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4月に植える野菜7選|初心者も安心の苗から育てるプランター栽培

4月に植える野菜7選|初心者も安心の苗から育てるプランター栽培

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夏から秋にかけて収穫時期を迎える野菜は、4〜5月にかけて植えるものがほとんど。家庭菜園で人気の夏野菜も、4月に植えておけば夏には新鮮な野菜を収穫できます。今回は、4月に植える野菜をご紹介します。

4月に植える野菜の多くは、種からも育てられますが、初心者の方は比較的簡単な苗から育てる方法がおすすめです。また、畑に十分なスペースを確保できない場合は、プランターを活用して育ててみてください。

4月に植える野菜|初心者におすすめ7選

プランターに入った野菜の苗と、後ろにはスコップを持った人

4月に植える野菜にはみずみずしい夏野菜や、秋から冬にかけて旬を迎える野菜などがあります。

ここでは、家庭菜園初心者の方でも育てやすい、プランターで栽培できる野菜をご紹介します。ほとんどの野菜が種と苗の両方から育てられますが、初心者の方には苗を植える方法がおすすめです。

トマト・ミニトマト

ミニトマト

分類 ナス科ナス属
種まき時期
(一般地)
3〜4月
苗の植え付け時期
(一般地)
4月中旬〜7月下旬
収穫時期
(一般地)
7〜10月上旬
※ミニトマトは開花から40~55日、大玉トマトは約50〜60日で収穫
旬の時期 夏秋トマト:夏〜秋
冬春トマト:冬〜初夏
おすすめの食べ方 サラダ、スープ、カレー、シチュー、パスタソースなど
日持ち・保存方法 ・7〜10日保存できる
・1個ずつキッチンペーパーで包んで重ならないようにポリ袋に入れて冷暗所で保存
・真夏は冷蔵庫の野菜室で保存する
栄養素 ビタミンC、ビタミンE、カリウム、リコピン、ペクチンなど

4月は種まきの適期でもありますが、トマトは苗になるまで約60日かかります。初心者の方は苗から育てる方が簡単です

根をしっかりと張る野菜のため、幅や直径が30cm以上で、深さも30cm以上の大型プランターが適しています。植え付けたら支柱を立てて、茎を支柱に固定する誘引をおこないましょう。

トマトの成長期は5〜6月です。成長期には茎と葉の間から生えるわき芽を取り除くわき芽かきと、着果促進をおこなって、大きな実をつけられるようにします。着果促進は、花が2〜3輪咲いたタイミングで、市販の着果促進剤を花に吹きかけるだけです。

トマトの詳しい栽培方法は以下の記事でもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

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キュウリ

分類 ウリ科キュウリ属
種まき時期
(一般地)
4月中旬〜5月下旬
苗の植え付け時期
(一般地)
4月上旬〜7月上旬
収穫時期
(一般地)
6月中旬〜10月中旬
※開花から約1週間~10日で収穫
旬の時期 夏〜秋
おすすめの食べ方 サラダ、酢の物、ぬか漬け、かっぱ巻き、ピクルス、中華風炒め物など
日持ち・保存方法 ・7〜10日保存できる
・夏は冷蔵庫の野菜室で保存
・冬は冷暗所で保存
・表面の水分を拭き取り、キッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れて保存する
栄養素 ビタミンK、葉酸、ビタミンC、カリウムAなど

成分の約95%が水分とされるキュウリは、夏の暑い時期には欠かせないみずみずしい野菜です。春の終わりごろから育て始めると、夏のちょうどよい時期に収穫できます

水分量が多く、ギネス記録で「最もカロリーが少ない果実」と認定されているキュウリですが、むくみ予防に効果的なカリウムや抗酸化作用のあるビタミンCなど、豊富な栄養素が含まれています。

