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10月に植える野菜10選!家庭菜園で失敗しない育て方のコツを解説

10月に植える野菜10選!家庭菜園で失敗しない育て方のコツを解説

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過ごしやすい日が増える10月は、何か新しいことを始めるのにぴったりの季節です。家庭菜園に興味はあっても、夏は暑さや虫が心配で一歩踏み出せなかったという方も多いのではないでしょうか。実は、10月は家庭菜園を始める絶好のチャンスです。

この記事では、10月に植えられるおすすめの野菜10選と、初心者の方が失敗しないための育て方のコツを分かりやすく解説します。自分で育てた新鮮な野菜を食卓に並べる、そんな素敵な毎日を始めてみませんか。

10月の家庭菜園が初心者におすすめな理由

プランターで栽培されている野菜

 

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穏やかな気候で作業がしやすい

10月は夏の厳しい暑さが和らぎ、からっとした過ごしやすい気候が続きます。真夏のように汗だくになったり、強い日差しで体力を消耗したりすることなく、気持ちよく庭仕事に集中できます。

土いじりをしたり、プランターの準備をしたりといった作業も、穏やかな秋空の下では楽しい時間に感じられるでしょう。快適な環境で作業できることは、家庭菜園を長く続けるための大切なポイントです。

病害虫の発生が少なくなる

家庭菜園で多くの方が悩むのが、病気や害虫のトラブルです。特に気温と湿度が高い夏は、病害虫が活発に活動する時期でもあります。

しかし、気温が下がり空気が乾燥してくる10月以降は、病害虫の発生がぐっと少なくなります。農薬をあまり使わずに、安全な野菜を育てたいと考える方にとって、これは大きなメリットです。

虫が苦手な方でも、この時期なら安心して菜園作業に取り組めるでしょう。

冬から春にかけて収穫の楽しみがある

10月に植える野菜の多くは、冬から翌年の春にかけて収穫期を迎えます。秋冬の野菜は、寒さに耐えるために糖分を蓄える性質があるため、甘みが増して美味しくなるのが特徴です。

寒さの中でじっくりと育った野菜を収穫し、暖かい鍋料理やスープで味わうのは、この時期ならではの格別な楽しみです。収穫までの期間が長い分、成長を見守る喜びも長く続きます。

10月の野菜作りを始める前の準備

カゴに乗せられ運送される野菜

本格的に野菜作りを始める前に、いくつか準備しておくことがあります。場所の確保から土、道具まで、最初にしっかりと揃えておくことで、その後の作業がスムーズに進み、野菜作りがより一層楽しくなります。

育てる場所とプランターの選び方

まずは、野菜をどこで育てるかを決めましょう。ベランダや庭先など、日当たりと風通しの良い場所が理想的です。場所が決まったら、育てる野菜に合ったプランターを用意します。野菜の根は思った以上に広がるため、少し大きめのサイズを選ぶのがポイントです。例えば、根菜類には深さのあるプランター、葉物野菜には標準的なプランターが適しています。

種類 特徴 おすすめの野菜
標準プランター 幅60-65cm、深さ20cm程度。最も一般的。 レタス、春菊、ほうれん草
深型プランター 深さ30cm以上。根が深く伸びる野菜向け。 小カブ、ラディッシュ、ニンジン
大型プランター 容量が大きいもの。株間を広く取りたい野菜に。 ソラマメ、スナップエンドウ

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野菜栽培に適した土の準備

野菜作りにおいて土は非常に重要です。初心者の方は、最初から野菜作りに必要な栄養素がバランス良く配合されている「野菜用培養土」を使うのが最も簡単で確実です。

自分で土を配合する場合は、「赤玉土」と「腐葉土」を混ぜ、野菜の生育に必要な肥料を元肥として加えます。

プランターで栽培する場合は、水はけを良くするために底に「鉢底石」と「鉢底ネット」を敷くのを忘れないようにしましょう。

 

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基本的な園芸道具を揃える

家庭菜園を始めるにあたって、基本的な道具を揃えておくと作業がとても楽になります。最低限、以下のものがあると便利です。

  • 移植ゴテ(シャベル):土をプランターに入れたり、苗を植え付けたりする際に使います。
  • じょうろ:毎日の水やりに欠かせません。細かいシャワー状に水が出るタイプは、土や植物を傷めずに水やりできるのでおすすめです。
  • 園芸用ハサミ:収穫や、枯れた葉を取り除く際に使います。これらの道具は、ホームセンターや園芸店で手軽に揃えることができます。

スコップ・シャベル|ホームセンターコーナンの通販サイト

 

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初心者向け!10月にプランターで育つ野菜

栽培中の秋野菜

ここでは、ベランダなどの小スペースでも育てやすく、初心者の方でも失敗しにくい野菜を6種類ご紹介します。プランター栽培は、畑がなくても気軽に始められるのが魅力です。

【葉物野菜】春菊(シュンギク)

たくさん生えている春菊

独特の香りが魅力の春菊は、鍋物やすき焼きに欠かせない冬の味覚です。比較的病害虫の心配が少なく、キク科の植物が持つ香りがアオムシなどの害虫を遠ざける効果も期待できます。

