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家庭菜園はプランターで!ベランダ菜園のはじめ方とおすすめ野菜10選

家庭菜園はプランターで!ベランダ菜園のはじめ方とおすすめ野菜10選

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家庭菜園を気軽に楽しむなら、プランター栽培がおすすめです。ベランダなどの限られたスペースを活用して、さまざまな野菜を育てられます。

本記事では、プランターを活用したベランダ菜園のはじめ方とおすすめの野菜10選をご紹介します。プランター選びのコツや苗の選び方、水やりの注意点などを知って、ベランダ菜園を成功させましょう。

プランターで家庭菜園|ベランダではじめる前の注意点

プランターを使用した家庭菜園は、初心者の方やベランダ菜園をはじめたい方におすすめの方法です。しかし、アパート・マンションの規約を守り、日当たりや風通しなどの環境を整える必要があります。

ベランダで家庭菜園をはじめる前の注意点を見ていきましょう。

アパート・マンションの規約

アパート・マンションのベランダで家庭菜園をおこなう場合、まず規約を確認してください。ベランダは緊急時の避難経路としても使われるため、人が通過できるスペースを確保する必要があります

また、玄関先にプランターを置く場合は、通行の妨げにならない場所に置いたり、床を定期的に掃除したりするなど、ほかの住人への配慮が欠かせません。心配なことがあれば管理人に確認し、トラブルを回避しましょう。

日当たり

野菜は基本的に日当たりが良い場所を好みます。家庭菜園をはじめる前には、十分な日当たりを確保できるのかを確認しておきましょう。ベランダ菜園では、午前中に日が当たる南側~東側が向いています。西日が当たる西側は、夏の直射日光による葉焼けなどに注意が必要です。遮光ネットを使用するなどして、直射日光を和らげる対策を行いましょう。

日当たりが悪い北側でも、時間帯や周辺の環境によっては日当たりを確保できます。季節ごとの日光が当たる場所を確認しながら、プランターの置く場所を見極めましょう。

また、手すりが高く光を通さない素材が設置されているベランダは、日光があたるようにプランターを置く台を用意するといった工夫が必要です。ただし、小さなお子様やペットが居る場合は、プランターを置く場所が踏み台とならないよう十分に注意しましょう。

風通し

健康な野菜を育てるためには、風通しが良い環境であることも重要な条件です。とくに、目隠しを重視しているベランダの手すりは、すき間が少なく風通しが悪くなるおそれがあります。

ベランダの家庭菜園で風通しを良くするためのコツは以下のとおりです。

  • 鉢と鉢の間にスペースをつくる
  • 高さを出して風通しを確保する
  • 一つのプランターに植えすぎない

土や野菜に湿気がたまらないよう、スペースに余裕を持って育てることがポイントです。また、鉢のデザインが見えるように置いたり、プランターごとに高さを変えたりすることで、おしゃれなベランダ菜園を実現できます。

プランター菜園をはじめる際は、以下のものを準備しましょう。

  • 野菜の苗・種
  • プランター・鉢
  • 培養土
  • 鉢底石と鉢底ネット
  • 肥料
  • スコップ
  • ジョウロ
  • 園芸ハサミ
  • 支柱・ネット

プランターはプラスチック製や金属製などがあるため、好みに合わせて選びます。サイズは野菜に合わせて選ぶことがポイントです。鉢底石と鉢底ネットはプランターに敷いて使う道具で、水はけを良くしたり、土の流出を防いだりする役割があります。

培養土は、初心者の方は野菜用と表記されている商品を選んでみてください。また、ミニトマトやキュウリなど大きく育つ野菜は、支柱やネットが必要となります。

プランターの選び方

プランターを使った家庭菜園を成功させるには、正しいプランター選びが大切です。育てる野菜を決めたうえで、深さや大きさを選んでください。

実をつける野菜と根菜類は根をしっかりと伸ばせる深めのタイプ、葉菜類は水はけの良い浅めのタイプがおすすめです。ここでは、プランターの選び方を詳しくご紹介します。

プランターの「深さ」は育てる野菜に合わせる

まずは、育てたい野菜が実をつけるタイプかチェックしてみてください。トマトやナスといった実をつける野菜は、深さ30cm以上の深型プランターが適切です。

じゃがいもやニンジンなどの地中で育つ根菜類を育てる場合も30cm以上を選びましょう。ただし、ミニニンジンやラディッシュなどは深さ20cmほどのプランターでも育てられます。

ほうれん草などの葉菜類は15〜25cmのサイズが適切です。苗同士を密集させて植える場合は根が下に伸びることを考慮し、25cmほどある深めのプランターがおすすめです。

