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【初心者向け】アサガオの育て方|たくさん咲かせるためのお手入れのコツを紹介

【初心者向け】アサガオの育て方|たくさん咲かせるためのお手入れのコツを紹介

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夏の風物詩ともいえるアサガオは、青や紫のほかに、白や赤などさまざまな色が存在します。

初心者でも育てやすい植物のため「ガーデニングを始めたいけれど、何を育てればいいのかわからない」「子どもに育て方を教えてあげたい」という方にもおすすめです。

本記事では、アサガオの基本情報や育て方のポイントを解説します。ぜひ参考にして、色鮮やかなアサガオの花を咲かせましょう。

アサガオの基本情報

アサガオの基本情報
まずは、アサガオの基本情報をみていきましょう。

科名 ヒルガオ科
属名 サツマイモ属
和名 朝顔
英名 Japanese morning glory
学名 Ipomoea nil (アサガオ)
Ipomoea tricolor (ソライロアサガオ)
別名 牽牛花(けんぎゅうか)
原産地 熱帯から亜熱帯地域
分類 一年草
販売時期 4月下旬~6月下旬
開花時期 7月中旬~10月上旬
耐暑性 強い
耐寒性 弱い

一般的に、アサガオはつるを長く伸ばし、カーテンのように仕立てます。そのため、夏の日差しをさえぎりたい場合、窓の外にアサガオを定植させるのがおすすめです。

アサガオは熱帯から亜熱帯地域が原産の植物であるため、暑さに強く寒さに弱い性質があります。開花時期が7月中旬から10月上旬と、比較的長いことも特徴です。

また、アサガオは朝に咲くと思われがちですが、暗い時間から咲くこともあり、時期によっても咲くタイミングは異なります。

歴史・由来

アサガオは日本で古くから親しまれている植物です。しかし、実際は日本原産ではなく、奈良時代に中国から渡来したことが始まりとされています。

当初は薬草として用いられ、江戸時代あたりから観賞用として親しまれるようになりました。そして、徐々に大きな花のアサガオ、葉や花が変化したアサガオが流行し、全国に広がったとされています。

主な品種

アサガオの代表的な品種をご紹介します。いずれも観賞用に適した品種のため「どんな品種があるのか知りたい」「自分に適した品種を知りたい」という方はぜひ参考にしてください。

日本朝顔(大輪アサガオ)

日本朝顔(大輪アサガオ)
日本朝顔はもっともポピュラーな種類で、改良が重ねられています。
花の模様が豊富で、主に7〜8月に花を咲かせるタイプです。

大体は朝方の5時前後に花が咲き、午後から夕方にしぼむ性質がありますが、咲く時間帯は品種によって異なります。

日本朝顔には大輪アサガオのほか、変化咲きアサガオなども含まれます。フェンスに這わせる仕立て方が一般的で、秋ごろになるとタネをつけて枯れるのが特徴です。

西洋朝顔(ソライロアサガオ、ヘブンリーブルー)

西洋朝顔(ソライロアサガオ、ヘブンリーブルー)
西洋朝顔は、早朝から昼ごろまで花を咲かせ、つるを盛んに伸ばして7〜10mほどになるのが特徴です。日本朝顔よりも少し遅めの9〜10月ごろに花を咲かせ、緑のカーテンなどにも利用されます。また、昼を過ぎても観賞できるため、長くアサガオを楽しみたい方に適しています。

琉球アサガオ(オーシャンブルー)

琉球アサガオ(オーシャンブルー)
早朝から夕方まで、アサガオの花を長く楽しみたいのであれば琉球アサガオがおすすめです。繁殖力が高く、つるは10m以上伸びます。

花は7月後半〜11月ごろまで楽しめて、房のようにつくのが特徴的です。根を大きく伸ばすため、大きめの鉢で育てるといいでしょう。

曜白アサガオ

曜白アサガ
曜白アサガオには、白い筋模様が入っています。開花時間が長く、午後3時ごろまで咲くため花を長時間楽しみたい場合におすすめです。

変化咲きアサガオ

変化咲きアサガオ
変わった形のアサガオを楽しみたい方には、変化咲きアサガオがおすすめです。葉や花が変わった形をしており、突然変異によって生まれたとされています。

モミジヒルガオ

もみじ葉朝顔やタイワンアサガオとも呼ばれています。日本では沖縄で自生しており、1年を通して開花するアサガオです。沖縄以外の一般的な地域では7月から10月に開花します。

アサガオを育てるために必要なもの

アサガオを育てるために必要なもの
アサガオを育てるために必要なものは以下のとおりです。

必要なもの
・アサガオの苗
・プランター・鉢
・支柱
・培養土
・鉢底石と鉢底ネット
・肥料
・スコップ
・ジョウロ
・園芸ハサミ

アサガオは種も販売されていますが、初心者が育てる場合は苗を選んでください。また、アサガオはつるを伸ばすため、支柱やフェンスなどが必須です。プランターや支柱はホームセンターや100円ショップで簡単に手に入りますよ。

アサガオの育て方

アサガオの育て方
アサガオを育てるためのアイテムをそろえたら、うまく育てるためのポイントを確認していきましょう。植え方や水やりの仕方など、具体的な育て方について解説します。

日当たり・置き場所・温度

アサガオは耐暑性のある植物ですが、気温が高すぎると直射日光を浴びたときに葉がしおれやすくなります。そのため、西日を避けるように育てましょう。

基本的には、日当たりと風通しの良い場所で育ててください。プランターや鉢であれば移動が可能ですが、地植えの場合はできないため植える場所をしっかりと下調べする必要があります。

