人気のタグ

コーナンTips

園芸

デージー(デイジー)の育て方を解説!初心者でも失敗しない栽培ポイントを紹介

デージー(デイジー)の育て方を解説!初心者でも失敗しない栽培ポイントを紹介

Featured Image
クリップボードにコピーしました
         

可憐で愛らしい花を咲かせるデージー(デイジー)は、見ているだけで心が和みます。ガーデニング初心者の方でも育てやすく、春の花壇や寄せ植えに彩りを加えてくれる人気の草花です。しかし、「本当に自分でも上手に育てられるかな?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、デージーの基本的な情報から、具体的な育て方の手順、そして起こりがちなトラブルの対処法まで、分かりやすく丁寧に解説していきます。

デージー(デイジー)の基本情報

花が咲いているデイジー

デージーを上手に育てるためには、まずその基本的な性質を知ることが大切です。デージーはヨーロッパや地中海沿岸が原産のキク科の植物で、太陽の光を浴びて花が開き、夜や曇りの日には花を閉じる性質から「Day’s eye(太陽の目)」が語源になったと言われています。日本では「ヒナギク(雛菊)」という愛らしい和名でも親しまれています。

項目 内容
科名 キク科
属名 ヒナギク属
和名 雛菊(ヒナギク)
別名 長命菊(チョウメイギク)
延命菊(エンメイギク)
英名 Daisy, English daisy
学名 Bellis perennis
原産地 ヨーロッパ、地中海沿岸
分類 多年草(園芸上は一年草扱い)
販売時期 苗:9月下旬~4月ごろ
耐暑性 弱い
耐寒性 強い

デージーの品種

一口にデージーといっても、実はたくさんの品種があります。花びらの形や咲き方によって印象が大きく変わるので、お好みの品種を見つけるのもデージーを育てる楽しみの一つです。ここでは代表的な人気品種を紹介します。

品種名 特徴
イングリッシュデージー 日本では「ヒナギク」として知られる原種に近い品種です。白や淡いピンクの一重咲きで、素朴でナチュラルな魅力があります。
チロリアンデージー 花びらが幾重にも重なる八重咲きの品種で、こんもりとした丸い形が愛らしいです。白、ピンク、赤など花色も豊富です。
ポンポネット チロリアンデージーよりもさらに花が密に咲き、小さなボールのような形になるのが特徴です。可愛らしい雰囲気で寄せ植えにも人気があります。
Tips
下記の花はいずれもキク科の植物で「デージー」と名がついていますが、ヒナギク属ではありません。

品種名 属名
リビングストンデージー ドロテアンサス属
ブルーデージー フェリシア属
シャスタデージー フランスギク属(レウカンテマム属)
ユリオプスデージー ユリオプス属

マーガレットやノースポール(クリサンセマム)との違い

デージーは、同じキク科のマーガレットやノースポール(クリサンセマム)と見た目が似ているため、混同されることがあります。しかし、それぞれに違いがあり、見分けるポイントを知っておくと便利です。

マーガレットはデージーよりも全体的に大きく、草丈も高くなります。葉の形がシュンギクのように細かく切れ込んでいるのが最大の特徴です。 一方、ノースポールはデージーと花の大きさは似ていますが、葉に独特の香りがあり、マーガレットと同様に葉に切れ込みがあります。 これらの違いを知っておくと、お花屋さんで苗を選ぶ際に役立ちます。

 

関連記事

ノースポールの育て方とポイント|種まきから育てる方法も解説 | コーナンTips

デージー(デイジー)を育てるために必要なもの

ポットに植えられているデイジー
デージーを育てることを決めたら、まずは必要なものを揃えましょう。園芸店やホームセンターで手軽に揃えられるものばかりなので、初心者の方も安心して準備を始められます。

苗や種

デージーは種からでも育てられますが、種が細かいため、ガーデニング初心者の方は苗から育てるのがおすすめです。 秋になると園芸店の店頭に苗が並び始めるので、葉の色が濃く、茎ががっしりとしていて、根元がぐらつかない元気な苗を選びましょう。

鉢や用土

鉢植えで育てる場合は、苗の大きさに対して一回りから二回り大きな鉢を用意します。デージーは根がよく伸びるため、少し余裕のあるサイズを選ぶのがポイントです。 用土は、市販されている「草花用の培養土」を使えば間違いありません。水はけと水もちのバランスが良く、デージー栽培に適しています。

