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インコの飼い方ガイド!基礎知識や飼育に必要なものを詳しく紹介

インコの飼い方ガイド!基礎知識や飼育に必要なものを詳しく紹介

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飼い主になついて、言葉を覚えてくれることもあるインコ。ペットとして飼育されている小鳥のなかでも、高い人気を誇ります。

しかし、初心者の方にとっては、どのようにインコを育てていけばよいかわからないことが多いでしょう。

そこで本記事では、インコに関する基礎知識や飼育に必要なもの、上手に飼うためのポイントをご紹介します。

インコの飼い方がわかる基礎知識

インコの飼い方がわかる基礎知識
※オキナインコ

上手なインコの飼い方をマスターするために、まず基礎知識について理解しておきましょう。インコの特徴や性格、繁殖、主な種類について解説します。

その1:特徴

インコは世界中に広く分布している鳥で、オウム目インコ科に属しています。約330種類いるといわれており、種類によってサイズは異なります。

セキセイインコやマメルリハ、ボタンインコなどの小型は全長12~20cmで、オカメインコやコガネメキシコインコなどの中型は全長25〜30cm程度です。大型のヨウムやモモイロインコは、全長40cm以上になる個体もいます。

また、インコの寿命は、種類や管理の仕方、環境によって大きく異なります。たとえば、セキセイインコの平均寿命は約10年ですが、しっかりとした健康管理がおこなわれている場合は15年ほど生きることもあります。

その2:性格

自然界において捕食動物となるインコは、基本的に警戒心が強く臆病な生き物です。一方、心を開いた相手に対してはとてもフレンドリーで、相手が人間であってもかなりなついてくれます。

また、インコは寂しがり屋で、長時間相手をせずに放っておくと大きなストレスを感じます。個体による性格の違いはもちろんありますが、強い不安が生じると病気になってしまうこともあるため、日々の遊びやコミュニケーションが欠かせません

その3:繁殖

インコは基本的に、春と秋の年2回発情期を迎えます。インコの繁殖力は非常に高く、日本でも野生化したインコの自然繁殖による増加が問題となるほどです。

メスは一度に3〜4個の卵を産み、卵がふ化するまで抱卵して温めます。その間オスは、見張りやメスにエサを運ぶ仕事をおこない、協力しながら子育てをしていきます。

また、飼育下では栄養過多や光周期が長い(部屋を明るくしている時間が長い)ことなどが原因で発情するケースもあります。発情は自然な現象ですが、インコの身体に大きな負担がかかるため、何回も発情期がきて慢性化している場合は対策が必要です。

インコの主な種類

先述したように、インコには数多くの種類がありますが、とくにポピュラーでペットとしておすすめの種類をご紹介します。

セキセイインコ

セキセイインコ

インコのなかでもっとも広く知られる種類。好奇心旺盛で飼育しやすいため、初心者の方におすすめです。カラーバリエーションは約40種類あります。

ボタンインコ

ボタンインコ

目の周りの白い縁取りと赤いくちばしが特徴。愛情深い性格で、ペットとしても飼いやすく人気があります。神経質なところもあるため、ストレスの少ない環境づくりが必要です。

マメルリハ

マメルリハ
好奇心旺盛で活発な性格が特徴。寿命は約20年と長めで、サイズはセキセイインコよりも小柄です。

コザクラインコ

コザクラインコ
「ラブバード」と呼ばれるほど、パートナーに深い愛情を示す性格の持ち主です。40種類以上の豊富な色変わりの個体がいます。

モモイロインコ

モモイロインコ

ピンク色が主体の種類で、大型のサイズです。好奇心旺盛でおしゃべりも得意ですが、鳴き声が大きいためご近所が気になる方は防音対策が必要となります。

オカメインコ

オカメインコ
寂しがりやで優しい性格をしている中型のインコで、飼い主にも甘えてきます。頭には冠羽があり、頬にも特徴的なオレンジのポイントカラーが入っています。

ヨウム

ヨウム
大型インコのなかでもとくに飼いやすいといわれている種類。温厚な性格でおしゃべりも上手です。グレー主体の体で、尾羽は鮮やかな赤色をしています。

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インコの飼育で必要なもの

インコの飼育で必要なもの
※セキセイインコ

インコと末永く一緒に暮らしていくためには、徹底した温度管理やこまめな掃除などをおこない、快適な環境を整えてあげることが大切です。飼育を始める前に、必要なものをそろえておきましょう。

