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初心者や子どもでも飼いやすい小動物6選!ペットにおすすめの理由と選び方

初心者や子どもでも飼いやすい小動物6選!ペットにおすすめの理由と選び方

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毎日の癒しを与えてくれる人気のペット。犬や猫をはじめとして、さまざまな種類の動物がペットとして飼われています。

一方で、これからペットを飼ってみたいけれど「本当に自分でお世話をしていけるだろうか」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。

ペット初心者の方や、子どもと一緒にお世話をしたい方には小動物がおすすめです。基本的にはケージで飼えるため、お手入れの手間が少ないほか、鳴き声が気になりにくいメリットもあります。

本記事では、初心者の方や子どもでも飼いやすい小動物6選をご紹介します。特徴や飼い方のポイントをチェックして、ぜひお気に入りの小動物をお迎えしてみてください。

初心者が飼いやすい小動物6選

初心者が飼いやすい小動物6選
ペットの飼育が初心者の方は、ペットとして飼いやすい動物を選ぶのがおすすめ。飼育に少しずつ慣れていけば、ペットとの楽しい時間を過ごせますよ。

初心者の方や子どもでも飼いやすいといわれている小動物は以下の6種類です。

  • ハムスター
  • モルモット
  • チンチラ
  • テグー
  • ハリネズミ
  • ウサギ

それぞれの飼い方や注意点について詳しくみていきましょう。

ハムスター

ハムスター

分類 げっ歯目キヌゲネズミ科キヌゲネズミ亜科
分布 ヨーロッパ、アジアの乾燥地帯
寿命 約2~3年
性質 縄張り意識が強い。聴力と嗅覚が優れているが視力は弱い夜行性
体長 小型では6cm、大型では30cmにもなる
食性 草食に近い雑食
繁殖 一度に10匹前後産む。生後1~3か月すると繁殖可能となる

愛らしい小さな丸い体が特徴のハムスターは、飼いやすい小動物として世界的にも人気。好奇心旺盛な子や臆病な子など、小さいながらもそれぞれの個性をしっかりともっており、大きな癒しを与えてくれます。

基本的にはトイレを早く覚えるため、ニオイが気になりにくく、衛生面でもお世話しやすいメリットがあります。

ハムスターのなかでも、とくにペットとして人気なのは以下の5種類です。

【人気の種類】

  • ゴールデン:体長15cmほどで、ハムスターの中では大型
  • ロボロフスキー:体長6~8cmの世界最小ハムスター
  • ジャンガリアン:体長10cmほどの、やや小ぶりなハムスター
  • キャンベル:体長10cmほど。活発な性格だが臆病で警戒心が強い
  • チャイニーズ:体長10cmほど。毛色は茶と灰色が主流で、毛色のバリエーションが少ない

飼い方の基本

ハムスターはケージの中で飼育するのが基本です。運動が好きな動物のため、幅の広いケージを用意してあげると、ハムスターのストレス解消につながるでしょう。

ケージの高さは30cm前後で、ゴールデンのような大きめの子には横幅が60cm前後、ジャンガリアンのような小さめの子には横幅45cm程度を目安としてください。

ケージの底には、小動物用のウッドチップやペーパーチップを敷き詰めます。20〜24℃の暖かく乾燥した環境を好むため、冬はパネルヒーターを設置しましょう。

また、エサは常に切らさないことが大切。ハムスターの体重の5〜10%程度のエサが常にある状態にしておきましょう。

注意点

ハムスターは寒さに弱く、温度が5℃以下になると擬似冬眠(仮死状態)に入ります。場合によっては命にかかわる危険性もあるため、ケージの中の温度管理をしっかりとおこないましょう。

また、臆病な子が多いため、無理やりハムスターを掴んだり脅かしたりしてはいけません。環境に慣れてきたら手渡しでエサを与えてみるなど、少しずつ慣れるように工夫してスキンシップをおこなってください。

エサのあげ方や種類などの詳しい情報については以下の記事も参考にしてください。

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ハムスターの餌のあげ方は?餌の種類と与えてはダメな餌、選び方も解説

モルモット

モルモット

分類 げっ歯目テンジクネズミ亜目テンジクネズミ科テンジクネズミ属
分布 南アメリカ
寿命 約5~7年
性質 穏やかでおとなしい。警戒心が強い
体長 約20~40cm
食性 草食性
繁殖 一度の出産で2~4匹

穏やかでおとなしい性格のモルモットも、ペットとして飼いやすいと人気の小動物です。

体臭自体は少なく、排泄物の処理と清掃をきちんとおこなっていれば、臭いに悩まされることはほとんどありません。

日本で流通しているモルモットは以下の9種類です。

【モルモットの種類】

  • イングリッシュ:人に慣れやすく飼いやすい。毛色のバリエーションが豊富
  • クレステッド:イングリッシュに似ているが頭にあるロゼットというつむじが特徴
  • アビシニアン:長めの毛を持っており、体中につむじがある
  • テディ:つむじがなく縮れ毛が特徴のモルモット
  • シェルティ:直毛で顔以外の毛が長い。ブラッシングが必要
  • ぺルビアン:毛が長く顔も直毛で覆われている
  • テッセル:長い縮れた毛が特徴
  • レックス:テディよりも毛の巻きが少ない縮れ毛の品種
  • スキニーギニアピッグ:体毛がほとんどなく体温調節が難しい

