コーナンTips 園芸 大根の育て方は?種まきから収穫までの手順と失敗しないコツを解説! 大根の育て方は?種まきから収穫までの手順と失敗しないコツを解説! 園芸 クリップボードにコピーしました 大根の育て方は?種まきから収穫までの手順と失敗しないコツを解説! この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 大根を家庭菜園で育ててみたいけれど、「去年は形が曲がってしまった」「途中で枯れてしまった」という経験はないでしょうか。大根は栽培の流れさえ押さえれば決して難しい野菜ではありませんが、種まきの時期や間引きのタイミングを誤ると、又根やス入りといった失敗につながりやすい野菜でもあります。この記事では、大根の基本情報から栽培カレンダー、種まきから収穫までの具体的な手順、そして失敗しやすいポイントとその対策までを順を追って解説します。読み終える頃には、今の季節に何を準備すればよいのかが明確になり、安心して大根栽培をスタートできるはずです。 目次 大根の基本情報大根の主な品種と特徴大根栽培に必要なもの大根の栽培カレンダー春まきの栽培時期と適切な作業時期秋まきの栽培時期と適切な作業時期大根の育て方と手順手順1:畑(土)の準備と畝立て手順2:種まきの方法手順3:間引きのタイミングと方法手順4:水やりの頻度とコツ手順5:追肥と土寄せの方法手順6:収穫の見極め方と収穫方法大根を育てるときの注意点又根になる原因と対策ス入りを防ぐための収穫タイミング抽苔(トウ立ち)を起こさない温度管理大根の病害虫対策害虫の種類と防除方法かかりやすい病気と予防策大根栽培でよくある質問プランターでも大根は育てられる?間引いた葉は食べられる?大根の葉も一緒に収穫して使える?まとめ 大根の基本情報 大根はアブラナ科に属する根菜で、日本の食卓に欠かせない存在です。栽培を始める前に、まずは大根がどのような植物なのかを知っておくと、その後の管理方法への理解が深まります。以下の表に、大根の基本的なプロフィールをまとめました。 項目 内容 科名 アブラナ科 属名 ダイコン属 和名 大根(ダイコン) 英名 Japanese radish(Daikon radish) 学名 Raphanus sativus 別名 すずしろ(清白) 原産地 地中海沿岸から中央アジアなど諸説あり 分類 越年草(家庭菜園では一年草扱い) 主な栽培時期 【種】 ・春まき:3~4月 ・夏まき:6~7月 ・秋まき:8月下旬~10月上旬 ・冬まき:12月下旬~2月中旬 ※品種によって異なる 収穫時期 ・春まき:6〜7月上旬 ・夏まき:8~9月 ・秋まき:11~3月 ・冬まき:4月上旬~5月下旬 ※種まきから約20~100日で収穫(品種や栽培時期によって異なる) 耐暑性 弱い 耐寒性 やや強い(霜には注意) 大根の主な品種と特徴 大根には多くの品種がありますが、家庭菜園では育てやすさや用途に応じて選ぶことが大切です。代表的な品種と特徴を以下にまとめました。 品種 特徴 おすすめ用途 青首大根 根の上部が緑色を帯びる代表的な品種。甘みが強くみずみずしく、家庭菜園でも育てやすい。 サラダ、煮物、おでん 聖護院大根 球形に近い形が特徴。肉質が柔らかく煮崩れしにくい。 煮物、おでん 練馬大根 白首系で細長く、地中深くまで伸びる。漬物用として親しまれる。 たくあん漬け、切り干し大根 ミニ大根 コンパクトサイズで栽培期間が短い。プランター栽培にも適している。 サラダ、浅漬け 辛味大根 小型で辛みが強い。薬味として使われることが多い。 そば、うどん、天ぷらの薬味 Tips 初めて大根を育てる場合は、育てやすく用途も幅広い青首大根や、プランターでも栽培しやすいミニ大根がおすすめです。 大根栽培に必要なもの 大根の栽培をスムーズに始めるためには、道具や資材をあらかじめ揃えることが、失敗を防ぐ第一歩になります。