以下では、ヒナから飼う場合と、成鳥から飼う場合に準備しておくアイテムをまとめましたので、参考にしてみてください。

ヒナから飼うときに準備するもの

プラケース ヒナから飼う場合はケージではなく、気密性の高いプラケースを使います。プラケースを使う理由は、体温を保温するためです。羽が生えそろう前のヒナは体温調節が上手くできません。野鳥のヒナ達が巣の中で身を寄せ合っているのも、互いの体温を維持するためと考えられています。
パネルヒーター ケージの側面や床に設置することで、ケージ内を部分的に温め、インコが暖を取る場所を作ります。ケージ全体を温めるわけではないので冬場はエアコンとの併用が必要ですが、春・秋の肌寒い程度の気温であればパネルヒーターだけで使っても問題ありません。
温湿度計 温度は30℃前後、湿度は60%前後に保ちます。
ウッドチップ 床材として使用します。
挿し餌用のシリンジ 挿し餌をする際に必要なアイテムです。
デジタルスケール ヒナの健康管理のための体重計として使用します。
タオル プラケースにかけて薄暗い状態をつくってあげます。

ヒナの時期は、生後35日頃までです。自分では体温調節をおこなえないため、適切な温度管理が重要となります。

成鳥に比べてヒナは飼育が難しいといわれていますが、挿し餌から育てることで人を怖がらなくなり、よりなつきやすくなります。

成鳥から飼うときに準備するもの

成鳥用ケージ 床部分がすぐに引き出せるなど、簡単にお手入れできるケージを選ぶと便利です。
温湿度計 温度は20〜28℃、湿度は60%前後に保ちます。
エサ入れ ケージに引っかけるタイプの専用エサ入れがおすすめです。
止まり木 インコの足のサイズに合うものを、少なくとも2本用意しましょう。
水入れ エサ入れと同じく、ケージに引っかけるタイプが便利です。
敷き紙 床材として使用することで、清掃の負担を減らせます。
ケージカバー インコを安心させるためと、防寒の目的も兼ねて使用します。
ナスカン 脱走防止のために使用。ステンレス製のものが安全です。

インコが成鳥になるのは生後10カ月以降ですが、生後1カ月ほど経つと1人でエサを食べられるようになるため、ケージに入れて問題ありません。

羽が生えそろってバタバタとするようになったら、ケージに移すタイミングといえるでしょう。

なお、生後5カ月頃までを中ヒナ、生後10カ月頃までを若鳥と呼びます。

インコの上手な飼い方と注意点

インコの上手な飼い方と注意点

インコを上手に飼うためのコツと注意点を、以下4つの項目ごとにご紹介します。

  • エサのあげ方
  • 掃除の仕方
  • スキンシップの仕方
  • 温度管理の仕方

ポイントをしっかりと押さえて、インコとふれあいながら楽しく過ごしていきましょう。

エサのあげ方

人間の食べ物のなかには、インコにとって毒となるものがあるため注意が必要です。たとえばアボカドは、インコが口にしていなくても加熱調理をしているときのガスを吸っただけで中毒症状を起こす危険性があります。

インコに与えてはいけない主な食べ物は以下のとおりです。

  • アボカド
  • 生の豆類
  • 玉ねぎ
  • ネギ
  • 果物の種
  • チョコレート
  • パン
  • その他人間用の加工食品全般
Tips
インコは食べたものを「そのう」という胸部の器官に一時的に蓄え、柔らかくしてから胃に送り込みます。パンやごはんなどの食品は、そのうの中でカビを発生させ、そのう炎という病気の原因となる恐れがあります。

では、上手なエサのあげ方について、ヒナの場合と成鳥の場合に分けてみていきましょう。

ヒナの場合

生後35日頃までのヒナには、基本的に朝、昼、晩の1日3回を目安に挿し餌をします。挿し餌とは、人が親鳥の代わりに餌を与えることです。

パウダーフードにあわ玉を混ぜ、50℃前後のお湯でおかゆのように食べやすくしてから与えましょう。

エサを食べると、胸の上部にある「そのう」が膨らんできます。8分目くらいを目安とし、そのうが空になったら再び挿し餌をしてください

成鳥の場合

自分で餌を食べられるようになってきたら、大人用のエサに切り替えていきましょう。

挿し餌のような手間はなくなりますが、いつでも自分で餌を食べられるよう、エサ入れにしっかりとエサを入れておく必要があります。

主食には、インコ用のシードやペレットを与えるといいでしょう。副食として、ビタミン補給のための新鮮な野菜や果物、カルシウムやミネラル補給のためのボレー粉(カキの殻を砕いた粉)などを取り入れてみてください。

