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ラディッシュの育て方|プランター栽培の仕方と収穫後の使い方を解説

ラディッシュの育て方|プランター栽培の仕方と収穫後の使い方を解説

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ころんと丸い見た目が特徴的な「ラディッシュ」は、まるでカブのような形をしていますが、実は大根の仲間です。別名を「二十日大根(はつかだいこん)」といい、その名のとおり20~30日ほどの短い期間で収穫できます。

一般的な大根と比較すると、サイズが非常に小さく育てやすいため、家庭菜園初心者の方にもおすすめの野菜です。

本記事では、ラディッシュの基本情報や育て方のコツなどをご紹介します。ぜひ参考にして、ラディッシュの栽培に挑戦してみてください。

ラディッシュはプランターで栽培できる

ラディッシュはプランターで栽培できる

ラディッシュは、大きく成長しても草丈が20~30cmほどと小さな野菜であるため、広い畑や庭がなくても栽培が可能です。玄関先やベランダでも、プランターを置けるほどのスペースがあれば誰でも簡単に栽培を始められます。

また、ラディッシュは種をまいてから約1カ月で収穫できるため、長期間プランターを置いておく必要がありません。

短期間でさくっと栽培に挑戦してみたい方や、これから家庭菜園を始める方におすすめの野菜です。

ラディッシュの基本情報

ラディッシュの基本情報

ラディッシュの種まきは、3月~5月または9月~10月頃と、一日を通して気候が穏やかな時期におこないます。栽培期間は1カ月ほどと、短い期間で収穫できる点が魅力です。

日当たりと風通しの良い場所に置き、17~20℃の環境を維持すれば、基本的には一年中栽培を楽しめます。しかし、厳しい暑さや寒さにはあまり強くないため、真夏や真冬の時期は避けたほうがいいでしょう。

ラディッシュの基本情報を以下にまとめました。

科名 アブラナ科
属名 ダイコン属
和名 はつかだいこん
英名 radish
学名 Raphanus sativus
原産地 ヨーロッパ
分類 一年草
販売時期 通年(種)
収穫時期 4~6月、10~11月
耐暑性 やや弱い
耐寒性 普通

ラディッシュを育てるために必要なもの

ラディッシュを育てるために必要なもの

ラディッシュを育てるために最低限必要なものは以下のとおりです。

  • ラディッシュの種
  • プランターや鉢
  • 野菜用の培養土
  • 鉢底石と鉢底ネット

家庭で栽培する場合、プランターは深さが15cm以上ある長方形のタイプがおすすめです。

土を入れる前には、プランターの底に鉢底ネットと鉢底石を敷くことを忘れないようにしてください。また、土は野菜用の培養土を用意しましょう。

どれもホームセンターや園芸用品店などで手軽に購入できます。

ラディッシュの育て方

ラディッシュの育て方

ラディッシュを育てるための環境やアイテムが整ったら、いよいよ栽培を始めていきましょう。種まきから収穫までの手順を一つずつ解説します。

育て方その1:種まき

一年の中でラディッシュの栽培を始めるのに適した時期は、春頃と秋頃の2回です。栽培開始のタイミングを決めたら、鉢底石と培養土を入れたプランターを用意して種まきをおこないます。

ラディッシュの種まきは、「すじまき」または「点まき」という方法で行います

「すじまき」をするときは、プランターに入れた土を平らにならしてから、深さ1cmほどの直線の溝を作ります。溝を複数作るときは、間隔(条間)を5〜10cm程度空けてください。溝ができたら、1~2cm程度の間隔をあけて、溝のなかに種をまいていきます。

「点まき」の場合は、種をまく穴を指でひとつずつあけていきます。間隔はすじまきと同じく1~2cmほどあけましょう。

種をまいたあとは、上からしっかりと土をかぶせます。最後に底から水が流れるくらいたっぷりと水やりをして、日当たりの良い場所に設置したら種まきの完了です。

Tips
種まきのやり方には「すじまき」と「点まき」のほかに、「ばらまき」という土の上から種をばらばらにまく方法があります。株間が均等になっているほうが後で間引きしやすくなるので、ラディッシュの場合は「ばらまき」よりも「点まき」「すじまき」のほうがおすすめです。

育て方その2:間引き

ラディッシュがある程度成長し、ギザギザとした大きな本葉が2枚ほど揃ったら「間引き」をおこなうタイミングです。

同じようなサイズのものと、葉や株全体が綺麗に育っているものを残して間引いていきます。株同士の間が5cmほど空くように調整し、抜いていきましょう。

間引きをしなかったり、取り除く量が極端に少なかったりすると、スペースに余裕がなくなって健康に育つことができません。一つでも多く立派なラディッシュを育てるためにも、間引きは必ずおこないましょう。