また、アサガオは花が咲くとすぐにしおれるため、夜の間は照明の光が当たらないように注意しましょう。

植え付け方

苗を植え付ける際は、本葉が出始めたころを目安にポット苗から鉢へ移してください。
プランターであんどん仕立て(植物を支柱にらせん状に絡ませ、誘引してあんどんのように仕立てていく方法)にする場合は、5〜6号鉢に1株が目安です。庭で植える際は、30cm間隔で植えましょう。

また、アサガオは本葉が開いてきたころに間引きをおこないます。茎や葉が細かったり、小ぶりだったりする場合は苗を引き抜いてください。そのまま放置しておくと、うまく開花しない場合があります。

水やりの仕方

水やりは、花が咲くまでは控えめにおこないます。花が咲き始めたら、土が乾かないようにたっぷりと水を与えましょう。

夏になると生育が盛んになるため、朝と夕方の2回に分けて水やりをしてください。また、水やりのタイミングは、気温が高くならない朝方が最適です。

肥料のやり方

アサガオを育てる際は、元肥としてゆっくりと効果を発揮する緩効性肥料を用土に混ぜます。そのあとは、10日に1回を目安として、チッ素分の少ない液体肥料を水の代わりに与えてください。そして、花が咲き始める7月中旬ころになったら、肥料を与えないようにします。

剪定の仕方

あんどん仕立ては初心者にもっともおすすめな方法で、つるが30cm程度になったら3方向に支柱を立てます。針金の輪につるを巻き付け、先端のつるを摘芯して止めてください。わき芽は摘み取り、1本のつるだけを絡ませます。

アサガオをより美しく育てたいのであれば、摘芯は必須です。つるの先端にある芽を摘み取ることで、美しい形を作り出せます。本葉が5〜7枚ほどになったら、摘芯をおこなってください。

子づるもある程度伸びてきたら切り取り、横向きにもつるが伸びるようにしましょう。芽かきをすると大きな花を咲かせられます。

また、アサガオの花がしおれてきたら、花を摘み取ってください。放置しておくと種が育ち、時間とともに弾けてしまいます。

収穫と保存の仕方

アサガオの花が枯れてきたら、種を育てられます。花がらを摘まずに放置しておくことで、緑色の実が熟していきます。

日本朝顔は10月、西洋朝顔であれば11月ごろに枯れてくるため、その1か月ほど前になったら花がら摘みをやめましょう。

実ができて1か月が経過し、実からがくの下部にある茎までが茶色くなったタイミングで種を収穫してください。収穫する際は、園芸ハサミで茎から切り取ります。

種を収穫したら、表面にある薄い皮を取り除き、中にある黒くて硬い種を取り出します。蓋を開けたタッパー、または紙を敷いた上に種を並べて、1か月ほど常温で乾燥させます。

収穫した日付や品種を封筒に書き、タネは封筒に入れてから冷蔵庫などの冷暗所で保管してください。数年は保存できますが、できれば翌年にまくようにしましょう。

アサガオの育て方の注意点

アサガオの育て方の注意点
初心者でも簡単に育てられるアサガオですが、花が咲かないトラブルが起こるケースがあります。

アサガオの花が咲かない場合は、日が短くなっていることを認識できていない可能性があります。アサガオは「短日性」という特性を持っており、夏至から冬至にかけて昼の時間が短くなっていくのを感知して、花を咲かせるのが特徴です。そのため、夜が認識できない環境にあると開花できないのです。

ずっと同じ場所に置いておくよりも、鉢植えの場所を移動させるなどの対策が必要です。地植えの場合は移動できないため、上記のことを踏まえて植える場所を慎重に選ぶようにしてください。

アサガオの病害虫対策

アサガオの病害虫対策
アサガオを育てる際に発生しやすい病害虫は、以下のとおりです。

  • つる割れ病
  • うどんこ病
  • アブラムシ

いずれも対策が可能なため、原因や症状を事前に確認しておきましょう。異常が見られたら、早めに対処することが大切です。

つる割れ病

つる割れ病は、カビが原因で引き起こされます。毎年同じ場所でアサガオを育てたり、同じ鉢で育てたりするとかかりやすくなるため注意しましょう。

つる割れ病になると、根から徐々に繁殖していき、日中に下のほうから葉がしおれてくるのが特徴です。夜になると戻る性質があるため、葉の変化を観察してみてください。葉が黄色くなっていたら、周りの土も一緒に根ごと取り除いてください。取り除きが不十分だと、周りにも感染してしまいます。

うどんこ病

うどんこ病は、高温多湿や風通しの悪い環境にある場合にかかりやすい病気です。葉に白い粉のようなものが発生します。

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うどんこ病を見つけた際は、病気になった葉を慎重に取り除いてください。ほかの葉に移らないようにしながら取り除いたあと、殺菌剤を散布すると蔓延を防げます。

アブラムシ

黒くて小さなアブラムシは、新芽や茎につくのが特徴です。大量に発生するため、すぐに見つけられるでしょう。

アブラムシは放置するとほかのウイルスなどを運んでくるため、早急に取り除いてください。取り除く際はテープなどを用意し、アブラムシの上に貼りつけます。

薬剤を散布して除去する場合は、主成分がでんぷんの自然由来のものを選びましょう。

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アサガオの育て方は簡単!楽しみながら育てよう

アサガオの育て方は簡単!楽しみながら育てよう
アサガオは、毎年7〜8月ごろに日本各地で展示会が開かれるほどファンの多い植物です。とても奥深い性質をもっているほか、希少種も存在しており、見る者の心を動かします。

さまざまな品種がありますが、初心者の方はまずポピュラーなものから育ててみて、少しずついろいろな品種に挑戦してみるのがおすすめです。

昔から親しまれてきたアサガオを、ぜひ自宅で観賞してみてはいかがでしょうか。

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