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【獣医師監修】犬が水を飲まないのはなぜ?5つの原因と今すぐできる対処法を徹底解説!

【獣医師監修】犬が水を飲まないのはなぜ?5つの原因と今すぐできる対処法を徹底解説!

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愛犬が突然水を飲まなくなると、心配になる飼い主様は多いのではないでしょうか。犬にとって水分は生きていくうえで非常に重要であり、水分不足はさまざまな体調不良を引き起こす可能性があります。この記事では、犬が水を飲まない原因や1日に必要な飲水量の目安、脱水症状のチェック方法などを詳しく解説します。愛犬の健康を守るための参考にしてください。

犬が水を飲まない5つの原因

“舌を出して水を飲もうとしないフレンチブルドッグ"
犬が水を飲まない背景には、年齢や環境、病気などさまざまな原因が隠れています。ここでは、主に考えられる5つの原因について解説します。愛犬の様子を観察し、どれに当てはまるか考えてみましょう。

老化による身体的な変化

シニア犬になると、基礎代謝や運動量が低下し、のどの渇きを感じにくくなる傾向があります。また、筋肉量が落ちることで体内に蓄えられる水分量も少なくなり、結果として自分から水を飲む回数が減ってしまいます。さらに、寝ている時間が増えるため、水飲み場まで移動すること自体が億劫になっている可能性も考えられます。老犬の場合は、飼い主様がこまめに水分補給を促す必要があります。

 

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食事から水分を摂取できている

実は水を飲んでいないように見えても、食事から十分な水分を摂取できている場合があります。とくにウェットフードや手作り食を与えている場合、食事そのものに多くの水分が含まれています。たとえば、ウェットフードには約70%から80%ほどの水分が含まれているため、ドライフードを食べている犬と比べて、器から直接水を飲む量は自然と少なくなります。食事内容を見直して、全体の水分摂取量を把握することが大切です。

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ストレスや環境の変化

犬は環境の変化に敏感な動物です。引っ越しや部屋の模様替え、新しいペットや家族が増えたことによるストレスが原因で、一時的に水を飲まなくなることがあります。また、水飲み用の器が変わったり、設置場所が騒がしい場所に移動したりしただけでも、警戒して水を飲まなくなるケースがあります。愛犬が安心して水を飲めるように、落ち着いた静かな環境を整えてあげることが重要です。

口の中の痛みや体の不調

口の中や体に痛みがあるために、物理的に水を飲めない状態になっていることも考えられます。歯周病や口内炎、口の周りの腫瘍などがある場合、水がしみて痛みを伴うため、飲むのを避けるようになります。また、首や関節、腰に痛みがある場合、水を飲むために頭を下げる姿勢をとるのがつらくなることもあります。水を飲みたそうにしているのに飲めない様子が見られたら、身体のどこかに痛みを抱えている可能性を疑う必要があります。

病気が原因の場合

水を飲まない状態が続く場合、消化器系の疾患や腎臓病、感染症などの重篤な病気が隠れている可能性があります。とくに、胃腸炎や膵炎などで吐き気を伴う場合、水を受け付けなくなることが多いです。病気が原因の場合は早期の治療が必要となるため、ほかに変わった様子がないか注意深く観察することが欠かせません。

愛犬に水が足りていない?1日に必要な飲水量の目安

“蛇口から滴る水を飲む柴犬"
犬の体の約60%から70%は水分で構成されており、水分は体温の調節や老廃物の排出など、生命を維持するために非常に重要な役割を担っています。愛犬が適切な水分補給をできているかを確認するためには、まず1日に必要な水分の目安量を知っておくことが大切です。ここでは、体重や食事のタイプによる目安量の違いと、水を飲みすぎるケースの注意点について解説します。

体重から計算する目安量

健康な犬が1日に必要とする水分量は、一般的に体重1キログラムあたり40mlから60ml程度とされています。たとえば、体重が5kgの犬であれば、1日に200mlから300ml程度の水分が必要です。また、別の計算方法として「1日の摂取カロリーと同じ量の水分が必要」という考え方もあります。ただし、これらはあくまで目安であり、暑い時期やたくさん運動した後は体温調節のために多くの水分を消費するため、通常よりもたくさんの水が必要になります。愛犬の様子や環境に合わせて調整してあげることが重要です。

食事のタイプによって必要な「飲む量」は変わる

計算で出した必要な水分量には、器から飲む水だけでなく、食事から摂取する水分も含まれます。そのため、どのようなフードを食べているかによって、実際に器から飲む水の量は大きく変わります。ドライフードは水分含有量が約10%程度と少ないため、食事とは別にしっかりと水を飲む必要があります。一方で、ウェットフードは水分含有量が約70%から80%程度と非常に多いため、食事から大部分の水分を補うことができます。ドライフードからウェットフードに切り替えた場合などに、水を飲む量が減ったように見えても、食事から十分な水分が取れていれば心配はいりません

