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わけぎの育て方!プランターで手軽に始める栽培テクニックを紹介

わけぎの育て方!プランターで手軽に始める栽培テクニックを紹介

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「家庭菜園を始めてみたいけど、難しそう…」そんな風に思っていませんか。実は、プランターを使えば、初心者の方でも手軽に栽培できる美味しい野菜があるんです。それが「わけぎ」です。独特の風味があって、お料理のアクセントにもぴったり。この記事では、わけぎの育て方を基本から分かりやすく解説します。植え付けから収穫まで、この一本を読めば大丈夫。さあ、わけぎ栽培に挑戦して、自分で育てた野菜を味わう喜びを感じてみましょう。

わけぎとはどんな野菜?特徴と魅力を知ろう

長ネギとわけぎとエシャレットの比較表

まずは「わけぎ」がどんな野菜なのか、基本的なことから知っていきましょう。見た目が似ているネギやあさつきとの違いや、家庭菜園で育てるメリットも紹介します。

わけぎの基本的な特徴

わけぎは、ネギの仲間で、ネギとタマネギの性質をあわせ持ったような野菜です。葉は鮮やかな緑色で、根元が少しふっくらしているのが特徴。独特の甘みと香りがあり、薬味や炒め物など、いろいろな料理に使えます。育てやすくて、一度植えると何回か収穫できるのも嬉しいポイントです。

ネギやあさつきとの違いを解説

わけぎ、ネギ、あさつき。どれも似ていますが、実は違いがあります。
ネギには、白い部分を食べる「長ネギ」と、緑の葉を食べる「青ネギ」があります。
あさつきは、わけぎよりも細くて、ピリッとした辛味が強いのが特徴です。
わけぎは、ネギよりも辛味が少なく甘みがあり、葉も根元の白い部分も食べられます。主に球根(種球:たねきゅう)で増えるのが、ネギやあさつきとの大きな違いです。

野菜の種類 見た目・味の特徴 主な食べ方 増やし方
わけぎ 葉も根元も食べられる、甘みがある 薬味、炒め物など 主に種球
ネギ 長ネギ(白い部分)、青ネギ(緑の葉)がある 鍋物、薬味など 主にタネ
あさつき 細くて辛味が強い 薬味 主に種球
Tips
  • わけぎ:ギリシャ・シベリア地方原産。エシャロットとネギの交雑種。
  • あさつき:日本原産。エゾネギの変種。
  • エシャロット:中央アジア原産。タマネギの変種。
  • エシャレット:中国原産。若採りしたらっきょう。

家庭菜園でわけぎを育てるメリット

家庭菜園でわけぎを育てるのは、初心者さんにもメリットがいっぱいです。
一番の魅力は、育てやすいこと。病気や虫にも比較的強く、プランターでも簡単に育てられます。ベランダなどのちょっとしたスペースでも大丈夫です。
次に、収穫の楽しみ。植えてから1~2ヶ月くらいで収穫できて、その後も何回か収穫できるので、長く楽しめます。必要な分だけ採れるので、無駄もありません。
採れたてのわけぎを料理に使うことで、家庭菜園ならではの新鮮で豊かな香りと味わいを感じられるでしょう。

わけぎの植え付け手順をマスターしよう

植えたわけぎの球根
わけぎ栽培は、植え付けが大切です。元気なわけぎを育てるための種球の選び方から、プランターや畑への植え付け方まで、分かりやすく説明します。

元気な種球の選び方と準備

わけぎは、「種球(たねきゅう)」と呼ばれる小さな球根を植えて育てます。良い種球を選ぶポイントは、表面に傷やカビがなく、ツヤがあり、持った時にしっかりとした重みを感じるものです。園芸店などで夏から秋にかけて売られています。買ってきた種球は、植える前に茶色い薄皮や古い根っこを軽く取っておくと、植えやすくなります。

プランターへの植え付け方法 ステップ解説

プランターなら、ベランダでも気軽にわけぎを育てられます。
用意するもの

  • プランター(一般的な横長のもの)
  • 鉢底石(はちぞこいし:プランターの底に敷く軽い石)
  • 野菜用の培養土(培養土:ばいようど。最初から肥料が入っているものが便利)
  • わけぎの種球
  • ジョウロ