ウリ科のキュウリは、ナス科のトマトやピーマンと比べると生育のスピードが早く、種からでも比較的育てやすい野菜ですが、初心者の方は苗から始めた方が失敗しにくいです。

苗の植え付け時期は霜が降りなくなってから10〜15日程度が目安です。キュウリは草丈が伸びるため、プランターで栽培する場合は深さが30cm、容量は25L以上のものを選びます。草丈が伸びると茎が折れる可能性があるため、植え付け後に支柱を立てて誘引しておきましょう。

育てる場所は日当たりと風通しの良い場所がおすすめです。夏の野菜ですが熱帯夜に弱いため、夜間は熱風に当たらないように場所を調整しましょう。水は毎朝たっぷりと与えます。成長したら病害虫の発生を防ぐために、わき芽をとって管理しましょう。定期的に追肥をおこなうと、元気なキュウリを栽培できます。

キュウリの詳しい栽培方法は以下の記事でもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

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キュウリの育て方|プランターでの栽培手順と注意点を初心者向けに解説

ナス

ナス

分類 ナス科ナス属
種まき時期
(一般地)
2〜3月上旬
苗の植え付け時期
(一般地)
4月下旬〜7月上旬
収穫時期
(一般地)
6月下旬〜10月上旬
※開花から約15~20日で収穫
旬の時期 夏〜秋
おすすめの食べ方 煮込み、素揚げ、蒸し料理など
日持ち・保存方法 ・日持ちしないため、2〜3日で食べきる
・風味が落ちるためできるだけ冷蔵庫に入れず、7〜10℃で保存する
栄養素 ビタミンK、カリウム、モリブデン

地方ごとに品種を持つナス。在来品種では60を超える品種が確認されており、家庭菜園では育てやすさや味の好みに合わせて品種を選べます。ナスは油と合わせて調理すると、アクが抜けて旨味が増します。さまざまな料理に合うため、収穫したら季節や気分に応じてアレンジしてみてください。

ナスを種から育てるには、2〜3月上旬に種をまく必要があります。初心者の方は4月から出回る苗を購入して植え付けましょう

ナスをプランターで育てる場合は深さ30cm以上で、長方形のものが必要です。植え付けたら支柱を立てて誘引をおこない、たっぷりと水を与えます。普段は表面の土が乾く前に水をあげましょう。夏の暑い日は、朝夕の2回水を与えてください。

ナスが成長して葉や枝が生い茂ったらわき芽を取り除きましょう。様子を見ながら、定期的に肥料を与えて育てます。

ナスの詳しい栽培方法は以下の記事でもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

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ナスの育て方|初心者向けに失敗しないプランター栽培のポイントを解説

シシトウ

シシトウ

分類 ナス科トウガラシ属
種まき時期
(一般地)
2月下旬〜5月上旬
苗の植え付け時期
(一般地)
4月下旬〜6月上旬
収穫時期
(一般地)
6〜10月上旬
※開花から約2~3週間で収穫
旬の時期
おすすめの食べ方 炒め物、揚げ物、漬物など
日持ち・保存方法 ・3週間保存できる
・キッチンペーパーで包み、密閉できる袋に入れて野菜室に保存する
栄養素 βカロテン、ビタミンK、ビタミンCなど

シシトウはトウガラシ属の野菜ですが、トウガラシに含まれる辛味成分であるカプサイシンはほとんど含まれていません。しかし生育中に水が不足したり、熱帯夜が続いたりなど、ストレスがかかると辛味成分が増えるといわれています。炒め物や揚げ物にする際は、あらかじめ切れ目を入れておくと破裂の心配がなくなります。

シシトウを種から育てると、種まきから収穫まで約4か月かかるため、初心者の方は苗を購入して栽培しましょう

草丈が大きくなるため、プランター栽培では深さ20cm以上、容量15L以上のプランターを選びます。日当たりと風通しの良い場所で育て、日光をたっぷりと当てましょう。水やりは1日1回が基本です。夏は朝夕の2回水やりをおこない、水切れを起こさないように注意します。実の付きを良くするためにわき芽を取ったり、肥料を与えたりと管理しながら育てることがポイントです。

