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サボテンや多肉植物の寄せ植えのやり方|育て方・水やりのタイミング・植え替えなどを解説

サボテンや多肉植物の寄せ植えのやり方|育て方・水やりのタイミング・植え替えなどを解説

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膨らみのある葉や根が特徴的な多肉植物。主に乾燥地帯で自生していますが、高温多湿な日本でも育てることができます。今回は多肉植物の寄せ植えについて、実際の手順や育て方、コツなどを解説します。寄せ植えにすることで、多肉植物の魅力をさらに楽しむことができます。植え方のコツや育て方を参考に、ぜひ挑戦してみてください。

多肉植物とは?育つ環境や特徴について

多肉植物とは?育つ環境や特徴について

多肉植物は北アフリカや南アフリカなどの乾燥地帯を中心に、世界中のさまざまな場所に生息する植物です。丸く膨らんでいて厚みのある葉や根が特徴。膨らんだ葉と根には乾燥地帯でも生息できるように、多くの水分を蓄えています。

気温が高くなる日中は蒸散を防ぐために気孔を閉じ、夕方から夜にかけて気孔を開いて呼吸するのが多肉植物の生態です。水分が蒸発しきって干からびないように、光合成と呼吸のタイミングを自ら調節しています。

水分を蓄える位置や方法は、同じ多肉植物でも品種によってさまざま。蓄え方が異なるため、見た目も大きく異なります。代表的な多肉植物としては、アガベ・アロエ・ベンケイソウなどがあります。

Tips
サボテンも多肉植物の一種で、刺座(しざ)と呼ばれる特有の器官をもちます。園芸において多肉植物という言葉を使う場合は、サボテン以外のことを指すことが多いです。

 

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多肉植物の寄せ植えの準備

多肉植物の寄せ植えの準備

多肉植物を寄せ植えするには、必要な道具をそろえるだけでなく、一緒に寄せ植えする多肉植物の生態を知るのも大切です。生育期に着目し、季節ごとに同じ生育期を迎える多肉植物を寄せ植えしてみてください。また、元気に育つ苗を厳選するのも重要です。以上をふまえて、多肉植物の寄せ植えに必要な準備をご紹介します。

購入・用意するもの

多肉植物の寄せ植えに必要なのは、主に

  • プランター・鉢
  • 好みの多肉植物
  • 多肉植物用の土
  • ケイ酸塩白土
  • ピンセット

の5つです。

プランターや鉢は底に穴が空いているモノを使うのがおすすめ。また、多肉植物用の土は、初心者でも手軽に栽培できるよう、あらかじめ軽石・赤玉土・鹿沼土などに、ココヤシチップ・くん炭などを混ぜ合わせた培養土です。根腐れを防止するため、水はけがよくなるようにつくられているのがポイントです。

ケイ酸塩白土は白い粉末や粗い粒状の土で、根腐れを防止します。具体的なはたらきとしては、水を腐りにくくしたり、植物の根が吸収しにくい養分を分解したり、光合成や生長を手助けしたりなど。土中のミネラルバランスを向上させる役割もあります。
ピンセットは、植え付けた多肉植物同士の隙間を埋めるために使います。隙間の土をつつくようにして埋めていきましょう。通常のお花を寄せ植えする際には割りばしがよくつかわれますが、多肉植物の場合はより細かい作業になるのでピンセットを使うのがおすすめです。ピンセットが無いときは竹串などを使いましょう。

寄せ植えする多肉植物の種類の選び方

寄せ植えする多肉植物の種類の選び方

多肉植物の寄せ植えを成功させるためには、生育期や性質が同じ種類を一緒に植えます。チェックするのは、多肉植物が持つ3タイプの生長サイクル。生長サイクルによって、元々の生息地や植え替えの時期などが異なります。

生育期|春秋型

春秋型の多肉植物は、アメリカ・メキシコ・ヨーロッパなどの広い地域に自生する品種です。10~25℃の気温を好むので、日本で育てる場合は3~5月と9~11月の2回に分けて育ちやすい時季を迎えます。

休眠期も、適温から外れる6~8月と12~2月の2回。春秋型の多肉植物としては、アドロミスクス・セネキオ・センペルビブム・ハオルチアなどの品種が有名です。

生育期|夏型

夏型の多肉植物は、夏に大量の雨が降る熱帯地方が原産です。日本では3〜11月に成長期を迎え、12〜2月にかけて休眠期を迎えます。強い日差しと20〜30℃の気温を好むのが特徴。多肉植物のなかでも高温な環境を好むので、春から夏にかけて育てたい場合におすすめです。

主な品種としては、アロエ・エケベリア・オロスタキス・カランコエ・ガステリア・クロッスラ・グラプトペタルム・コチレドン・セダムなどがあります。

生育期|冬型

高地に自生する冬型の多肉植物は、主に南アフリカに自生する品種です。5~20℃が適温で、日本では9~10月が成長期にあたります。比較的低い気温で育つ冬型タイプは、日本の暑い夏が苦手で6~8月は休眠期です。