草丈が20cmほどに伸びたら、下の葉を数枚残して先端を摘み取って収穫します。そうすることで脇芽が伸び、長く収穫を楽しむことができます。

【葉物野菜】ほうれん草

収穫前のほうれん草

ほうれん草は寒さに強く、霜に当たると甘みが増して美味しくなる野菜です。酸性の土壌を嫌うため、植え付け前には土の準備をしっかり行いましょう。

種から育てることが一般的で、成長に合わせて間引きを行いながら育てます。収穫までの期間も比較的短く、種まきの時期を少しずつずらせば、冬の間ずっと新鮮なほうれん草を食べられます。

 

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【葉物野菜】レタス

収穫前のレタス

ここで紹介するのは、玉にはならずに葉を広げるサニーレタスやサンチュといった「リーフレタス」です。結球するレタスよりも栽培が簡単で、植え付けから約1ヶ月という短期間で収穫できるのが魅力です。

収穫する際は、株ごと引き抜くのではなく、外側の葉から必要な分だけ摘み取ると、次々と新しい葉が生えてきて長く楽しめます。サラダや料理の彩りに、採れたてのシャキシャキとした食感を加えられます。

【根菜】ラディッシュ(二十日大根)

収穫前のラディッシュ

「二十日大根」という名前の通り、非常に短い期間で収穫できるのがラディッシュの最大の特徴です。 秋から冬の栽培では20日より少し長くかかりますが、それでも1ヶ月〜2ヶ月ほどで収穫できます。

赤くて丸い可愛らしい見た目は、食卓を華やかにしてくれます。プランターでも十分に育てられ、家庭菜園の入門として最適な野菜の一つです。

 

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【根菜】小カブ

収穫された小カブ

小カブも比較的育てやすく、初心者におすすめの根菜です。収穫までの期間が短く、10月に種をまいても冬には収穫が可能です。

成長に合わせて間引きを行いますが、その間引き菜も柔らかくて美味しくいただけます。スープや煮物にすれば、とろけるような食感を楽しめます。実だけでなく葉も栄養豊富なので、余すことなく活用しましょう。

【実もの】スナップエンドウ

収穫前のスナップエンドウ

サヤごと食べられるスナップエンドウは、甘みとシャキシャキした食感が人気です。寒さに強く、秋に種をまいて冬を越し、春に収穫します。

栽培期間は長くなりますが、その分育てる楽しみも長く続きます。つるが伸びてきたら支柱を立てて誘引してあげましょう。春先に可愛らしい花が咲き、その後ぷっくりとした実がなる様子は、観察するのも楽しいです。

 

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挑戦したい!地植えで楽しむ10月の野菜

収穫された様々な種類の野菜達

庭や畑のスペースがある方は、少し栽培期間が長くなる野菜や、大きく育つ野菜に挑戦してみるのも良いでしょう。じっくり育てるからこその達成感と美味しさが待っています。

【根菜】タマネギ

収穫前の玉ねぎ

タマネギは、秋に苗を植え付けて冬を越し、翌年の初夏に収穫する野菜です。収穫まで時間はかかりますが、病害虫には比較的強く、基本的な管理をすればしっかりと育ってくれます。

自分で育てた新タマネギの味は格別です。辛みが少なく瑞々しいので、ぜひサラダで味わってみてください。

 

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【根菜】ニンニク

収穫されたニンニク

ニンニクもタマネギと同様に、秋に植え付けて翌年初夏に収穫します。一片のニンニク(種球)から、丸ごと一つのニンニクが収穫できます。

栽培期間は長いですが、手間はそれほどかかりません。スタミナ料理に欠かせないニンニクを自宅で収穫できるのは嬉しいポイントです。収穫したてのニンニクは香りがとても豊かです。

 

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【実もの】イチゴ

収穫前のいちご

果物と思われがちですが、実は野菜に分類されるイチゴ。10月は苗を植え付けるのに最適な時期です。冬の寒さに当たることで花芽が作られ、春に可愛らしい実をつけます。

プランターでも栽培可能ですが、地植えにすると伸び伸びと育ちます。完熟した採れたてのイチゴの甘酸っぱい香りと味は、家庭菜園ならではの贅沢なご褒美です。

 

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【豆類】ソラマメ

収穫前のソラマメ

ソラマメは秋に種をまき、冬を越して春に収穫する豆類です。 空に向かってサヤがつく姿から「空豆」と名付けられました。

やや広めのスペースが必要ですが、育てがいのある野菜です。収穫したてのソラマメを塩茹でしたものは、ほくほくとした食感と濃厚な風味で、一度食べたら忘れられない美味しさです。

 

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10月植え野菜の基本的な育て方の手順

ジョウロで栽培中の野菜に水をあげている

野菜作りは、基本的な手順を理解しておけば難しくありません。ここでは、種まきから収穫までの一般的な流れを5つのステップに分けて解説します。

手順1:土づくりと種・苗の準備

野菜を育てるベッドとなる土を準備します。市販の野菜用培養土を使うのが手軽です。プランターの底には鉢底石と鉢底ネットを敷き、水はけを良くします。

育てる野菜が決まったら、園芸店やホームセンターで種や苗を購入しましょう。苗を選ぶ際は、葉の色が濃く、茎がしっかりしている元気なものを選びます

手順2:種まき・または苗の植え付け

種の袋や苗のポットに記載されている指示に従って、種まきや植え付けを行います。種をまく深さや、苗を植える間隔(株間)は、野菜が健やかに育つために重要なので、しっかりと確認しましょう。

