コーナンTips 園芸 サニーレタスの栽培方法|種まきから収穫までの育て方を初心者向けに解説 サニーレタスの栽培方法|種まきから収穫までの育て方を初心者向けに解説 園芸 クリップボードにコピーしました サニーレタスの栽培方法|種まきから収穫までの育て方を初心者向けに解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 毎日のサラダや料理のつけ合わせなどに使えるサニーレタスは、家庭菜園でも簡単に育てられる野菜です。この記事では、初めてでも失敗しないサニーレタスの育て方を、初心者向けにわかりやすくご紹介します。 種から栽培すれば、1袋で数十株以上のサニーレタスを収穫することも可能です。水やりのコツや肥料の与え方、置き場所の注意点などを知って、おいしいサニーレタスに育てていきましょう。 目次 サニーレタスの基本情報主な品種レッドウェーブレッドファイヤーサニーローズブラックローズ栄養価サニーレタスの栽培に必要なものサニーレタスの育て方日当たり・置き場所・温度種まき時期・やり方種まき時期:春栽培種まき時期:秋栽培植え付け方水やりの仕方肥料のやり方収穫の仕方とタイミングサニーレタスの保存方法とおすすめ料理サニーレタス栽培の注意点水はけの良い環境をつくる寒い時期は防寒対策が必要夜は暗い場所に置くサニーレタスの病気・害虫対策サニーレタスの栽培は初心者におすすめ! サニーレタスの基本情報 まず、サニーレタスの基本情報についてみていきましょう。 科名 キク科 属名 アキノノゲシ属 和名 赤縮緬萵苣(アカチリメンチシャ) 英名 Red Leaf Lettuce 学名 Lactuca sativa var. crispa 別名 レッドレタス 原産地 地中海沿岸~西アジア 分類 一年草 販売時期 苗:4~5月、8月下旬~10月 収穫時期 5~6月、10~11月 耐暑性 やや弱い 耐寒性 強い 丸く結球しないレタスを総称して「リーフレタス」と呼びます。リーフレタスの中でも、葉が赤っぽい色をしている種類がサニーレタスです。 種は通年で販売されています。苗は、植え付け時期の4〜5月と8月下旬〜10月ごろに購入可能です。丈夫で育てやすいサニーレタスは、1年を通して室内で育てられる、水耕栽培も可能な野菜です。 関連記事 水耕栽培で家庭菜園!初心者向けにおすすめの野菜とやり方を紹介 主な品種 サニーレタスの葉はフリル状に育ち、赤っぽい色になるのが特徴です。品種によって色づきは異なります。家庭菜園におすすめのサニーレタスの品種をご紹介します。 レッドウェーブ 寒さや病気に強く、初心者にもおすすめの人気品種。葉は大きく厚みがあり、やわらかい食感を楽しめます。 レッドファイヤー 種まきから収穫までが早い「早生品種」のサニーレタス。寒さに強く、初心者でも育てやすい品種です。葉は厚くてやわらかいため、サラダに向いています。 サニーローズ 病気に強く、葉はボリュームよく育つため、初心者の方にもおすすめの品種です。鮮やかな赤色で光沢があり、サラダや料理の彩りにぴったりです。 ブラックローズ 小さく育つサニーレタスで、狭いスペースでの栽培にも向く品種。濃くつやのある赤色の葉が特徴で、小さい葉でも彩りを楽しめるため、ベビーリーフにもおすすめです。 栄養価 サニーレタスには、玉レタスの約8倍のカロテンが含まれており、体内でビタミンAに変換されることで、皮膚を健康に保つ美肌効果が期待できます。また、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンCは玉レタスに比べて約3〜4倍、カリウムは約2倍、鉄分も玉レタスの約6倍含まれており、貧血対策などに効果的です。 種まきから30日ほどで収穫できる「ベビーリーフ」は、カロテンがレタスの12倍も多く、より栄養価が高くなります。ベビーリーフは初心者の方でも簡単に育てられるため、あまった種を使い切りたいときなどに、ぜひ育ててみてください。 関連記事 【初心者向け】ベビーリーフを水耕栽培で育てる方法と失敗しないコツ サニーレタスの栽培に必要なもの サニーレタスを育てるために必要なものは、以下のとおりです。 サニーレタスの苗または種 育苗ポット(苗から育てる場合は不要) プランターや鉢 培養土 鉢底石と鉢底ネット 肥料 スコップ ジョウロ 園芸ハサミ ▶家庭菜園の関連商品を見てみる レタスは、土の中に浅く根を張る性質があります。鉢が大きすぎると土が余分に必要になるため、サニーレタス栽培では深さ15cmほどのプランターを用意するといいでしょう。 土は、元肥の入った野菜の培養土がおすすめです。見た目を楽しむこともできるサニーレタスは、丸型プランターや陶器鉢に飾るように植える楽しみ方もあります。 種や苗はホームセンターなどで購入できます。初心者の方は苗がおすすめです。