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9月に植える野菜おすすめ20選!初心者も安心の育て方と成功のコツを解説

9月に植える野菜おすすめ20選!初心者も安心の育て方と成功のコツを解説

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夏の暑さが和らぎ、秋の気配が感じられる9月は、家庭菜園で新しい野菜作りに挑戦する絶好のタイミングです。夏野菜の収穫を終え、「次は何を育てようかな?」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。9月に植え付けを始める野菜は、涼しい気候の中でじっくりと育つため、夏場に比べて病害虫の心配が少なく、初心者の方でも比較的取り組みやすい種類が多いのが魅力です。この記事では、9月に植えるのにおすすめの野菜を20種類ピックアップし、それぞれの育て方のポイントや成功のコツ、注意点などを分かりやすく解説していきます。ぜひ、この記事を参考にして、実り豊かな秋からの家庭菜園をスタートさせてください。

なぜ9月が野菜作りのスタートに適しているの?

野菜畑の土の上に置いてあるジョウロ
9月から野菜作りを始めることには、多くのメリットがあります。気温が下がり始め、人間にとっても植物にとっても過ごしやすい環境になるため、作業がしやすく、野菜も元気に育ちやすいのです。

 

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過ごしやすい気候で作業がはかどる

真夏の炎天下での農作業は熱中症のリスクもあり大変ですが、9月は日中の厳しい暑さが和らぎ、朝夕は涼しさを感じられる季節です。このような過ごしやすい気候は、土いじりや水やり、種まきといった細かな作業も集中して行えるため、家庭菜園をより快適に楽しむことができます。

害虫の発生が少なく管理がしやすい

一般的に、9月は野菜の大敵である害虫の活動が鈍くなる季節です。そのため、夏場に比べて農薬に頼らずに野菜を育てやすくなり、病気の発生リスクも低減します。これは、特に家庭菜園初心者の方にとっては、管理の手間が減り、安心して栽培に取り組める大きな利点と言えるでしょう。

秋冬野菜は長く収穫を楽しめる種類が多い

9月に植え付けを行う野菜の多くは、秋から冬、種類によっては翌春まで長期間にわたって収穫を楽しむことができます。例えば、葉物野菜は次々と収穫できたり、じゃがいもやにんにくのように保存がきく野菜を育てたりすれば、長い間、自家製の野菜を味わうことが可能です。

9月植えのメリット 具体的な内容
快適な作業環境 暑さが和らぎ、農作業がしやすくなります
病害虫リスクの低減 気温低下に伴い、害虫の活動が鈍化します
長期間の収穫 秋から冬、種類によっては春まで収穫が楽しめます
野菜の甘みが増すことも 寒さに当たることで甘みが増す野菜もあります

9月に種まきできる野菜10選

葉物野菜は、生育が比較的早く、初心者でも育てやすい種類が多いのが特徴です。プランターでも手軽に栽培できるため、ベランダ菜園にも適しています。

ほうれん草(ホウレンソウ)

ほうれん草

ほうれん草(ホウレンソウ)は寒さに強く、栄養価も高い人気の葉物野菜です。種まきから約1ヶ月~2ヶ月で収穫できます。成功の秘訣は、酸性の土壌を嫌うため、植え付け前に苦土石灰をまいて土壌のpHを調整することです。また、アブラムシがつきやすいことに注意しましょう。

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小松菜(コマツナ)

収穫前の小松菜

小松菜(コマツナ)は非常に育てやすく、ほぼ一年中栽培可能ですが、特に秋まきは害虫の被害が少なくおすすめです。種まき後、約1ヶ月~1ヶ月半で収穫できます。日当たりの良い場所を好み、プランターでも手軽に栽培可能です。アオムシやコナガの幼虫に注意し、防虫ネットを利用しましょう。

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水菜(ミズナ)

収穫前の水菜

水菜(ミズナ)はシャキシャキとした独特の食感が魅力で、鍋物やサラダに最適です。比較的寒さに強く、育てやすく、種まきから約1ヶ月半~2ヶ月で収穫できます。乾燥にやや弱いため、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをすることがポイントです。株間を適切にとり、風通しを良くすることで病気を予防します。

春菊(シュンギク)

春菊(シュンギク)

春菊(シュンギク)は独特の香りがあり、すき焼きや和え物などで活躍します。冷涼な気候を好み、比較的育てやすいハーブとしても知られている野菜です。種まきから約1ヶ月半~2ヶ月で収穫が始まり、必要な分だけ摘み取って長く楽しめます。日当たりと水はけの良い土壌を好みます。キク科なので連作を避けましょう

リーフレタス

リーフレタス

リーフレタスは結球しないタイプのレタスで、サニーレタスなども含まれます。玉レタスよりも栽培が容易で、プランターでも育てやすいため初心者におすすめです。種まきから約1ヶ月半~2ヶ月で収穫できます。外側の葉から順にかき取って収穫すれば、長期間楽しむことができますが、アブラムシやヨトウムシに注意が必要です。