枝豆

枝豆

分類 マメ科ダイズ属
種まき時期
(一般地)
4〜5月
苗の植え付け時期
(一般地)
4〜5月
収穫時期
(一般地)
7〜8月
※開花から40~45日で収穫
旬の時期
おすすめの食べ方 塩茹で、炊き込みご飯、かき揚げなど
日持ち・保存方法 ・日持ちしないためなるべく早く食べる
・低温で乾燥しないように保存する
・塩水で硬めに茹でれば冷凍保存も可能
栄養素 エネルギー、脂質、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB類など

枝豆はサヤが付いたままの大豆を若取りした野菜です。近年では豆のサイズや風味を改良した品種が登場しています。枝豆は鮮度が落ちやすいため、保存したいときはすぐに茹でることが大切です。鮮度の高い枝豆からは甘味を感じられます。

枝豆は種と苗の両方から育てられます。苗が出回るのは4月後半のため、タイミングを見て購入しましょう。プランター栽培では、深さ25cm以上のプランターを用意します。

成長して花の芽がついたら、水をたっぷりと与えましょう。様子を見て元気がなければ追肥します。花が咲いてから約40〜50日が収穫の目安です。

枝豆の詳しい栽培方法は以下の記事でもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

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枝豆の育て方を初心者向けに徹底解説!おいしく育てるためのポイントは?

カボチャ

プランター栽培されているカボチャの実

分類 ウリ科カボチャ属
種まき時期
(一般地)
3月下旬〜4月上旬
苗の植え付け時期
(一般地)
4月下旬〜5月上旬
収穫時期
(一般地)
6〜9月
※日本カボチャは開花から30~40日、西洋カボチャは40日~50日で収穫
旬の時期 秋〜冬
おすすめの食べ方 ・果肉:炒め物、煮物、サラダなど
・種:炒め物、オーブン焼き、サラダなど
日持ち・保存方法 ・1〜2か月保存できる(丸ごと)
・カット後は1週間以内に使い切る
・カットしていないものは10℃前後、カット後のものは種とワタを取り除いて冷蔵庫で保存する
栄養素 βカロテン、ビタミンK、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維など

カボチャの旬は10〜12月です。夏〜初秋にかけて収穫したカボチャは、旬の時期まで寝かせておくと甘味が増します。丸ごとであれば保存性が高い点も魅力の一つです。

カボチャは日当たりと風通し、水はけの良い環境を好みます。よく見かけるのは地面に這わせて育てる方法ですが、プランター栽培では支柱やネットを立てて上に伸ばすこともできます。プランターは直径30cm以上、深さが20cm以上あるものを選びましょう。

成長してつるが伸びたら敷き藁をして、風でつるが傷まないようにします。プランター栽培では2週間に1回を目安に肥料を与えます。水やりはプランター栽培の場合のみ、土が乾いたらたっぷりとあげましょう。常に土が湿っていると病気にかかりやすくなるため、注意が必要です。

サツマイモ

サツマイモ

分類 ヒルガオ科サツマイモ属
種まき時期
苗の植え付け時期
(一般地)
4月下旬~6月
収穫時期
(一般地)
9月下旬〜11月上旬
※植え付けから110~150日で収穫
旬の時期 秋〜冬
おすすめの食べ方 焼き芋、ふかし芋、大学芋、天ぷら、煮物、スイートポテト、パイなど
日持ち・保存方法 ・低温に弱い野菜なので、1本ずつキッチンペーパーで包んで冷暗所で保存(丸ごと)
・切ったサツマイモはラップで包んで野菜室で保存
・カット後に水にさらしてから冷凍用保存袋に入れれば1か月冷凍保存できる
栄養素 ヤラピン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB6、葉酸、カリウム、カルシウム、銅など