掃除の仕方

インコを飼育するうえで欠かせないのが、こまめな掃除です。ケージはインコのフンなどで汚れやすく、そのままにしておくとインコだけではなく飼い主さんや家族の健康にも影響を及ぼすおそれがあります。

基本的には毎日掃除をおこないましょう。床部分のほか、止まり木やエサ入れ、水入れなどもチェックし、常に清潔な状態を保つことが大切です。

ケージや小物を洗うときは、界面活性剤を使用せずに天日干しや熱湯消毒をしてください。清掃中は万が一の事故を防ぐためにも、放鳥せずにキャリーケースなどを利用しましょう

スキンシップの仕方

少なくとも1日に1回はインコをケージから出して、スキンシップをはかるようにしましょう。ただし、放鳥をしている最中は、思わぬアクシデントを招く危険性があります。ダラダラと長時間放鳥するのではなく、1時間程度にとどめるのが無難です。

インコに触るときは、下からすくうようにして手を近づけると警戒心を抱かれにくく、上手にスキンシップをとれます。

また、インコが外に逃げてしまわないよう、放鳥時は窓を必ず閉めておきましょう。インコにとって有害なものが部屋にないかを確認してから放鳥することも大切です。

温度管理の仕方

インコの体温は42℃前後あります。寒さに弱い生き物なので、温度管理をしっかりとおこなうことが重要です。

室内の温度が、20℃以下にならないように設定しましょう。とくにヒナの場合は30℃前後が適温であるため、ヒーターを使ってケージの中も温めてあげてください。

夏場はヒーターを使うイメージがないかもしれませんが、冷房の寒さでインコが弱ってしまう危険性があります。できるだけ冷房が当たらない場所にケージを置き、必要に応じてヒーターを使用することがおすすめです。

インコの病気と対処法

インコの病気と対処法
※コガネメキシコインコ

インコは体調不良を飼い主に隠す性質を持っており、本当は調子が悪いのに気づかず手遅れとなってしまう場合があります。日ごろからよく観察して、異変がないかどうかをチェックしましょう。

インコの体調不良のサインはいくつかありますが、以下のような症状や行動が見られたら、早めに動物病院で診察を受けてください。

  • エサを吐いたり口周りが汚れている (そのう炎の可能性)
  • 周囲が暖かいのに羽毛を膨らませている
  • 頻繁にあくびをしている (咽頭炎の可能性)
  • 排せつ時にお尻を振る (腹腔内や生殖器の異常の可能性)

また、年に一度の定期検診をすれば、早めに異常を見つけて治療でき、インコの健康維持につながります。

インコの繁殖方法


※コセイインコ

繫殖力が強いインコは、オスとメスを同じケージで飼えばかなり高い確率で交配し、繁殖させることができます。繁殖に適した時期や具体的な方法、産卵のサインについてみていきましょう。

適齢期と発情のサイン

インコの繁殖の適齢期は、種類によって異なります。

たとえば、小型のセキセイインコは性成熟が6〜8カ月頃で、1〜3歳くらいが繁殖にもっとも適しているといわれています。一方、コンゴウインコのような大型の場合は、適齢期までに4〜7年かかります。

オスは発情すると、吐き戻しをしたり、左右に尾羽を振ってお尻をこすりつけたりします。羽色がより鮮やかになることも発情期のサインです。

メスの場合は、巣材を集める行動や、一般にシャチホコポーズと呼ばれる、おしりを上げるしぐさをとるようになります。

お見合い

繁殖がそれほど難しくないインコですが、突然2匹の成鳥を同じケージに入れると、けんかをして交配どころではなくなってしまうかもしれません。まずはケージ越しにお見合いをさせて、相性が良いかどうかを確認しましょう。

相性が良いことを確認できたら同じケージに入れますが、巣箱を忘れずに用意しましょう。交配したあとのインコが、産卵場所を確保できるように準備しておいてください。

産卵のサイン

産卵のサインは、メスの行動から察知できます。メスが長時間巣箱に入っている状態であれば、産卵している可能性が高いでしょう。

巣箱に手を入れたり無理に見ようとしたりせず、親鳥にすべて任せておいてください。ふ化から少なくとも3週間は、静かに見守るだけにするのが無難です。

インコはていねいな飼い方をすれば応えてくれる

インコはていねいな飼い方をすれば応えてくれる
※オキナインコ(青)

インコは、美しい色合いと人懐っこさで大人気のペットです。ていねいにお世話をして、スキンシップを欠かさなければ、きっとインコから飼い主に対して愛情を示してくれるようになります。

飼い方のポイントを理解して、ぜひインコをお迎えしてみましょう。

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