また、間引きで抜いた葉や根は漬物や炒め物などに調理して、おいしく食べることができます。

育て方その3:収穫

20日を過ぎた頃からは収穫期を迎えるため、株の様子を毎日しっかりとチェックしてください。とくに、25~30日経った頃が収穫するのにおすすめの時期です。

「まだ大きくなるのでは」と収穫を先延ばしすぎると、皮が硬くなったり表面が割れたりして、おいしい時期を逃してしまうため注意してください。

収穫の際は、葉の根元をつまんで実を土からどんどん引き抜きます。躊躇せずに、適切なタイミングを見逃さないことが、おいしいラディッシュを収穫するコツです。

ラディッシュの育て方のポイント

ラディッシュの育て方のポイント

健康でおいしいラディッシュを育てるためには、お世話の仕方や育成環境などを工夫することも大切です。

毎日の水やりや、もしものための病害虫対策、プランターの置き場所など、ラディッシュの育て方のポイントをご紹介します。

ポイントその1:水やり

種をまいてすぐに、一度プランターから流れ出るほどたっぷりの水を与えたら、その後は土が乾燥しないよう定期的に水やりをおこないます。とくに、種から芽が出るまでの約1週間は水分が重要となるため、定期的に土の乾燥具合をチェックしてください。

万が一水やりを怠って土が乾燥すると、花の茎が伸びて成長を妨げてしまうおそれがあります

ポイントその2:病害虫対策

植物を育てる際には病害虫対策も重要です。ラディッシュの場合、アブラムシネキリムシアオムシヨトウムシなどが寄ってきやすいため、栽培中はしっかりと対策をしましょう。

葉や茎を食べたり、葉の裏に卵を産みつけたりされると非常に大変なので、事前の対策と毎日の健康チェックは欠かせません。もし傷みや卵のついた葉を見つけたら、必ず処分するようにしてください。

種まきのあとには「寒冷紗(かんれいしゃ)」や「防虫ネット」などを使用するのもおすすめです。
また、湿気がたまったり株同士が密になったりしないように、置き場所の工夫や間引きを積極的におこなうとよいでしょう。

虫よけの薬品を使用することもできますが、栽培期間の短い野菜なので、ぜひこまめに手入れをして無農薬で育ててみてください。

ポイントその3:日当たり・置き場所

ラディッシュを育てる際には、日当たりや風通しが良い場所を選んでプランターを置きます。

栽培中には土が乾燥しないように水やりをたっぷりとおこないますが、日当たりや風通しが悪い場所では水はけが悪くなるため、好ましい環境とはいえません。水はけが悪いと湿気がたまり、株の腐敗や病害虫が発生する原因となります。

よく日光に当て、しっかりと風を通してあげることが丈夫なラディッシュを育てるコツです。

ポイントその4:肥料のやり方

ラディッシュは非常に短い期間で一気に成長する野菜であり、基本的には肥料を与えなくても収穫まで問題なく育ちます

余分に栄養を与えると、かえって病害虫を寄せつける原因となるため、肥料は使用せずに育ててください。

ラディッシュの栽培がうまくいかない原因

ラディッシュの栽培がうまくいかない原因

成長の過程で必要な条件が揃っていないと、ラディッシュが発芽せずに失敗してしまうことがあります。発芽に影響する主な原因は以下のとおりです。

温度不足 種まきのタイミングは、できるだけ暖かい時期がおすすめです。
水分不足 発芽の際には、非常に多くの水分を必要とします。土が乾燥しないように、毎日水やりをおこなってください。
種が古い 古い種は発芽率が悪い傾向があります。購入時には、有効期限をよく確認すると安心です。

また、発芽にばらつきがある場合には以下の原因が考えられます。

水やりの際に種が流出した 水やりをする際に、水の勢いが強すぎて種がプランターの外に流れてしまうことがあります。せっかくまいた種が無駄になってしまうため、水やりは丁寧におこないましょう。
土の中に虫が生息している 発芽したラディッシュの芽が虫に食べられてしまった可能性もあります。種をまいた周りの土を1cmほど掘り、虫の存在を確認してみてください。

ラディッシュの上手な使い方

ラディッシュの上手な使い方

収穫したあとのラディッシュの使い方として人気なのは、スライスしてそのままサラダの彩りとして添えたり、ピクルスにして食べる方法です。

ちなみにラディッシュは実のみならず、葉の部分も食べることができます。生で食べる方法がもっとも効率よく栄養を摂取できるため、実と葉をたっぷり使ったサラダがおすすめです。

ほかにも、肉や野菜と一緒に炒めて味をつけたり、汁物に加えて温めて食べたりと、ラディッシュの楽しみ方は非常に豊富です。

ぜひ自分なりのアレンジを見つけて、ラディッシュの鮮やかな見た目と新鮮な味を存分に楽しんでみてください。

ラディッシュの育て方は初心者でも簡単!

ラディッシュの育て方は初心者でも簡単!

必要なものと適切な環境さえ整えれば、ラディッシュは誰でも簡単に栽培を楽しめる野菜です。短期間で収穫までをおこなえることから、家庭菜園が初めての方にも向いています。

玄関先やベランダなどの省スペースでも育てられるため、この記事を読んで気になった方はぜひ挑戦してみてください。

無事に丈夫なラディッシュを収穫したら、実はもちろん葉や茎までおいしく調理して、おなかも心も満たしましょう。

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