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ハツユキカズラの育て方を解説!キレイな色を保つ栽培の秘訣とは?

ハツユキカズラの育て方を解説!キレイな色を保つ栽培の秘訣とは?

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新芽がほんのりピンク色に染まり、やがて真っ白な雪のように変化する「ハツユキカズラ(初雪葛)」。その美しい葉色のグラデーションは、見る人の心を和ませ、日々の暮らしに彩りを与えてくれます。丈夫で育てやすく、初心者の方にもおすすめの植物です。

この記事では、ハツユキカズラの基本的な育て方から、多くの人が魅了される美しい葉色を長く楽しむための秘訣まで、詳しく解説していきます。ぜひ参考にして、ハツユキカズラとの生活を始めてみませんか。

ハツユキカズラの基本情報

一面に咲き誇るハツユキカズラ

ハツユキカズラは、キョウチクトウ科テイカカズラ属に分類されるつる性の常緑低木です。 日本や東アジアが原産で、日本の環境にもよく適応します。 新芽がピンクや白に色づくのが最大の特徴で、寄せ植えやグラウンドカバー、ハンギングなど、さまざまな楽しみ方ができる人気のカラーリーフプランツです。

 

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主な品種や名前の由来

ハツユキカズラの名前は、新芽が白くなる様子を「初雪」に見立てたことに由来します。 葉の色は成長とともに変化し、新芽の時期は淡いピンク色、そこから徐々に白みが強くなり、最後は鮮やかな緑色になります。

ハツユキカズラは、もともと日本に自生する「テイカカズラ(定家葛)」の園芸品種です。 そのため、よく似た特徴を持つ仲間がいくつか存在します。

品種名 特徴
ハツユキカズラ(初雪葛) 新芽がピンクや白に色づき、次第に緑色へと変化する。最もポピュラーな品種。
ゴシキカズラ(五色葛) ハツユキカズラと比べ葉が大きめ。ピンクや白、緑の斑が複雑に入り、よりカラフルな印象の品種。
ニシキテイカカズラ(錦定家葛) 別名:オウゴンニシキ(黄金葛)。名前のとおり、葉が美しい黄色になる品種。
チリメンカズラ(縮緬葛) テイカカズラの矮性種。葉が小さく、主に盆栽や苔玉の素材として人気。

ハツユキカズラを育てるために必要なもの

オシャレな鉢植えに埋められているハツユキカズラ

ハツユキカズラは丈夫な植物なので、特別な道具はあまり必要ありません。基本的な園芸用品があれば、すぐに栽培を始められます。
主に必要になるものを以下の表にまとめました。

必要なもの 用途・選び方
ハツユキカズラの苗 葉の色つやが良く、茎がしっかりしたものを選びます。
鉢・プランター 水はけを良くするため、鉢底に穴が開いているものを選びます。
培養土 市販の草花用培養土で問題ありません。水はけの良いものを選びましょう。
鉢底石・鉢底ネット 鉢の底に敷き、水はけと通気性を良くするために使います。
肥料 生育期に使用します。固形肥料、液体肥料どちらでも大丈夫です。
じょうろ 水やりに使用します。
剪定ばさみ 伸びすぎたつるを整えたり、葉色を維持したりするために使います。

ハツユキカズラの栽培時期

観葉用に植えられているハツユキカズラ

ハツユキカズラは丈夫で、年間を通して比較的管理がしやすい植物ですが、作業に適した時期があります。特に植え付けや植え替えは、植物への負担が少ない時期に行うことが大切です。
以下の栽培カレンダーを参考に、作業の計画を立ててみましょう。

年間スケジュール表

ハツユキカズラの育て方

地面に埋められているハツユキカズラ

ここからは、ハツユキカズラを元気に美しく育てるための具体的な方法を解説します。日当たりや水やりなど、基本的なポイントを押さえることで、初心者の方でも失敗なく育てることができます。

日当たり・置き場所・温度

ハツユキカズラは日当たりの良い場所を好みます。 日光を十分に浴びることで、特徴であるピンクや白の美しい葉色が出やすくなります。

ただし、夏の強い直射日光は葉焼けの原因になることがあるため注意が必要です。特に西日が長時間当たる場所は避けた方が良いでしょう。

半日陰でも育ちますが、日照不足になると葉の色が緑一色になりがちです。 耐寒性は比較的強く、-5℃程度まで耐えることができますが、強い霜や北風は葉を傷める原因になるため、寒冷地では軒下などで管理すると安心です。

