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ミニトマトの収穫に最適なタイミングは?家庭菜園で失敗しないコツ

ミニトマトの収穫に最適なタイミングは?家庭菜園で失敗しないコツ

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家庭菜園でミニトマトを栽培したい方向けに、ミニトマト(プチトマト)の収穫タイミングを解説します。

ミニトマトは初心者でも育てやすく、比較的難易度が低い野菜といわれていますが、適切な時期に収穫するのが重要。

収穫時期を逃すと、実が割れてしまったり、そのまま落ちて食べられなくなったりする可能性があります。

ミニトマトの特徴を把握しよう

ミニトマトの特徴を把握しよう
ミニトマトはひと口サイズの小さいトマトで、別名プチトマトとも呼ばれています。完熟後の色は赤色だけでなく、黄色やオレンジ、緑色など、品種によって異なるのが特徴。

形もさまざまで正円・楕円形・ハート型などがあります。 多少のコツは必要ですが、ミニトマトは家庭でも育てられます。スーパーで見かける機会が少ない品種のミニトマトを育てられるのも家庭菜園の魅力です。

ミニトマトはどのような野菜?

ミニトマトは果菜類に含まれる野菜です。ビタミンC・カロテン・リコピンを多く含むのが特徴。 果実の大きさが10~30gのトマトをミニトマトと呼び、150g以上は大玉トマト、その中間は中玉トマトと呼ばれます。大玉トマトと比べて樹勢が強く、養分の分散も少ないため、初心者でも栽培しやすいトマトです。

カットや加熱する手間なく食べられるので、サラダやお弁当に彩りを加える際も便利。もちろん半分に切って、マリネや炒め物などに調理してもおいしく食べられます。

トマト栽培に適した気候

トマトの生育適温は日中20~30℃、夜間10~15℃。日射量の多い土地がトマトの生育に適していて、昼夜の温度差は大きい方がよいとされています。

寒冷地から暖地まで、幅広い気候条件で栽培することができます。

ミニトマトの品種は?

ミニトマトの品種は?
ミニトマトには数多くの品種があり、色・形・風味など品種によって異なる特徴を持ちます。日本で流通している品種だけでも、その数200種類ほど。

ここでは、市販されている品種をいくつかご紹介します。 例えば赤系トマトのなかでも、天使のトマトは丸形で実付きが良く、スーパー等では流通しない家庭菜園向けの品種。

アイコは楕円形が特徴で弾力のある果肉を持つ品種です。 よく見かける赤色の他にも、黄色や緑色、紫色などの品種もあります。トスカーナバイオレットは赤紫色の果実が特徴的な品種で、ブドウに似た食感と酸味があります。

サリーナエメラルドは名前の通り緑色をしたトマトで、弾力のある果肉と爽やかな風味が特徴。

ナポリターナカナリアはカナリアのような明るい黄色の品種で、柑橘類のような食味のトマトです。

初心者でも育てやすい品種は?

比較的難易度が低いといわれているミニトマトのなかでも初心者におすすめなのが、手入れの回数が少なく、収穫が遅れても皮が破れにくい品種です。

初心者でも育てやすいといわれている品種は、甘みが多く破れにくいアイコや食感に優れており収穫数が多い千果などがあります。

また草勢が強く耐病性を持つガンバも、家庭菜園で育てやすい品種です。

ミニトマトの植え方とコツ、育て方

ミニトマトの植え方とコツ、育て方
実際に育てる場合は種と苗、2種類の方法がありますが、初心者の方は市販の苗から育てるのがおすすめです。

種まきからはじめる場合、寒い時期からの栽培となり、定植まで約60日間の温度管理が必要なので、種から育てる方法は難易度が高いといわれています。

市販の苗でも、特に接木苗は病害虫に強く、失敗が少ないといわれています。 土に霜が降りなくなるのを待ち、4月中旬~7月下旬を目途に定植します。

開花してから収穫開始まで40~55日ほどかかるので、収穫時期を見越して植えるようにしてみてください。

プランター栽培

プランターでミニトマトを栽培
プランター栽培も可能。1株植えなら15L以上の深型プランター、2株植なら45Lサイズの深型プランターを使って栽培します。鉢底ネットと鉢底石を敷いてから、プランターの縁より少し下まで培養土を入れます。

中央に苗が収まるサイズの穴を掘り、倒れないように植え付けてみてください。鉢底石を敷くことで、プランター内の通気性と排水性が良くなり、根腐れしにくくなります。またネット入りの鉢底石を使えば、植え替え時の分別や再利用も簡単です。

植え付けができたら支柱を立てます。草丈が高くなるので、1.5~2.1mくらいで、自分の手が届く高さの支柱を選んでみてください。

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地植え

ミニトマトを地植え
畑に地植えする場合は事前に土づくりを行っておくのが大切。定植の2週間以上前に苦土石灰をまいて耕し、1週間経ったら堆肥や化学肥料、リン酸質肥料などをまいて、さらによく耕します。

