コーナンTips 園芸 ビオラ(パンジー)の育て方|初心者も栽培しやすいおすすめの花 ビオラ(パンジー)の育て方|初心者も栽培しやすいおすすめの花 園芸 クリップボードにコピーしました ビオラ(パンジー)の育て方|初心者も栽培しやすいおすすめの花 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました ビオラ(パンジー)は、丈夫で寒さに強く、ガーデニング初心者でも簡単に育てられるおすすめの花です。冬の時期に楽しめる美しい花と、強健な性質があるため園芸愛好家からの人気も高く、毎年のように新しい花色が登場します。 この記事では、ビオラ(パンジー)の基本情報から育て方までを詳しくご紹介していきます。ビオラ(パンジー)の花を長く楽しむためのポイントを把握して、美しく元気な株に育てていきましょう。 目次 ビオラ(パンジー)の基本情報特徴パンジーが咲く季節は冬?開花の時期と上手な育て方を詳しく解説主な品種ビオラビオラ(パンジー)を育てるために必要なものビオラ(パンジー)の育て方日当たり・置き場所・温度植え付け方水やりの仕方肥料のやり方12月2月4月剪定の仕方ビオラ(パンジー)を育てるときの注意点ビオラ(パンジー)の病害虫対策アブラムシダニ立ち枯れ病うどんこ病ガーデニングの害虫対策!初心者でも簡単にできる方法を紹介植物の病気対策のやり方|観葉植物や家庭菜園に使える予防法・対処法を解説ビオラ(パンジー)は初心者が植物の育て方を知るのに最適! ビオラ(パンジー)の基本情報 まず、ビオラ(パンジー)の基本情報についてみていきましょう。 科名 スミレ科 属名 スミレ属 和名 三色菫(サンシキスミレ) 英名 Pansy、Viola 学名 Viola × wittrockiana 別名 遊蝶花、人面草 原産地 ヨーロッパ、西アジア 分類 一年草 販売時期 10~3月 開花時期 10月下旬~5月中旬 耐暑性 弱い 耐寒性 強い 寒さに強く、次々と花を咲かせる一年草のビオラ(パンジー)は、冬の屋外を彩る花として親しまれています。開花時期は10月下旬〜5月と長く、花が少ない冬でも花を咲かせる性質があります。 種から育てる際には8〜9月ごろに種まきをおこないますが、初心者の方には苗がおすすめです。10月ごろ店頭にさまざまな種類の苗が並ぶため、実際の花色を確認しながらお気に入りの花を選ぶといいでしょう。 特徴 ビオラとパンジーは、学術的には同種のスミレ科の植物。どちらも色のバリエーションが豊富で、グラデーションがかったものやフリンジ咲きのものなど、多種多様な花色があります。 花径は、1.5cmほどの小輪系から12cmの巨大輪系まであり、4cm以上の大輪系をパンジー、花付きが多い小輪系をビオラとして区別されていました。しかし、大きい花のビオラが登場するなど、近年では見た目の違いだけで判断するのが難しくなっています。 ビオラとパンジーの性質や育て方は基本的に同じです。まずは、気に入った花色を手に取って育ててみてくださいね。 関連記事 パンジーが咲く季節は冬?開花の時期と上手な育て方を詳しく解説 主な品種 ビオラはパンジー同様、多くの種類があり、秋のガーデニングシーズンになると色とりどりの品種がお店に並びます。明るい色やアンティーク調など、さまざまな品種から好みに合った花を育てていきましょう。 初心者におすすめの主な品種をご紹介します。 ビオラ ・ビビシリーズ 丈夫で育てやすく、花付きが多いビオラの定番シリーズ。シンプルな色合いが魅力で、ほかの草花と一緒に植える寄せ植えにおすすめの品種です。 ・ラビットシリーズ 特徴的な2枚の上弁からラビットと呼ばれるビオラです。可愛らしい見た目からとても人気があり、新品種が多くあります。 上弁2枚が細長く、まるでウサギの耳に見えることから「ラビット」と呼ばれる花形のビオラです。 ・ヌーヴェルヴァーグ 花もちが良く、魅力的な花色で100種類以上あるとされているビオラの大人気品種。