ここでは、栽培開始前に用意しておきたい基本のアイテムを紹介します。 アイテム 用途 種 栽培する品種を選んで用意する 畑またはプランター 直根性のため深さのある場所を確保する ※プランターは深さ30cm以上が目安 培養土・堆肥・苦土石灰 土づくりと元肥に使用する 化成肥料 元肥や追肥に使用する ジョウロ 発芽期や乾燥時の水やりに使用する 園芸ハサミ 間引き作業に使用する 防虫ネット 害虫の飛来と産卵を防止する 大根の栽培カレンダー 大根は品種によって春まき・夏まき・秋まき・冬まきが可能ですが、家庭菜園では比較的育てやすい春まきと秋まきが一般的です。それぞれ気をつけたい気温の条件が異なるため、栽培をスタートする前に大まかな年間の流れを把握しておきましょう。 作業 春まき 秋まき 種まき 3月下旬〜4月中旬 8月下旬〜9月中旬 間引き 種まき後2〜4週間 種まき後2〜4週間 追肥・土寄せ 種まき後4〜5週間 種まき後4〜5週間 収穫 種まき後50〜60日 種まき後60〜90日 春まきの栽培時期と適切な作業時期 春まきは中間地で3月下旬から4月中旬が種まきの目安です。気温が不安定な時期にあたるため、平均気温が13℃を下回るうちに種をまくと、花が咲いてしまうトウ立ちのリスクが高まります。種まき後は本葉1〜3枚の頃に1回目、6〜7枚の頃に2回目の間引きを行い、その後の追肥と土寄せを経て、種まきからおよそ50〜60日で収穫を迎えます。春まき栽培は気温の上昇とともにアブラムシやコナガなどの害虫が発生しやすくなるため、防虫対策を行うと安心です。 秋まきの栽培時期と適切な作業時期 秋まきは中間地で8月下旬から9月中旬が適期とされ、大根が最も育てやすい作型といわれています。生育に適した15〜20℃の期間を長く確保できるため、根がじっくりと肥大し、寒さに当たることで甘みも増していきます。春まきと同様のタイミングで間引きと追肥を行いながら管理し、種まきからおよそ60〜90日、10月下旬から12月下旬頃(品種や地域によっては年明け)を目安に収穫します。種まきが遅れると根の肥大が不十分になりやすいため、適期を過ぎないよう注意しましょう。 大根の育て方と手順 ここからは、種まきから収穫までの具体的な作業を6つの手順に分けて解説します。それぞれの工程でのポイントを押さえることで、失敗のリスクを大きく減らすことができます。 手順 内容 時期の目安 1 畑の準備と畝立て 種まき2週間前 2 種まき ・春まき:3~4月 ・秋まき:8月下旬~10月上旬 3 間引き 種まき後2〜4週間 4 水やり 栽培期間中 5 追肥・土寄せ 2回目間引き後 6 収穫 ・春まき:種まき後50-60日 ・秋まき:種まき後60-90日 手順1:畑(土)の準備と畝立て 大根は根をまっすぐ長く伸ばす直根性の野菜のため、土づくりが仕上がりを大きく左右します。種まきの2週間ほど前に、1平方メートルあたり苦土石灰を100〜150g散布して深く耕し、石や未分解の有機物を取り除いておきましょう。1週間前には堆肥や元肥を混ぜ込み、幅60〜70cm、高さ15〜20cm程度の高畝を作っておくと、水はけがよくなり根腐れの予防にもつながります。 Tips 耕す深さは30cm以上を目安とし、土の塊を細かく砕いてお土中に石や障害物が残っていると、又根の原因になります。 手順2:種まきの方法 大根は移植を嫌うため、苗を育てて植え付けるのではなく、基本的に畑やプランターへ直接種をまく「直播き」で栽培します。株間25〜30cmの間隔で深さ1〜1.5cmほどのまき穴を作り、1か所につき4〜5粒の種を点まきします。覆土をしたら、種が流れないよう優しくたっぷりと水を与えましょう。発芽までは土の表面を乾かさないよう管理することが、そろった発芽を得るコツです。 手順3:間引きのタイミングと方法 間引きは大根の形をきれいに仕上げるためにとても重要な作業です。本葉が1〜3枚になった頃に1回目の間引きを行い、生育の良い株を2本残します。