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冬のエアコン設定温度は20度が正解?電気代を節約して快適に過ごすコツ

冬のエアコン設定温度は20度が正解?電気代を節約して快適に過ごすコツ

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冬の厳しい寒さを乗り切るために、エアコンの暖房は欠かせない存在です。しかし、スイッチを入れるたびに「電気代は大丈夫だろうか?」と、少し心配になってしまう方も多いのではないでしょうか。快適な室温を保ちたいけれど、電気代はできるだけ抑えたい、というのは誰もが思うことです。

実は、エアコンの設定温度を闇雲に上げるだけでは、部屋が暖まりにくく、電気代がかさむばかりか、健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。この記事では、冬のエアコン暖房の適切な設定温度の目安から、電気代を賢く節約するための使い方、そして快適な室内環境を保つための具体的な工夫まで、詳しく解説していきます。

冬のエアコン暖房、設定温度の目安は?

エアコンの暖房をつけようとしている

冬にエアコンの暖房を使う際、多くの人が悩むのが「設定温度を何度にするか」という問題です。快適な暖かさを維持したい一方で、気になるのはやはり、設定温度を上げることで家計に響く電気代です。まずは、一般的に推奨されている温度の目安と、知っておきたい「設定温度」と「室温」の違いについて解説します。

環境省が推奨する室温は20度

環境省では、冬の地球温暖化対策の一環として「ウォームビズ(WARM BIZ)」を推進しており、その中で暖房時の室温目安を「20度」としています。これは、あくまで快適性を損なわない範囲での省エネを目指すための目安ですが、多くの人が設定温度を決める上での一つの基準としています。まずは20度を目安に設定し、少し肌寒く感じるようであれば、後述する工夫を取り入れてみましょう。

「設定温度」と「室温」は違う

ここで注意したいのが、リモコンで設定する「設定温度」と、実際に人がいる空間の「室温」は必ずしも同じではないという点です。エアコンは、本体に内蔵されたセンサーで周辺の温度を感知し、設定温度になるように運転します。そのため、エアコンの設置場所や部屋の構造によっては、人が過ごす床付近はまだ寒いのに、エアコン周辺だけが暖かくなり運転が弱まってしまう、ということが起こり得ます。

用語 意味
設定温度 エアコンが目指す目標の温度
室温 実際にその空間で計測される温度

設定温度1度の違いで電気代は変わる?

エアコンのリモコン

「たった1度くらい」と、つい設定温度を上げてしまいがちですが、その1度の違いが電気代に与える影響は決して小さくありません。設定温度と電気代の関係を理解することで、より節約への意識が高まります。

暖房の設定温度を1度下げると約10%節約

一般的に、エアコンの暖房は設定温度を1度下げるだけで、約10%の消費電力を削減できると言われています。例えば、設定温度を22度から21度に下げるだけでも、暖房にかかる電気代を大きく節約できる可能性があります。この事実を知っているだけで、リモコンの操作も少し慎重になるのではないでしょうか。

夏より冬の暖房の方が電気代は高い

同じエアコンを使っていても、「夏の冷房より冬の暖房の方が電気代が高い」と感じる方は多いです。その主な理由は、外気温と設定温度の差にあります。エアコンは、室温を設定温度に近づけるときに最も多くの電力を消費します。例えば、外気温が35度の夏に28度に設定する場合、その差は7度です。一方、外気温が5度の冬に20度に設定する場合、その差は15度にもなります。この温度差が大きいほど、エアコンはパワフルに稼働する必要があるため、冬の暖房の方が電気代が高くなる傾向にあるのです。

季節 外気温(例) 設定温度(例) 温度差 電気代
夏(冷房) 35度 28度 7度 冬よりも安くなる傾向
冬(暖房) 5度 20度 15度 夏よりも高くなる傾向

電気代を抑えるエアコン暖房の使い方

エアコン
エアコンの設定温度を意識することに加えて、エアコン自体の機能を上手に活用することも、電気代の節約につながります。ここでは、すぐに実践できる効率的なエアコン暖房の使い方を3つご紹介します。

効率的な自動運転モードを活用する

電気代を気にして、つい「弱風」モードで運転していませんか。実は、暖房効率を考えると「自動運転」モードが最も経済的です。自動運転モードは、部屋が暖まるまではパワフルな強風で一気に設定温度まで到達させ、その後は微風で温度を維持するように、最も効率の良い運転をエアコンが自動で選択してくれます。手動の弱風運転では、設定温度に達するまで時間がかかり、結果的に多くの電力を消費してしまうことがあります。

Tips
「弱風」モードのメリットは運転音が静かで、風が体にやさしく当たる点です。電気代の節約を優先する場合は「自動運転」モードに切り替えるといいでしょう。

風向きは「下向き」に設定する

物理的に、暖かい空気は軽く、冷たい空気は重いという性質があります。そのため、暖房運転時に風向きを水平や上向きに設定してしまうと、暖かい空気が天井付近に溜まってしまい、人が過ごす足元は寒いままという状況になりがちです。風向きは「下向き」または「ななめ下向き」に設定し、暖かい空気をまず床に届けることを意識しましょう。床に届いた暖かい空気が自然と上昇することで、部屋全体に効率よく循環させることができます。

短時間の外出なら「つけっぱなし」が経済的

エアコンは、電源を入れてから室温を設定温度に近づけるまでの間が、最も多くの電力を消費します。そのため、30分から1時間程度の短い外出であれば、エアコンの電源をオフにするよりも、「つけっぱなし」にしておいた方が、トータルの消費電力が少なく済む場合があります。部屋の断熱性や外気温にもよりますが、頻繁にオンオフを繰り返すよりも、室温を一定に保つ方が効率的だと覚えておきましょう。