植え付けた後は、根が土に馴染むように、たっぷりと水を与えます。

手順3:間引き

種から育てている場合、芽が混み合っていると栄養が分散し、大きく育ちません。そのため、元気の良い芽を残して、他の芽を引き抜く「間引き」という作業が必要です。

もったいないと感じるかもしれませんが、良い野菜を育てるためには欠かせない作業です。間引いた芽は、ベビーリーフとしてサラダなどで美味しくいただけます。

手順4:水やりと追肥

土の表面が乾いたら、プランターの底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えます。秋から冬は、夏場ほど頻繁な水やりは必要ありませんが、乾燥させすぎないように注意しましょう。

また、野菜の成長に合わせて、追加で肥料を与える「追肥」を行います。肥料の種類やタイミングは野菜によって異なりますので、それぞれの育て方を確認しましょう。

手順5:収穫

いよいよ、待ちに待った収穫です。野菜が一番美味しいタイミングで収穫しましょう。収穫が遅れると、味が落ちたり、固くなったりすることがあります。

野菜ごとの収穫の目安を参考に、最高の状態で味わってください。自分で育てた野菜の味は、きっと格別なものになるはずです。

10月植え野菜を上手に育てる共通のコツ

収穫前の野菜
いくつかの共通のコツを押さえておけば、野菜作りはもっと上手くいきます。どの野菜を育てる場合にも役立つ、基本的なポイントを3つご紹介します。

適切な水やりの頻度と量

水やりは家庭菜園の基本ですが、季節によって頻度を調整することが大切です。秋から冬にかけては、気温が低く土が乾きにくいため、水のやりすぎは根腐れの原因になります。

「土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷりと」が基本です。毎日決まった時間にやるのではなく、土の状態をよく観察して、必要な時に必要な量を与えることを心がけましょう。

追肥を行うタイミングの見極め

野菜が成長していく過程で、土の中の栄養だけでは足りなくなってくることがあります。そのために行うのが「追肥」です。葉の色が薄くなったり、成長が遅くなったりしたら、肥料不足のサインかもしれません。

多くの葉物野菜では植え付けから2〜3週間後、実のなる野菜では花が咲き始めた頃が追肥の一つの目安です。肥料の与えすぎは逆効果になることもあるため、適量を守りましょう

 

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日当たりと風通しの良い場所を選ぶ

ほとんどの野菜は、日光を浴びて光合成をすることで成長します。そのため、日当たりの良い場所で育てることが、美味しい野菜を作るための基本となります。

また、風通しの良さも重要です。葉が密集して風通しが悪くなると、湿気がこもり病気の原因になることがあります。株と株の間隔を適切に保ち、空気がよく通る環境を整えてあげましょう。

知っておきたい秋冬野菜の病害虫対策

防虫ネットが設置されてあるプランター

秋は病害虫が少ない季節ですが、ゼロではありません。油断していると、せっかく育てた野菜が被害にあってしまうこともあります。ここでは、代表的な害虫とその対策についてご紹介します。

 

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アブラムシの予防と対策

アブラムシは、新芽や葉の裏にびっしりと付着し、植物の汁を吸って弱らせる小さな虫です。見つけたら、すぐに取り除くことが大切です。

数が少ないうちは、テープなどに貼り付けて取るか、手で直接取り除きます。たくさん発生してしまった場合は、お酢を水で薄めたスプレーや、市販の薬剤を使用するのも一つの方法です。

 

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ヨトウムシの予防と対策

ヨトウムシは「夜盗虫」と書くように、夜の間に活動して葉を食い荒らすガの幼虫です。昼間は土の中に隠れているため、見つけにくいのが特徴です。

葉に食べられた跡を見つけたら、株の周りの土を少し掘ってみましょう。見つけ次第、捕殺します。早期発見、早期駆除が被害を広げないための鍵です。

防虫ネットの活用方法

植え付けの初期段階から、プランター全体を防虫ネットで覆ってしまうのが、最も効果的で手軽な害虫対策です。 物理的に虫の侵入を防ぐことで、卵を産み付けられるのを防ぎます。

特に、アオムシの被害を受けやすいアブラナ科の野菜(小カブやラディッシュなど)には非常に有効です。ネットの目が細かいものを選び、隙間ができないようにしっかりと設置しましょう。

防虫ネット|ホームセンターコーナンの通販サイト

まとめ

収穫後の野菜

10月は穏やかな気候の中で、じっくりと家庭菜園に取り組める絶好の季節です。この記事で紹介した野菜や育て方のコツを参考に、ぜひ野菜作りを始めてみてください。

自分で育てた野菜を収穫し、味わう喜びは、きっとあなたの暮らしを豊かにしてくれるでしょう。

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