さまざまな品種が並ぶため、2〜3種類を一緒に育ててもいいでしょう。ベビーリーフを育てたい場合や、コスパ良くたくさん育てたい方は、内容量の多い種にもぜひ挑戦してみてください。 お近くの店舗を見てみる サニーレタスの育て方 レタス類のなかでも比較的簡単に育てられるサニーレタスですが、おいしく育てるためには適切な日当たりや置き場所、温度を確保することが大切です。 サニーレタスの栽培に適した環境や種まき時期、植え付け方、水やりと肥料のポイントをご紹介します。 日当たり・置き場所・温度 サニーレタスの栽培では、日当たりと風通しが良い場所を選んでください。ただし、夜間にライトが当たると「トウ立ち(花の付く茎が伸びること)」して味が落ちてしまうため、プランター栽培では置き場所に注意しましょう。 栽培適温は15〜20℃で、涼しい気候を好みます。春栽培と秋栽培が可能ですが、夏・冬は気候が合わないため栽培には適しません。 種まき時期・やり方 サニーレタスを種から育てる場合は、育苗ポットなどで苗に育ててから定植します。初心者の方は市販の苗から育てたほうが、手軽で失敗も少ないのでおすすめです。 サニーレタスの種まき時期は、春と秋の年2回が適期です。プランター栽培では土に直接まく「直播き(じかまき)」もできるため、栽培したい場所や数に合わせて選ぶといいでしょう。 サニーレタスの種まきを成功させるコツは以下の3つです。 種まき時期を守る 種をまき過ぎない 土をかぶせ過ぎない サニーレタスは高温になると発芽率が下がるため、発芽適温の15〜20℃を目安に種まきをおこなうことが大切です。軽くて小さい種が1袋にたくさん入っていますが、種をまき過ぎると間引きが大変になるため注意しましょう。 また、レタス類は発芽に光を必要とする「好光性種子」です。土は軽くかぶる程度にして、水やりをする際は種が流れないようにやさしく与えてください。 サニーレタスの種まきは、適切な時期におこなうことで失敗を防ぐことができます。春と秋の種まき時期とやり方のポイントを季節別に抑えておきましょう。 Tips 発芽適温を超えてしまった場合は、冷蔵庫での芽出し処理を試してみてください。種を数時間水に浸した後、湿らせた布やキッチンペーパーで軽く包み、タッパーやビニール袋に入れて冷蔵庫で2〜3日保管します。芽出しした状態で種まきすると、発芽率が向上します。 種まき時期:春栽培 春栽培の場合、3月中旬〜5月上旬が適切な種まき時期です。1日の平均気温が10〜15℃になってきたら種をまきましょう。種まきから2ヶ月ほどで収穫できます。真夏に入る前に収穫をして、高温によるトラブルを回避するのがポイントです。 種まき時期:秋栽培 サニーレタスを冬に収穫する秋栽培では、夏の暑さが和らいだ9〜10月ごろに種をまきます。ただし、残暑が厳しい場合は「25℃を上回らないこと」を目安に種まきをおこなうと失敗を防げます。 種まきに適した時期は、地域によってやや異なるため注意が必要です。種袋の裏面を確認して、自宅の栽培での適切なタイミングを見極めていきましょう。 植え付け方 種が発芽して一定の大きさに成長したら、プランターや鉢などに植え付けます。植え付けのタイミングは、発芽してから3週間ほどが目安。本葉が4~5枚になったら適期です。市販の苗は、購入したものをそのまま植え付けてください。 植え付ける際は、苗を深く植えないことが失敗しないためのポイント。根元部分に水がたまると、湿気によって腐るおそれがあるため、葉のつけ根を土から出して植え付けましょう。 サニーレタスの植え付けは、一般的なプランターで2〜3株、株間15〜20cmほどが目安です。葉が密集すると風通しが悪くなるため、すき間が空くように植えることを意識してください。 プランターに直接種まきをした場合は、勢いのある株を残して間引きをおこないましょう。最終的に20cm間隔となるように間引きを繰り返すと、サニーレタスを大きく育てられます。 ▶鉢・プランターの関連商品を見てみる 関連記事 植木鉢のサイズ選択に困ったら|号数の見分けと適したサイズの測り方 Tips 家庭菜園では、サニーレタスを大きく育てるためのスペースが限られるため、種や苗が余ってしまうことも少なくありません。間引きした葉や作り過ぎてしまった苗は、ベビーリーフとしてそのままサラダなどで楽しみましょう。 水やりの仕方 サニーレタスの水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。サニーレタスの根は浅いため、しっかりと根が張るまでは水切れに注意しましょう。 地植えの場合、根が張ってからの水やりは基本的に不要です。ただし、土が乾燥して葉がしんなりとしてきたら、様子を見ながら水やりをしてください。 肥料のやり方 サニーレタスは収穫までの期間が短いため、肥料は植え付けの際に元肥を与えるだけで十分です。