逆に飲みすぎ(多飲)も注意が必要

水をあまり飲まないことだけでなく、極端に大量の水を飲む「多飲」にも注意が必要です。一般的に、1日に体重1kgあたり90mlから100ml以上の水を飲んでいる場合は、病的な多飲の可能性が疑われます。糖尿病や慢性腎臓病、あるいはホルモン分泌の異常によって起こる副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)や子宮蓄膿症といった病気が隠れているおそれがあります。おしっこの量や回数が増え、それに伴って水を飲む量も急激に増えたと感じる場合は、なるべく早く動物病院を受診して獣医師に相談することをおすすめします。

まず確認!愛犬の脱水症状のチェック方法

“脱水症状で地面に横たわるチワワ"
愛犬が水を飲まない状態が続くと、脱水症状を引き起こす危険性があります。自宅で簡単にできる脱水症状のチェック方法を紹介しますので、日頃から愛犬の様子を確認する習慣をつけましょう。

チェックする部位 脱水が疑われる状態
首や背中の皮膚 つまんで離した後、戻るまでに2秒以上かかる
口の中の歯茎 表面が乾いてネバつく、押した後にピンク色に戻るまで2秒以上かかる
目がくぼんでいる、活気がない
鼻の頭が乾いている(就寝時以外)
全体的な様子 ぐったりしている、反応が鈍い、おしっこの量が極端に少ない

皮膚をつまんで弾力を確認する

犬の脱水症状を確認する方法として、首のうしろや背中の皮膚をつまんで弾力を確かめる「ツルゴールテスト」がよく用いられます。犬の皮膚を優しく持ち上げ、指を離したあとに皮膚がすぐに元の状態に戻れば問題ありません。しかし、体内の水分が不足していると皮膚の弾力が失われ、元の状態に戻るまでに2秒以上かかることがあります。この反応が見られた場合は、脱水症状が進行している可能性が高いため注意が必要です。ただし、もともと皮膚にたるみの多い犬種や、皮膚の弾力が低下している高齢犬の場合は判断が難しいため、他の項目と併せて確認しましょう。

歯茎の湿り気と押した後の状態をチェックする

口の中の歯茎の状態を確認することでも、脱水症状を見分けることができます。健康な状態の犬であれば、歯茎は適度に湿り気を帯びており、指で触るとツルツルと滑ります。しかし、体内の水分が不足すると唾液の分泌が減るため、歯茎が乾いて指に張り付くようなネバネバとした手触りになります。また、「毛細血管再充満時間(CRT)」という指標を確認する方法も有効です。これは、歯茎を指で少し強めに押して白くしたあと、指を離して元のピンク色に戻るまでの時間を計る簡易的な循環器機能チェックです。通常は指を離してから1秒から2秒程度で元の色に戻りますが、2秒以上かかる場合は血流が悪くなっており、脱水症状を起こしている疑いがあります。日頃からスキンシップを兼ねて口の中を触り、健康な状態の歯茎の潤いや色を把握しておくことをおすすめします。

こんな症状は危険!病院へ行くべきサイン

“聴診器で診察を受けるキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルと獣医師の手元"

水を飲まないだけでなく、ほかの明らかな体調不良が伴う場合は、一刻も早い処置が必要です。ここでは、すぐに動物病院を受診すべき危険なサインについて解説します。

危険な症状 考えられるリスクと状態
嘔吐や下痢 急激な水分の喪失による重度の脱水
ぐったりしている 病気の進行や極度の体力消耗
おしっこの異常 腎臓や泌尿器系の重篤な疾患
24時間以上飲まない 命に関わる危険な状態

嘔吐や下痢を繰り返している

水を飲まない状態に加えて、嘔吐や下痢を繰り返している場合は非常に危険です。嘔吐や下痢が続くと、体内の水分とともにナトリウムやカリウムなどの重要なミネラル分も大量に失われます。とくに子犬やシニア犬の場合、短時間で重度な脱水症状に陥り、命に関わる事態になることも少なくありません。自力で水分補給ができない状態でこれらの症状が見られる場合は、迷わず動物病院を受診してください。

ぐったりして元気がない

いつもは喜ぶおもちゃや散歩にまったく興味を示さず、ぐったりとして動きたがらない場合も注意が必要です。水を飲まないうえに活気がない状態は、体内で何らかの重大な病気が進行しているサインと考えられます。発熱を伴っていたり、呼吸が荒くなっていたりする場合は、熱中症や感染症などの可能性もあります。素人判断で様子を見ることは避け、すぐに獣医師の診察を受けることが重要です。

