コーナンTips 園芸 金の生る木の育て方!初心者でも安心な基本から増やし方まで解説 金の生る木の育て方!初心者でも安心な基本から増やし方まで解説 園芸 クリップボードにコピーしました 金の生る木の育て方!初心者でも安心な基本から増やし方まで解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました ぷっくりとした葉が可愛らしく、縁起の良い名前で古くから親しまれている「金の生る木」。丈夫で育てやすいことから、観葉植物を初めて育てる方にもぴったりの植物です。その名前から、開店祝いや新築祝いの贈り物としても人気があります。 お手入れが簡単とはいえ、元気に育てるためにはいくつかのポイントがあります。この記事では、金の生る木の基本的な育て方から、成長に合わせた植え替えや剪定、さらには挿し木での増やし方まで、初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説します。ぜひ、あなたのお家にも幸運を呼び込むグリーンを取り入れてみませんか。 目次 金の生る木とはどんな観葉植物?金の生る木の基本情報硬貨に似た葉を持つ多肉植物縁起の良い花言葉を持つ金の生る木の基本的な育て方日当たりと風通しの良い置き場所乾燥気味に管理する水やりの頻度水はけの良い土を選ぶ生育期に行う肥料の与え方金の生る木の植え替え方法植え替えに適した時期と頻度ひと回り大きな鉢と新しい土の準備植え替え後の水やりと管理金の生る木の剪定時期と方法大きくなりすぎたら切り戻しを剪定した枝は挿し木にできる金の生る木の増やし方挿し木で簡単に増やす手順葉挿しでも増やすことができる金の生る木の冬越しのコツ冬は室内の暖かい場所へ水やりは控えめにする金の生る木に起こりやすい病害虫カイガラムシやアブラムシの対策風通しを良くして病気を予防まとめ 金の生る木とはどんな観葉植物? まずは、金の生る木がどのような植物なのか、その魅力や特徴からご紹介します。縁起が良いとされる理由や、そのユニークな見た目について知ることで、より愛着を持って育てることができるでしょう。 金の生る木の基本情報 金の生る木は、南アフリカが原産の多肉植物です。正式な和名は「カゲツ(花月)」と言い、冬から春にかけて星形の可愛らしい花を咲かせることがあります。基本的な情報を下の表にまとめました。 科名 ベンケイソウ科 属名 クラッスラ属 和名 カゲツ(花月) 英名 Money tree, Jade plant 学名 Crassula ovata 別名 フチベニベンケイ、ナリキンソウ 原産地 南アフリカ 分類 多肉植物 販売時期 通年(苗) 開花時期 11月~2月 収穫時期 なし 耐暑性 強い 耐寒性 やや弱い 硬貨に似た葉を持つ多肉植物 金の生る木の最大の魅力は、肉厚で丸い葉です。表面は光沢があり、ぷっくりとした姿はとても可愛らしく、見ているだけで癒やされます。この葉の形が硬貨(コイン)に似ていることから、「金の生る木」や「Money Tree」といった縁起の良い名前で呼ばれるようになりました。乾燥に強く、お手入れが簡単な多肉植物の一種なので、忙しい方でも気軽に育てられるのが嬉しいポイントです。 縁起の良い花言葉を持つ 金の生る木は、その名前だけでなく、花言葉も非常に縁起が良いことで知られています。代表的な花言葉は「一攫千金」「富」「幸運を招く」「不老長寿」など、金運や幸運に関するものが多くあります。これらの花言葉から、風水では金運アップのアイテムとして親しまれ、家の玄関や西の方角に置くと良いとされています。 金の生る木の基本的な育て方 金の生る木は非常に丈夫な植物ですが、元気に育てるためにはいくつかの基本ポイントがあります。日当たりや水やりなど、年間を通した管理方法を理解しておけば、初心者の方でも失敗なく育てることができます。 日当たりと風通しの良い置き場所 金の生る木は日光が大好きです。春から秋にかけては、日当たりと風通しの良い屋外や、窓際の明るい場所で管理しましょう。ただし、真夏の強い直射日光は葉焼けの原因になることがあるため、レースのカーテン越しなど、少し日差しを和らげてあげると安心です。冬は寒さに弱いため、室内の明るい場所に移動させましょう。 乾燥気味に管理する水やりの頻度 多肉植物である金の生る木は、葉や茎に水分を蓄えることができるため、乾燥には非常に強いです。