おしゃれな陶器鉢に単体で植えたり、寄せ植えのメインとして植えたりして、花色をじっくりと楽しむのがおすすめです。 上記のほか、紫に白のフェイスが上品で可愛らしい「ミッキー」や、ドレスのように華やかなフリルでさまざまな表情を見せる「ローブドゥアントワネット」など、豊富な品種が次々と登場しています。 ぜひ、店頭でお気に入りの花色を探してみてくださいね。 ビオラ(パンジー)を育てるために必要なもの ビオラ(パンジー)を育てるために必要なものは以下のとおりです。 ビオラ(パンジー)の苗 プランターや鉢 培養土 鉢底石と鉢底ネット 肥料 スコップ ジョウロ 園芸ハサミ マルチング材(バークチップなど) 苗を選ぶ際は、以下のポイントを押さえておくといいでしょう。花数の多い苗に目がいきがちですが、株全体をみて元気な株を見極めてください。 根元がグラグラしていない 虫が付いていない 茎は間延びしていない 葉の色が濃く黄色になっていない また、ビオラ(パンジー)は1株で15~30cmほどまで大きくなります。鉢植えは、65cm×20cmの横長プランターで3~4株を目安に用意してください。 ビオラ(パンジー)の育て方 丈夫で育てやすいビオラ(パンジー)ですが、初めてガーデニングに挑戦する方にとってはわからないことが多いでしょう。 ここでは、置き場所や水やりの仕方、肥料の与え方など、ビオラ(パンジー)をうまく育てるためのポイントをご紹介します。冬の寒さに負けない元気な株に育てていきましょう。 日当たり・置き場所・温度 ビオラ(パンジー)の栽培では、屋外の日当たりが良い場所を選んでください。日当たりが悪いと花付きが悪くなったり、間延びして株が崩れたりするおそれがあります。 耐寒温度は-10℃で冬の寒さには強いものの、花を咲かすための生育適温は5〜15℃です。寒冷地では、強い北風や霜に当たらない軒下などに置くと冬でも花を楽しめます。 植え付け方 植え付ける際は、鉢底石と花用培養土を、苗の深さを残して入れておきます。葉っぱが黄色くなっていたり、花がらが付いていたりしたら植え付け前に摘み取っておきましょう。 ポットから苗を取り出した際に、白い根がびっしりと付いていたら、軽くほぐして植え付けてください。ほかの草花と寄せ植えにする場合は、こんもりと育つ姿をイメージしながら植え付けるのがポイントです。 初心者の方は、ビオラ(パンジー)を単体で植えるか、相性の良いヘデラやシルバーレース、ハボタンなどとの寄せ植えがおすすめです。慣れてきたらビオラ(パンジー)の下にチューリップなどの球根を仕込む「ダブルデッカー」にも挑戦してみてくださいね。 Tips 「ダブルデッカー」とは園芸用語で「二層植え」を指す言葉で、花苗の下に球根を植え付ける寄せ植え方法です。ボリュームのある華やかなプランターにしたい場合は開花時期が同じ花を、季節をまたいで長い期間楽しみたい場合は開花時期が異なる花を植えましょう。 水やりの仕方 ビオラ(パンジー)を植え付けたら、鉢底から水が流れ出るまで水を与えましょう。ビオラ(パンジー)の水やりは、土の表面が白っぽく乾燥したらたっぷりと与えるのが基本です。 植え付け後〜根が張るまでは、毎日の水やりは控えてください。ただし、鉢の大きさによって土が乾燥するスピードは異なるため、葉や茎がしんなりとしたら水切れのサインと覚えておくといいでしょう。 また、株が大きくなり気温が上昇する4月以降は、土の乾燥が早まります。花がたくさん付いている時期には水切れに注意して、様子をみながら1日に1回を目安に水を与えてください。 肥料のやり方 ビオラ(パンジー)は開花時期が長いため、肥料を与えることが大切です。植え付けのときに元肥(もとごえ)を施したあと、肥料を絶やさないように定期的な追肥(おいごえ・ついひ)をおこなってください。 追肥のタイミングは、下記を参考にしてください。 12月 秋に植え付けた株が徐々に大きくなり花付きが多くなるタイミングで追肥をおこないます。ゆっくり効くタイプの緩効性肥料を土の上にまくか、水やりの際に液体肥料を与えましょう。 