することが大切です。
深さ30cm、直径30cm以上のプランターを用意しましょう。オクラは地中深くまで根を張るため、深型のプランターが必要です。
1つの株に対して1つのプランターを用意するのが理想ですが、大型のプランターを使用して複数のオクラを育てる場合には、株間を25cmほど開けるようにしてください。

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野菜用の培養土

土は一から配合することもできますが、野菜用に配合された培養土を使用する方が簡単なのでおすすめです。
元肥入りの培養土を使う場合は、別途元肥を入れる必要はありません。

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肥料

オクラは肥料の吸収が旺盛なので、元肥と追肥をしっかり与えましょう。元肥を与える際は、有機配合肥料を使用するのがおすすめです。

また、追肥には速効性のある液体肥料や化成肥料を与えてください。

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鉢底石と鉢底ネット

プランターの底に鉢底ネットと鉢底石を敷くことで、土の中の通気性と排水性が良くなり、適切な量の水分を保つことができます。
鉢底石と鉢底ネットは別々に用意することもできますが、ネットに石を入れて使用すると使い回しやすいのでおすすめです。

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支柱と紐

オクラの株は風や重みで倒れやすいため、とくに花が咲いたときには、倒れないように支柱が必要になります。
長さは150cm程度で、16〜20mmほどの太さがあるしっかりとした支柱を用意することをおすすめします。
紐は市販のビニール紐や麻紐などを使用してください。

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園芸ばさみ

オクラの実を収穫する際や、余分な葉を剪定する際は、園芸ばさみを使用しましょう。
一本用意しておけば他の野菜栽培やお花の剪定に使えるので便利です。

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【初心者向け】オクラの育て方

【初心者向け】オクラの育て方|種まきから収穫までを初心者向けにわかりやすく解説
準備が整ったら、いよいよオクラの栽培を始めていきましょう。

オクラを育てる具体的な手順をご紹介します。初心者の方向けに、基本的な育て方や成功させるためのコツをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

1.種をまく

オクラの種まきは5月中旬以降におこなわれるのが一般的です。気温が安定してくる時期のため、寒さに弱いオクラの栽培がしやすくなります。

まず、育苗ポットに1cm程度のくぼみを作り、3〜4粒の種をまいて土をかぶせましょう。土が種と密着するよう軽く指で押し、やさしく水をまけば種まきは完了です。

種まきを成功させるためのコツは、オクラの種を一晩水につけることです。硬いオクラの種皮が柔らかくなり発芽しやすくなるため、ぜひ実践してみてください。

苗から育てる場合は6月中旬頃までに植え付けをおこないましょう。

2.害虫対策をする

オクラを育てる際には、害虫対策を万全にしておくことも大切です。こまめに葉の裏などをチェックし、害虫を見つけたらすぐに取り除いてください。

苗が小さいうちは予防として、防虫ネットを被せるといいでしょう。

また、防虫対策として表土にアルミホイルを敷くのもおすすめです。光の反射により、アブラムシやカメムシなど一部の害虫を寄せ付けない効果が期待されます。

オクラにつきやすい害虫は以下のとおりです。

  • アブラムシ

アブラムシが発生すると植物の汁が吸われて成長が阻害され、最悪の場合枯れてしまいます。窒素の多い肥料を与えすぎると発生しやすくなるため注意してください。また、できるだけ日当たりと風通しの良い場所で育てることもアブラムシ対策として有効です。

  • カメムシ

植物を食害してしまうカメムシを見つけたら、すぐに除去しましょう。防虫ネットをかけて予防することも効果的です。

  • センチュウ

センチュウが発生した場合は、少し深刻な状況となります。家庭菜園において、付いてしまったセンチュウを除去することは困難です。もし発見したら、株を引き抜き土壌洗浄をおこなう必要があります。

  • ハマキムシ

丸まった葉を見つけたら、ハマキムシがついている可能性があります。すぐに葉を摘み取り、大量発生するのを防ぎましょう。

  • ハモグリバエ

ハモグリバエは食害を起こすため、見つけたらすぐに除去してください。対策としては、防虫ネットを使用するほか、黄色に集まる習性を利用して黄色の粘着トラップを仕掛ける方法もあります。