プランターの素材毎の特徴

サイズはもちろん、素材もプランター選びの重要な要素です。素材によって重量や価格が異なるほか、耐久性や通気性、見た目の高級感などにも関わってきます。

安価で使い勝手が良いプランターを選びたい方には、ポリプロピレンやプラスチック製の商品がおすすめ。家庭菜園初心者の方は、野菜用のプラスチック製コンテナからはじめてみてください。軽量で持ち運びやすく、ベランダでの作業や移動にも便利です。

おしゃれな見た目でベランダ菜園をしたいという方は、陶器やテラコッタを選ぶといいでしょう。とくにテラコッタは、風通しと水はけが良い点も魅力です。

Tips
近年ではフェルト素材のプランターもベランダ菜園で人気です。通気性と排水性に優れているため鉢底石が必要ありません。土も流出しないので、ベランダが汚れにくいというメリットもあります。
フェルトプランターの商品を見てみる

排水スリットや持ち手付きなど機能性に注目

ベランダでの家庭菜園が簡単にできる機能的なプランターもあります。根腐れしやすい野菜の栽培では、側面の下側に排水スリット(排水用の切れ込み)が付いた商品がおすすめです。

また、気温や日の差し具合によって移動させるシーンもあるベランダ菜園では、持ち手付きのプランターが活躍します。天候による移動だけではなく、植え替え作業をしやすい場所に移動したいときにも役立ちます。

苗の選び方

家庭菜園で多くの野菜を収穫するためには、健康な苗を選ぶことが大切です。良い苗と悪い苗の特徴と選び方をご紹介します。

【良い苗】

  • 葉の色が濃く勢いがある
  • 茎は太く間延びしていない
  • 株がグラグラしていない

【悪い苗】

  • 葉が色が薄い(黄色っぽい)
  • 葉の数が少ない(枯れている)
  • 茎が細く間延びしている
  • ポットから根が飛び出している(根詰まり)
  • 虫が付いている

同じ野菜苗でも購入時期が遅れてしまうと、根詰まりや肥料切れを起こして苗の状態はどんどん悪くなっていきます。育てたい野菜の苗がいつごろ購入できるのかは、お近くの店舗で入荷時期を確認してみてください。

ベランダのプランター家庭菜園におすすめの野菜10選

ザルに乗ったナスとキュウリとミニトマト

ベランダのプランター家庭菜園におすすめの野菜10選をご紹介します。

ベランダで育てられる野菜は、苗から育てるものと種から育てるものがあります。初心者の方には、ある程度育った苗から育てられるミニトマトやナス、種からでも簡単に育てられるラディッシュなどがおすすめです。

とれたてのおいしさを味わうなら枝豆、少しずつたくさん収穫するならほうれん草などの葉菜類、家庭菜園に慣れてきたら種いもから育てるじゃがいもにも挑戦してみてください。

ミニトマト

プランナー栽培されているミニトマト

分類 ナス科トマト属
販売時期(苗) 4月中旬~7月下旬
収穫時期(一般地) 7~10月上旬
※開花からや約40~50日で収穫
耐暑性 やや強い
耐寒性 やや弱い
プランターの大きさ目安 幅:30cm以上
深さ:30cm以上
必要なもの 支柱、誘引ひも

果実の大きさが10〜30gのトマトをミニトマトといい、150g以上は大玉トマト、その中間は中玉トマトと呼ばれます。プランター栽培では、果実の大きさが小さいミニトマトが育てやすいです。

また、ミニトマトは種からでも育てられますが、家庭菜園が初心者の方やプランター栽培では、苗から育てるのがおすすめです。1株植えなら15L以上の深型プランター、2株植なら45Lサイズの深型プランターを用意しましょう。

 

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ナス

沢山の緑の葉と、大きく育ったナス

分類 ナス科ナス属
販売時期(苗) 3月下旬~6月上旬
収穫時期
(一般地)
6月下旬~10月上旬
※開花から約15~20日で収穫
耐暑性 やや強い
耐寒性 やや強い
プランターの大きさ目安 幅:30cm以上
深さ:30cm以上
必要なもの 支柱、誘引ひも

ナスは料理のバリエーションが多く、高温多湿な日本特有の気候にも強いといわれている家庭菜園で人気の野菜です。4〜5月までに植え付けをおこなうことで6月には収穫できるようになり、上手に育てれば秋ナスも収穫できます。

ナスは品種が豊富にありますが、初心者の方にはもっともポピュラーで育てやすい中長ナスがおすすめです。プランター栽培では、夏の水切れに注意してください。

 