世界中でさまざまな品種があるサツマイモ。日本国内でも活発な品種改良がおこなわれています。旬の時期には甘味が増したサツマイモを楽しめます。貯蔵できるため、秋に収穫したサツマイモは冬まで寝かせましょう。

サツマイモはつるを植えて育てます。つるは栽培中の苗から採取するほか、ホームセンターで市販のさし苗(芋づる)を購入する入手方法もあります。サツマイモのプランター栽培では、深さ30cm以上のものを用意しましょう。根付きやすくなるよう、植える前に30分ほど水につけておきます。

サツマイモは根を深めに植えることが大切です。基本的に追肥は必要ありません。土に窒素が多すぎると、サツマイモが大きく育たないため注意しましょう。夏以降はつるが伸びて地面に生い茂るため、つるを反対側に移動させるつる返しをおこないます。

サツマイモの詳しい栽培方法は以下の記事でもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

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4月の家庭菜園で必要なもの

野菜の苗に囲まれたジョウロやスコップ

4月に植える野菜で必要なものは以下のとおりです。

  • 野菜の苗や種
  • プランターや鉢(野菜にあったものを選ぶ)
  • 野菜培養土
  • 鉢底石と鉢底ネット
  • 肥料
  • スコップ
  • ジョウロ
  • 園芸ハサミ
  • 防虫ネット
  • 支柱・麻ひも
  • 寒冷紗・不織布・ビニールトンネル(いずれかひとつ)

プランターは植える野菜に合わせて選び、必要に応じて支柱を立てましょう。支柱と茎を結ぶための紐も忘れずに用意します。

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4月に植える野菜の栽培での注意点

傷んだトマト

4月に植える野菜は、夏〜秋にかけて収穫時期を迎えます。気温が上がれば乾燥や水不足に気をつけるだけで育てられますが、植え付けてからしばらくは気温が安定しない場合もあります。

ここでは、4月に植える野菜を栽培するうえで大切な、霜対策と害虫対策をご紹介します。

霜対策

4月は日によって寒暖差があり、寒い日には霜が降りることもあります。少なくとも4月上旬までは霜対策が必要なため、寒冷紗や不織布、ビニールトンネルなどを活用して野菜を覆いましょう。

夏野菜は霜に弱く、気温が安定するまでは霜対策を施しておくのがおすすめです。一晩の霜で苗が枯れるおそれもあるため十分に注意しましょう。プランターの場合は、一時的に暖かい場所に移動させることも有効です。

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害虫対策

春以降は、野菜に被害を与える害虫が活発となります。春に注意が必要な害虫は以下のとおりです。

  • アブラムシ
  • カメムシ
  • ヨトウムシ類
  • アザミウマ
  • アオムシ

害虫の対策方法としては、株同士の間隔を開けて風通しを確保する方法が有効です。また、土壌の栄養バランスが崩れていると野菜が弱って害虫が発生しやすくなるため、肥料の栄養が偏らないようにしましょう。

野菜が成長すると葉が茂ってきます。剪定や切り戻しをおこなって、風通しの良い環境をつくりましょう。水はけの良い土壌に改善する方法もおすすめです。害虫被害が深刻な場合は、専用の薬剤を散布することも検討してみましょう。

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4月の栽培は家庭菜園初心者にもおすすめ

緑の葉と、実ってきている野菜の実

4月に植える野菜は、夏〜秋に収穫時期を迎える夏野菜がほとんどです。なかでもトマトやキュウリ、ナスは家庭菜園で人気が高く、初心者の方にもおすすめです。

鮮度が落ちやすい野菜が多いため、収穫したら早めに調理するとおいしく味わえます。一方で、サツマイモやカボチャなどは、旬の時期を迎えるまで寝かしておくのがおすすめです。本記事を参考に、ぜひ家庭菜園にチャレンジしてみてください。

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