植え付けの手順

  1. プランターの準備: プランターの底に鉢底石を敷き、その上に培養土を入れます。土はプランターの縁から2~3cm下くらいまで入れましょう。
  2. 溝を作る: 土の表面に、深さ5cmくらいの溝を1~2本作ります。
  3. 種球を置く: 溝の中に、わけぎの種球を10cmくらいの間隔で置きます。種球の尖った方が上です。1ヶ所に2~3球まとめて植えると、たくさん収穫できます。
  4. 土をかぶせる: 種球が隠れるくらいに、周りの土を優しくかぶせます。種球の頭が少し見える程度でOKです。
  5. 水やり: 植え終わったら、プランターの底から水が出るくらいたっぷりと水をあげます。

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畑への植え付け方法 ステップ解説

もし畑があるなら、畑でもわけぎを育てられます。日当たりと水はけの良い場所を選びましょう。

用意するもの

  • 堆肥(たいひ:土を良くする有機物)
  • 化成肥料(かせいひりょう:すぐに効く粒状の肥料)
  • クワやスコップ
  • わけぎの種球
  • ジョウロ

植え付けの手順

  1. 土の準備: 植える2週間くらい前に畑を耕し、石灰をまいておきます。1週間前になったら堆肥と化成肥料をまいて、もう一度よく耕し、畝(うね:野菜を植えるために土を盛り上げたところ)を作ります。
  2. 溝を作る: 畝の表面に、深さ5~7cmくらいの溝を掘ります。
  3. 種球を置く: 溝の中に、わけぎの種球を15cmくらいの間隔で置きます。プランターと同じで、尖った方を上にし、1ヶ所に2~3球植えます。
  4. 土をかぶせる: 種球が隠れるくらいに土をかぶせ、軽く押さえます。
  5. 水やり: 植え終わったら、土がしっかり湿るように水をあげます。

わけぎの種球やプランター、培養土や肥料はいずれもホームセンターで販売されています。

わけぎの日常管理!元気に育てるお手入れ方法

育成途中のわけぎ
植え付けが終わったら、毎日のお手入れが大切です。水やりや肥料のあげ方、美味しく育てるためのちょっとしたコツを紹介します。

適切な水やりの頻度と量

わけぎの水やりは、土の表面が乾いたら、プランターの底から水が出るくらいたっぷりとあげるのが基本です。特にプランターは土が乾きやすいので、こまめに土の状態をチェックしましょう。ただし、いつも土がジメジメしているのは根っこに良くないので、水のあげすぎには注意です。
冬はあまり水を吸わないので、水やりの回数を少し減らします。

肥料の種類と追肥のタイミング

わけぎは肥料が好きなので、途中で肥料を追加(追肥:ついひ)すると元気に育ちます。
植えてから1ヶ月くらい経って、草の高さが15~20cmくらいになったら追肥を始めます。その後は、2~3週間に1回くらい、野菜用の化成肥料や液体肥料をあげましょう。
化成肥料なら、株の周りにパラパラとまいて、軽く土と混ぜます。液体肥料なら、水で薄めて水やり代わりに使います。

肥料の種類 特徴と使い方
化成肥料 すぐに効く粒状の肥料。株元にまく。
液体肥料 すぐに効く液体状の肥料。水で薄めて水やり代わりに使う。

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美味しいわけぎを育てる土寄せのコツ

わけぎの根元の白い部分を長く、柔らかく美味しくするためには、「土寄せ(つちよせ)」という作業をします。これは、株元に土を寄せてあげることです。
追肥をするタイミングで、一緒に株元に新しい土を寄せてあげましょう。こうすると、白い部分が長くなり、株が倒れるのも防げます。

日当たりと風通しを確保する重要性

わけぎは太陽の光が大好きなので、日当たりの良い場所で育てましょう。プランター栽培なら、日当たりに合わせて手軽に移動できます。
また、風通しを良くすることも大切です。葉っぱが混み合ってくると、病気になりやすくなります。枯れた葉っぱは取り除いて、株元の風通しを良くしてあげましょう。

わけぎをたくさん収穫しよう!時期と方法

収穫されたわけぎ
いよいよ収穫です。いつ、どうやって収穫すれば良いのか、そして何回も収穫するためのコツを紹介します。

収穫時期の見極め方

わけぎは、植えてから大体1~2ヶ月後、草の高さが20~25cmくらいになったら収穫できます。葉っぱの色が濃い緑色で、株元が太ってきたら収穫のサインです。
春に植えた場合は5月~7月頃、秋に植えた場合は10月~翌年の3月頃まで収穫できます。一度に全部採らずに、使う分だけ少しずつ収穫するのが長く楽しむコツです。

