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ベンジャミンの育て方|置き場所や水やり、ねじり方など栽培のコツを初心者向けに解説

ベンジャミンの育て方|置き場所や水やり、ねじり方など栽培のコツを初心者向けに解説

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観葉植物の定番で、多くの人から親しまれている「ベンジャミン」。シンプルで美しく、どのような部屋にもよく合う植物です。

ベンジャミンは耐陰性や耐寒性が高いわけではないため、初心者の方にとっては、上手に育てていけるか不安に感じることも多いでしょう。

そこで本記事では、置き場所・水やり・ねじり方、害虫対策など、ベンジャミンの上手な育て方について詳しく解説していきます。

ベンジャミンの基本情報

ベンジャミンの基本情報
ベンジャミンを上手に栽培するために、まずは基本的な情報について確認していきましょう。

科名 クワ科
属名 フィカス属(イチジク属)
和名 枝垂れ榕樹(シダレガジュマル)
英名 Weeping Fig
学名 Ficus benjamina(フィカス・ベンジャミナ)
別名 ホソバアコウ、ベンジャミン・ゴムノキ
原産地 東南アジア・インド・オーストラリア
分類 常緑低木
耐暑性 強い
耐寒性 やや弱い

ベンジャミンは、インドやネパールでは聖木として大切に扱われており、縁起の良い観葉植物とされています。また、風水では人間関係を円滑にし、社交運や仕事運に良いとされています。ベンジャミンの花言葉は、「友情」「信頼」「永遠の愛」。人々に安らぎと癒しをもたらすことに由来しています。
丸みを帯びた葉には調和やリラックスの効果があると言われているため、寝室や書斎、リビングなど落ち着いて過ごしたい場所に置くと良いでしょう。

ベンジャミンの主な品種・種類

ベンジャミンの主な品種・種類
ベンジャミンには多くの品種があり、なかでも人気が高いのが以下の5つです。

ベンジャミン

ベンジャミンリッチ
ベンジャミンの基本種は、濃い緑色のたまご型の葉に、つやつやとした光沢があります。シンプルな見た目のため、どんな部屋にも馴染みやすい観葉植物です。剪定次第で様々な樹形に仕立てられるのもベンジャミンの魅力の一つです。

スターライト

スターライト
スターライトは、葉に白い模様が入っており、緑と白の色合いが美しい品種。育てやすく、初心者の方にもおすすめです。

ゴールデンプリンセス

ゴールデンプリンセス
ゴールデンプリンセスは、黄緑色の模様が入っており、少し遠くからだとゴールド色に見えるのが特徴です。スターライトと比べると色の入り具合が少なめで、落ち着いた雰囲気のデザインとなっています。冬の時期も10℃以上の室温を保っていれば越冬してくれます。

バロック

バロック
バロックは、くるっと丸まった可愛らしい葉が特徴的な品種。色は基本的に濃い緑色ですが、種類によっては白い模様が入っています。環境の変化にさえ気をつければ、栽培の難易度は高くありません。

シタシオン

シタシオン
シタシオンは、バロックと同じように葉がくるっと丸まった形をしていますが、丸みがバロックよりもゆるやかなのが特徴です。ほかの品種と同様、初心者の方でも比較的簡単に育てられます。

ベンジャミンの花言葉と風水効果

ベンジャミンの花言葉と風水効果
ベンジャミンの花言葉は「友情」「信頼」「結婚」「永遠の愛」など。どれもポジティブなものばかりのため、ギフト用としても人気があります。人々に安らぎや安心感を与えるベンジャミンの特徴から、これらの花言葉がつけられています。

風水的には、恋愛運・家庭運・金運・仕事運アップや、人間関係を円滑にする効果が期待できるといわれています。さらに、家全体の気の流れを良くしたり、気持ちを落ち着かせたりする効果もあるそうです。

ベンジャミンを育てるために必要なもの

ベンジャミンを育てるために必要なもの
ベンジャミンを育てるために、まず何をそろえればいいのだろうかとお悩みかもしれません。以下に挙げるものを参考にして、必要なものをそろえていきましょう。