水のやりすぎは根腐れの原因になるため、年間を通して「乾燥気味」に管理するのが基本です。春と秋の生育期には、土の表面が完全に乾いてから2〜3日後に、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。夏と冬は休眠期に入るため、水やりの回数を減らし、月に1〜2回程度で十分です。 水はけの良い土を選ぶ 金の生る木は、過湿を嫌うため、水はけの良い土で育てることが最も重要です。市販の「多肉植物用の土」や「サボテン用の土」を使用するのが一番手軽でおすすめです。もし自分で土を配合する場合は、赤玉土(小粒)を主体に、鹿沼土や腐葉土を混ぜたものなどが適しています。 ▶多肉植物・サボテン用の土|ホームセンターコーナンの通販サイト 生育期に行う肥料の与え方 金の生る木は、もともと痩せた土地に自生している植物なので、たくさんの肥料は必要ありません。肥料を与える場合は、植物の生育が活発になる春と秋の時期に、緩効性の置き肥を規定量与えるか、薄めた液体肥料を月に1〜2回、水やりの代わりに与える程度で十分です。夏や冬の休眠期に肥料を与えると、かえって株が弱る原因になるため避けましょう。 項目 春・秋(生育期) 夏・冬(休眠期) 置き場所 日当たりの良い場所 明るい室内 水やり 土が乾いて2~3日後にたっぷり 月に1~2回程度 肥料 必要に応じて与える 与えない ▶多肉植物・サボテン用の肥料|ホームセンターコーナンの通販サイト 金の生る木の植え替え方法 金の生る木が成長して鉢が窮屈になると、根詰まりを起こして生育が悪くなることがあります。そうなる前に、定期的に新しい鉢と土に植え替えてあげましょう。ここでは、植え替えの適切なタイミングと手順を解説します。 植え替えに適した時期と頻度 金の生る木の植え替えは、2年から3年に1度の頻度で行うのが目安です。鉢に対して株が大きくなりすぎたり、鉢底から根が見えてきたりしたら植え替えのサインです。植え替えに最適な時期は、生育期である春(4月〜6月)か秋(9月〜10月)です。株へのダメージが少なく、スムーズに新しい環境に馴染んでくれます。 ひと回り大きな鉢と新しい土の準備 植え替えの準備として、まず現在の鉢よりもひと回り大きな鉢を用意します。大きすぎる鉢は土が乾きにくく、根腐れの原因になるため注意しましょう。用土は、前述した水はけの良い「多肉植物用の土」など、新しいものを使います。古い土は水はけが悪くなっていたり、病原菌が潜んでいたりする可能性があるため、再利用は避けましょう。 ▶鉢・プランター|ホームセンターコーナンの通販サイト 関連記事 【関連記事】植木鉢のサイズ選択に困ったら|号数の見分けと適したサイズの測り方|コーナンTips 植え替え後の水やりと管理 植え替えの手順は、まず元の鉢から株を優しく引き抜き、古い土を3分の1ほど軽く落とします。黒ずんだ古い根があれば、清潔なハサミで切り取りましょう。その後、新しい鉢に株を据え、隙間に新しい土を入れていきます。植え替え直後の水やりはすぐには行わず、数日から1週間ほど経ってから与えるのがポイントです。それまでは、直射日光の当たらない明るい日陰で管理し、根が新しい土に馴染むのを待ちましょう。 金の生る木の剪定時期と方法 金の生る木は生命力が旺盛で、放っておくと枝がどんどん伸びて樹形が乱れてきます。見た目を美しく保ち、風通しを良くして健康な状態を維持するためにも、定期的な剪定を行いましょう。 大きくなりすぎたら切り戻しを 金の生る木が大きくなりすぎたり、特定の枝だけが長く伸びてバランスが悪くなったりした場合は、「切り戻し」という剪定を行います。剪定に適した時期は、植え替えと同じく生育期にあたる4月〜6月か9月〜10月です。この時期であれば、切った部分から新しい芽が出やすくなります。剪定は難しく考えず、好みの樹形をイメージしながら、伸びすぎた枝を好きな位置で切り落として大丈夫です。 剪定した枝は挿し木にできる 金の生る木の素晴らしいところは、剪定で切り取った枝を捨てずに再利用できる点です。切り取った枝は「挿し木」という方法で、新しい株として簡単に増やすことができます。剪定と同時に株を増やす楽しみも味わえるのは、金の生る木を育てる醍醐味の一つです。 ▶園芸ハサミ|ホームセンターコーナンの通販サイト 関連記事 【関連記事】自宅の観葉植物が伸びすぎたら剪定を!