鉢・プランター|ホームセンターコーナンの通販サイト

培養土|ホームセンターコーナンの通販サイト

 

関連記事

培養土とは?家庭菜園・ガーデニング初心者におすすめな選び方や使い方を解説 | コーナンTips

肥料

デージーが元気に育ち、たくさんの花を咲かせるためには肥料が欠かせません。植え付け時に土に混ぜ込む「元肥(もとごえ)」としてゆっくりと効果が持続する緩効性化成肥料と、生育期間中に与える「追肥(ついひ)」として液体肥料の2種類を用意しておくと良いでしょう。

肥料|ホームセンターコーナンの通販サイト

 

関連記事

肥料の三大要素とは?肥料の種類一覧や使い分けのポイントを解説 | コーナンTips

園芸道具

デージーを育てる上で、最低限揃えておきたい基本的な園芸道具は下記のとおりです。

これらがあれば、日々のお手入れがスムーズに行えます。いずれもホームセンターや園芸店で入手可能です。

デージー(デイジー)の栽培時期

植えられているデイジー
デージーの栽培スケジュールを把握しておくことは、上手に育てるための重要なポイントです。一般的に、秋に準備を始めて冬を越し、春に満開の花を楽しむというサイクルになります。地域や品種によって多少時期は前後しますが、基本的な流れは以下の通りです。

作業 時期(温暖地目安)
種まき 8月下旬~9月
植え付け 9月下旬~11月
肥料 11月~5月
開花 12月~5月

この表はあくまで目安です。お住まいの地域の気候に合わせて作業時期を調整してください。

デージー(デイジー)の育て方

咲いているデイジー

ここからは、デージーの具体的な育て方の手順を解説していきます。種まきから日々の管理まで、それぞれのステップのポイントを押さえて、美しい花を咲かせましょう。v

種まき

デージーの種まきは、夏の暑さが和らぐ8月下旬から9月頃が適期です。 発芽には光が必要な「好光性種子」なので、種をまいた後は土を薄くかけるか、ほとんどかけないようにするのがコツです。 発芽するまでは土を乾かさないように注意し、涼しい場所で管理しましょう。本葉が2~3枚出てきたら、元気な芽を残して間引きをします。

植え付け

種から育てた苗や購入した苗は、9月下旬から11月上旬頃に鉢や花壇に植え付けます。 根を傷つけないようにポットから優しく取り出し、植え付けます。複数の株を植える場合は、株と株の間を20cmほどあけて、風通しを良くしてあげましょう。 植え付けた後は、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えます。

水やり

デージーは過湿を嫌いますが、水切れにも弱い植物です。 水やりの基本は、「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」ことです。特に鉢植えの場合は乾燥しやすいため、土の状態をこまめにチェックしましょう。 冬場は水の蒸発が遅くなるので、少し控えめにします。地植えの場合は、根が育てば基本的に水やりの必要はありませんが、乾燥が続くようであれば水を与えてください。

肥料を与える

デージーの花を長く楽しむためには、適切なタイミングで肥料を与えることが大切です。まず植え付けの際に、ゆっくり効くタイプの緩効性化成肥料を土に混ぜ込んでおきます(元肥)。その後、花の咲く期間(11月頃から5月頃)は、液体肥料を月に2~3回のペースで与えるか、緩効性肥料を月に1回与えて栄養を補給します(追肥)。

花がら摘み

咲き終わった花をそのままにしておくと、種を作るために養分が使われてしまい、次の花が咲きにくくなったり、株が弱る原因になります。 また、枯れた花びらが病気の原因になることもあります。花がしぼんできたり、色あせてきたりしたら、花茎の根元からハサミでこまめに切り取る「花がら摘み」を行いましょう。これにより、株の負担が減り、次々と新しい花が咲くようになります。

切り戻し

春になり、たくさんの花が咲き終わって株全体の形が乱れてきたら、「切り戻し」という作業を行います。これは、茎を株元から半分ほどの高さで切り詰める作業です。切り戻しをすることで風通しが良くなり、株の蒸れを防ぐことができます。また、脇芽の成長が促され、再び花を咲かせてくれることもあります。梅雨に入る前に行うのがおすすめです。