  • ベンジャミンの株
  • 鉢と鉢皿
  • 観葉植物用の培養土
  • 鉢底石と鉢底ネット
  • 肥料
  • スコップ
  • 霧吹き
  • ジョウロ
  • 園芸ハサミ

ベンジャミンの育て方

ベンジャミンの育て方
ベンジャミンは育てやすい観葉植物といわれています。ポイントをしっかりと押さえて育てていけば、毎日癒しと安らぎを家庭にもたらしてくれます。

ベンジャミンの育て方でとくに覚えておきたい7つのポイントを見ていきましょう。

  • 日当たり・置き場所・温度
  • 植え付け方
  • 植え替え方
  • 水やりの仕方
  • 肥料のやり方
  • 剪定の仕方
  • 幹のねじり方

日当たり・置き場所・温度

日当たり・置き場所・温度
ベンジャミンは、日の当たる場所を好みます。しかし、直射日光が当たり続ける場所に置いておくと、葉焼けするおそれがあります。

ほどよく日光が当たる場所、もしくは明るめの日陰を置き場所にするのがおすすめです。完全な日陰は、日照不足で葉が落ちることがあるため注意しましょう。

温度については、先述したとおり冬でも10℃以下にならないようにしてください。また、ある程度風通しの良い場所を選ぶのがおすすめです。

植え付け方

植え付け方
植え付けに適した時期は生育期前半の5~7月です。ベンジャミンのような観葉植物は、基本的に苗や鉢植えを購入します。葉の付き方のバランスが良く、枝や幹がしっかりとしているものを選んでください。

また、虫が付いていないか、葉が変色していないかなども購入の際にしっかりと確認しましょう。

植え付けの際には、あらかじめ用意しておいた鉢に苗を丁寧に移し、土を入れて埋めていきます。植え付けが完了したら、しっかりと水を与えましょう。

植え替え方

植え替え方
植え替えに適した時期も、植え付けと同じ5~7月です。植え替えは、根詰まりを防ぐため1~2年に1回程度おこなうといいでしょう。植え替え前は水やりを控えて、土をできるだけ乾燥させてください。

根を掘り出して少し土を落としながら、傷付いた根があるかどうかをチェックし、あればカットします。鉢のサイズを変更しない場合、もしくは同じ鉢を使う場合は、根を3分の1程度カットしてください。植え替えが完了したら、水をたっぷりと与えましょう。

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水やりの仕方

水やりの仕方
春から秋にかけての時期はベンジャミンの生育期となるため、水やりをしっかりとおこないましょう。土の表面が乾いてきたら鉢底から水が出るまでたっぷりと与えてください。根への水やりだけでなく、葉が乾燥しないよう、こまめに葉水(霧吹きを使って葉に水をあげること)もおこないましょう。

逆に冬場は生育が滞るため、水の与え過ぎに注意が必要です。若干乾き気味の状態を保つといいでしょう。

水を与えるべき時期であっても、鉢受け皿に水がたまったままの状態にしてはいけません。そのままにしておくと根腐れの原因となります。

Tips
ベンジャミンはフィカス属(ゴムの木、ガジュマル等)の中でも葉数が多く、光合成が活発におこなわれます。光合成の際に水分も多く消費するため、他のフィカス属よりも水分量の管理に注意しましょう。

肥料のやり方

肥料のやり方
肥料は春から秋にかけて与えるのが効果的です。ただし8~9月の猛暑日は負担となるため避けましょう。ベンジャミンの生育期に施肥をすることで、元気良く育てられます。

緩効性の固形肥料なら2ヵ月に1回、即効性の液体肥料なら2週間に1回が目安です。肥料を与え過ぎると葉や枝が茂り過ぎて、バランスが悪くなるため注意しましょう。

用土は、鉢やプランター用として市販されている培養土を使用するのがおすすめです。

剪定の仕方

剪定の仕方
剪定も春から秋にかけておこないます。伸びすぎている枝や葉を剪定し、風通しが良くなるように調整してあげましょう。

ベンジャミンの剪定をおこなう際には、樹液を直接触らないように注意しましょう。肌の弱い方やラテックスアレルギー(ゴムアレルギー)の方は、かぶれてしまうおそれがありますので、手袋をして作業してください。また、床が垂れた樹液で汚れないように、新聞紙などを敷いておきましょう。

