コーナンTips ペット 亀の寿命はどれくらい?長生きの記録や育て方のポイントを解説 亀の寿命はどれくらい?長生きの記録や育て方のポイントを解説 ペット クリップボードにコピーしました 亀の寿命はどれくらい?長生きの記録や育て方のポイントを解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 100年も200年も命を輝かせる生き物として有名な「亀」ですが、実際にどれほど長生きをするのかを知っている方は少ないのではないでしょうか。本記事では、亀の寿命について、種類ごとの記録や平均寿命、長生きの秘訣などを解説していきます。 生き物に興味がある方も、これからペットとして亀をお迎えしようと考えている方も、この記事を最後まで読めば亀により詳しくなれるので、ぜひ目を通してみてください。 目次 亀の寿命は種類による長生きの記録アルダブラゾウガメホウシャガメガラパゴスゾウガメセーシェルセマルゾウガメ種類ごとの平均寿命ペットとして飼われる種類ウミガメ亀の寿命が長い理由亀の寿命をのばす育て方亀の飼い方ガイド!飼育に必要なものと注意点を詳しく解説その1:気温や湿度の管理その2:日光浴をさせるその3:ストレスを与えないその4:清潔にする亀は寿命がとても長い生き物!のんびり育ててみよう 亀の寿命は種類による 「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるように、昔から亀は長生きの象徴とされてきました。実際のところは、さすがに何万年も生きることはできません。しかし、人やほかの動物の平均寿命を大きく超えて、100年以上生きる亀は存在します。 ここでは、実際に長生きした亀の種類や特徴、一般的な亀の平均寿命などを紹介します。 長生きの記録 2023年現在、これまで記録・報告されてきた長生きの亀は以下の4種類です。 アルダブラゾウガメ ホウシャガメ ガラパゴスゾウガメ セーシェルセマルゾウガメ ただし、年齢が不明確で記録されてこなかったケースがあるほか、長生きの記録も日々更新されているため、長寿の亀はこれら4種類のみとは限りません。長生きするといわれている代表的な種類として覚えておきましょう。 それぞれの種類の特徴や長生きの記録を紹介します。日本で飼育できる種類もあるので、少しでも長生きする亀を育てたい方は、ぜひ参考にしてください。 アルダブラゾウガメ アルダブラゾウガメは、これまでもっとも長生きしたといわれている亀の種類です。アルダブラゾウガメの「アドワイチャ」はセーシェル諸島にて捕獲され、しばらくペットとして過ごしたあと、インドのコルカタにて長い人生を過ごしたと記録が残っています。 人の2倍以上の寿命を生きているため完璧な記録はありませんが、推定年齢は250歳以上であると考えられています。 アルダブラゾウガメは、世界最大級の亀としても有名で、約300kgもの体重やずっしりと大きくて丈夫な甲羅が特徴です。日本でも、各地の動物園や爬虫類ショップで見ることができます。 ペットとして飼育可能ですが、重さに耐えられる場所や、長く面倒を見られる人が必要なので、お迎えを検討している場合は注意してください。 ホウシャガメ マダガスカル南部に分布するホウシャガメは、別名「マダガスカルホシガメ」と呼ばれるマダガスカルの固有種です。野生・飼育どちらの環境でも100年は生きられる種類で、草や木の葉・花・果実・キノコなどを食べて成長します。 甲羅には美しい黄褐色の筋模様があるほか、最大甲長が40cmほどと亀のなかでは比較的小さく、見た目の愛らしさが人気です。しかし、2008年にワシントン条約による規制に認定されてからは日本に輸入されておらず、一般家庭での飼育はできません。 基本的にはマダガスカルのみに生息していますが、一部の動物園では見ることができるので、気になる方はぜひ足を運んでみてください。 ガラパゴスゾウガメ ガラパゴスゾウガメは、体重は最大で約270kg、甲羅の長さは1〜1.3mほどと、リクガメのなかでは最大級の亀。サボテンや草木を中心とした植物を食べて育ち、住んでいる島によって甲羅の形が異なる点が特徴です。 チャールズ・ダーウィンによって捕獲・飼育されたガラパゴスゾウガメの「ハリエット」は、約175年生きたと記録されています。 一時期食用として捕獲されていたため絶滅の危機にあったものの、現在は厳重に保護されており、ワシントン条約による規制にも認定されました。 個人での飼育は難しいので、姿を見たい場合は動物園を訪れましょう。 セーシェルセマルゾウガメ セーシェルセマルゾウガメの平均年齢は、およそ150年といわれています。南太平洋の孤島セントヘレナ島にて現在も元気に過ごしている「ジョナサン」は、2023年で191歳を迎えました。 現在海や陸に生息するすべての亀のなかで最高齢と、ギネス世界記録に認定されています。また、年齢の記録は正確なものではなく、実際は200歳を超えている可能性もあるそうです。 参照:Oldest turtle/chelonian | ギネス世界記録 セーシェルセマルゾウガメの主な生息地は、インド洋のセーシェル諸島です。しかし、ジョナサンは生まれた地を離れ、気温が寒冷であるイギリスにて過ごしていることから、平均より寿命が延びているのではと考えられています。 また、同じくセーシェルセマルゾウガメである「マリオン」も、仲間の絶滅を経験しながら孤独に推定180~200歳まで生きたとされる有名な亀の一頭です。 種類ごとの平均寿命 長生きの記録がある亀は、ゾウガメを中心とした絶滅危惧種ばかりであり、日本で飼育できる種類はほとんどありません。そのため、ここからは実際に日本でペットとして飼育される亀の種類や、海で見かけるウミガメなどの平均寿命を紹介します。 