その後、本葉が6〜7枚になったタイミングで2回目の間引きを行い、最終的に1本立ちにします。残す株を選ぶ際は、子葉の形が左右対称で、害虫の食害跡がなく、徒長していない株を基準に選ぶとよいでしょう。抜き取る際は残す株の根を傷めないよう、ハサミで地際から切るのが安全です。 手順4:水やりの頻度とコツ 手順2でも触れたとおり、発芽までは土を乾かさないことが大切です。発芽後は乾燥に強くなるため、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと与える程度で十分です。反対に水の与えすぎは根腐れや軟腐病の原因になるため、畝の水はけを良くしておき、過湿を避けることを意識しましょう。 Tips 極端な乾燥と過湿を繰り返すと根に「ス」が入りやすくなるため、水分管理はできるだけ一定に保ちましょう。 手順5:追肥と土寄せの方法 2回目の間引きを終えたら、株の周囲に化成肥料を一握り程度施す追肥を行います。あわせて株元に土を寄せる土寄せを行うと、根の上部(青首部)の過度な露出を防ぎ、株の倒伏防止にもつながります。追肥の与えすぎは葉ばかりが茂る原因になるため、規定量を守ることが大切です。 関連記事 追肥のやり方を解説|野菜や花を大きく元気にする肥料の重要性|コーナンTips 手順6:収穫の見極め方と収穫方法 収穫の目安は、春まきで種まきから50〜60日、秋まきで60〜90日ほどです(品種によって前後します)。中心付近の葉が立ち上がり、外側の葉が地面に向かって垂れ下がってきたら収穫のサインといわれています。収穫する際は、葉の根元近くをしっかりと持ち、真上にまっすぐ引き抜きましょう。収穫が遅れると根に「ス」が入りやすくなるため、サインを見逃さないことが重要です。 大根を育てるときの注意点 大根の栽培では、又根やス入り、トウ立ちといったトラブルが起こりやすく、これらは初心者がつまずきやすいポイントでもあります。原因を理解しておけば、事前に対策を講じることができます。 トラブル 主な原因 主な対策 又根 石・未熟堆肥・害虫による根の傷み 深耕と完熟堆肥の使用 ス入り 収穫の遅れ・高温・乾燥 適期での収穫 トウ立ち 生育初期の低温 適期まきと晩抽性品種の選択 又根になる原因と対策 又根は、土の中の石や未熟な堆肥、害虫の食害などによって根の先端が傷つき、そこから根が枝分かれしてしまう現象です。防ぐためには、種まき前に畑を深く耕して石やごみを丁寧に取り除き、完熟した堆肥を使用することが基本になります。プランター栽培の場合も、深さと土の量を十分に確保しておくと安心です。 ス入りを防ぐための収穫タイミング ス入りとは、大根の内部の組織がスポンジ状になってしまう現象で、主に収穫の遅れや生育後半の高温、乾燥などが原因で起こります。品種ごとに収穫適期の目安は異なりますが、春まきでは種まきから50〜60日、秋まきでは60〜90日を目安に、外葉の様子を見ながら早めに収穫することを心がけましょう。特に気温が上がりやすい時期の栽培では、収穫のタイミングを逃さないことが重要です。 抽苔(トウ立ち)を起こさない温度管理 大根は発芽から生育初期にかけて低温にさらされると花芽ができ、その後の気温上昇でトウ立ちしてしまう性質を持っています。春まきの場合は特にこのリスクが高いため、トウ立ちしにくい晩抽性の品種を選ぶとともに、気温が低い時期にはマルチやビニールトンネルを活用して保温すると効果的です。 ▶マルチング・被覆資材|ホームセンターコーナンの通販サイト 大根の病害虫対策 大根はアブラナ科の野菜に共通する病害虫の被害を受けやすく、特に生育初期の対策が収穫量を左右します。代表的な害虫と病気の症状、防除方法を押さえておきましょう。 