飼い方の基本

モルモットを飼育するケージは、高さが30cm前後、幅が80cm、奥行50cm程度が目安。ステンレス素材のものが丈夫で、モルモットにもやさしいためおすすめです。

モルモットは排泄物の量が多い動物のため、健康な状態を保つためにはケージのこまめな掃除が欠かせません。床材は毎日交換するのが理想的です。月に一回はケージを洗うようにしましょう。

エサはペレット(固形フード)を1日2回に分けて与え、牧草は常に食べられるように用意しておきます。飲み水も毎日新鮮なものに交換し、いつでも飲めるような状態にしておきましょう。

また、モルモットはきれいな毛並みをキープするために、ブラッシングを必要とします。長毛種は毎日ブラッシングをおこなうのが理想です。短毛種の場合は、週に1回程度を目安としましょう。

注意点

床材を交換する際は、すべてを交換するのではなく、モルモットの臭いが残るように少しだけ古いものも残しておきましょう。そうすることで安心感が高まり、不必要なストレスを与えずに済みます。

また、モルモットの爪が伸びすぎると巻き爪になるおそれがあるため、1〜2か月に一度は爪を切ってあげましょう。爪の中にも血管があるため、先端の部分をカットします。
モルモットは体内でビタミンを作れないため、ビタミンC欠乏症にならないようにモルモット用のペレットを定期的に与える必要があります。

温度は17〜24℃が適温です。気温の変化に弱いため、温度管理を徹底することが大切です。

モルモットの飼育における注意点については以下の記事で詳しく解説しています。

 

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【初心者向け】モルモットの飼い方|飼育に必要なものと注意点について

チンチラ

チンチラ

分類 げっ歯目チンチラ科チンチラ属
分布 チリ
寿命 5~20年
性質 警戒心が強いが、好奇心も旺盛で人にも慣れやすい
体長 約20~35cm
食性 草食性
繁殖 一度の出産で1~6匹程度

チンチラは体臭やフンの臭いがあまりなく、鳴き声も小さいため、初心者の方でも飼いやすい小動物です。

平均寿命も小動物のなかでは長く、上手に飼育していけば長く一緒に過ごせます。

チンチラは以下の3種類に分けられており、日本でペットとして飼育されているのはオナガチンチラです。

【チンチラの種類】

  • オナガチンチラ
  • タンビチンチラ
  • コスチナチンチラ

飼い方の基本

チンチラの食事は、ペレットを1日1回与え、牧草は常に食べられるように用意しておきます。

また、チンチラにとって砂浴びは健康を保つために欠かせないものです。毎日30分から1時間ほど砂浴びができるように、ケージの中に砂の入った専用の容器を設置します。

適温は15〜22℃のため、夏場や冬場はエアコンなどで温度管理をしっかりとおこなう必要があります。飲み水の交換や、ケージ・トイレの清掃も毎日おこないましょう。

注意点

チンチラは夜に活発に活動することが多いため、専用の飼育部屋があると便利です。

チンチラの歯は伸び続けるのが特徴で、基本的には上下の歯ですり合わせてちょうど良い長さを保っています。しかし、少し違う方向に延びてしまうと、歯が頬などに刺さってしまうおそれがあるため注意が必要です。

異常に気づいたら、早めに動物病院で診てもらいましょう。

デグー

デグー

分類 げっ歯目テンジクネズミ亜目デグー科デグー属
分布 チリ
寿命 約5~8年
性質 人に慣れやすい
体長 約12~20cm
食性 草食性

デグーは非常に人懐っこく飼いやすいほか、部屋の少ないスペースで飼育できるため、犬や猫を飼うのが難しい方にもおすすめの小動物です。

大切に飼育すれば10年以上生きる子も多く、長くペットとして愛情を注ぐことができます。

デグーは以下のように、色によって種類分けされています。

【デグーの色による種類】

  • アグーチ:茶色やグレーの毛で覆われた野生デグーの色
  • パイド:ぶち模様のデグー
  • ブルー:青みがかったグレーが特徴
  • ブルーパイド:ブルーにぶち模様が入ったデグー
  • サンド:砂色のような薄茶色
  • クリーム:淡いブラウン
  • ホワイト:全体が真っ白
  • ブラック:真っ黒なデグーで希少

飼い方の基本

エサはデグー用のペレットや牧草を与えます。ペレットは1日に1〜2回程度、牧草は常に食べられる状態にして問題ありません。

毎日新鮮な飲み水を用意してあげましょう。

デグーは基本的にトイレを覚えないため、排せつ物が下に落ちるよう、すのこや網のような床にするといいでしょう。

また、1日に1回砂浴びができるように、砂浴び場を用意する必要があります。ただし、砂浴び場をケージに入れっぱなしにすると、そこでトイレをしてしまうおそれがあるため、砂浴びをするときだけケージに入れ、終わったら取り出してください。

