人気のタグ

コーナンTips

ペット

【獣医師監修】犬への薬の飲ませ方のコツは?嫌がる理由や対処法を解説!

【獣医師監修】犬への薬の飲ませ方のコツは?嫌がる理由や対処法を解説!

Featured Image
クリップボードにコピーしました
         

愛犬の健康を守るために、薬の服用が必要になることがあります。しかし、愛犬が薬を嫌がって吐き出してしまい、上手く飲ませられずに悩む場面は少なくありません。犬への薬の飲ませ方のコツとは、愛犬が薬を嫌がる理由をしっかりと理解し、ストレスを与えないように工夫することです。本記事では、犬が薬を嫌がる原因から、錠剤や粉薬などの種類別の具体的な飲ませ方、そして投薬時の重要な注意点までを詳しく解説します。愛犬に負担をかけず、スムーズに薬を飲ませるための知識を深めていきましょう。

犬が薬を嫌がる主な理由とは?

犬
犬が薬を嫌がって口から吐き出してしまう原因について、詳しく解説します。理由を知ることで、愛犬に合った適切な対処法を見つけることができます。

嫌がる理由 犬の心理や特徴
薬の苦味や匂い 敏感な感覚により不快に感じる
飼い主の緊張 いつもと違う雰囲気に警戒する
過去の記憶 嫌な経験が恐怖を呼び起こす

薬の苦味や匂いを嫌がっている

犬は人間よりも嗅覚が非常に敏感な動物で、犬種や臭気の種類にもよりますが、人間の数千倍から1億倍の嗅覚とも言われるほどです。そのため、薬特有の不自然な匂いを瞬時に察知してしまいます。普段食べているフードとは異なる匂いが口元に近づくと、本能的に危険なものかもしれないと警戒心を抱くのです。

また、犬の味覚は人間ほど繊細ではないものの、苦味に対しては敏感に反応する傾向があります。これは、自然界において苦味が「毒のあるもの」のサインとなるため、本能的に避けるよう備わっている仕組みだと考えられています。口に入れた瞬間に苦味を感じれば、反射的に吐き出してしまうのは自然な反応と言えるでしょう。薬そのものの匂いや苦味が、犬にとって大きなストレスの原因となっているのです。

飼い主の緊張が伝わっている

薬を確実に飲ませなければならないという飼い主の不安や緊張は、愛犬に敏感に伝わります。飼い主が普段と違う真剣な表情や硬い声色で近づくと、犬は何か良くないことが起きるのではと警戒します。犬は飼い主の感情を読み取る能力に長けているため、飼い主の力みや焦りが犬の緊張を助長します。その結果、口を固く閉じてしまい、薬を飲もうとしなくなってしまいます。

無理やり飲まされた記憶がある

過去に無理やり口をこじ開けて薬を飲まされた経験があると、犬は投薬に対して強い恐怖を感じてしまいます。犬にとって、顔や口元を強引に触られることは非常に大きなストレスを伴います。過去の痛い思いや嫌な思いが記憶に刻まれていると、薬を見ただけで逃げ出したり、歯を食いしばって抵抗したりするようになります。無理な投薬は、薬をさらに嫌いになる悪循環を生み出してしまいます

薬を飲ませる基本のポイント

犬

薬の種類を問わず、投薬の成功率を高めるための基本的な心構えを紹介します。愛犬との信頼関係を大切にしながら取り組むことが重要です。

基本のポイント 期待できる効果
口周りのスキンシップ 触られることへの抵抗感を減らす
リラックスできる環境 犬の警戒心を解きほぐす
投薬後のご褒美 薬に対してポジティブな印象を持たせる

普段から口周りに触ることに慣れさせる

日常的なスキンシップを通じて、愛犬の口元や顎に触れる習慣を作ることが大切です。普段から口周りを優しく撫でたり、軽くめくったりして、触られることに慣れさせておきます。これにより、いざ投薬のために口元を触る際にも、犬が抵抗しにくくなります。遊びやリラックスしている時間を利用して、口周りのスキンシップを繰り返すことで、投薬に対する心理的なハードルを下げることができます

 

愛犬がリラックスできる環境を作る

投薬前には愛犬を優しく撫でたり、穏やかに話しかけたりして、落ち着いた状態で薬を与えることが重要です。騒がしい場所や見慣れない場所では、犬が不安を感じやすくなります。普段から愛犬がくつろいでいるお気に入りのベッドや、静かな部屋などを選んで投薬の準備を整えます。愛犬が完全にリラックスしている状態を見計らってから薬を近づけることで、スムーズに受け入れてくれる可能性が高まります。