おしっこの色や量に異常がある

おしっこの状態は、愛犬の健康状態を測る重要なバロメーターとなります。水を飲んでいないのにおしっこの量が異常に多い場合や、反対にまったくおしっこが出ない場合は、腎臓や泌尿器系に異常が起きている可能性があります。また、おしっこの色が極端に濃い、血が混じっている、キラキラした結晶のようなものが見えるといった場合も、尿路結石などの病気が疑われます。排尿時の様子をしっかり観察し、異常があればすぐに相談することが大切です。

24時間以上全く水を飲まない

どのような理由であれ、24時間以上まったく水を飲まない状態は極めて異常であり、緊急事態と捉えるべきです。犬の体は大部分が水分で構成されているため、長時間の水分絶ちは内臓機能の低下や腎不全などの取り返しのつかないダメージを引き起こす原因となります。とくに暑い季節や乾燥する季節には、水分の枯渇が急速に進みます。愛犬が丸一日水を口にしない場合は、待つことなく速やかに動物病院へ連れて行きましょう

 

関連サイト

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自宅でできる!犬に水を飲ませる5つの工夫

“携帯用給水ボトルから水を飲む犬"
愛犬が病気ではないものの水をあまり飲まない場合、日常生活のなかで少しの工夫を凝らすことで改善できることがあります。ここでは、自宅で実践できる5つの水分補給の方法を紹介します。

フードをふやかして水分補給

もっとも簡単で効果的な方法として、普段食べているドライフードをふやかして与える工夫があります。ドライフードにぬるま湯や犬用のスープを加えて柔らかくすることで、食事と同時に自然な形で水分を摂取させることができます。また、フードをふやかすことで香りが立ちやすくなり、食欲を刺激する効果も期待できます。シニア犬で噛む力が弱くなっている場合にも、食べやすくなるため非常におすすめの方法です。

水に風味をつけて興味を引く

ただの水には興味を示さない犬でも、少し風味をつけるだけで喜んで飲むようになることがあります。たとえば、鶏肉や野菜を煮出したスープのゆで汁を少し混ぜたり、犬用のミルクを薄めて加えたりするのが効果的です。また、プレーンヨーグルトをほんの少し水に溶かしてあげるのも良い方法です。ただし、味付けをする際は塩分や糖分が含まれていないものを選び、カロリーの過剰摂取にならないよう薄めに作ることが重要です。

Tips
タマネギ、長ネギ、ニラ、ニンニクなどのネギ類は、犬の赤血球を破壊し、深刻な貧血を引き起こす恐れがあります。これらを一緒に煮出したスープ(ゆで汁)にも毒性が溶け出すため、絶対に与えないでください。

水飲み用の器や場所を見直す

水飲み用の器の素材や高さが、犬にとって飲みにくい原因になっていることもあります。プラスチック製の器は傷がつきやすく、雑菌が繁殖して特有の嫌な臭いを発することがあります。そのため、清潔に保ちやすいステンレス製や陶器製の器に変更してみるのも一つの手です。また、犬の首や腰に負担がかからないように、器の高さを飲みやすい位置に調整してあげることで、水を飲む回数が増えることが期待できます。

ペット用食器・給水器|ホームセンターコーナンの通販サイト

水の温度を調整してみる

犬によっては、飲み水の温度にこだわりを持っている場合があります。とくに冬場の冷たすぎる水は、お腹を冷やしてしまったり喉越しが悪かったりするため、飲むのを敬遠しがちです。そのような場合は、常温の水や少しぬるめの白湯を用意してあげると、すんなりと飲んでくれることがあります。逆に夏場は、少し冷たい水の方が喜んで飲む犬もいるため、愛犬の好む温度を見つけて調整してあげることが大切です。

複数の水飲み場を設置する

家の中で水飲み場が一箇所しかないと、そこまで移動するのが面倒になり、結果的に水分摂取量が減ってしまうことがあります。犬がよく過ごすベッドの近くやリビング、廊下など、複数箇所に水飲み用の器を設置してあげましょう。動線上に水があることで、犬がふとした瞬間に水を飲む機会を増やすことができます。複数の場所に設置することで、愛犬が一番落ち着いて飲めるお気に入りの場所を見つける手助けにもなります。

まとめ

“ステンレス製のボウルから水を飲むビーグル犬"
犬が水を飲まない原因は、老化やストレス、隠れた病気などさまざまです。愛犬の1日に必要な飲水量を把握し、脱水症状のサインを見逃さないように日頃から観察することが重要です。少しでも異常を感じた場合や危険なサインが現れたときは、早めに動物病院を受診して獣医師に相談するようにしてください。

この記事を監修した人

小松 智彦

小松 智彦

獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。
20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。

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