剪定時期や方法を詳しく解説 金の生る木の増やし方 金の生る木は、初心者の方でも簡単に増やすことができます。主な増やし方には「挿し木」と「葉挿し」の二種類があります。自分で育てた植物を増やしていく過程は、ガーデニングの楽しみを一層深めてくれるでしょう。 挿し木で簡単に増やす手順 挿し木は、剪定した枝を利用して増やす最も一般的な方法です。まず、切り取った枝を5〜10cmほどの長さに整え、下のほうの葉を取り除きます。その後、切り口を風通しの良い日陰で2〜3日乾燥させます。切り口が乾いたら、乾いた多肉植物用の土に挿すだけです。水やりはすぐにはせず、1〜2週間後に土が湿る程度に与え始めます。1ヶ月ほどで発根し、新しい芽が出てきます。 葉挿しでも増やすことができる 金の生る木は、葉一枚からでも新しい株を育てることができます。これを「葉挿し」と呼びます。健康な葉を付け根から丁寧にもぎ取り、乾いた土の上に置いておくだけです。水やりはせず、明るい日陰で管理していると、数週間から1ヶ月ほどで葉の付け根から可愛らしい根や芽が出てきます。根が出てきたら、軽く土をかぶせてあげましょう。 金の生る木の冬越しのコツ 金の生る木は暑さには強いですが、寒さには少し弱い性質があります。日本の冬の寒さ、特に霜や雪は枯れる原因になるため、冬越しには少し注意が必要です。ここでは、大切な株を無事に冬越しさせるためのコツをご紹介します。 冬は室内の暖かい場所へ 金の生る木が耐えられる最低気温は、3℃から5℃程度とされています。霜や雪に当たると葉が傷んで枯れてしまうため、冬場は必ず室内で育てましょう。置き場所は、暖房の風が直接当たらず、日中は日差しが入るような窓際が最適です。夜間は窓辺の冷気が伝わりやすいため、部屋の中央に移動させるとより安心です。 水やりは控えめにする 金の生る木は冬になると休眠期に入り、成長がほとんど止まります。そのため、水をあまり必要としません。この時期に春や秋と同じように水やりを続けると、根腐れを起こす最大の原因になります。冬場の水やりは、月に1回から2回程度、土の表面が乾いてからさらに数週間後で十分です。葉に少しシワが寄ってきたら水やりのサインと捉え、乾燥気味に管理しましょう。 冬越しのポイント 具体的な管理方法 置き場所 霜の当たらない室内の暖かい場所へ移動 水やり 月に1~2回程度に減らし、乾燥気味に保つ 関連記事 【関連記事】観葉植物の冬越しの仕方|寒さ対策のポイントとトラブル時の症状を詳しく解説|コーナンTips 金の生る木に起こりやすい病害虫 金の生る木は比較的病害虫に強い植物ですが、風通しの悪い場所で管理していると、害虫が付いたり病気にかかったりすることがあります。日頃から葉の様子をよく観察し、早期発見・早期対処を心がけましょう。 カイガラムシやアブラムシの対策 金の生る木につきやすい代表的な害虫が、カイガラムシやアブラムシです。これらの害虫は、植物の養分を吸って株を弱らせるだけでなく、病気の原因にもなります。カイガラムシは白い綿のような見た目をしており、見つけたら歯ブラシなどでこすり落とすか、数が多ければ専用の薬剤で駆除します。アブラムシは新芽などにつきやすいため、見つけ次第、薬剤を散布して対処しましょう。 ▶園芸農薬の関連商品を見てみる 関連記事 【関連記事】アブラムシを駆除するには?発生原因と簡単にできる駆除・予防方法を解説 | コーナンTips 風通しを良くして病気を予防 金の生る木で最も注意したい病気は、水のやりすぎや多湿による「根腐れ」です。一度根腐れを起こすと回復は難しいため、予防が何よりも大切です。水はけの良い土を使い、乾燥気味に水やりをすることが基本です。また、枝が込み合って風通しが悪くなると、カビなどが原因の病気が発生しやすくなります。定期的に剪定を行い、株全体の風通しを良くしてあげることも、病気の予防につながります。 関連記事 【関連記事】植物の病気対策|主な種類と症状、家庭菜園でできる予防策と対処法を解説|コーナンTips まとめ 縁起の良い名前と可愛らしい見た目で人気の「金の生る木」は、日光と風通し、そして乾燥気味の管理という基本さえ押さえれば、初心者の方でも元気に育てることができます。日々の成長を楽しみながら、時には剪定や挿し木で増やして、長く付き合っていってください。 観葉植物の関連商品を見てみる
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