薬を飲めたら大げさに褒める

薬を無事に飲むことができたら、少し大げさなくらいに褒めて、お気に入りのおもちゃやご褒美を与えます。これにより、犬は薬を飲むと良いことがあると学習し、投薬に対してポジティブな印象を持つようになります。明るい声で優しく撫でながら褒めることで、愛犬の不安や恐怖を喜びに変えることができます。投薬の時間が楽しいコミュニケーションの時間になるよう、毎回欠かさずに褒めることを心がけます。

犬にストレスなく薬を飲ませる方法

犬
犬がストレスを感じにくい方法で、無理なく薬を飲ませるためのさまざまな工夫を解説します。愛犬の好みに合わせた方法を見つけましょう。

飲ませ方の工夫 具体的な特徴
フードや好物に混ぜる いつもの食事として自然に食べさせられる
補助用おやつを使う 薬を隠しやすく嗜好性が高い
カプセルやオブラート 苦味や匂いを物理的に遮断できる

フードや好物に包む・混ぜる

愛犬が好きな食べ物の中に錠剤を隠したり、ウェットフードに粉薬や水薬を混ぜたりして、食事と一緒に飲み込ませる方法です。サツマイモやカボチャのペーストなど、薬の形や匂いを隠しやすい食材が適しています

ただし、初めて薬を飲ませる場合や、粉薬・水薬をご飯に混ぜる際は、少量のフードに混ぜて与えるようにしてください。1食分すべてに混ぜてしまうと、犬が途中で食べるのをやめた場合に、どれだけの薬を服用できたかが分からなくなります。まずは確実に食べきれる少量のフードに薬を混ぜて与え、きちんと食べ終わったのを確認してから、残りのフードを褒めながら与えるのが成功のコツです。

ドッグフード|ホームセンターコーナンの通販サイト

投薬補助用のおやつを活用する

市販の投薬補助用おやつを使うと、スムーズな投薬に役立ちます。この専用おやつは粘土のように柔らかいものが多く、薬の大きさに合わせてしっかりと包み込むことができます。薬の匂いを完全に覆い隠してくれるため、警戒心の強い犬でもおやつとして喜んで食べてくれます。手軽に準備ができるため、忙しい時間帯の投薬でも飼い主の負担を大きく軽減できます。

Tips
食物アレルギーがある場合は原材料を確認してから使用しましょう。

カプセルやオブラートで飲みやすくする

薬の苦味や匂いが強く、食べ物に混ぜても気づかれてしまう場合は、空のカプセルや犬用のオブラートを使用して飲みやすくする工夫を施します。これらに薬を包み込むことで、嫌な味や匂いが犬の舌に直接触れることを防ぎます。カプセルに収めた後は、少しだけ好物の匂いをつけてから与えるとより効果的です。薬そのものの存在を隠すことで、犬は不快感を持つことなくスムーズに飲み込むことができます。

錠剤やカプセル薬の飲ませ方

犬
フードに混ぜてもどうしても食べてくれない場合に、飼い主の手で錠剤を直接飲ませる手順を解説します。優しく素早く行うことが成功の鍵です。

直接飲ませる手順 実施時のコツ
手順1 口を開く 犬歯の後ろから指を入れ優しく持ち上げる
手順2 薬を置く 舌の奥のほうへ素早く薬を落とす
手順3 喉をさする 口を閉じさせて優しく下方向にさする
手順4 息を吹きかける 鼻先に軽く息を吹きかけ驚かせて飲ませる

手順1 上あごを掴み口を開く

まずは犬の背後や横に回り込み、体をしっかりと支えます。片方の手で犬の上あごを持ち、犬歯の後ろにある歯の生えていない隙間に親指と人差し指を差し入れます。そのまま指の腹を使って、優しく上あごを持ち上げるようにして口を開かせます。このとき、力を入れすぎると犬が痛みを感じて暴れてしまうため、柔らかいタッチで声をかけながらリラックスさせつつ行うことが大切です。