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キュウリ

大きな場と収穫前の1本のキュウリ

分類 ウリ科キュウリ属
販売時期(苗) 4月中旬~7月上旬
収穫時期
(一般地)
6~8月中旬
※開花から約1週間で収穫
耐暑性 普通
耐寒性 弱い
プランターの大きさ目安 幅:60cm以上
深さ:30cm以上
必要なもの 支柱、ネット

家庭菜園で定番の野菜のキュウリ。ツルを巻きつけながら成長するため、夏の強い日差しをカットしてくれるグリーンカーテンとしても最適です。

プランター栽培でキュウリを育てる場合は、大きめのプランターを準備するのがポイント。浅いところで広く根を張るため、広々と育てられるプランターを準備しましょう。

苗の植え付けをおこなったあとは、30〜40日程度の短期間で収穫が可能です。実が大きくなり過ぎる前に収穫することで、つぎつぎに実をつけてくれます。

 

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ピーマン・シシトウ

ピーマンの上手な栽培方法

分類 ナス科
販売時期(苗) 4月中旬~6月上旬
収穫時期
(一般地)
6~10月上旬頃
※開花から約15~20日で収穫
耐暑性 やや強い
耐寒性 やや強い
プランターの大きさ目安 幅:30cm以上
深さ:30cm以上
必要なもの 支柱、誘引ひも

ピーマンやシシトウは病気や害虫に比較的強く、初心者の方におすすめの野菜です。家庭菜園では、さまざまな品種を育てられる点が魅力。お子様が食べやすい苦味の少ないピーマンや、カラフルなパプリカもおすすめです。

風が強いベランダでは株が倒れるおそれがあるため、支柱で支えると安心して育てられます。また、ピーマンが最盛期を迎える夏は、涼しい時間帯の朝と夕方に土が乾いていないかを確認し、乾いていたらたっぷりと水を与えてください。

 

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枝豆

分類 マメ科ダイズ属
種まき時期
(一般地)
4~5月
販売時期(苗) 5~7月上旬
収穫時期
(一般地)
7~8月中旬頃
※種まきから約80日で収穫(品種によって異なる)
耐暑性 強い
耐寒性 弱い
プランターの大きさ目安 幅:30cm以上
深さ:30cm以上
必要なもの 支柱

枝豆は収穫後に鮮度が落ちやすいため、とれたてを食べられる家庭菜園に最適な野菜です。初心者の方は苗がおすすめですが、種からでも比較的育てやすいため、お好みの品種を育てて独特の風味を楽しんでください。

大きめの深型プランターを選び、2株植える場合は株間を20cm以上空けて育てるのがポイントです。また、収穫時期が近づくにつれて水の量を多くすると、実が大きく育ちやすくなります。プランター栽培では水切れに十分に注意して、実がふくらんできたら、朝と夕の2回たっぷりと水を与えてください。

 

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ニンジン

分類 セリ科ニンジン属
種まき時期
(一般地)
・春まき:2月下旬〜4月上旬
・夏まき:6〜8月中旬
・秋まき:8月下旬~9月
・冬まき:12月~2月中旬
収穫時期
(一般地)
・春まき:6〜7月
・夏まき:9月下旬〜10月
・秋まき:2~4月上旬
・冬まき:4~7月上旬
※種まきから約110~130日で収穫(品種によって異なる)
プランターの大きさ目安 幅:15cm以上
深さ:20cm以上

ニンジンは夏まきが主流です。6月〜8月中旬に種まきをおこない、9月下旬~10月にかけて収穫します。春まきも可能で発芽はしやすいですが、「とう立ち」するおそれがあるため、初心者の方は夏まきがおすすめです。

プランターの深さは20cm以上を目安に選び、間引きをしながら10〜15cm間隔になるように育てましょう。プランターで栽培する場合は、ミニ人参と呼ばれる小型の品種がおすすめです。

 

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ラディッシュ

ラディッシュ

分類 アブラナ科ダイコン属
種まき時期
(一般地)
3~5月、9~10月
収穫時期
(一般地)
4~6月、10~11月
※種まきから20~30日で収穫
耐暑性 やや弱い
耐寒性 普通
プランターの大きさ目安 幅:10cm以上
深さ:15cm以上

鮮やかな赤色と丸型の見た目がかわいらしいラディッシュは、おしゃれなベランダ菜園を実現したい方におすすめ。初心者の方や小さなお子様でも簡単に育てられます。種まきから1か月程度で収穫できる成長スピードの速さから、二十日大根とも呼ばれている野菜です。