代表的な品種としては、コノフィツム・ダドレア・リトープスなどがあります。寒さに強いのが魅力ですが、対して気温が高くなる夏には温度管理が必要です。

苗を選ぶ際には丈夫なものを選別する

多肉植物の苗は、ハリがあり、鮮やかな緑色をしている元気な特徴を持つモノを選んでみてください。色がよくハリがあっても、茎が極度に伸びている場合は注意が必要です。茎や枝が伸びてしまった状態を徒長といい、病気や害虫、気温の変化にも弱くなります。

多肉植物の寄せ植えの手順とコツ

多肉植物の寄せ植えの手順とコツ

多肉植物を寄せ植えする際の手順は、土と肥料を用意する、鉢に土と肥料を入れる、苗の組み合わせを考えて設置する、苗の周りに土を寄せる、の4段階です。まずは苗を土から取り出して、根についた土をはらって乾燥させます。続いて鉢にケイ酸塩白土、多肉植物専用土の順に入れて準備完了。ケイ酸塩白土は鉢の1〜2割くらいを目安に入れるのがコツです。

準備が整ったら実際に多肉植物を配置して、植える位置を決めます。位置を決めたら鉢をやさしく叩いて、苗の周りにある隙間を埋めて完成。苗と土の隙間が気になる場合は、ピンセットや竹串を土の中に差し込んで突いてみてください。

寄せ植えの魅力を引き出すためにも、苗と苗の間をあけすぎないように、やや狭いくらいで配置するのがポイントです。

寄せ植え後の育て方や注意点

寄せ植え後の育て方や注意点

寄せ植えした多肉植物は、丁寧なお手入れによって長く楽しめます。こだわりを持って作った寄せ植えなら、お手入れの時間も趣味のように楽しめるでしょう。様子をよく観察しながら、定期的にお手入れしてみてください。

水やりの頻度やあげ方

水やりの頻度やあげ方

多肉植物の水やりは土に湿り気を与える程度の量が目安。頻度も季節に合わせて調節します。春や秋の成長期には月2~3回程度がおすすめ。根腐れに気を付けつつ、土が乾いているときは十分な量をあげてみてください。夏の水やりは、葉にシワができたタイミングのみです。

冬も夏と同じように水やりの回数を減らして対応しますが、水の量が多いと凍死する可能性があるので、寒さに弱い品種は水やりせずに見守ります。鉢の設置場所によっても土が乾燥するスピードが異なるため、観察してタイミングを見極めるのが大切です。

日当たりのいい環境か

多肉植物を育てる際は、日当たりのよい環境を選ぶのも大切です。夏以外の季節は直射日光があたる窓際に置き、茎が伸びすぎてしまう徒長を防ぎます。夏は直射日光を避けて、半日陰に設置するのがコツ。ただし、ハオルシアやリプサリスなど、日光が苦手な多肉植物もあるので注意が必要です。

また、風通しがよく湿気が少ない場所に置くのも重要。室内置きでも問題なく育ちますが、基本的に外置きがおすすめです。室内に設置する場合には、エアコンの風が直接当たらないかも確認してください。外置きの場合は雨に濡れたり冬場に霜に当たったりしないように、必要に応じて室内に取り込んでください。

Tips
季節や雨などで置き場所を変える機会が多いので、動かしやすいようにまとめてトレーなどに乗せて置いておくのがおすすめです。

定期的な植え替えを

定期的な植え替えを

多肉植物も定期的な植え替えが必要です。植え替えないまま育て続けると、鉢底で根が渦巻き状になり、水分・養分が吸収できなくなる根詰まりや、土が固まって根腐れを起こす可能性があります。植え替えの目安は1~2年に1度です。

用意する道具と手順は苗を寄せ植えしたときとほとんど同じですが、鉢が小さいと感じる場合には大きめの鉢に植え替えるのもおすすめです。多肉植物を土から取り出したら十分に乾燥させ、土と肥料を入れて植えます。

害虫対策・病気対策

基本的には病害虫に強い多肉植物ですが、万が一に備えて対策しておくのも大切。多肉植物がかかる病気には、うどんこ病・根腐病などがあります。うどんこ病は葉に白い斑点が現れる病気で、専用の薬を散布し、白い部分をカットして対処。根腐病は土を乾燥させるようにしたり、日当たりと風通しのよい場所に設置したりして対処します。

注意したい害虫はアブラムシ・ネジラミ・アカダニ・カイガラムシ・イモムシ・ナメクジなどです。イモムシとナメクジはピンセットで取り除き、それ以外の害虫は専用の薬剤で対処します。

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まとめ

多肉植物の寄せ植えは、水分量・日当たり・風通しのよさ・気温に配慮して楽しむのがコツ。なかでも多肉植物は乾燥した地域で自生するため、水分量の調節が重要です。また、一緒に寄せ植えする品種は、春秋型・夏型・冬型で同じタイプを選びます。適切な管理で魅力が詰まった多肉植物の寄せ植えを楽しんでみてください。

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