肥料をまいたら畝を作り、マルチと支柱を設置して完了です。 マルチは定植する際に穴を開けます。支柱の立て方は1本だけ直立で立てるか、2本の支柱が交差するように畝の両脇に差し、横棒を渡す合掌式がおすすめです。

土壌酸度の目安は6.0~6.5。深く伸びるミニトマトの根に合わせて、深く耕すのがコツです。葉が7~8枚出た頃が地植えのタイミング。咲く花の量が少しずつ増えてくる時期です。

苗鉢に水を十分に含ませてから植えつけます。苗の向きは花房が通路側になるよう注意してみてください。後からできる花房も同じ向きでできるため、収穫しやすくなります。 また、ミニトマトは寝かせ植えするテクニックもあります。

トマトは茎から根が出やすく、吸水力や吸肥力が高まるメリットがあります。収穫量が増えるほか、病害虫に強くなるともいわれています。 ただし、接木苗の場合は、接ぎ目が埋まり根が出て接ぎ木の意味がなくなるため、寝かせ植えができません。仕上げに実割れを防ぐために雨よけ屋根を作って完了です。

水やり

ミニトマトをおいしく育てるため、水やりには3つのコツがあります。

1つ目は一日一回朝の時間帯に水をあげること。日光を浴びることで根から水を吸うため、特に朝日が当たるうちは水をよく吸います。一方で夕方以降の水やりは吸水しにくくなり、病気や根腐れの発生につながるため、控えるのがおすすめです。

2つ目は乾燥させ過ぎず、十分な水をあげること。水分を少し控えた状態で育てたミニトマトは甘みが増すといわれていますが、水が過度に不足するとミニトマトが生育せず、収穫量にも影響を与える可能性があります。尻腐れ病となり枯れてしまう事態も防ぐため、慣れないうちは十分な水やりをしたほうが安心です。

3つ目は状況に応じて水の量を考えること。成長段階に合わせて調整するほかに、品種や天気も考慮するのが重要。特に日中の天気がよい日はたっぷりと、曇りや雨の日は控えめに与えてみてください。

手入れ方法(誘引・芽かき・摘心)

定植後のミニトマトは適度な手入れが必要です。重要な栽培管理としては、誘引(ゆういん)・芽かき・摘芯(てきしん)などがあります。

 

誘引:伸びてきた枝を支柱に結びつけること。20~30cm間隔で行い、茎を傷めないように8の字で結びつけます。

誘引

 

芽かき:太い葉の付け根から出るわき根を摘み取ること。養分を集中させ、日当たりと風通しも良くする作業です。

芽かき

 

摘芯:果実に養分を回すために、主枝の先端を摘み取ること。草丈が支柱の高さまで伸びた頃に行います。


誘引と芽かきは植え付け1週間後から、週に1回の頻度で繰り返し行うのが大切です。 また、ミニトマトを確実に実らせたい場合は人工授粉を行うのも有効。一房の花が複数咲いたタイミングで、午前中を目安に、花の根元あたりを軽くたたいて振動を与えます。

ミニトマトの収穫タイミングはこれをみる

ミニトマトの収穫タイミングはこれをみる
地域や品種、植え付けの時期によって差はありますが、ミニトマトは7月~10月上旬にかけて収穫の時期を迎えます

長期間にわたって収穫できるのが特徴。ひとつの房に12~20個程度の花を咲かせ、開花から40~55日程度で次々に収穫できるようになります。茎元に近い方から先に開花するため、果実も同様に茎元に近い方から色づいていきます。ヘタの周辺まで赤く染まり、ヘタが反り返って上を向いていれば収穫のタイミングです。

できるだけ朝の涼しい時間帯にハサミで切り取って収穫してみてください。

tips
植物は日中に光合成を行って養分を作り出します。夜間は光合成が止まり、日中に作った養分を実に蓄えるため、朝穫りのミニトマトは栄養豊富な傾向があります

実ったミニトマトの気になるところ

熟れたミニトマト
収穫後のミニトマトで気になるのが黒い斑点や、実破れ。黒い斑点は実の生育中に虫が針を刺した跡なので、問題なく食べられます。

ただし、トマトが触った状態でも分かる程度にやわらかくなっていたり、溶けていたり、傷んだように感じられたりする場合は食べられないため注意が必要です。また、割れたミニトマトも同様に食べられますが、やや食味が落ちてしまいます。

ミニトマトは窒素(チッソ)が過剰だったり、水分や気温のバランスが崩れたりすると実割れを起こしやすくなるのが特徴です。食べる際は割れて硬くなった部分の皮を取り除き、腐ったり虫が付いていないか、よく確認してから食べてみてください。

美味しいミニトマトをご家庭で

ミニトマトは大きいサイズのトマトと比べると、初心者でも育てやすい野菜です。

ただし、甘いミニトマトを大量に収穫するには、日々のお手入れが大切。また、適切な収穫タイミングを見逃さないよう、実の色付き方やヘタの状態、茎の状態をよく観察するのも大切です。ぜひおいしいミニトマトを収穫してみてください。

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