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10月に植える花12選!来年の春まで長く楽しめる人気品種と育て方のコツを紹介

10月に植える花12選!来年の春まで長く楽しめる人気品種と育て方のコツを紹介

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この記事では、10月に花を植えるメリットから、初心者の方でも安心して楽しめる花の選び方、具体的な品種、そして長く楽しむための育て方のコツまで、詳しくご紹介します。次の春、あなたの庭やベランダが満開の花で彩られることを想像しながら、ぜひ最後までご覧ください。

なぜ10月は花の植え付けに最適?

咲き誇るカラフルなお花達

ガーデニングには様々なシーズンがありますが、特に10月は植物にとって非常に良い条件が揃う「植え付けのゴールデンシーズン」とも言えます。その理由を知ることで、より安心してガーデニングを始めることができるでしょう。

気温が安定し根が張りやすい時期

10月は、夏の厳しい暑さが和らぎ、冬の厳しい寒さが訪れる前の穏やかな気候が続きます。人間にとっても過ごしやすいこの時期は、植物にとっても最適な環境です。

気温が安定しているため、植え付けられた苗や球根は、急激な温度変化によるストレスを受けにくくなります。土の中の温度も適度に保たれるため、根が活動しやすく、冬が来る前にしっかりと地面に根を張ることができます。この時期に根を十分に張らせることが、春に美しい花を咲かせるための重要なステップとなります。

害虫や病気のリスクが少ない

気温が高く湿気が多い夏は、害虫や病気が発生しやすい時期です。しかし、気温が下がり空気が乾燥してくる10月は、これらのリスクが大幅に減少します。活動が鈍くなった害虫からの被害を受けにくく、病原菌の繁殖も抑えられるため、植え付けたばかりのデリケートな苗も健やかに育ちやすいのです。農薬の使用を減らしたいと考えている方にとっても、この時期の植え付けは管理がしやすくおすすめです。

 

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春に満開の花壇を準備できる

10月に植え付けを行う最大の楽しみは、なんと言っても春の景色を自分でデザインできることです。チューリップやスイセンなどの球根植物や、パンジーやビオラといった一年草は、冬の寒さを経験することで花芽の形成が促され、春に一斉に開花します。

秋のうちに植え付けを済ませておくことで、植物は土の中でじっくりと成長の準備を進めます。そして暖かい春の光を合図に、一気に芽吹き、色鮮やかな花で庭を埋め尽くしてくれるでしょう。半年後の楽しみを想像しながら行う秋の作業は、ガーデニングの醍醐味の一つです。

 

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10月に植える花の選び方の基本

咲き誇るカラフルな様々な種類のお花

10月に植える花と一言でいっても、その種類は様々です。自分のライフスタイルや庭の環境に合った花を選ぶことが、ガーデニングを成功させるための第一歩です。ここでは、花選びの基本的なポイントを4つご紹介します。

一年草か多年草かで選ぶ

植物には、種をまいてから一年以内に花が咲き、枯れてしまう「一年草」と、冬になっても根は生き残り、翌年以降も花を咲かせる「多年草」があります。

パンジーやビオラに代表される一年草は、そのシーズン限りの開花ですが、育てやすく華やかな品種が多いのが魅力です。一方、クリスマスローズなどの多年草は、一度植えれば毎年花を楽しむことができ、年々株が大きく育っていく楽しみがあります。ワンシーズンで花壇の印象を変えたいか、長く同じ花を楽しみたいか、計画に合わせて選びましょう。

球根か苗か植え方で選ぶ

10月は、チューリップやスイセンといった「球根」と、パンジーやノースポールなどの「苗」のどちらも植え付けに適した時期です。

球根は、春になるまでどんな花が咲くか分からないワクワク感があります。土の中でじっくりと育ち、春に芽を出す姿は感動的です。一方、すでにある程度育った苗は、植え付け後すぐに庭が華やかになるのが利点です。初心者の方は、管理がしやすい苗から始めてみるのも良いでしょう。

庭の日当たり具合で選ぶ

植物が元気に育つためには、日当たりが非常に重要です。花を選ぶ前に、植えたい場所が1日のうちどのくらい日光が当たるかを確認しておきましょう。

ほとんどの草花は日当たりの良い場所を好みますが、中には半日陰のような柔らかい光を好む植物もあります。例えば、パンジーやチューリップは日向を、クリスマスローズやガーデンシクラメンは半日陰を好みます。植物それぞれの性質に合った場所で育ててあげることが、美しい花を咲かせる秘訣です。