ベランダでおこなう家庭菜園では、深さが15cm以上ある長方形タイプのプランターが適しています。収穫タイミングが遅れるとおいしい時期を逃してしまうため、種まきから20日が経過してラディッシュの頭が見えてきたら早めに収穫しましょう。

 

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じゃがいも

プランナー栽培されているじゃがいも

分類 ナス科ナス属
販売時期 ・春植え:2月下旬〜4月上旬
・秋植え:8月下旬~9月上旬
収穫時期
(一般地)
・春植え:5月上旬〜7月上旬
・秋植え:11月上旬~12月中旬
耐暑性 弱い
耐寒性 やや強い
プランターの大きさ目安 幅:60cm以上
深さ:30cm以上

種いもを植え付けて栽培するじゃがいもは、栽培時期が短く大量に収穫できる点が魅力です。土の中でいもが育つため、根菜類用の大型プランターを用意しましょう。

春植えと秋植えが可能ですが、初心者の方は春植えがおすすめです。秋植えにする場合は、植え付け時に高温に当たっていもが腐らないように注意してください。

また、じゃがいもは太陽の光に当たると有害物質であるソラニンが増えて食中毒の原因となります。プランター栽培では水やりで土が流れやすいため、土寄せをしっかりとおこない、緑色に変色したじゃがいもは食べないようにしましょう。

 

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ほうれん草

プランター栽培されているほうれん草

分類 ヒユ科ホウレンソウ属
種まき時期
(一般地)
通年(適期は春と秋)
※品種によって異なる
収穫時期
(一般地)
通年
※種まきから30~50日で収穫(品種や栽培時期によって異なる)
耐暑性 やや弱い
耐寒性 強い
プランターの大きさ目安 深さ:15~30cm

ほうれん草は、寒さに当たることで甘みを増す野菜で、さまざまな料理に活躍します。深さは15~30cmを目安に、20cmほどの一般的なプランターで簡単に栽培可能です。

生育適温の15〜20℃を保てば、通年育てることができます。初心者の方は、病気に強い品種を選ぶほか、春まきでは暑さに強い品種を選びましょう。

また、夜間に光が当たると「とう立ち」を起こして茎がかたくなり、花が咲いて収穫時期を逃してしまうおそれがあります。玄関前やベランダ菜園をおこなう場合は、外灯や室内灯が当たらない場所に置いてください。

 

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キャベツ

収穫前のみずみずしいキャベツ

分類 アブラナ科アブラナ属
販売時期 ・春まき:2~3月
・夏まき:8~9月
・秋まき:11月
収穫時期
(一般地)
・春まき:6~7月
・夏まき:11~12月
・秋まき:4~5月
耐暑性 弱い
耐寒性 強い
プランターの大きさ目安 幅:60cm以上
深さ:20cm以上
必要なもの 防虫ネット

丸く結球しながらゆっくりと育つキャベツは、収穫の喜びが格別です。種からでも育てられますが、育苗に日数や手間がかかるため、初心者の方やプランター栽培では、苗から育てるのがおすすめです。

キャベツは寒さに強く暑さに弱いため、夏は直射日光や温度管理に注意してください。また、葉がおいしいキャベツは、モンシロチョウの幼虫(アオムシ)などによる害虫被害が起こるおそれがあります。薬剤を使用しない場合は、防虫ネットをプランターに取り付けるといいでしょう。

 

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家庭菜園をベランダで成功させるコツ

プランター栽培のやり方・コツ

家庭菜園をベランダで成功させるコツは、野菜に合ったプランタ-の大きさを選び、正しい手順で植え付け、季節に合わせた水やりをおこなうこと。育てる野菜の種類や栽培する環境によって詳細なコツは異なりますが、プランター栽培の基本は同じです。

プランターや培養土、肥料、支柱など必要な道具をそろえたら、一つひとつの手順を押さえてベランダ菜園にチャレンジしてみてください。

正しい手順で植え付ける

プランター栽培の基本的な植え付け手順は以下のとおりです。

  1. 鉢底石と鉢底ネットを入れる
  2. 培養土を入れる
  3. 苗(種)を植え付ける

鉢底石と鉢底ネットを入れて、水はけを良くすることがポイントです。ベランダに置く場合は、風で倒れないようにプランターの大きさや置き場所も考慮し、支柱などのアイテムも活用して元気な株に育てていきましょう。

プランターに用土を入れる

まず、プランターに用土を入れる前に鉢底石を入れます。プランターの底に穴があいている場合は、鉢底ネットを敷くことが大切です。ネット入りの鉢底石なら洗って再利用も可能。市販のネットに鉢底石を入れて敷き詰める方法でも再利用できます。