快適さと節約を両立させる7つの工夫

エアコンと扇風機
エアコンの設定温度を低めにしても快適に過ごすためには、エアコンだけに頼るのではなく、少しの工夫をプラスすることが非常に効果的です。ここでは、暖房効果を最大限に高め、節約と快適さを両立させるための7つの具体的な方法をご紹介します。

サーキュレーターで空気を循環させる

天井付近に溜まりがちな暖かい空気を部屋全体に行き渡らせるために、サーキュレーターや扇風機を併用しましょう。エアコンの対角線上にサーキュレーターを置き、天井に向けて風を送ることで、室内の空気が循環し、温度のムラが解消されます。足元の寒さが和らぎ、エアコンの設定温度を必要以上に上げなくても快適に感じられるようになります。

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加湿器で体感温度を上げる

同じ室温でも、湿度が高い方が体感温度は暖かく感じられます。冬場は空気が乾燥しがちなため、加湿器を使って室内の湿度を40%から60%程度に保つことをおすすめします。湿度が上がることで、実際の温度以上に暖かさを感じられるだけでなく、喉や肌の乾燥、ウイルスの活性化を防ぐ効果も期待できます。

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窓からの冷気を遮断する

室内の熱が最も逃げやすい場所は「窓」です。せっかくエアコンで暖めた空気も、窓からどんどん冷気が伝わってきては効果が半減してしまいます。厚手で、床まで届く長さのカーテンを閉めるだけでも大きな断熱効果があります。さらに、窓ガラスに市販の断熱シートを貼ったり、隙間テープでサッシの隙間をふさいだりするのも非常に効果的で、結露対策にもなります。

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フィルターを2週間に1度掃除する

エアコンのフィルターにホコリが詰まっていると、空気の通り道が妨げられ、暖房効率が著しく低下します。これにより、余計な電力を消費してしまうことになります。フィルターは、2週間に1度を目安に掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いをしてきれいにしましょう。この一手間だけで、無駄な電気代を大幅に削減できます。

 

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室外機の周りを整理整頓する

見落としがちですが、屋外に設置されている室外機の周辺環境も、エアコンの運転効率に影響します。室外機の吹き出し口の前に植木鉢や物などを置いていると、熱交換の妨げになり、暖房能力の低下につながります。室外機の周りには物を置かず、常に風通しを良くしておくことを心がけましょう。

日中の太陽光を取り入れる

日中の晴れている時間帯は、カーテンを大きく開けて太陽の光を室内にたっぷりと取り込みましょう。太陽光は、お金のかからない天然の暖房です。自然の力で部屋を暖めておくことで、夕方からエアコンを使い始める際の負担を軽減できます。そして、日が暮れてきたら、暖まった空気を逃がさないように早めにカーテンを閉めるのがポイントです。

Tips
より効果的な防寒対策には、遮熱・保温カーテンや裏地付きのカーテンが適しているほか、お手持ちのカーテンの裏側につける「断熱カーテンライナー」もおすすめです。

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就寝時はタイマー機能を活用する

寝ている間中ずっと暖房をつけっぱなしにしていると、電気代がかさむだけでなく、空気の乾燥による体への負担も心配です。就寝時には、エアコンの「オフタイマー」機能を活用しましょう。例えば、就寝の1時間後に運転が停止するように設定すれば、寝付くまでは暖かく、その後は布団の保温力で朝まで快適に眠ることができます。無駄な運転時間を減らし、賢く節電しましょう。

工夫のポイント 期待できる効果
サーキュレーターの併用 部屋の温度ムラをなくし、効率的に暖める
加湿器の併用 体感温度を上げ、乾燥を防ぐ
窓の断熱 窓からの冷気を防ぎ、室内の熱を逃がさない
フィルター掃除 暖房効率の低下を防ぎ、無駄な電力を削減する
室外機の整理整頓 運転効率を維持し、暖房能力の低下を防ぐ
太陽光の活用 日中の自然エネルギーで部屋を暖める
タイマー機能の活用 就寝中の無駄な運転をなくし、節電する

エアコン暖房使用時に注意したい健康リスク

窓を開けようとしている

エアコン暖房は冬の快適な生活に不可欠ですが、使い方を誤ると健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。電気代の節約と同時に、健康管理にも気を配ることが大切です。

室内でも起こる脱水症状に注意する

エアコンの効いた暖かい室内は、空気が乾燥しがちです。自分では気づかないうちに、皮膚や呼吸から水分が失われる「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」が進み、冬でも脱水症状に陥ることがあります。特に就寝中は汗をかきやすいため注意が必要です。こまめに水分補給を心がけ、加湿器などで適切な湿度を保つようにしましょう。

定期的な換気で空気を入れ替える

寒いからといって窓を閉め切ったままでいると、室内の二酸化炭素濃度が上昇し、頭痛や倦怠感の原因になることがあります。また、建材や家具から発生する化学物質や、ハウスダストなどが室内に滞留し、空気の質が悪化します。1〜2時間に1回は窓を開けて、新鮮な外気を取り入れ、空気をリフレッシュさせましょう。

まとめ

エアコンを操作する

冬のエアコン暖房は、設定温度を20度を目安にしつつ、「自動運転」や「下向き」の風向きを基本とすることが、電気代節約の第一歩です。さらに、サーキュレーターや加湿器の併用、窓の断熱対策などを組み合わせることで、設定温度を必要以上に上げなくても快適な温かさを保つことができます。少しの工夫で、暖かく経済的な冬を過ごしましょう。

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