幹のねじり方

幹のねじり方
ベンジャミンは自然にねじれることはなく、挿し木をして好みの形にねじっていく必要があります。挿し木をするときは、できるだけ同じような長さと太さのものを使うのがコツです。徐々に葉や脇芽が出てくるため、剪定しながら育てていきましょう。

いろいろなねじり方がありますが、メジャーといわれている三つ編みのねじり方は以下のとおりです。

  1. 同じくらいの長さと太さの苗を3本用意し、鉢にひとまとめに植える
  2. 1本の木に隣の木を絡ませるように均等な幅で巻いていく
  3. 残りの1本をまいた2本のくぼみに沿わせながら巻いていく

飛び出たところを上手にカットしながら育てていきます。幹だけで編み込むやり方はやや難易度が高いです。真ん中に支柱を立て、それに巻きつけるようにすると初心者の方でも綺麗に仕立てることができます。編み込みが緩くなってくるようなら紐で固定すると良いでしょう。

Tips
編み込みをして年数が経ったベンジャミンの幹同士は、複数本が合体して1本の幹になります。「癒合(ゆごう)」や「癒着」と言います。

ベンジャミンを育てるときの注意点

ベンジャミンを育てるときの注意点
ベンジャミンを育てる際に、注意しておきたいポイントについてご紹介します。

冬は温度管理に気をつける

冬は温度管理に気をつける
ベンジャミンの育て方でとくに注意したいポイントが、冬の温度管理です。10℃以下の気温になると株が弱って枯れるおそれがあるため、屋外ではなく暖かい室内で管理し、部屋の温度チェックもこまめにおこなってください。

窓際に置いている場合、夜から朝にかけての冷気で弱ってしまうこともあります。ただし、寒さに弱いからといって、暖房が直接当たる場所は避けるのが賢明です。

乾燥・過湿に注意する

乾燥・過湿に注意する
ベンジャミンは、乾燥した空気や過湿に弱いことも覚えておきましょう。部屋が乾燥している場合は、霧吹きなどで葉に水をかけてあげるのがおすすめです。

また、過湿により根腐れなどのトラブルが起こるおそれもあります。水やりは土の表面がしっかり乾いてから行いましょう。

葉がスカスカになったら原因を突き止める

葉がスカスカになったら原因を突き止める
ベンジャミンは育てやすい植物ですが、葉がスカスカになるトラブルに見舞われることがあります。葉が落ちてスカスカになる主な原因は、以下のとおりです。

  • 水不足
  • 日照不足
  • エアコンの風による乾燥
  • 栽培環境の変化
  • 根詰まり

ベンジャミンで最も多いトラブルは環境の変化による落葉です。日照条件や温度・湿度が大きく変わると葉が落ちやすくなります。枯死したと勘違いしてしまうくらい、すべての葉が落ちるケースもありますが、落葉は新たな環境に適応しようとする植物の生理現象です。
急激に気温が低下する秋から冬にかけて落葉することが多いですが、水やりを控え気味にし、10℃以下にならないよう適切に管理を続けていれば、春(生育期)に新芽が吹きます。

Tips
全落葉は他の観葉植物にはあまり見られない、ベンジャミン固有の特徴的な現象です。

ベンジャミンの害虫対策

ベンジャミンの害虫対策
ベンジャミンは害虫の被害が少ない観葉植物ですが、カイガラムシには注意が必要です。カイガラムシは、ベンジャミンの養分を吸って成長を阻害してしまいます。風通しの良くない場所で栽培していると、カイガラムシが付きやすくなります。

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その他、詳しい病気対策についてはこちらを参考にしてください。

 

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ベンジャミンを育てて癒しの空間をつくろう!

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丈夫で育てやすいほか、家庭に爽やかさや安らぎを与えてくれる「ベンジャミン」。

育て方のポイントや注意点をしっかりと理解してベンジャミンを上手に栽培し、癒しの空間をつくりましょう。

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