名称 特徴 対策 ハイマダラノメイガ 芯部を食害 防虫ネットで産卵を防止 アオムシ・アブラムシ 葉や新芽に被害(アオムシは食害、アブラムシは吸汁) 早期発見と捕殺が有効 キスジノミハムシ 根の表面をかじる 防虫ネットが有効 黒腐病 葉縁が黄変し黒く変化 排水改善 軟腐病 悪臭を伴い腐敗、高温多湿を回避 高温多湿を回避 べと病 葉裏に紫灰色のカビ 多湿時に注意 害虫の種類と防除方法 大根の生育初期に特に注意したいのが、芯部に潜り込んで食害するハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイムシ)です。ほかにも、葉を食べるアオムシや、新芽や葉裏に群がり吸汁するアブラムシ、根の表面をかじるキスジノミハムシ(幼虫)などが発生しやすい害虫です。いずれも種まき直後から防虫ネットで畝を覆うことで、成虫の飛来と産卵を効果的に防げます。見つけ次第、早めに捕殺することも被害の拡大を防ぐポイントです。 ▶園芸農薬|ホームセンターコーナンの通販サイト 関連記事 ガーデニングの害虫対策!初心者でも簡単にできる方法を紹介|コーナンTips かかりやすい病気と予防策 大根がかかりやすい病気としては、葉縁がV字型に黄変し、その周囲の葉脈が黒変していく「黒腐病」、株全体が水浸状に腐敗し悪臭を放つ「軟腐病」、葉の裏側に紫がかった灰色のカビが生じる「べと病」などが挙げられます。いずれも多湿な環境で発生しやすいため、畝を高くして水はけを良くすることや、風通しを確保するために適切な株間を保つことが予防の基本になります。同じ場所での連作を避けることも効果的です。 関連記事 植物の病気対策|主な種類と症状、家庭菜園でできる予防策と対処法を解説|コーナンTips 関連記事 連作障害はなぜ起きる?原因・症状と野菜別の輪作年限を詳しく解説|コーナンTips 大根栽培でよくある質問 最後に、大根栽培を始める方から寄せられることの多い疑問について、Q&A形式でまとめました。 質問 回答の要点 プランターでも育てられる? ミニ大根品種と深めの容器を使えば可能 間引いた葉は食べられる? 汁物やお浸しなどで美味しく活用できる 葉も一緒に収穫して使える? ビタミンやミネラルが豊富で食用可能 プランターでも大根は育てられる? 庭や畑がなくても、深さ30cm以上、容量15L以上を目安とした深型プランターを用意すれば、ミニ大根や短根種であれば十分に栽培が可能です。直根性のため、根がまっすぐ伸びられるだけの土の深さと量を確保することがポイントになります。 関連記事 ラディッシュの育て方|プランター栽培の仕方と収穫後の使い方を解説 | コーナンTips 間引いた葉は食べられる? 間引きの際に取り除いた若い葉や根(間引き菜)は、そのまま捨てずに食べることができます。柔らかい食感を活かして、みそ汁の具やお浸し、油炒めなどに活用すると、栽培の過程も無駄なく楽しめます。 関連記事 【初心者でも簡単】スプラウトの育て方|キッチンで手軽に水耕栽培 | コーナンTips 大根の葉も一緒に収穫して使える? 大根の葉にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、収穫した根と一緒に葉も食用として活用できます。葉を食べることを前提とした葉ダイコンという専用品種も販売されており、葉の柔らかさや量にこだわって育てたい場合はこうした品種を選ぶのもよいでしょう。 まとめ 大根の栽培は、深耕による土づくり、適期での種まき、丁寧な間引き、そして防虫対策という基本を押さえれば、初心者でも十分に収穫を目指せる野菜です。栽培に必要な種や培養土、肥料、プランター、防虫ネットといったアイテムはホームセンターで一通り揃えることができるため、まずは道具を用意するところから始めてみましょう。今回紹介した手順とコツを参考に、ぜひ大根栽培にチャレンジしてみてください。 プランター栽培の関連商品|ホームセンターコーナンの通販サイト
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