 

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チンゲンサイ

収穫前のチンゲンサイ

チンゲンサイはシャキシャキとした食感が良く、炒め物やスープなど中華料理で人気の野菜です。比較的暑さ寒さに強く、生育期間も短い(種まきから約40~50日)ため、育てやすいと言えます。アブラナ科なので、アオムシやコナガなどの害虫に注意し、防虫ネットを活用すると良いでしょう。

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ケール

収穫前のケール

栄養価の高さで注目されるケールも、9月に種まきが可能です。比較的育てやすく、寒さにも強いという特徴があります。種まきから約2ヶ月後から収穫が始まり、外側の葉から順にかき取れば長期間収穫できますが、アブラナ科なので、アオムシなどの害虫対策は必要です。

 

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ダイコン

収穫前のダイコン

秋の家庭菜園を代表するダイコンは、9月に種をまくと11月頃から収穫が始まります。成功の秘訣は、深く耕した水はけの良い土壌を用意することと、発芽後に数回に分けて間引きを行い、最終的に一本立ちにすることです。アブラムシやコナガの幼虫に注意しましょう。

カブ

収穫前のカブ

カブは生育期間が短く、種まきから約1ヶ月半~2ヶ月程度で収穫できる手軽な野菜です。日当たりと水はけの良い場所を好み、プランターでも栽培できます。適切な間引きで株間を確保することが、丸々と太ったカブを育てるコツです。

ニンジン

畑から抜いた直後のニンジン

ニンジンはやや栽培難易度が上がりますが、秋まきでじっくり育てると甘みが増して美味しくなります。種まきは8月下旬から9月上旬が適期で、収穫は11月下旬から1月頃です。発芽には十分な水分が必要で、種まき後は土が乾燥しないように管理します。発芽後の間引きも重要な作業です。

 

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9月に種芋・種球を植え付けできる野菜4選

土の中でじっくりと育つ根菜類は、秋に植え付けることで栄養を蓄え、風味豊かに美味しくなります。9月に種芋や種球を植え付けられる野菜の中には、比較的短期間で収穫を迎えられるものも多く、家庭菜園の楽しさをすぐに実感できます。

じゃがいも(秋植え)

土から掘り起こしたジャガイモ

じゃがいもは春植えが一般的ですが、「デジマ」や「ニシユタカ」などの品種は秋植えも可能です。8月下旬から9月上旬に種イモを植え付け、11月下旬から12月頃に収穫できます。水はけの良い土壌を選び、種イモが腐らないように浅めに植えましょう。また、芽かきをしっかり行い、数本の太い茎を残します。

 

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にんにく

植えているにんにく

にんにくは9月中旬から10月下旬頃に鱗片(一片)を植え付け、翌年の5月下旬から6月頃に収穫します。植え付け時期が重要で、早すぎると冬前に葉が茂りすぎて凍害を受けやすく、遅すぎると十分に根が張らず越冬できません。水はけの良い場所で、元肥をしっかり施して植え付けるのが成功のコツです。

 

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わけぎ

栽培中のわけぎ

わけぎは、暑さ寒さに比較的強く育てやすい野菜です。8月下旬から9月頃に種球を植え付け、約50日後から収穫できます。地上部を3~4cm残して刈り取ると、年に数回の収穫が可能です。日当たりと水はけの良い場所を選び、乾燥に注意して育てましょう。また、分けつ(1つの株から増えること)するため、数年ごとに植え替えをすると生育が良くなります。

 

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アサツキ

栽培中のアサツキ

アサツキは、独特の香りと辛味が特徴の香味野菜です。9月から10月頃に種球を植え付け、翌春の3月から5月頃に収穫できます。冬の寒さに強いですが、乾燥には注意が必要です。日当たりと水はけの良い場所で、有機質に富んだ土壌を好みます。株が込み合ってきたら、数年に一度植え替えを行いましょう。

9月に苗を植え付けできる野菜6選

白菜(ハクサイ)やキャベツ、ブロッコリーといったアブラナ科の野菜は、涼しい気候を好み、秋植えに最適な野菜たちです。鍋物や炒め物など、冬の食卓を豊かにしてくれます。

白菜(ハクサイ)

収穫されて積まれているハクサイ

冬の鍋物の主役である白菜(ハクサイ)は、9月上旬までに種をまくか、中旬頃までに苗を植え付けるのが一般的です。結球を始めるまでは特にアオムシやコナガ、ヨトウムシなどの食害を受けやすいため、防虫ネットの利用をおすすめします。結球が始まったら追肥をして、しっかりと葉が巻いた白菜(ハクサイ)を目指しましょう。

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キャベツ

収穫したばかりのキャベツ

キャベツも秋植えに適しており、9月中に種まきまたは苗の植え付けを行います。冷涼な気候を好み、害虫対策をしっかり行えば比較的育てやすい野菜です。アオムシやヨトウムシ、コナガの幼虫が発生しやすいため、白菜(ハクサイ)同様に植え付け直後から防虫ネットの利用をおすすめします。結球し始めたら追肥を行いましょう。

