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はじめての家庭菜園は春から始めよう!始める手順とおすすめの野菜を初心者向けに解説

はじめての家庭菜園は春から始めよう!始める手順とおすすめの野菜を初心者向けに解説

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初めて家庭菜園に挑戦するのであれば、できるだけ失敗のリスクを減らしたいものです。
しかし、「何をすれば成功するのか」「何をすると失敗してしまうのか」が分からない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、家庭菜園の初心者でも成功できる3つのポイントを解説します。
また、家庭菜園で育てやすいとされているおすすめの野菜もピックアップしました。

野菜によって、植え付け時期や収穫時期、育て方はさまざまです。そのため、育てたい野菜の特徴を把握するところから始めてみましょう。
家庭菜園の始め方が分からない方や、何を育てればいいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

初心者が家庭菜園で成功するための3つのポイント

初心者が家庭菜園で成功するための3つのポイント

まず、初心者が家庭菜園で成功するための3つのポイントをご紹介します。
いずれも家庭菜園の基本ですが、とても大切なことです。
これから家庭菜園に挑戦したい方はもちろん、すでに始めている方もいま一度確認しましょう。

ポイントその1:タネと苗を使い分ける

基本的に、実のなる野菜はタネよりも苗から育てるほうが簡単です。
なぜなら、タネは発芽させる必要があり、温度管理をおこなう手間がかかるからです。
苗であれば発芽させる必要はなく、土に植え付けて根を張らせるだけで育てられます。

一方、葉物や根菜はタネからでも簡単に育てることが可能です。

そのため、育てたい野菜に合わせて、タネと苗のどちらから育てるかを使い分けましょう。
土から芽が出てくる喜びを味わえる点や、種類が多い点など、タネから育てることにも多くのメリットがあります。

苗から育てる場合、丈夫に育ってくれる苗を選ぶようにしてください。
丈夫に育ってくれる苗には、「茎がしっかりしている」「虫がついていない」「苗がぐらつかない」「病気にかかっていない」「葉の色が濃い」などの特徴があります。

丈夫な苗を選びたいのであれば、茎や葉の状態をしっかりとチェックすることが大切です。
葉に穴が空いていたり、斑点や枯れている部分があったりするものは避けましょう。

苗の品種は、短期間で育つ「早生(わせ)」と、長期間かけて育てる「晩生(おくて)」に大きく分けられます。
早生は収穫時期が早いため、初心者におすすめです。
収穫までの期間が短いと病害虫の影響を受けにくく、すぐに食べられるメリットがあります。

タネから育てる場合は、袋に記載されている情報を確認しましょう。
「発芽率」「耐病性」「タネの採取年月」などが書かれているので、できるだけ育てやすいものを選ぶのがおすすめです。
発芽率が高くて耐病性を持っているものであれば、初心者でも比較的簡単に育てられます。

苗の種類

苗には「接木苗」と「実生苗(自根苗)」と呼ばれる種類があります。

接木苗は2つの植物を接いで作られたものです。
野菜苗の下部を切り落として、病害虫に強い別の苗から切り取った下部とつなぎ合わせることで、地上部の野菜を病害虫に強い根で育てることができるように作られています。
そのため、育てやすさを重視するのであれば接木苗がおすすめです。

ただし、実生苗よりも値段は高くなります。

実生苗はタネから育てられたそのままの苗です。
接木苗のように、特段病害虫に強いわけではありませんが、安価で手に入りやすいメリットがあります。

ポイントその2:小さく始める

家庭菜園を成功させるために、畑などの大きな土地は必要ありません。
プランターや鉢などの小さい場所でも、十分美味しく育てられます。
畑を作ってもいいのですが、土づくりや日々の管理が手間となるため、初心者にはハードルが高いでしょう。

また、畑は連作する場合に相性の悪い野菜などもあります。
そのため、まずはプランターや鉢で小さく始めて、新たに育てたい場合は土を入れ替えるのがおすすめです。
ミニトマトや枝豆など、小さい場所でも栽培できる野菜はたくさんありますので、お好みの品種を選んでみてください。