いつ咲く花か開花時期で選ぶ

10月に植える花には、すぐに咲き始めるものと、冬を越して春に咲くものがあります。パンジーやビオラは秋から春まで長く咲き続けますし、チューリップやスイセン、ムスカリなどは春に一斉に見頃を迎えます。

開花時期の異なる花を組み合わせて植えることで、秋から冬、そして春へと続く長い期間、庭を彩り続けることができます。花の少ない冬の間も咲いてくれる品種は、景色を明るくしてくれる貴重な存在です。

初心者向け!10月に植える花12選

咲き誇るカラフルなお花達

ここでは、ガーデニング初心者の方でも育てやすく、10月の植え付けに適した人気の花を12種類ご紹介します。それぞれの特徴を知り、お気に入りの花を見つけてみてください。

名前 タイプ 開花時期 特徴
パンジー・ビオラ 一年草 10月~5月 カラーバリエーションが豊富で育てやすい。長く楽しめる。
ノースポール 一年草 12月~5月 白い小花が可憐。こぼれ種でも増えるほど丈夫。
アリッサム 一年草 10月~5月 甘い香りがする小花。寄せ植えの引き立て役にも最適。
ストック 一年草 11月~4月 縦に伸びる花穂が華やか。切り花としても楽しめる。
クリスマスローズ 多年草 12月~4月 冬の庭を彩る貴重な花。うつむき加減に咲く姿が美しい。
ガーデンシクラメン 多年草(球根) 10月~3月 寒さに強く、冬でも次々と花を咲かせる。
カルーナ 常緑低木 9月~12月 ピンクや白の小花が穂状に咲く。紅葉も楽しめる。
オキザリス 多年草(球根)※一部一年草 10月~1月 クローバーに似た葉が特徴。繁殖力が旺盛で育てやすい。
チューリップ 多年草(球根) 3月~5月 春の訪れを告げる代表的な花。品種が非常に多い。
スイセン 多年草(球根) 12月~4月 甘い香りが魅力。植えっぱなしでも毎年咲く丈夫さ。
ムスカリ 多年草(球根) 3月~5月 ブドウのような青紫色の花が特徴的。寄せ植えに人気。
ヒヤシンス 多年草(球根) 3月~4月 強い香りと星型の小花が密集して咲く姿がゴージャス。

パンジー・ビオラ

咲き誇るパンジーの写真
秋から春にかけてのガーデニングで最も人気のある花の一つです。色の種類が非常に豊富で、単色だけでなく複数の色が混じったユニークな品種もたくさんあります。寒さに非常に強く、冬の間も休まずに花を咲かせ続けるため、寂しくなりがちな冬の花壇を明るく彩ってくれます

 

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ノースポール

咲き誇るノースポールの写真
マーガレットによく似た、白い花びらと黄色い中心が可愛らしい花です。非常に丈夫で育てやすく、一度植えるとこぼれ種で翌年も芽を出すことがあります。開花期間が長く、どんな花とも相性が良いため、寄せ植えや花壇の縁取りにもぴったりです。

アリッサム

咲き誇るアリッサム
小さな花が絨毯のように広がり、甘い香りを漂わせるのが特徴です。白やピンク、紫などの色があり、寄せ植えの前面に植えると、鉢からあふれるように咲きこぼれ、美しいグラデーションを作り出します。開花期間も長く、春まで楽しむことができます

ストック

咲き誇るストック
甘い香りと、まっすぐに伸びた茎にたくさんの花がつく姿が華やかな花です。ピンクや紫、白、黄色などパステルカラーが多く、春の花壇を優しく彩ります。切り花にしてお部屋に飾るのもおすすめです。一本立ちのタイプのほか、枝分かれしてボリュームが出るスプレータイプもあります。

クリスマスローズ

開花しているクリスマスローズ
「冬の貴婦人」とも呼ばれ、うつむき加減に咲く上品な花姿が魅力です。開花期が長く、花の少ない真冬に貴重な彩りを添えてくれます。多年草なので、一度植えれば毎年花を咲かせてくれます。直射日光が苦手なので、木陰などの半日陰の場所が適しています。

 

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ガーデンシクラメン

咲き誇るガーデンシクラメン
冬の寒さに強く、屋外で育てられるシクラメンです。赤、ピンク、白など鮮やかな花色が特徴で、冬の間も次々と花を咲かせてくれます。霜や雪には少し弱いので、軒下などの直接霜が当たらない場所で管理すると、より長く美しい状態を保てます。