元肥が入った野菜の培養土を使用するか、緩効性肥料を土に混ぜ込んでおきましょう。 葉の色が薄いときや生育が悪いときは、追肥として液体肥料を与えてください。 ▶肥料の関連商品を見てみる 関連記事 肥料の三大要素とは?肥料の種類一覧や使い分けのポイントを解説 収穫の仕方とタイミング 葉の高さが25cmほどになったら収穫のタイミングです。株元をハサミやナイフで切って株ごと収穫しましょう。 株ごと収穫するのが本来の方法ですが、サニーレタスは丸く結球しないため、外側の葉からはがして収穫する方法もあります。何回かに分けて収穫すれば、毎日新鮮なサニーレタスを楽しむことができます。 サニーレタスの保存方法とおすすめ料理 サニーレタスの保存方法には、丸ごと保存する方法と、葉を1枚ずつ保存する方法の2通りがあります。丸ごと保存する場合は、傷みやすい芯を薄く切り落とし、湿らせたキッチンペーパーで包みます。その後、保存袋に入れて野菜室に立てて保存してください。 葉を1枚ずつ保存する場合は、1枚ずつやさしく洗い、水気をしっかりと拭き取ります。湿らせたキッチンペーパーを敷いた保存容器に葉を重ねて入れ、さらに湿らせたキッチンペーパーを被せて密閉します。 保存袋に入れて空気を抜き、冷凍庫に入れることで約1ヶ月は保存可能です。ただし、冷凍するとシャキシャキ感が失われるため、スープや加熱調理に活用しましょう。 サニーレタスを使ったおすすめ料理を以下にまとめました。 サラダ: シンプルなグリーンサラダから具材豊富なサラダまで スープ: 鶏団子と春雨を使ったスープや、中華風ザーサイスープ 炒め物: 豚バラ肉と炒めた一品や、牛肉とオイスターソースの炒め物 巻き物: 焼肉やキムチを包んで食べる韓国風のサムギョプサル 和え物: ツナやごま味噌で和えた簡単な副菜 パスタ: ベーコンやコーンと合わせた彩りパスタ サニーレタスのシャキシャキ感や採れたての風味を活かした料理がおすすめです。豊富な栄養素を含みつつ低カロリーなサニーレタスを、日々の食事に取り入れて健康な食生活を楽しみましょう。 サニーレタス栽培の注意点 初心者の方でも簡単に育てられるサニーレタスですが、栽培環境が悪いと味が落ちてしまいます。 サニーレタスをおいしく育てるための注意点を見ていきましょう。 水はけの良い環境をつくる サニーレタスは根腐れを起こしやすいため、水はけの良い土づくりが重要です。水はけが悪いと、レタスが苦くなる原因にもなります。 プランターで育てる場合、必ず底に排水用の穴があるものを選び、鉢底石を敷いて水はけを良くしておきましょう。土の表面が乾いたら水をたっぷりと与え、サニーレタスの株元に水がたまらないように管理することも大切です。 寒い時期は防寒対策が必要 サニーレタスは涼しい環境を好み、秋でも栽培を楽しめますが、防寒対策は欠かせません。気温が0℃以下になると葉が傷みやすく、おいしく食べられる部分が減ってしまいます。 防寒対策として、不織布やビニールで覆うと保温効果が期待できます。プランター栽培の場合は日当たりの良い場所に置き、とくに冷え込む夜間などは室内に取り込むといいでしょう。 夜は暗い場所に置く サニーレタスは日当たりを好みますが、夜間にライトを浴びると「日が長くなった」と勘違いをして「トウ立ち」をしてしまいます。レタスはトウ立ちをすると苦味成分が多くなるため、夜は暗い場所で育てましょう。 サニーレタスの中心が上に高く伸びてきたらトウ立ちのサインです。外側から少しずつ収穫する栽培方法では、トウ立ちがみられたら味が落ちる前にまとめて収穫しましょう。 サニーレタスの病気・害虫対策 サニーレタスの栽培で注意すべき病気に「すそ枯病」「べと病」などがあります。おいしい葉を目当てに来るヨトウムシをはじめとした害虫にも注意が必要です。病気になった葉や害虫を見つけたら、すみやかに取り除いていきましょう。 病害虫の対策ポイントは、連作栽培を避けて水はけの良い土で育てること。株間をあけて風通しを良くすることも病気の予防につながります。 また、レタスと相性の良いコンパニオンプランツとして、ルッコラの種を一緒にまいて育てると、お互いに成長が促進されて病気にも強くなります。 関連記事 連作障害は防げる|野菜を効率良く育てる方法を詳しく解説 サニーレタスの栽培は初心者におすすめ! サニーレタスはレタス類のなかでも育てやすく、初心者の家庭菜園に最適です。栽培できる時期が長く、種から育てるとより長く収穫を楽しめます。 サニーレタスの栽培は、種まき時期を守り、水はけと風通しの良い環境で育てることが大切です。本記事を参考に、ぜひサニーレタスの栽培を始めてみてください。 家庭菜園の関連商品を見てみる
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