続いて、プランターのフチから3cmくらい下を目安に、培養土を入れます。3cm開けるのは、水やりの際に水があふれてしまうトラブルを防ぐためです。

野菜用の培養土は、家庭菜園にも向いています。通気性が良く元肥も配合されているため、必要な分だけほしいプランター栽培や初心者の方におすすめです。

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苗を植え付ける

苗を植え付ける前に、培養土に苗を入れるための穴を掘っておきます。苗は固まっている根をほぐさず、傷が付かないように静かに取り出すのがポイントです。また、枯れ葉は植え付け前に取り除いておきましょう。ポットから取り出した苗は、すぐに植え替えてあげることで根詰まりを防げます。

ニンジンやラディッシュなど種まきから育てる野菜は、事前にプランターの土を湿らせてから種まきをおこない、種が流れてしまうのを防ぐことがコツです。ニンジンやほうれん草は割りばしで筋を付けて筋まきに、ラディッシュは等間隔に穴をあけて間引きをしやすくするなど、野菜の種類やプランターの大きさに合わせて工夫すると作業が簡単になります。

支柱を立てる

つる性のキュウリや実が大きくなるナス、ピーマン、シシトウなどを育てる家庭菜園では支柱が欠かせません。支柱には、つるを巻き付けて育てたり、実の重さで根から倒れないように防いだりする役割があります。

支柱は3本を三角形で設置し、支柱の隣同士に横向きで棒をくくり付けます。また、植え付けたばかりの苗が風にあおられて倒れないように、苗のそばに小さいサイズの支柱を添えるのもおすすめです。

ベランダ菜園では、壁面を活用してネットを設置する方法もあります。ただし、プランターでは大きく育ち過ぎると土中に根が張り、水やりが頻繁に必要となるため、鉢と株のバランスを考慮しながら育てていきましょう。

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季節に合わせて水やりをする

プランター栽培は、基本的に土の表面が乾いたタイミングでおこないましょう。苗を植え付けた直後は水のやり過ぎで根腐れを起こすため、しっかりと乾いてから水を与えてください。

家庭菜園の水やりは、毎日規則的に与えるのではなく、季節や野菜の状態に合わせておこなうことが重要です。季節に合わせた水やりは、以下のポイントを押さえておこなってください。

  • 春(3~5月)

植え付けた苗がすくすくと生育する春は、水の与え過ぎによる根腐れに注意。プランターの土がしっかりと乾くまで待ってから与え、気温が上がってきたら、苗の様子を見ながら水やりの頻度を上げる。

  • 夏(6~8月)

暑い気温により水が熱されることを考えて涼しい早朝、または夕方に水やりをおこなう。プランター全体に根が張り、土が乾きやすくなったら朝夕2回チェックする。

  • 秋(9~11月)

秋まで収穫できる夏野菜は水切れに注意する。秋からはじめる秋冬野菜は、表面がしっかりと乾くまで待ってから水やりをおこなう。

  • 冬(12~3月)

気温が上昇する午前中から昼ごろを目安に水やりをおこなう。気温が低い冬は、夜間や早朝など特に冷え込む時間帯に水やりをすると根が凍結して痛むため注意が必要。

ベランダ菜園では、日当たりや置き場所によっても水の乾き具合が異なります。毎年の栽培記録を残しておくと、翌年の水やりに役立つでしょう。

害虫・鳥害対策をする

ベランダでプランター菜園を行う場合、排水溝の汚れや洗濯物の柔軟剤、コケやカビなどにつられて、虫が集まります。害虫対策として虫よけグッズを設置するほか、野菜にも使える殺虫スプレーや防虫ネットを使うのがおすすめです。

実をつけるミニトマトや枝豆は、鳥害対策として防鳥ネットを設置することも有効です。虫が心配な野菜には防虫ネットを付けたり、病気が心配な野菜には清潔な新品の土を使ったりすることで、初心者の方でも簡単に家庭菜園で無農薬野菜を育てられます。

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プランターがあればできる!家庭菜園はベランダではじめよう

ベランダでプランター栽培されている野菜

プランター菜園で十分な大きさ・味の野菜を収穫するには、野菜が根を強く張れるように適切なサイズのプランターを選ぶことが重要です。また、日々の水やりは季節ごとに時間と量を調節しておこないましょう。

ベランダでの家庭菜園は、プランターによって植える野菜を変えることで、省スペースでもさまざまな野菜を楽しめる点が魅力です。虫害や鳥害などの対策も施し、ベランダやちょっとしたスペースで家庭菜園を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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