 

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ブロッコリー

収穫前のブロッコリー

ブロッコリーは、先端の大きなつぼみ(頂花蕾)を収穫した後も、脇から出てくる小さなつぼみ(側花蕾)を長く楽しめるお得な野菜です。8月下旬から9月中旬に種まきか苗の植え付けを行います。アオムシやコナガなどの害虫がつきやすいため、植え付け直後から防虫ネットで保護するのが成功の秘訣です。肥料を好むため、定期的な追肥も欠かせません

 

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ソラマメ

収穫されたソラマメ

ソラマメは秋に種をまき、冬を越して翌春に収穫する豆類です。10月中旬から11月上旬が種まき・苗の植え付けの適期ですが、9月下旬から早めに準備を始めることもできます。成功の秘訣は、アブラムシ対策を徹底することと、冬越しのために株元に敷きわらなどで保温することです。支柱も必要になります。

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エンドウマメ

栽培中のエンドウマメ

エンドウ豆には、実を食べる実エンドウ(グリーンピース)や、若いサヤを食べるサヤエンドウ、肉厚のサヤごと食べるスナップエンドウなどがあります。これらも10月中旬から11月中旬の種まき・苗の植え付けが一般的ですが、9月下旬から種まきの準備可能です。つるが伸びるため支柱立てと誘引が必須です。うどんこ病やアブラムシに注意しましょう。

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イチゴ(秋植え)

収穫中のイチゴ

イチゴは9月中旬から11月下旬に苗を植え付けると、翌春から収穫が楽しめます。成功の秘訣は、日当たりと風通しの良い場所を選び、クラウン(株元の芽が集まった部分)が土に埋まらないように浅めに植えることです。うどんこ病やアブラムシ、ハダニに注意しましょう。

 

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9月の野菜栽培で注意すべき3つのこと

畑に野菜の苗を植えている

9月は比較的野菜が育てやすいシーズンですが、気候の変動など注意しておきたい点もいくつかあります。これらを事前に知っておくことで、トラブルを未然に防ぎ、よりスムーズな野菜栽培を進めましょう。

 

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残暑による高温と乾燥への対策をしましょう

9月に入っても、年によっては日中の気温が30℃を超えるような暑い日が続くことがあります。このような「残暑」は、特に植え付けたばかりの若い苗や、暑さに弱い野菜にとっては大きなストレスとなるため、強い日差しで葉がしおれたり、土壌が乾燥しすぎたりしないように注意が必要です。寒冷紗(かんれいしゃ)や不織布などで日よけをしてあげる、土の表面に敷き藁や腐葉土などでマルチングをして乾燥と地温の上昇を防ぐ、朝夕の涼しい時間帯に水やりをする、などの対策をしましょう。

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台風シーズンに備えた風雨対策を考えましょう

9月は、秋雨前線の影響で長雨や、台風が日本に接近・上陸しやすいシーズンでもあります。家庭菜園にとっては、強風や大雨は大きな脅威となり、育てている野菜に深刻なダメージを与えかねません。プランターで栽培している場合は、台風が接近する予報が出たら、早めに室内に取り込むか、建物の陰など風の影響を受けにくい軒下などに移動させましょう。畑で栽培している場合でも、背の高くなる野菜は支柱を補強したり、倒れやすい野菜は防風ネットを張ったりするなどの対策を検討してください。事前の備えが大切です。

連作障害を避けるための土壌管理をしましょう

同じ場所で、同じ科の野菜を続けて栽培すると、特定の養分だけが土壌から失われたり、その野菜特有の病原菌や害虫が土の中に増えたりして、次第に生育が悪くなる「連作障害」という現象が起こることがあります。これを避けるためには、違う科の野菜を順番に育てる「輪作(りんさく)」を心掛けることが基本です。例えば、ナス科の野菜を育てた後には、アブラナ科やマメ科の野菜を植える、といったれいがあります。プランター栽培の場合でも、前回と違う科の野菜を選ぶ、あるいは土を新しいものに入れ替えるなどの工夫をしましょう。これにより、土壌のバランスが保たれ、健康な野菜を育てやすくなります。

 

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まとめ

野菜を収穫中の女性

9月は、夏の暑さが一段落し、家庭菜園を新たにスタートしたり、秋冬野菜の準備を始めたりするのに最適な季節です。初心者でも比較的育てやすいほうれん草(ホウレンソウ)や小松菜(コマツナ)といった葉物野菜から、ダイコンやカブなどの根菜、さらには白菜(ハクサイ)やキャベツといった鍋物にも大活躍するアブラナ科野菜まで、たくさんの選択肢があります。この記事でご紹介した、9月に植えられるおすすめの野菜や、それぞれの育て方のポイント、基本的な栽培手順、そして注意点を参考にして、ぜひご家庭での野菜作りにチャレンジしてみてください。自分で丹精込めて育てた野菜の味は、きっと格別なものになるでしょう。

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