上手な収穫の手順

わけぎの収穫は、ハサミを使います。
株元から3~5cmくらいを残して、外側の葉から順番に刈り取ります。こうすると、真ん中からまた新しい葉っぱが出てきて、何回も収穫できます。
もし株ごと収穫したい場合は、スコップなどで掘り起こしますが、繰り返し収穫したいなら刈り取りがおすすめです。

繰り返し収穫するための秘訣

わけぎを何回も収穫するための秘訣は、まず「株元を残して刈り取ること」。そして、収穫した後は「追肥をすること」です。肥料をあげることで、また元気に葉っぱが出てきます。
株が大きくなって混み合ってきたら、間引くように収穫したり、「株分け(かぶわけ)」をしたりするのも良いでしょう。

わけぎを増やしてみよう!株分けと球根保存

収穫されているわけぎ
わけぎは、自分で増やすこともできます。「株分け」という方法と、収穫後の球根を保存する方法を紹介します。

株分けの最適な時期と方法

わけぎを1~2年育てていると、球根が増えて株が大きくなります。そうしたら「株分け」をして、株をリフレッシュさせましょう。株分けに良い時期は、葉っぱが枯れ始める初夏(6月~7月頃)か、植え付け前の8月下旬~9月頃です。

株分けの手順

  1. 掘り上げる: わけぎの株をスコップなどで優しく掘り上げます。
  2. 土を落とす: 株についた古い土を軽く落とします。
  3. 分ける: 手で、1株が2~3球になるように分けます。
  4. 植え付ける: 分けた株を、新しい土に植え付けます。これで、また元気に育ち始めます。

掘り上げた球根の正しい保存方法

収穫が終わった後の球根や、株分けで余った球根は、適切に保存すれば来年の種球として使えます。
葉っぱが自然に枯れたら球根を掘り上げ、土を落としてから、雨の当たらない風通しの良い日陰で数日間乾かします。乾いたら、古い根や枯れた葉を取り、ネット袋などに入れて涼しい場所で吊るして保存します。
来年の植え付け時期に保存した球根を植えることで繰り返し育てられます。

わけぎ栽培の悩み解決!病害虫対策と予防法

育ったわけぎ
わけぎは比較的丈夫ですが、病気や虫がつくこともあります。ここでは、代表的な病気や害虫とその対策、農薬を使わない予防法を紹介します。

注意したい代表的な病気と対策

わけぎがかかりやすい病気には「さび病」や「べと病」があります。どちらも、葉に斑点ができたりカビが生えたりする病気で、風通しが悪くジメジメした環境で発生しやすいです。
対策は、まず風通しを良くすること。病気になった葉っぱは早めに取り除きましょう。ひどい場合は、野菜用の薬剤を使うことも検討してみてください。

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よく見られる害虫の種類と駆除方法

わけぎにつきやすい虫は「アブラムシ」や「ネギアザミウマ」などです。
アブラムシは、新しい芽や葉の裏にたくさんついて、汁を吸って株を弱らせます。
ネギアザミウマは、葉の表面を食べて白いカスリ状の跡を残します。
虫を見つけたら、早めに手で除去しましょう。たくさんいる場合は、野菜用の殺虫剤を使います。

 

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農薬を使わない病害虫予防の工夫

できるだけ農薬を使いたくない場合は、予防が大切です。
まず、日当たりと風通しの良い場所で、元気に育てること。元気な株は病気や虫に強くなります。
コンパニオンプランツといって、マリーゴールドなどを一緒に植えると、虫を寄せ付けにくくする効果が期待できることもあります。
木酢液(もくさくえき)などを薄めて定期的にスプレーするのも、予防の一つです。
そして、毎日わけぎの様子をよく見て、病気や虫を早く見つけて対処することが重要です。

 

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まとめ

木のザルの上に盛られたわけぎ
この記事では、家庭菜園初心者の方でもわけぎをプランターで手軽に育てる方法を、基本から解説しました。わけぎは育てやすく、何回も収穫できる楽しい野菜です。ぜひチャレンジして、自分で育てた新鮮なわけぎを味わってみてください。

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