 

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カルーナ

咲き誇るカルーナ
ツンツンとした独特の葉と、小さな粒のような花が密集して咲く姿が個性的な低木です。ピンクや白、紫などの花色があり、寒くなると葉の色が紅葉する品種もあります。乾燥に強く丈夫で、寄せ植えのアクセントとして加えると、おしゃれな雰囲気になります

オキザリス

咲き誇るオキザリス
クローバーに似た可愛らしい葉と、ピンクや白、黄色の小さな花が特徴です。非常に丈夫で繁殖力が旺盛なため、手間をかけなくてもよく育ちます。日光が当たると花が開き、曇りや夜には花を閉じる面白い性質を持っています。

Tips
オキザリスは約800種類あるカタバミ属の植物の総称です。一年草の種類もありますが、園芸品種として出回っているオキザリスの多くは、地下に球根を持つ多年草です。

チューリップ

咲き誇るチューリップ
多くの人に愛されている、春を代表する球根花です。色や形、咲き方のバリエーションが非常に豊富で、毎年新しい品種が登場します。10月~11月頃に球根を植え付けると、春には美しい花を咲かせてくれます。品種によって開花時期が少しずつ違うので、数種類を植えて長く楽しむのも良いでしょう。

 

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スイセン

咲き誇るスイセン
早春に、甘い香りと共に清楚な花を咲かせます。一度植えれば数年間は植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれるほど丈夫な球根植物です。ラッパ咲きや八重咲きなど、様々な品種があります。日本の気候によく合っており、育てやすいのも魅力です。

ムスカリ

咲き誇るムスカリ
ブドウの房のような、青紫色の小さな花が密集して咲く姿が可愛らしい球根植物です。チューリップなど他の春咲き球根との相性が抜群で、寄せ植えや花壇の縁取りによく利用されます。丈夫で育てやすく、植えっぱなしでも自然に増えていきます

ヒヤシンス

咲き誇るヒヤシンス
星形の小花が密集して咲き、ゴージャスな姿と濃厚な香りが魅力です。水栽培で楽しむイメージが強いですが、庭植えでも育てることができます。春の訪れを香りで感じさせてくれる、存在感のある花です。

失敗しない!花の植え付け基本手順

球根を地面に植えている

お気に入りの花を選んだら、いよいよ植え付けです。正しい手順で丁寧に植えることが、その後の成長を大きく左右します。初心者の方でも分かりやすいように、基本的な手順を解説します。

手順1 苗と球根の良い選び方

元気な花を育てるには、最初の苗や球根選びが肝心です。園芸店やホームセンターで選ぶ際は、いくつかのポイントをチェックしましょう。

良い苗は、葉の色が濃く生き生きとしていて、茎が太くがっしりしています。根元がぐらつかず、ポットの底から白い根が少し見えているものが理想的です。黄色くなった下葉が多いものや、ひょろひょろと間延びしたものは避けましょう。

球根の場合は、持った時にずっしりと重みがあり、硬く締まっているものを選びます。傷やカビがなく、皮にツヤがあるものが良品です。

手順2 植え付け前の土を準備する

植物にとって土は、体を支え、水や栄養を吸収するための大切なベッドです。花壇に直接植える場合は、まず雑草を取り除き、土を30cmほどの深さまでよく耕して柔らかくします。

そして、腐葉土や牛ふん堆肥などの有機物を混ぜ込み、土の通気性や水はけ、保水性を高めます。

鉢やプランターに植える場合は、市販の「草花用培養土」を使うのが手軽で確実です。最初から植物の生育に必要な肥料分がバランス良く配合されているため、初心者の方でも安心して使えます。

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手順3 鉢や花壇への正しい植え方

土の準備ができたら、いよいよ植え付けです。苗をポットから優しく取り出し、根鉢(根と土が固まった部分)の底を少しだけ手でほぐします。根が固く回りすぎている場合は、軽く十字に切れ込みを入れると、新しい土に根が伸びやすくなります。

植える穴は、根鉢より一回り大きく掘ります。苗を穴に入れ、周りから土をかぶせていきます。このとき、苗の土の表面と、周りの土の高さが同じになるように調整するのがポイントです。深植えや浅植えは根の成長を妨げる原因になります。