ペットとして飼われる種類 日本でペットとしてよく選ばれている亀の種類は以下のとおりです。 ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ) クサガメ(ゼニガメ) ニホンイシガメ キボシイシガメ スッポン ほかにも多くの種類がありますが、とくに初心者でも飼いやすくて人気が高いのは「ミドリガメ」や「クサガメ」でしょう。どちらも体長は約20~30cmと小型で、90cmの水槽があれば飼育可能です。 平均寿命はミドリガメが20~30年、クサガメが10~20年。また「ニホンイシガメ」や「キボシイシガメ」も10~20年ほど生きる種類です。 攻撃性が高いため飼育時には注意が必要な「スッポン」は約25年と、飼育向けの亀はどれも20〜30年ほどが平均的な寿命といえるでしょう。 もちろん、30~40年と平均寿命を大幅に超えて長生きする個体もいます。 Tips 生態系保護のため、飼育している亀を野生に放してはいけません。 参考:生態系被害防止外来種ピックアップ | 日本の外来種対策 | 外来生物法 ウミガメ 暖かい海に生息し、水族館でもよく見られる「ウミガメ」にも複数の種類があります。なかでも代表的な「アオウミガメ」や「アカウミガメ」は、約70~80年も生きる種類です。 また、日本では沖縄方面に多く生息する「タイマイ」の平気寿命は約30~50年であり、ウミガメはペット向けの亀と比較すると長生きする傾向があります。 ウミガメの寿命は300年であるという説もありますが、これは実際に証明されておらず、あくまで噂話にすぎません。 亀の寿命が長い理由 亀と聞くと、ほとんどの方がとてもマイペースでのんびりと生きる姿を想像するのではないでしょうか。 歩く速度や食事の時間、眠る時間など、何もかもが「ゆっくり」であることが亀の長生きの秘訣です。寒い時期には冬眠をして体力を温存し、さらに暑い時期にも夏眠をするため、ほかの動物と比較するとエネルギー消費を大幅に抑えながら過ごしています。 すべての動物は、エネルギーの消費や酸素を取り込むことで身体を消耗し、徐々に老化していきますが、亀の場合は老化の過程が非常にスローペースです。 常に最小限の力を使いながら、穏やかにまったりと日々を送る生き方こそが、亀の寿命が長い理由といえるでしょう。 亀の寿命をのばす育て方 亀を家族としてお迎えすることを検討している方や、現在すでに飼育している方は、やはり少しでも亀に長生きしてほしいと考えるでしょう。 ここからは、亀が長生きするための環境づくりのコツを解説していきます。飼育環境を少し工夫するだけで、愛する亀の寿命が一日でも長くなる可能性があるので、ぜひ参考にしてみてください。 また、基本の育て方は以下の記事で解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。 関連記事 亀の飼い方ガイド!飼育に必要なものと注意点を詳しく解説 その1:気温や湿度の管理 亀を飼育するうえで「気温」や「温度」の管理はとても重要です。冬には冬眠、夏には夏眠をする亀ですが、適切な温度管理をしなければ、過度な冬眠により死んでしまったり、夏には熱中症を起こしてしまう危険性があります。 亀を飼育する際は、温度を23〜28度ほどに保つことを意識しましょう。エアコンやヒーターなどを使いながら、季節に合わせた温度管理をしてください。また、適温は亀の種類によっても多少異なるので、飼育時には必ず種類ごとの特徴や育て方をチェックすることをおすすめします。 その2:日光浴をさせる 亀は水辺など湿度の高い場所を好むイメージがあるかもしれませんが、実はしっかりと日光を浴びることも丈夫な身体づくりには必要です。日光浴には、ビタミンDの生成や体温の上昇、全身の殺菌といった効果があります。また、水槽に紫外線ライトを設置するのもおすすめです。 亀の様子を観察しながら、最低でも週に一度30分~1時間程度日光浴をさせてあげるといいでしょう。夏場の直射日光は暑すぎるので、木陰やカーテンのレース越しに日光浴させて下さい。 その3:ストレスを与えない とにかく穏やかに日々を過ごす亀にとって「ストレス」は禁物です。人に構ってもらうことが好きな子もいるかもしれませんが、それでも過度な触れ合いは避けたほうがいいでしょう。 スキンシップ中に亀が嫌がっている様子を見せた場合は、すぐにケージに戻し、休む時間を作ってあげることをおすすめします。また、亀と触れ合う前後には、必ずしっかりと手を洗うようにしてください。 その4:清潔にする 毎日の食べかすや排泄物など、生活をしていくうちに亀が過ごす水槽はだんだんと汚れていきます。不衛生な環境は、亀はもちろん同じ部屋で暮らす飼い主さんにとっても良くないので、こまめに掃除をおこない清潔な状態を保つようにしてください。 また、月に一度は水槽から亀を出して大掃除をするといいでしょう。日頃のお手入れでは気づけない汚れやカビなどを綺麗に落とし、亀にとってストレスフリーな環境を整えてあげてください。 亀は寿命がとても長い生き物!のんびり育ててみよう 適切な生活環境とストレスのない暮らしを整えてあげることで、亀は何年も長生きして私たちのそばにいてくれる動物です。 100年も長生きするような長寿の亀をひと目見たいときには、ぜひ動物園や水族館を訪れてみてください。 ペットとしてお迎えする際には、亀が快適に過ごせるような環境づくりを心がけると、一日でも長く元気でいられるでしょう。平均的な寿命や長生きの秘訣、育て方を理解しておくことで、これまで以上に亀が愛おしく思えるようになりますよ。 亀の関連商品を見てみる
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