ポイントその3:育てやすい野菜を選ぶ

野菜によって育てやすさは大きく異なります。
初心者が家庭菜園を始める場合は、育てやすい野菜を選ぶのが断然おすすめです。
具体的には、病害虫に強く、温度変化に強い野菜を選びましょう。

また、収穫までの期間が短いものもおすすめです。収穫までの期間が長くなると、追肥や間引きなどの手間がかかり、病害虫による失敗のリスクも上がります。
さらに、水やりの管理を徹底する必要がある野菜は上級者向けのため、避けたほうが無難です。

できるだけ管理の手間がかからず、1度の栽培でたくさん収穫できる野菜だと成功しやすいでしょう。

家庭菜園で用意するもの

家庭菜園で用意するもの

家庭菜園で用意するものは、以下の7つです。

  • プランター
  • 鉢底石
  • 鉢底ネット
  • 培養土
  • 肥料
  • ジョウロ
  • ハサミ

これらは、ホームセンターや100円ショップなどで簡単に入手できます。

また、大容量の土や肥料などが欲しい場合や、大きいサイズのプランターが欲しい場合は、ネット通販を使えば持ち運ぶ手間を省けます。

以下では、それぞれのアイテムの選び方や特徴について解説します。
ただし、支柱や殺虫剤、殺菌剤など、あとから必要になるものもあるため、状況に応じて購入しましょう。

プランター

家庭菜園が初心者の場合は、断然プランターがおすすめです。
場所をとらないほか、いざというときは移動させることもできます。
また、事前に容量が分かるため、必要な土の量を把握できる点もメリットです。

プランターの底には通常、鉢底石と呼ばれる土の排水性や通気性を良くする軽石と、鉢底ネットを敷きます。
通気性が良くて鉢底石を必要としないプランターも販売されているため、手間を省きたいのであればそちらがおすすめです。

プランターを選ぶ際は、容量や置く場所に注意してください。
特に、容量が少なすぎると根をうまく張れず、失敗してしまうおそれがあります。
そのため、できるだけゆとりのある大きさのプランターを選びましょう。
背が高くなる野菜ほど、根が伸びやすい傾向があります。

プランター栽培におすすめの野菜は以下の記事で詳しく解説しています。
プランター栽培向けのおすすめ野菜は?|初心者向け家庭菜園のはじめかた

培養土

家庭菜園に使用する土は、培養土が適しています。
1から土づくりをおこなってもいいのですが、「保水性」「保肥性」「排水性」「通気性」などを考慮しなければならず、初心者には難しいでしょう。
培養土であれば、自分で調合する必要がありません。
あらかじめ野菜を育てる用途で売られている「野菜用培養土」がおすすめです。

プランターや鉢に土を入れるだけで、簡単に家庭菜園をスタートできます。
野菜の特性に合わせた調合をしているものも多くあるため、育てる野菜によって土を選んでみてください。

また、はじめから肥料が入っている土も売られています。
「元肥入り」や「初期肥料配合」と書かれているもので、植え付け時の肥料が不要となります。

培養土の選び方は以下の記事で詳しく解説しています。
培養土とは?家庭菜園・ガーデニング初心者におすすめな選び方や使い方を解説

肥料

家庭菜園を成功させるためには、栄養分である肥料が欠かせません。
効率よく育てられるだけではなく、収穫する実を大きくする、美味しくするなどの役割があります。

肥料は、大きく分けて「化学肥料」「有機肥料」の2種類があります。
化学的に合成・製造されたものが「化学肥料」、油かすなどの植物質や骨粉などの動物質を原料としたものが有機肥料です。