注意点

デグーは歯が伸びる動物のため、伸び続けてしまわないようにものをかじる習性があります。

ケージの近くに、電気コードや口にしてはいけないものを置かないように注意しましょう。

また、デグーは基本的に体臭がない動物です。臭いがする場合は何らかの病気が疑われるため、早めに動物病院で受診してください。

 

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デグーの飼い方を初心者向けに解説!必要なものと注意点も紹介

ハリネズミ

ハリネズミ

分類 真無盲腸目 ハリネズミ科 ハリネズミ亜科
分布 アフリカ
寿命 2~5年
性質 警戒心が強く臆病
体長 14~20cm
食性 基本的には昆虫食

ハリネズミは鳴き声が小さく体臭もほとんどないことから、ペットとしても人気があります。飼育スペースを大きく取る必要もないため、マンションや集合住宅での飼育も可能です。

ハリネズミは以下のように、色によって種類分けされます。

【ハリネズミの色による種類の数例】

  • スタンダード:一般的なカラーでソルト&ペッパーとも呼ばれる
  • アルビノ:白が主体で赤色の目をしている
  • シナモン:ベージュ色
  • ホワイト:白い色の体に黒い目

飼い方の基本

用意するケージは、60 x 90cm程度が目安です。

ハリネズミの適温は25〜28℃で、暖かい環境を好むため、温度が下がってしまわないようにヒーターやエアコンなどを使用して温度管理を徹底してください。

エサは1日1回、総合栄養食であるペレットを与えます。おやつとして果物やミルワームなどを与えるのもいいでしょう。

注意点

ハリネズミはものをかじる習性があるため、かじると危険なものを近くに置かないように注意しなければなりません。

また、ダニが寄生しやすいため、ウェットティッシュや濡れたタオルで拭いてあげるなどのケアが必要です。

動物病院での定期的な健康診断もおこなうようにしましょう。

 

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ハリネズミの飼い方|初心者に必要な基本情報と飼育方法を解説

ウサギ

ウサギ

分類 ウサギ目ウサギ科ウサギ亜科
分布 世界中
寿命 7~8年
体長 25~50cm
食性 草食性
繁殖 一度の出産で6~10匹

ウサギは体臭やフンの臭いが少なく、犬のように吠えることもないため、アパートやマンションでも飼いやすい小動物です。

ウサギの公認品種は49種類ですが、よく飼育されている代表的な品種は以下のとおりです。

【ウサギの代表的な種類】

  • ネザーランドドワーフ:顔が小さく短い耳が特徴。
  • ホーランドロップ:たれ耳が特徴的な品種
  • ドワーフホト:小さめの体で目の周りにアイラインのような模様がある
  • ジャージーウーリー:体中を覆う長い毛が特徴
  • アメリカンファジーロップ:ホーランドロップの毛質を改良した品種

飼い方の基本

ウサギが快適に過ごせる温度は18~24℃です。エアコンなどを使用して、常に温度管理をしてあげましょう。

人が常にいる場所で、なおかつ落ち着いて過ごせるようなスペースを確保してください。そうすることでストレスをあまり感じることなく、早く人間に慣れてくれます。

エサは、基本的にはペレットと牧草を与えます。ウサギの種類に合わせた専用のペレットが販売されているため、適切なものを選びましょう。

また、小さいときから教えればウサギはトイレを覚えるようになります。根気強く、やさしくしつけていきましょう。

注意点

ウサギは直射日光と湿気が苦手な生き物です。日が直接当たらない、風通しの良い場所にケージを設置してください。

ストレスの解消や歯の長さを適切に保つためには、かじり木をケージに入れてあげるといいでしょう。

外を散歩する際は、できるだけ草むらに入らないように注意してください。ノミやダニなどの寄生虫が付いてしまうおそれがあります。

詳しいお世話のポイントは以下の記事を参考にしてみてください。

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うさぎの飼い方と注意点|用意するものとお世話のポイントを初心者向けに解説

初めてのペットには飼いやすい小動物がおすすめ

初めてのペットには飼いやすい小動物がおすすめ
初めてペットを飼う方は、本当に上手にペットを飼育できるのか不安に感じることが多いでしょう。

最初は飼いやすい小動物がおすすめです。日々の癒しになり、ペットとどのように向き合っていくのかを学ぶこともできます。

ただし、気軽に飼育できる小動物であっても、生き物を飼う以上、最後まで責任をもってお世話しなければいけません。適切な環境を整え、ペットの健康に気を配りながら大切に飼育しましょう。

この記事を参考に、ぜひ小動物の飼育に挑戦してみてください。

この記事を監修した人

小松 智彦

小松 智彦

獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。
20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。

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