コーナンTips 園芸 ニラの栽培はプランターがおすすめ!サイズ選びや育て方を紹介 ニラの栽培はプランターがおすすめ!サイズ選びや育て方を紹介 園芸 クリップボードにコピーしました ニラの栽培はプランターがおすすめ!サイズ選びや育て方を紹介 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 王道の中華料理やスタミナ料理には欠かせないニラ。特有の風味が料理のアクセントとなり、あると便利な葉野菜です。ニラは畑だけではなく、プランターでも栽培可能。今回は、ニラをプランターで栽培する方法をご紹介します。 プランターでおいしいニラを栽培するためには、プランターのサイズや水やりの頻度、肥料のあげ方など、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。ニラは野菜のなかでは珍しい多年草のため、上手に育てれば数年にわたって繰り返し収穫できます。プランターでのニラ栽培にチャレンジしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 目次 ニラの基本情報ニラを栽培するために必要なもの苗の選び方プランターの選び方ニラの栽培方法日当たり・置き場所・温度植え付け方水やりの仕方肥料のやり方収穫の仕方ニラを栽培するときの注意夏のとう立ち冬越し土の入れ替えニラの病害虫対策さび病白斑葉枯病ネギアブラムシガーデニングの害虫対策!初心者でも簡単にできる方法を紹介植物の病気対策のやり方|観葉植物や家庭菜園に使える予防法・対処法を解説ニラのプランター栽培をして収穫を楽しもう! ニラの基本情報 まずは、ニラの基本情報を見ていきましょう。 科名 ユリ科 属名 ネギ属 和名 韮 英名 Chinese leek、Chinese chive 学名 Allium tuberosum Rottler 別名 懶人草(らいじんそう)古美良(コミラ)、二文字(ふたもじ) 原産地 中国西部 分類 多年草 販売時期 【苗】 ・春まき:4~5月・秋まき:9〜10月 開花時期 7~8月ごろ 収穫時期 ・春まき:翌年以降4〜10月 ・秋まき:翌年7〜10月/2年目以降:4~10月 耐暑性 強い 耐寒性 強い ニラは中国原産で、東アジアの各地に自生する野菜です。日本でも馴染みのある野菜で、古事記や万葉集にも登場するほど古くから親しまれています。江戸時代には主に薬用として利用されていたニラですが、明治時代に入ってからは、食用としてさまざまな料理に使われるようになりました。 栄養価が高く、とくにスタミナ料理とは相性ぴったり。ビタミンAをはじめ、ビタミンK、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸など豊富なビタミンを含んでいます。また、ニラ特有の匂いは、アリシンと呼ばれる硫化物によるものです。アリシンは消化液の分泌をうながして、臓器の動きを活発にさせるため、食欲不振や胃もたれにも効くといわれています。 ニラは野菜のなかでは珍しい多年草で、上手に育てれば4〜5年収穫が可能。暑さ・寒さや病害虫にも強く、家庭菜園初心者の方にもおすすめの野菜です。 ニラを栽培するために必要なもの ニラのプランター栽培に必要な道具は以下のとおりです。 ニラの苗 プランター(深さ20cmくらい / 横長タイプがおすすめ) 鉢底石と鉢底ネット 野菜用の培養土 肥料 スコップ ジョウロ 園芸ハサミ 培養土は市販の野菜用培養土がおすすめです。ニラは酸性土壌を嫌うため、酸度にも注意してください。pH6.0〜7.0ほどが目安です。 また、ニラ栽培には肥料が欠かせません。元肥として化成肥料を土に混ぜてから植えるほか、生育中にも液体肥料を追加してください。 苗の選び方 ニラは市販の種から発芽させて育てることもできますが、初心者の方は苗から育てる方法がおすすめです。ニラの苗を選ぶときは、以下のポイントを確認してください。 