手順2 舌の奥の方に素早く薬を置く

口をしっかりと開けさせたら、もう片方の手で持っている薬を、できるだけ舌の奥のほうへ素早く落とし込みます。舌の手前側に薬を置いてしまうと、犬は簡単に舌を使って薬を外へ押し出してしまいます。喉の奥に近い部分に薬を置くことで、吐き出すのが難しくなり、自然と飲み込む動作に繋がります。もたもたしていると犬が嫌がってしまうため、ためらわずに一瞬で薬を落とす動作を心がけます。

手順3 口を閉じて喉を優しくさする

薬を舌の奥に落としたら、すぐに犬の口を両手でしっかりと閉じます。口を開けたままだと薬を吐き出してしまうため、優しく顎を押さえて口が開かないようにします。その後、飲み込みを促すために、喉の仏のあたりを上から下へ優しくさすりましょう。さすった刺激で反射が起こり、唾液と一緒に薬を飲み込みやすくなります

Tips
喉を優しくさすっても飲み込まない場合は、鼻先に軽く息を吹きかけることで嚥下を促す方法もあります。ただし、驚いてストレスを感じる犬もいるため、様子を見ながら無理のない範囲で行いましょう。

手順4 嚥下を確認して水を飲ませる

喉を優しくさすった後は、愛犬が自然に飲み込むのを待ちます。舌をペロッと出して舐める動作(舌なめずり)が見られれば、薬を飲み込んだサインです。錠剤やカプセルは喉にひっつきやすいため、飲み込んだあとは水を飲ませるようにしてください。

粉薬の飲ませ方

犬
むせやすい粉薬を、安全かつ確実に犬へ飲ませるための具体的な方法を紹介します。粉のまま与えると気管に入る恐れがあるため工夫が必要です。

粉薬の与え方 方法の特徴
ペースト状にする 水分を加えて扱いやすくする
上あご等に塗布する 吐き出しにくい場所に擦り付ける
自然に舐めさせる 違和感なく飲み込ませる

手順1 少量の水で粉薬をペースト状にする

粉薬をそのまま与えると、犬が息を吸った際に粉が気管に入り込んでむせてしまう危険があります。そのため、小皿に粉薬を出し、数滴の少量の水を加えて指やスプーンで練り合わせ、ペースト状にします。水が多すぎると液状になって扱いにくくなるため、少し硬めの練り歯磨き程度の固さを目安にします。ペースト状にすることで薬がまとまり、次の手順へとスムーズに進めることができます。

手順2 指に取り上あごや頬の内側に塗布する

ペースト状にした薬を飼い主の清潔な指先に取り、犬の口を少し開けさせます。そして、犬の上あごの裏側や、頬の内側の歯茎のあたりに素早く塗りつけます。上あごのくぼんだ部分や頬の内側は、犬が自力で吐き出すのが非常に難しい場所です。指で優しくこすりつけるようにして薬を付着させることで、薬が口の外にこぼれ落ちるのを防ぐことができます。

手順3 自然に舐めさせて飲み込ませる

薬を上あごや頬の内側に塗布した後は、犬の口を優しく閉じます。口の中に違和感を覚えた犬は、付着したペーストを舌で舐め取ろうとして口をもぐもぐと動かします。この舐め取る動作を利用することで、自然に唾液と一緒に薬を飲み込ませることができます。無理に喉の奥へ押し込む必要がないため、犬にとっても不快感が少なく、安全かつ確実に粉薬を摂取させることが可能な方法です。

水薬やシロップの飲ませ方

犬
液状の薬をこぼさずに、適量をしっかりと愛犬に飲ませるコツを解説します。専用の器具を使うことで安全に与えられます。

水薬の飲ませ方手順 注意するポイント
スポイトに吸う 獣医師に指示された規定量を正確に量る
隙間から差し込む 犬歯の後ろから口の中へ優しく入れる
ゆっくり流し込む むせないように少しずつ液体を入れる

手順1 規定量の薬をスポイト(シリンジ)に吸う

水薬やシロップを与える際は、シリンジと呼ばれる注射器型の道具やスポイトを使用します。まずは使用前によく薬のボトルを振り、成分を均一にします。その後、獣医師から指示された規定量の薬をしっかりと確認しながらシリンジに吸い上げます。目盛りを正確に読み取り、空気が入ってしまった場合は軽く弾いて空気を抜き、決められた量を正確に準備することが重要です。