デージー(デイジー)を育てる上で注意したいこと

園芸用に植えられたデイジー

デージーは比較的丈夫な植物ですが、日本の気候の中で育てるにはいくつか注意したい点があります。特に冬と夏の管理方法が、長く花を楽しむための鍵となります。

冬越しの対策

デージーは寒さには比較的強い植物ですが、強い霜や凍結は株を傷める原因になります。特に寒さが厳しい地域や、鉢植えで育てている場合は対策が必要です。軒下など霜が直接当たらない場所に移動させたり、株元を腐葉土やバークチップで覆う「マルチング」をしたりすると、土の凍結を防ぎ、根を保護する効果があります。

マルチング・被覆資材|ホームセンターコーナンの通販サイト

夏越しの難しさ

デージーは高温多湿に弱いため、日本の夏を越すのは難しいとされています。 そのため、園芸上は一年草として扱われ、花が終わったら新しい株に植え替えるのが一般的です。もし夏越しに挑戦する場合は、梅雨前に切り戻しを行い、鉢植えにして雨の当たらない、できるだけ涼しくて風通しの良い半日陰の場所で管理します。 しかし、成功率はあまり高くないため、初心者の方はまず春に花を存分に楽しむことを目標にすると良いでしょう。

デージー(デイジー)の病害虫対策

白い花を咲かせているデイジー

デージーを健やかに育てるためには、病気や害虫への対策も知っておくことが大切です。日頃からよく観察し、早めに対処することが被害を最小限に抑えるポイントです。

デージーがかかりやすい病気には、葉や茎に灰色のカビが生える「灰色かび病」や、白い粉をまぶしたようになる「うどんこ病」があります。これらは多湿な環境で発生しやすいため、風通しを良くすることが最大の予防になります。花がら摘みや切り戻しを適切に行い、株が蒸れないように管理しましょう。

また、春になると「アブラムシ」が発生しやすくなります。 新芽や茎に群がって汁を吸い、植物を弱らせるだけでなく、病気の原因になることもあります。見つけ次第、手で取り除くか、勢いの弱い水で洗い流しましょう。数が多い場合は、園芸用の殺虫剤を使用するのも一つの方法です。

対象 症状・特徴 対策
灰色かび病 葉や茎、花に灰色のカビが発生する 風通しを良くする、枯れた部分を取り除く
うどんこ病 葉に白い粉をまぶしたようなカビが発生する 風通しを良くする、初期段階で薬剤散布
アブラムシ 新芽や茎に群生し、植物の汁を吸う 見つけ次第駆除する、薬剤散布

園芸農薬|ホームセンターコーナンの通販サイト

 

関連記事

アブラムシを駆除するには?発生原因と簡単にできる駆除・予防方法を解説 | コーナンTips

デージー(デイジー)の育て方に関するQ&A

赤いデイジー
ここでは、デージーを育てているとよくある質問とその回答をまとめました。トラブルが起きた際に参考にしてください。

花が咲かない原因は?

デージーの花が咲かない場合、いくつかの原因が考えられます。一つ目は「日照不足」です。デージーは日光を好む植物なので、日当たりの良い場所で育てることが基本です。二つ目は「肥料の与えすぎ」、特に窒素成分の多い肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂って花がつきにくくなることがあります。リン酸やカリウムを多く含む、花用の肥料を与えるようにしましょう。また、鉢植えで根が詰まる「根詰まり」を起こしている可能性もあります。

葉が黄色くなるのはなぜ?

葉が黄色くなる原因として最も多いのは、水のやりすぎによる「根腐れ」です。土が常に湿った状態だと根が呼吸できなくなり、傷んでしまいます。水やりは土の表面が乾いてから行うことを徹底しましょう。逆に、水切れが続いても葉は黄色くなります。また、肥料が不足して栄養が足りなくなっている場合も考えられます。生育期に葉の色が薄くなってきたら、追肥を与えて様子を見てください。

まとめ

咲いているデイジー

デージーは、基本的な育て方のポイントを押さえれば、初心者の方でもたくさんの美しい花を咲かせることができる魅力的な植物です。日々の水やりや花がら摘みといったお世話を通して、植物が成長していく姿は、きっとあなたの生活に彩りと癒やしを与えてくれるでしょう。この記事を参考にして、ぜひデージーの栽培に挑戦してみてください。

関連記事 今話題の人気記事!

同じカテゴリから記事を探す

デージーデイジー園芸