葉が上を向いているか 葉に張りがあるか 葉の緑色が鮮やかか 枯れていないか 害虫がついていないか プランターの選び方 ニラ栽培に使用するプランターは、深さ20cmくらいのサイズを選びましょう。横長タイプを選ぶと、より多くのニラを収穫できます。野菜用のプランターだけではなく、草花用のプランターも使用可能です。 ニラの栽培方法 ニラを栽培する際には、日当たりや温度などの環境、植え付け方、水やりの仕方を把握しておくことが大切です。また、何年も繰り返してニラを収穫するには、定期的な追肥も欠かせません。 ここでは、初心者の方でも育てやすい苗からの栽培方法をご紹介します。 日当たり・置き場所・温度 ニラは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。ただし、ニラは耐陰性があるため、半日陰になる場所でも栽培可能です。半日陰とは、日中2〜3時間ほど日が当たる場所を指します。 夏場の強い日差しに当てすぎると葉が硬くなってしまいますので注意しましょう。半日陰にに置くと、柔らかい葉のニラを収穫できます。 さらに一切日に当てず育てれば、生で食べられるほど食感が柔らかく、甘みのある「黄ニラ」も堪能できます。ニラは風通しの悪い多湿な環境を嫌うため、日当たりよりも風通しの良さに細心の注意を払いましょう。 植え付け方 ニラは1本では育ちにくいため、3〜5株をまとめて植え付けることがポイント。また、成長の度合いを見やすくするために、苗の草丈を半分に切り揃えておきましょう。 苗の植え付け方は以下のとおりです。 プランターに鉢底石を入れる 培養土をプランターの8分目まで入れる ニラの草丈を半分くらいの位置で切りそろえる 10cmほど株間を開けて穴を掘る ひとつの穴に2〜3株まとめて浅く植え付る 根元の土を軽く抑える 鉢底から流れ出る量を目安に水をたっぷりと与える 水やりの仕方 ニラの水やりは、表面の土が乾燥したタイミングが基本です。夏の暑い時期は、朝夕の涼しい時間帯に水やりをおこないます。乾いたときにのみ、水をたっぷりと与えましょう。 ただし、植え付け後、根が安定するまではこまめに水やりをおこない、土を乾燥させないようにすることが大切です。 肥料のやり方 植え付け時には化成肥料を元肥として与えましょう。植え付けから1ヶ月後に土寄せ(株元に土を寄せること)をし、水やり後に追肥をします。土寄せによって新しい空気が入ると土壌内の微生物が活性化し、肥料の効果が高まります。追肥は希釈した液体肥料を2週間に1回程度のペースでおこなってください。 また、収穫後にも液体肥料を与えておくと、より多くのニラを収穫できます。さらに、11月ごろには冬越しの準備として、野菜用の固形肥料を与えておきましょう。 収穫の仕方 1年目は年に1回、2年目は年に数回収穫できます。春まきは翌年の4〜10月頃、秋まきは翌年の7~10月頃からが収穫の目安。2年目以降は春まき、秋まきともに4~10月まで繰り返し収穫可能です。 葉が20cm以上伸びたら収穫のタイミングで、葉を3〜4cmほど残してカットします。長さが足りなくても、密集している部分を一緒に収穫すると、風通しが良くなって病害虫の予防につながります。 ニラを栽培するときの注意 耐寒性・耐暑性に優れ、日当たりや湿度の条件を満たせば簡単に育てられるニラですが、おいしいニラを栽培するには下記の点に注意が必要です。 夏のとう立ち 冬越し 土の入れ替え それぞれの注意すべきポイントをご紹介しますので、実際にニラの栽培を始める前に、ぜひチェックしてみてください。 夏のとう立ち とう立ちとは、花芽のついた茎が伸びた状態です。葉野菜がとう立ちを起こすと、新たな葉が生成されなくなります。ニラは成長しすぎるととう立ちするため、蕾ができたら開く前に摘み取ることが大切。蕾に栄養が渡ると、収穫量が少なくなってしまいます。 ただし、ニラの種を取りたい場合は、蕾をそのままにして花を咲かせましょう。白い花の咲き終わりに種を収穫できます。 