肥料は基本的に2回与えます。
植え付けの際に与える「元肥」、ある程度育ってから与える「追肥」があります。

Tips
野菜の種類によって追肥の回数は異なります。ラディッシュのように収穫が早い野菜であれば追肥は不要です。他方、玉ねぎのように栽培期間が長い野菜は、2回以上の追肥が必要になるものもあるので、育てる野菜に応じて確認が必要です。

如雨露(ジョウロ)

ジョウロは、植え付け後や育てる過程で必ず必要となるものです。
必ず事前に用意しておきましょう。

ペットボトルやコップから水を与えることもできますが、均一に水が出てこないデメリットがあります。
勢いがつくと土に穴が空いてしまうため、できるだけジョウロで与えるようにしてください。

ジョウロは、育てる容量に合わせたサイズを購入します。
小さい規模で育てるのであれば、小さいジョウロでも問題ありません。

また、複数のプランターで家庭菜園をしたい場合は、ホースがあると便利でしょう。
ホースは、巻き取り式のものが場所をとらないためおすすめです。

うっかり水やりを忘れてしまうのが心配な場合は、自動で水やりをしてくれるタイマーを使ってみるのも良いでしょう。

ハサミ

家庭菜園の場合、太い枝を切るような丈夫なハサミは必要ありません。
枯れた葉を切ったり、収穫したりできる刃先の細いハサミを選びましょう。
刃先が細いと茎をかき分けて切れるので、密集して育つ野菜に適しています。

また、水気に触れるものなので、錆びづらい素材であるステンレス製やクローム加工が施されたハサミがおすすめです。

家庭菜園で初心者におすすめの野菜

家庭菜園で初心者におすすめの野菜

ここでは、家庭菜園の初心者におすすめの野菜を8つご紹介します。

いずれも初心者向けの野菜ですが、それぞれ育て方や特徴、収穫時期などが異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

ミニトマト

春から夏に向けて家庭菜園を始めたいのであれば、ミニトマトがおすすめです。
ミニトマトの苗は春先に販売され、4月中旬~7月下旬を目途に植え付けます。

収穫までは約3カ月で、7月から10月上旬にかけて収穫できます。
収穫時期は非常に分かりやすく、緑色の実が赤くなったら美味しく食べられるタイミングです。

ミニトマト用のプランターは、45Lの深型を用意すると安心でしょう。
また、ミニトマトは茎が縦に長く伸びるため、支柱が必要となります。
支柱は太さ16〜20mm、長さは150cm〜180cm位のものを選んでください。

ミニトマトは乾燥気味で育てると甘みが増すといわれていますが、慣れないうちは十分な水やりをしたほうが安心です。

ミニトマトの栽培は以下の記事で詳しく解説しています。
ミニトマトの収穫に最適なタイミングは?家庭菜園で失敗しないコツ

ピーマン

収穫時期の早い野菜を育てたい場合は、ピーマンが最適です。ピーマンは4月中旬から6月上旬頃に植え付けをおこないます。

収穫までは約40〜50日と非常に短く、初心者でも育てやすい野菜です。
収穫時期は6月から8月頃で、実が5〜6cm程度になったら収穫してください。

適正気温は22〜30度ほどで、乾燥に弱い性質を持っています。
そのため、ピーマンを育てる際は、土の表面が乾いていたら、たっぷりと水を与えましょう。

プランターは1株なら直径30cm程度の鉢植え、2株なら45L程度のプランターで問題ありません。
支柱は太さ16〜20mm、長さは150cm位のものが適しています。

ピーマンの栽培は以下の記事で詳しく解説しています。
ピーマンの栽培方法!初心者でもたくさん収穫できる簡単な育て方

オクラ

収穫を長く楽しみたい方におすすめしたいのがオクラです。
オクラは5月から6月中に植え付けをおこない、収穫までは約2〜3カ月かかります。

7月から10月頃まで収穫を楽しめるため、初心者でも育てやすい野菜といえます。

オクラは野菜のなかでも実の成長が早く、5〜7cm程度が適切です。
大きくなりすぎると硬くて筋っぽくなり、食感が悪くなるので注意してください。

育てるのに適した気温は20〜30度で、乾燥に弱い性質を持っています。
土が乾いていたらたっぷりと水をやり、液体肥料も定期的に与えるといいでしょう。
プランターを選ぶ際は、深さ30cm以上のものを選んでください。