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Tips
茎や葉裏についている透明な小さな粒は、オクラのネバネバ成分「ムチン」が水を含んで固まったものです。ただし虫の卵もまぎれている可能性もあるので、食害被害がないか注意深く観察しましょう。

 

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3.支柱を立てて追肥する

オクラの草丈が30cmほどに成長したら、株ごと倒れてしまわないように支柱を立てる必要があります。苗の根元から10cmほど離して支柱を立てましょう。ビニール紐や麻紐で茎や葉を支柱にやさしく結びつけて固定してください。

また、オクラは肥料を多く必要とする植物のため、追肥も重要な作業です。10日〜2週間に1回を目安に、追肥をおこないましょう。

開花時期からは急激に成長が早まるので、肥料切れのないよう、週1回の頻度でおこなってください。

4.収穫する

オクラの収穫は採り遅れないようにするのがコツです。採り遅れてしまうと、どんどん成長して実がすぐに硬くなってしまい、せっかく育てたオクラをおいしく食べられません。収穫の目安は6月で開花後1週間、7月で開花後4~5日、8月で3~4日です。

オクラには細くてふさふさした産毛が生えているため、収穫の際には手袋を着用してください。果柄(かへい)はとても硬く、手でもぎ取ることは難しいため、ハサミを使用して付け根を切り取り収穫しましょう。

Tips
収穫後は日持ちしないので、冷蔵庫で保存し、数日以内に食べきりましょう。冷凍の場合は1か月ほど保存できます。塩で揉みこみ産毛を処理し、ヘタとガクを取ってから生のまま冷凍すると、加熱調理にすぐに使えて便利です。

オクラ栽培で失敗しないためのポイント

【初心者向け】オクラの育て方|種まきから収穫までを初心者向けにわかりやすく解説
オクラは初心者の方でも栽培しやすい人気の植物ですが、以下3つのポイントを押さえていないと失敗してしまうおそれがあります。

  • こまめな水やり
  • 害虫対策と早めの駆除
  • 収穫時期を逃さない

オクラを上手に育てておいしくいただくためにも、注意点を事前にチェックしておきましょう。

こまめに水やりをする

暑さに強いオクラですが、乾燥している状態が続くと枯れてしまう原因となるため、水やりに気を配ることが大切です。とくに、種まきから発芽までの期間は土が乾燥しないよう、こまめに水やりをおこないましょう。

気温が高く乾燥している時期であれば、朝夕の2回に分けて水やりをしてもいいでしょう。また、プランター栽培の場合、土の表面が湿っていても内部が乾燥していることがあるため、ときどき指で土の中も確認してみてください。

害虫対策・早めの駆除をおこたらない

先述のとおり、オクラにはさまざまな害虫がつくおそれがあります。事前の対策を講じて、こまめなチェックをおこたらないようにしましょう。

何らかの異変や害虫の存在に気づいたらすぐに除去することで、被害を最小限に抑えられます。

収穫時期を逃さない

オクラの収穫時期には、実がなっているのを見逃さないように注意深く観察しましょう。前述したように、収穫時期が遅れると実が硬くなってしまうため、花が咲き始めたらいつも以上に注意を払う必要があります。サヤが5〜8cmほどの長さになってきたら収穫のタイミングです。

プランター栽培の場合は8月末頃まで収穫できます。収穫時期の終わりに差し掛かってくると、曲がった実がなったり、実にいぼのようなものが出たりすることもありますが、食べる分には問題ありません。通常どおり収穫し、安心して料理に使ってください。

Tips
オクラの実は下から順番に成長して収穫できるようになります。収穫した後は、実があった場所より下にある葉を切り落とすことで、水分と養分をこれから成長する上段の実に集めることができます。
開花→収穫→摘葉を繰り返すことで長期間収穫が楽しめます。

オクラを種まきから育ててみよう!

【初心者向け】オクラの育て方|種まきから収穫までを初心者向けにわかりやすく解説
オクラは初心者の方でも簡単に育てられる植物として知られており、多くの方が家庭菜園での栽培に取り組んでいます。

種まきから始めて収穫できれば、大きな感動と喜びを与えてくれるでしょう。ぜひ、おいしくて栄養価も高いオクラを種から育ててみてください。

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