球根の場合は、球根の高さの2~3倍の深さに植えるのが一般的です。とがった方を上にして植え付けます。

Tips
今回紹介したストックとクリスマスローズは直根性の植物のため、根がとてもデリケートです。植え付けの際は根鉢を崩さないよう注意してください。

手順4 植え付け直後の水やりのコツ

植え付けが終わったら、最後にたっぷりと水を与えます。鉢植えの場合は、鉢の底から水が流れ出てくるまで与えましょう。

この最初の水やりは、植物に水分を補給するだけでなく、根と土を密着させるという重要な役割があります。根の周りに隙間がなくなると、根が水分や養分を吸収しやすくなります。植え付け後の数日間は、土が乾きすぎないように注意しましょう。

植えた後のお手入れで差がつくコツ

咲き誇るカラフルなお花達
植え付けが終わっても、それで終わりではありません。日々の少しの気配りで、花はもっと元気に、もっと美しく育ちます。ここでは、植えた後の管理のコツを3つご紹介します。

時期に応じた水やりの頻度

水やりはガーデニングの基本ですが、季節によって頻度を調整することが大切です。秋は比較的穏やかな気候ですが、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。

冬場は植物の成長が緩やかになり、水分もあまり必要としません。水のやりすぎは根腐れの原因になるため、土の表面が乾いてから2~3日経ってから水やりをするくらいで十分です。

特に寒い日の夕方に水やりをすると、夜間に土が凍ってしまうことがあるので、暖かな午前中に済ませるようにしましょう。

元気に育つための肥料の与え方

植え付け時に土に混ぜ込む「元肥(もとごえ)」の他に、生育期間中に与える「追肥(ついひ)」も重要です。特にパンジーやビオラのように長期間花を咲かせ続ける品種は、たくさんのエネルギーを消費するため、定期的な追肥が欠かせません。

植え付けから2~3週間後、根がしっかりと張ったのを確認してから追肥を始めます。ゆっくりと効果が続く固形の「緩効性肥料」を株元に置くか、水で薄めて使う「液体肥料」を10日~2週間に一度与えると良いでしょう。肥料の与えすぎは根を傷める原因になるため、製品に記載されている規定量を守ることが大切です。

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長く花を楽しむための「花がら摘み」

咲き終わった花をそのままにしておくと、植物は種を作るためにエネルギーを使い始め、次の花を咲かせる勢いが弱まってしまいます。そこで行いたいのが「花がら摘み」です。

咲き終わってしぼんだ花を、花茎の付け根からこまめに取り除くことで、株の消耗を防ぎ、新しい蕾が次々と上がってくるのを助けます。病気やカビの予防にもつながり、見た目を美しく保つ効果もあります。このひと手間が、春まで長く花を楽しむための最大のコツです。

10月のガーデニングに関するQ&A

咲き誇る花を背景にQ&Aの文字を追加加工した画像
最後に、10月のガーデニングでよくある質問にお答えします。疑問を解消して、もっとガーデニングを楽しみましょう。

寄せ植えをおしゃれに見せるコツは?

寄せ植えは、限られたスペースで様々な花を楽しめるのが魅力です。おしゃれに見せるには、いくつかのポイントがあります。

まず、全体のテーマカラーを2~3色に絞ると、統一感が出てまとまりやすくなります。次に、背の高い植物を奥に、低い植物を手前に配置すると立体感が出ます。そして、花の間にアイビーのような葉物(リーフプランツ)や、アリッサムのように垂れ下がるタイプの植物を入れると、全体のバランスが良くなり、プロのような仕上がりになります。

種から育てるのは初心者には難しい?

種から花を育てるのは、時間と手間がかかる分、芽が出た時の喜びは格別です。しかし、温度や水の管理が苗から育てるよりも難しく、初心者の方には少しハードルが高いかもしれません。

特に秋まきの場合は、冬の寒さ対策が必要になることもあります。まずは育てやすい苗からガーデニングに慣れていき、自信がついたら種からの栽培に挑戦してみるのがおすすめです。スイートピーやネモフィラなどは、比較的種からでも育てやすい品種です。

まとめ

咲き誇る様々な種類のお花達

10月は、穏やかな気候の中でじっくりと植物と向き合える、ガーデニングに最適な季節です。秋に植えた花が冬を越し、春に美しい花を咲かせた時の喜びは、何ものにも代えがたいものがあります。この記事を参考に、ぜひあなたの生活にも季節の花を取り入れてみてください。

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