エダマメ

さらに難易度の低い野菜を育てたいのであれば、エダマメがおすすめです。
タネからの栽培も可能ですが、苗のほうが簡単に育てられます。

植え付けは4月中旬から5月中旬頃におこない、約50〜60日で収穫可能です。
収穫は、6月から8月中旬頃にマメが太ってきたものからおこないましょう。
すべてのマメが太っているのであれば、株を引き抜いても問題ありません。

適した温度は25〜28度で、高音に強くて乾燥に少し弱い性質があります。
土の表面が乾いていたらたっぷりと水を与えてください。
とくに、収穫前は水をたくさん与えると実が大きくなりやすいでしょう。

プランターは深さ20cm以上のものを選び、株を2本以上植える場合は間隔を20cmほど空けるようにしてください。

ジャガイモ

お得に野菜を育てたい方には、ジャガイモが適しています。
ジャガイモは、種芋と呼ばれるものから育てるのが特徴です。
春は2月~4月、秋は8月~9月ごろに植え付けを行い、植え付けから2~3ヶ月程度で収穫が可能です。

収穫までは約90日ほどです。
花が咲き終わり、葉や茎が黄色く枯れ始めたら収穫の合図です。

ジャガイモは15〜24度で育ち、水やりは土が乾いたタイミングでおこないます。
プランターは45Lを目安とし、深めのものを選ぶと失敗しにくいでしょう。

ジャガイモの栽培は以下の記事で詳しく解説しています。
じゃがいもの栽培方法と注意点!栽培時期や育て方のポイントを詳しく解説

ニンジン

ニンジンは、栄養価の高さが魅力の野菜です。
6月下旬から8月上旬頃にタネをまき、約100日後の11月から12月頃に収穫できます。
収穫の目安は、根元の根の直径が4〜5cmになった頃です。
大きくなると割れてしまうため、早めに収穫するようにしてください。

15〜25度で育ち、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
また、水やりは土が乾いたタイミングでおこないましょう。
プランターは30cm以上の深さのあるものを選んでください。

ラディッシュ

収穫時期の短い野菜を探している場合は、ラディッシュがおすすめです。
植え付け時期は、春なら3月から5月、秋なら9月から10月頃です。

収穫までは約20日で、4月〜6月、10月から12月頃に収穫できます。
20日程度で収穫できることから、はつか大根とも呼ばれています。
17〜20度に保ち、乾燥させないように水やりしてください。

ベビーリーフ

葉野菜を育てたいのであれば、ベビーリーフがおすすめです。
植え付け時期は3月から6月、9月から10月が適しています。
タネをまいてから約30日で食べられるため、収穫時期は4月から11月頃です。

ベビーリーフは、使用するタネによって適正温度が異なるため、購入時に確認しておきましょう。
発芽するまでは乾燥しないように水やりをおこない、芽が出たあとは土が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えてください。

家庭菜園は初心者でも簡単にできる

家庭菜園は初心者でも簡単にできる

本記事では、初心者向けの家庭菜園の方法やおすすめの野菜をご紹介しました。
家庭菜園と聞くと、管理が面倒だったり、虫が湧いてしまったりして難しいイメージがあるかもしれません。

しかし、ポイントを押さえれば、初心者でも成功させることが可能です。
また、手間のかからない、初心者向けの野菜も数多くあります。

これから家庭菜園を始めるのであれば、ぜひ管理が簡単なものから始めてみてはいかがでしょうか。
簡単に育てられる野菜から徐々にいろいろ試していくことで、育て方のコツをつかめるはずです。
本記事を参考に、ぜひ家庭菜園にチャレンジしてみてください。

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