2月 花が咲き続けている株には、追肥で栄養を補給して肥料切れを防ぎます。寒冷地などで生育が止まっていたり、雪のなかに埋もれていたりする株は、肥料の与えすぎに注意が必要です。 4月 30cmほどまで株が大きくなり、花付きがもっとも多くなる4月に再び追肥をおこないます。春に追肥をすることで、4月下旬ごろまで続くビオラの最盛期を楽しめます。 剪定の仕方 ビオラ(パンジー)は、伸びすぎた茎を定期的に整えるのが美しい株を維持するポイントです。剪定をおこなうことで、風通しが良くなり病害虫に強い株に育ちます。 草丈が伸びて乱れてきたら、1/3ほど残して切り戻しをしていきましょう。3週間ほどで再び花を楽しめます。ただし、春になったら切り戻しは止めて、伸びすぎた茎や花がらを摘むだけにしてください。 とても強健なビオラ(パンジー)は、地域によっては5月でも花を楽しめます。しかし、気温が上がると枯れてしまうため、夏の花との植え替えタイミングをうまく見極めていきましょう。 ビオラ(パンジー)を育てるときの注意点 ビオラ(パンジー)は、開花時期の長い一年草。一年草は翌年の子孫を残すために、たくさんの種を付ける点に注意しなければなりません。 花の大きさや品種によって種の付く量は異なりますが、種が付いてしまうと栄養は優先的に種へいきます。より多くの花を楽しむためには、花が終わったあとの「花がら」を摘み取るのがポイントです。 種の採取をしてみたいという方は、2〜5輪ほどを採取用に残しておくといいでしょう。ただし、品種改良が盛んにおこなわれているビオラ(パンジー)は、種からまったく同じ花色が出ないケースが多いため、好きな色を育てたい場合は注意が必要です。 ビオラ(パンジー)の病害虫対策 ビオラ(パンジー)は、風通しが悪いと病気や害虫が発生するおそれがあります。病害虫を見つけたら、早めに対処することが大切です。 ビオラ(パンジー)の栽培で注意すべき害虫や病気をご紹介します。 アブラムシ ビオラ(パンジー)の栽培でもっとも注意すべき害虫はアブラムシです。風通しが悪く、気温が上がる春先に発生しやすくなります。 風通しの良い場所に置き、定期的な剪定をして予防します。葉の裏や新芽などにアブラムシを見つけたら、すみやかに取り除きましょう。 ダニ 高温期に乾燥した環境になるとダニが発生しやすくなります。春の水切れに注意し、葉の裏にダニが付いていないかを定期的に確認しましょう。 立ち枯れ病 秋や春に土が高温になった際、土の環境が悪いと立ち枯れ病が発生するおそれがあります。鉢底石を入れて排水性を保ち、鉢内の環境を良くすることが大切です。 初心者の方は、清潔な新しい培養土を使うのがおすすめです。また、立ち枯れ病は肥料や水の与えすぎでも発生するため、規定量を必ず守ってください。 うどんこ病 うどんこ病は、風通しが悪く、葉や茎が混みすぎていると発生する場合があります。発症すると葉っぱが白いうどん粉(小麦粉)をまぶしたような状態となります。 うどんこ病にかかったら、土の上に落ちている葉も含めてすみやかに取り除き、周りへの伝染を防いでください。定期的な手入れで株の風通しを良くし、発生を防ぐことが大切です。 関連記事 ガーデニングの害虫対策!初心者でも簡単にできる方法を紹介 関連記事 植物の病気対策のやり方|観葉植物や家庭菜園に使える予防法・対処法を解説 ▶園芸農薬の関連商品を見てみる ビオラ(パンジー)は初心者が植物の育て方を知るのに最適! ビオラ(パンジー)の育て方のポイントや苗から育てる手順、注意点についてご紹介しました。丈夫で育てやすいビオラ(パンジー)は、ガーデニング初心者の方が植物の育て方を知るのに最適な花です。 プランターや鉢植えでの栽培も可能なため、アパートやマンションのベランダでも気軽に挑戦できますよ。本記事を参考に、ぜひビオラ(パンジー)の栽培を始めてみてください。 ビオラ(パンジー)の関連商品を見てみる
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