また、ニラがとう立ちして蕾がついた花茎(かけい)を食べる「花ニラ」としての楽しみ方もあります。花ニラはシャキシャキとした歯応えを楽しめるほか、葉の部分と比べて匂いが控えめな点も特徴です。 Tips 花ニラによく似た観賞用の「ハナニラ」には毒性があります。花を咲かせたニラを指す「花ニラ」と混同しないように注意してください。 冬越し ニラは基本的に涼しい気候を好み、冬は休眠状態で越冬する耐寒性の強い植物のため、手間のかかる準備は不要です。ただし、冬越しのために簡単なお手入れはしておきましょう。 冬越しの準備は、本格的な冬が始まる11月ごろがおすすめ。ニラの枯れた部分を取り除き、野菜用の固形肥料を土に混ぜて、ついでに土を追加しておきます。 土の入れ替え 多年草であるニラは、植えたままでも繰り返し収穫可能です。ただし、プランター栽培の場合は、同じ土を使い続けることで細くなっていきます。2〜3年に一度を目安に土を入れ替えましょう。 また、株自体が古くなると収穫量が減って食味も損なうため、同時に株分けして更新していくのがおすすめ。株分けは2月下旬〜3月上旬ごろ、冬の休眠状態から覚めたタイミングが適しています。 地上の枯れた部分を5cmほど残して刈り取り、根を掘り起こして1株ずつに分けます。分けた株は、基本の植え付け方と同じように2〜3株まとめて植え付けましょう。 ニラの病害虫対策 植物の栽培では常に病気や害虫の被害に注意が必要です。ニラ栽培で注意したいのは、さび病や白斑葉枯病などの病気と、アブラムシをはじめとする害虫からの被害。いずれも被害が深刻になるとニラ自体が枯れてしまい、全滅するおそれがあります。 いざというときにすぐ対処できるよう、病害虫の特徴や予防方法を確認しておきましょう。 さび病 さび病は鉄サビのようなオレンジ色の斑点があらわれる病気です。カビが原因で、楕円状の斑点から胞子が露出すると、植物を枯らしてしまいます。 さび病を予防するには、株を弱らせないことが大切。定期的に追肥をおこないましょう。 白斑葉枯病 白斑葉枯病(はくはんはがれびょう)も、カビが原因で発生する病気です。アザミウマと呼ばれる虫の食害被害と似ており、見分ける際は注意が必要。白く細かい斑点が形成され、やがて3cm程度の長細い斑点に広がります。 進行すると葉が枯れてしまうため、見つけたら速やかに対処することが重要です。株本体と、その周辺の土を取り除いて、すぐに処分します。白斑葉枯病は多湿な環境で発生しやすいため、株間を開けたり、適切なタイミングで収穫したりして、風通しを良くすると予防につながります。 ネギアブラムシ ネギ属のニラには「ネギアブラムシ」が多くつきます。体長1〜4mm程度の小さな黒い虫ですが、大量に発生するため注意が必要。ネギアブラムシが葉につくと汁を吸って成長を止め、植物を枯らしてしまいます。 また、排泄物が病気やウイルスを媒介し、全滅させるおそれもあります。ネギアブラムシが発生したら、専用の駆除用薬剤を散布しましょう。予防として、酢が含まれる専用の予防用薬剤を散布するのもおすすめです。 関連記事 ガーデニングの害虫対策!初心者でも簡単にできる方法を紹介 関連記事 植物の病気対策のやり方|観葉植物や家庭菜園に使える予防法・対処法を解説 ▶園芸農薬の関連商品を見てみる ニラのプランター栽培をして収穫を楽しもう! 野菜のなかでは珍しい多年草で、数年にわたって複数回の収穫を楽しめるニラ。畑だけではなくプランターでも栽培できる便利な野菜で、ポイントを押さえれば家庭菜園初心者の方でも簡単に育てられます。 ニラ栽培の魅力は、なんといっても手がかからないこと。水やりや定期的な追肥、病害虫の対策など、基本的なお手入れをしっかりとおこなえば、おいしいニラを収穫できます。本記事を参考に、ぜひプランターでのニラ栽培にチャレンジしてみてください。 家庭菜園の関連商品を見てみる
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