植え付け・植え替え方

ハツユキカズラの植え付けや植え替えは、生育期の春(4月~6月)か秋(9月~10月)に行いましょう。

鉢植えの場合、ハツユキカズラは根の生育が旺盛なため、1~2年に1回を目安に植え替えます。鉢の底から根が見えてきたり、水の吸い込みが悪くなったりしたら、根詰まりのサインです。

植え替える際は、今までの鉢より一回り大きな鉢を用意します。鉢から株を抜き、根鉢を軽くほぐして古い土を落としましょう。用土は市販の草花用培養土で問題ありません。

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Tips
植物を植え替える際、一般的には根鉢を崩さない方が植物への負担が少なく済みます。しかし、ハツユキカズラのように根が丈夫で、根詰まりを起こしやすい植物の場合は、生育期の植え替え時に根鉢を軽くほぐしてあげると良いでしょう。

水やりの仕方

水やりは、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えるのが基本です。

ハツユキカズラは適度な湿り気を好みますが、常に土が湿っている状態は根腐れの原因になります。水やりの前には必ず土の乾き具合を確認しましょう。

夏場は土が乾きやすいため、水やりの回数が多くなります。一方、冬は生育が緩やかになるため、水やりは控えめにし、土が乾いてから2~3日後に与える程度で十分です。

季節や置き場所の環境に合わせて、水やりの頻度を調整することが大切です。

肥料のやり方

肥料は、ハツユキカズラの生育が活発になる春から秋(4月~10月頃)にかけて与えます

この時期に適切に肥料を与えることで、葉の色つやが良くなり、元気に育ちます。

肥料には、土の上に置いてゆっくり効果が続く緩効性の「固形肥料」と、水で薄めて与える速効性の「液体肥料」があります。

固形肥料であれば月に1回程度、液体肥料であれば月に2~3回を目安に施しましょう。

冬の間は生育が止まるため、肥料を与える必要はありません。肥料の与えすぎはかえって株を弱らせる原因になるため、規定の量を守ることが重要です。

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剪定の仕方と増やし方

美しい葉色を保ち、形を整えるために欠かせないのが剪定です。伸びすぎたつるや、緑色になってしまった古い葉を切り戻すことで、新しい芽の発生が促され、再びきれいなピンクや白の葉が出てきます。

剪定は生育期の5月~9月頃であれば、いつでも行うことができます。また、ハツユキカズラは挿し木で簡単に増やすことができます。

剪定したつるを10cmほどの長さに切り、下のほうの葉を取り除いて水に挿しておくか、湿らせた土に挿しておくと根が出てきます。

お気に入りの株を増やして、家のいろいろな場所で楽しむのも良いでしょう。

 

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ハツユキカズラを育てるときの注意点

咲いているいるハツユキカズラ
ハツユキカズラを育てる上で、いくつか注意したいポイントがあります。これらを知っておくことで、トラブルを未然に防ぎ、元気に育てることができます。

注意点 症状と原因 対策
葉焼け 葉が茶色くチリチリになる。夏の強い直射日光が原因。 夏場は半日陰に移動させるか、遮光ネットなどで日差しを和らげる。
根腐れ 水のやりすぎや、水はけの悪い土が原因で根が傷む。 土の表面が乾いてから水やりをする。水はけの良い土を使う。
徒長 日照不足で茎が間延びし、葉色が悪くなる。 日当たりの良い場所に移動させる。定期的に剪定して形を整える。
色づかない 日照不足や、剪定をしていないことが原因。 日当たりの良い場所で管理する。定期的に剪定して新芽を出す。

ハツユキカズラの病害虫対策

ジョウロを鉢にして植えられたハツユキカズラ

ハツユキカズラは比較的病気に強い植物ですが、風通しが悪いと害虫が発生することがあります。特に注意したいのがアブラムシやカイガラムシです。

これらの害虫は、植物の汁を吸って株を弱らせる原因になります。見つけ次第、すぐに取り除くことが大切です。

数が少ないうちは、テープなどに貼り付けて取り除いたり、歯ブラシなどでこすり落としたりできます。

害虫の発生を防ぐためには、風通しの良い場所で管理することが最も効果的です。葉が茂りすぎている場合は、適度に剪定して風の通り道を作ってあげましょう。

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まとめ

咲いているいるハツユキカズラ

ハツユキカズラは、基本的な育て方を守れば誰でも簡単に楽しむことができる丈夫な植物です。日当たりの良い場所で管理し、定期的に剪定を行うことが、美しい葉色を保つ一番の秘訣といえます。 日々の暮らしに、ハツユキカズラの美しい彩りを取り入れてみてください。

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