手順2 犬歯の後ろの隙間から差し込む

薬を準備したら、犬の頭を動かないように優しく固定し、口を閉じたままの状態を保ちます。そして、犬の口の横側にある、犬歯の後ろの歯がない隙間からシリンジの先端を少しだけ差し込みます。正面から無理に口を開けようとすると犬が怖がってしまうため、横の隙間を利用するのがコツです。シリンジの先端が歯茎や舌を傷つけないよう、浅めに優しく挿入します。

手順3 少量ずつゆっくり流し込む

シリンジを差し込んだら、中の液体を少しずつゆっくりと口の中に流し込みます。一度に大量の液体を注入すると、気管に入ってしまい誤嚥を引き起こす危険があります。そのため、数滴ずつ垂らすような感覚で押し出し、犬がゴクンと飲み込むのを待ちながら進めます。犬のペースに合わせて休み休み流し込むことで、むせることなく最後まで安全に適量を飲ませることができます。

薬を飲ませる際の重要な注意点

犬
愛犬に安全に薬を与えるために、飼い主が気をつけるべきポイントを解説します。正しい知識を持つことが健康を守る第一歩です。

注意するポイント 守るべき理由
飲み合わせの悪い食材を避ける 中毒症状を引き起こす恐れがあるため
薬の形状を変えない 薬の効果が変わったり副作用が出たりするため
薬の量を減らさない 病気の治療が不十分になるため
獣医師に相談する 無理をするとトラウマや怪我に繋がるため

食べ物との飲み合わせに注意する

食べ物と一緒にお薬を飲ませる場合、薬と食材の組み合わせには十分な注意が必要です。薬の種類によっては、一緒に食べさせてはいけない「飲み合わせの悪い食材」が存在します。飲み合わせが悪いと、薬の吸収が阻害されて十分な効果が得られなかったり、反対に効果が強く出すぎてしまったりする恐れがあります。特定の好物やフードに薬を混ぜて飲ませようと考えている場合は、処方された薬と一緒に食べてはいけない食材がないか、必ず事前に獣医師へ確認するようにしましょう。

飼い主の判断で薬の形状を変えない

カプセルを開けて中身だけを取り出したり、独自の判断で錠剤を砕いたりすることは避けるべきとされています。薬には、胃酸から成分を守るためにコーティングされているものや、腸でゆっくりと溶けるように計算されて作られているものがあります。これらを壊してしまうと、薬の効果が過剰に現れたり、逆に全く効果がなくなったりする恐れがあります。また、コーティングが取れることで本来の苦味がむき出しになり、かえって愛犬が薬を嫌がる原因にもなります。自己判断で砕いたりカプセルを開けたりせず、必ず獣医師に「砕いても良いか」を確認しましょう。

飼い主の判断で薬の量を減らさない

愛犬が薬を嫌がるからといって、自己判断で投薬を途中でやめたり、薬の量を半分に減らしたりしてはいけません。処方された薬は、愛犬の体重や症状に合わせて、病気を完治させるために必要な量と日数が決められています。途中でやめてしまうと、一時的に症状が良くなったように見えても再発したり、細菌が薬に対して耐性を持ってしまったりする危険性があります。処方通りに最後まで与えきることが推奨されます。

飲まない時は早めに獣医師に相談する

さまざまな工夫を凝らしても、どうしても薬を飲んでくれない時は、決して無理をしてはいけません。強引に飲ませようとすると、愛犬に怪我をさせたり、飼い主自身が噛まれたりする事故に繋がります。また、投薬自体が深刻なトラウマになってしまいます。飲ませられない場合は早めに獣医師に相談することで、別の味の薬に変更してもらったり、注射での治療に切り替えたりと、適切な代替案を提案してもらえます。

 

関連サイト

ペットの相談・診療はコチラ|コーナンどうぶつ病院

まとめ

犬
犬への薬の飲ませ方は、愛犬が嫌がる理由を理解し、ストレスを与えずに工夫して与えることが重要です。投薬補助用のおやつや好物のフードを活用し、薬の種類に合わせた正しい手順を実践することで、スムーズに飲ませることができます。どうしても飲まない場合は自己判断せず、獣医師に相談して安全に治療を進めていきましょう。

この記事を監修した人

小松 智彦

小松 智彦

獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。
20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。

関連記事 今話題の人気記事!

同じカテゴリから記事を探す

ペットのケア・しつけペット薬
閉じる ×

お得なクーポン満載!
「コーナン公式アプリ」のダウンロードはこちら